私は2019年に企業から公立学校へ転職しました。

2019年の記事を、加筆して再閲します。
 
 
音符音符音符
なぜ教育現場に転職したいのか?
なぜ特別支援教育にかかわりたいのか?
 
なぜ?
就職面接で必ず聞かれるのは志望動機ですウインク
 
保護者としての経験。
児童発達支援事業や学校の先生方に支えられてきたこと。
それらは志望理由を考えるうえで欠かせません。
 
人を動かすのは動機だと
保育士試験合格祝賀会でも学びました。
さて。特別支援教育の世界では
事情を抱える家族と共に育ってきた先生に
よくお会いします。
 
たとえば、妹が特別支援学校に通っていた、
ダウン症の弟がいる…
そのようなバックグラウンドのある方々に。


これについては、長男の幼少期に
保護者同士で話題になったことがあります。
 
私、弟妹が◯◯だったから大丈夫!
何でも分かるから任せて!
という姿勢の先生についてです。
 
 
親身になってくれる、いい先生に違いないのですよ。
ただ、障害が当たり前になっているからこそ
デリケートな話にもグイグイ踏み込んでくる。
 
その温度感に困惑する…と言いましょうか?
病気を抱えたきょうだいと共に生きてきた。
自分も辛い経験をしてきた。
同じように支援が必要な人を助けたい。
 
そういう強い気持ちがあったとして…
個人的な背景を尊重したいからこそ、そこへは触れにくいじゃないですか。
 
障害のある家族とごく自然に共に生きてきた。

その人生観は、社会全体から見ると「一般的」ではないでしょう。

 
 
子どもを持つ前から障害が身近な人もいますが
多くの場合、育児をする中で感情が変化していく気がします。
 
我が子の発達特性については
受け入れ途中の人と、通過した人では
敏感に感じる言葉も傷つきやすさも異なります。
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何十年も特別支援の現場で働いてきた先生からの
「よーく分かります」という共感の言葉。
 
本当に私と同じ感度でわかっていただけますか?
慣れたものとして来られて、
引いてしまった経験は、私にもあります。
 
 
かく言う私も想い入れは強いですウインク
しかしながら
私の「想いの深さ」は、冷静さを欠いたり、
視野を狭めたりするだろうなとも感じます。

対人援助職における有名な行動規範に

 
その3番目が
統制された情緒関与の原則
(難しい訳語ですよね💦)
 
 
簡単にいうと
クライエントの感情に飲み込まれないでね!
ということです。
 
同じような境遇にある人を見ると、
感情を引っ張られることがある。
 
引っ張られて、共感してもいい。
けれどそのことは、相手には伝えずに
あくまでその人の個人的経験を聞くべき。
 
これが相談援助職の基本原則だと
保育士資格を取るときに学習しました。

私が特別支援教育(対人援助職)にかかわるうえで心に留めていることが3つあります。

 
流れ星自分の個人的エピソードは
相手には関係ない
 
流れ星自分にとってよかった経験が
相手にもよいとは限らない
 
流れ星相手を理解できた気になると
見誤るかもしれない
 
 
もしも
自身の大切な家族が特別支援教育を受けてきた
というエピソードがあるのなら…
 
モチベーションとして機能させれば
その人の強みになる、と考えます。
 
揺るぎないからです。
大切な家族への並々ならぬ想いが源なのだから。
仕事をするうえで、最大の強みではないでしょうか。
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しかし、想いが強い反面、
切り込まれるともろい感情でもあります。
 
自分が「本質」と思うことに違和感を感じれば
好きな人を一瞬で嫌いになるかもしれない。
そんなもろさを秘めています、私自身も。
 
 
 
大切なのは
主観的な想いと
客観的な知識や判断力などの
バランスなのでしょうね。
 
 
このことを心の中で大切にしています。
特別支援教育の支援側に転職して6年目の私でした。
可愛い子どもたちのためにがんばりますニコニコ

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