シンは大学を出て牧師となり若い妻を得た。だが妻は駆け落ちした。
妻を追いかけた。海賊に襲撃されたが、逆にやっつけて、シンは大海賊となった。
そのうちに故郷に戻ったが、妻と駆け落ち男が戻って来た。妻は病気に罹っていた。
製作年:1937,監督:Roy William Neill,Maude T. Howell,脚本:Roger Burford,Michael Hogan,原作:Russell Thorndike
■ はじめに
◆ 登場人物
クリストファー・シン(ジョージ・アーリス) 実はクレッグ船長
イモジーン・シン(マーガレット・ロックウッド) シンの妻
ニコラス・タピット(?)
アンソニー・コブツリー(?)
チャールズ・ゴブトゥリー
サタン船長(?)
ミップス(ジョージ・メリット)
◆ 補足
暗い場面が多く、画像が見にくい。これが残念。マーガレット・ロックウッド目当てに見たのだが、登場場面はさほどない。これも残念。
だがストーリーはとても面白い。
■ あらすじ
◆ シンは牧師となった
クリストファー・シンは1729年生まれで、オックスフォード大学を卒業した。
親友アンソニー・ゴブトゥリーの父親チャールズ・ゴブトゥリーの庇護の元で、ディムチャーチの村で牧師となり平穏な生活を送っていた。
さらに若くて美しいスペイン人の妻イモジェンにも恵まれた。
◆ 妻が駆け落ちして追いかけた
しかしイモジェンはニコラス・タピットという男に誘惑されて駆け落ちをする事態となった。
シンは二人を追いかけて復讐の旅に出た。
スペインからアメリカに渡る船はサタン船長が率いる海賊船に襲撃された。
だがサタン船長と一騎打ちをして彼を倒して、逆に海賊船の指揮を執ることになった。
船にはイギリス人の大工ミップスがいた。
◆ シンは大海賊となった
シンはミップスと共に海賊行為に乗り出して大海賊となった。
だが乗組員と対立し、二人は海賊行為を止めようとしたが、乗組員が拒否した。ミップスは船に火薬を仕掛けて、二人はボートで脱出した。
シンが海賊であるという証拠は消された。
再びタピットとイモジェンを追いかけることになった。ミップスも一緒である。
だが彼らは海賊行為を再開し、シンは「グレッグ船長」となった。シン=グレッグは悪名高い海賊となった。
◆ シンはイギリスに
だが最初の海賊船の偽装爆破を生き延びた混血児(名前不明)が現れて、グレッグを告発した。
グレッグは混血児の舌を切り取らせてサンゴ礁の島に置き去りにした。
二人は再度の爆破事故を起こして、イギリスに向かった。
◆ シンはまた牧師になった
ディムチャーチ沖での嵐で難破したが、何とか上陸した。グレッグの名前を捨てた。
牧師が難破船の犠牲者を救おうとして死亡したと聞いたシンは、牧師の職をありついた。
その後は、まじめに牧師の職を務めた。ミップスも教会で働いた。
◆ 密輸グループのリーダーに
シンは教区の人々に奉仕した。だがしばらくすると政府の関税を回避するために、人々がフランスと密輸をしていることを知った。
そしてミップスも密輸グループに関係していた。
あるグループが待ち伏せされて捕まったことから、シンは変装して黒馬にまたがり彼らを救い出した。
これをきっかけとしてシンは密輸グループのリーダーとなり、人々を組織して、怖れられる存在となった。
シンは「デヴィル・ライダー」と呼ばれるようになった。
◆ イモジェンが戻ってきた
ニコラス・タピットとイモジェンがイギリスに戻りディムチャーチに辿り着いた。イモジェンは重い病気に罹っていた。
タピットはシンが悪名高いグレッグと見抜き、当局に通報した。
だが思いがけないことにタピット自身も疑われ、税関職員と警官がタピットを逮捕しに来た。タピットは捕えられた。
◆ シンの子供はアメリカに
イモジェンはシンと再会したが、彼の腕の中で死亡した。イモジェンはシンとの子供がアメリカにいると明かした。そしてシンも逮捕された
牢獄の中でタピットは「シンがグレッグであることを白状すれば、彼の子供の面倒を見る」とシンに申し渡した。
シンはグレッグであると申し出て、絞首刑となって埋葬された。タピットは釈放された。
■ 出演作
◆ マーガレット・ロックウッド
(1938)バルカン超特急:消えた女性教師/The Lady Vanishes
(1940)ミュンヘンへの夜行列車/Night Train to Munich
(1945)欲望の女/The Wicked Lady
(1954)笑うアン:嵐に叛く女/Laughing Anne
(1947)狂乱の狼火:ハングリー・ヒル/Hungry Hill
(1939)女の生存競争/A Girl Must Live
(1940)星は見ている/The stars look down