Scream of Fear/Taste of Fear

ペニーは離婚した母が死亡して父親の屋敷に来た。出迎えたのは継母のジェーン。運転手のロバートが優しくしてくれて親しくなった。
父親は出張との事だったが、父親の死体と思えるものに何度も出くわした。だが周囲の人はペニーの頭を疑った。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1961、監督:Seth Holt、脚本:Jimmy Sangster


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 ペニー・アップルビー(スーザン・ストラスバーグ)
 アップルビー氏(?) 父親
 ジェーン・アップルビー(アン・トッド) 継母
 ロバート(ロナルド・ルイス) 運転手
 マリー(アン・ブレイク) メイド

 ジェラード医師(クリストファー・リー)
 レグランド警部(ジョン・セレ)

本作は話に無理があるというものの、非常に面白い。

■ あらすじ

◆ ペニーは父親に会いに行く

ペニー・アップルビーの両親は離婚し、母親と一緒にイタリアで暮らしていた。ペニーは落馬事故で車イス生活である。

母親が死亡したので、南フランスの父親に会いに行くことになった。

◆ 海辺の屋敷

飛行場に着くとアップルビー家の運転手ロバートが迎えに来ていた。

海辺の崖の上にある大きな屋敷である。いくつかの付属の建物がある。

屋敷に着くと継母のジェーンが出迎えた。父親は仕事で出かけているとのこと。

ロバートは使用人とはいえ優しく気が利いた。暮らしていくうちにロバートに惹かれた。

◆ 父親を見かけたが、精神を疑われた

夜中、風の音に目を醒ましたペニーは、別の建物の窓に明かりに写った人影を見かけた。

車イスを動かして、その場所に行った。暗い部屋の中、鳥や獣の剥製に囲まれたソファの上に人がいた。

父である。目を見開いて死亡していた。

悲鳴を上げてペニーは車イスを動かした。だが途中にあるプールに落ちた。

ロバートが助け上げて、部屋まで運んだ。ジェラール医師が駆けつけた。

気がついたペニーは状況を話したが、みんなからは状況を否定された。幻覚だと言われた。

◆ また幻覚が、、

翌日、父親から電話がかかって来た。「迎えに行けなくて申し訳なかった。あと二日したら帰る」と言われた。だが父親は戻ってこなかった。

ジェーンがロバートの運転で出かけた後、車イスに乗って調べると、車庫に父親が乗って行ったはずの車があった。また父親の部屋からはピアノが聞こえた。

戻ってきたジェーンとロバートは、その話を信用しない。再びジェラール医師が呼ばれた。

◆ ペニーの推理

夜、自分の部屋に戻ると、やはりソファの上に父親が死亡しているのを見た。

またジェーンとロバートが駆けつけた。そのソファには何もなかったが、水に濡れていた。

ペニーは推理を働かせた。父親が死ぬと、財産はペニーが相続する。ジェーンにはごくわずかしか渡らない。もし自分が死ぬか、狂人になれば、財産はジェーンに渡る。

この推理でペニーは、ジェーンとジェラルド医師を疑った。二人は不倫をしており、そして父親は二人に殺された。このように考えた。

相変わらずロバートは優しく、二人の仲は進んでいった。

ベニーはロバートの協力を得て、屋敷の中を調べる。いくつかの建物、プールの中を調べた。父親の死体を探すためである。だが成果は上がらない。

◆ ペニーは車ごと海に

ジェーンが出かけたので、ペニーとロバートは車で出かけた。なぜかロバートは車イスを車に乗せない。

ところが途中、海岸の道でジェーンがいた。ロバートは車を止めて、ジェーンの方に向かった。

ペニーは車に乗ったまま。だが車は斜面を動き出して、崖を落ちて、海に転落した。ペニーの叫び声が響いた。

それを確認したジェーンとロバートは抱き合ってキスをした。これで財産はジェーンのものとなるはず。

◆ 車イスの女性

弁護士が屋敷にきた。ジェーンと話す。

弁護士は海を見下ろすテラスに人影がいるのを指摘して立ち去った。

そこには車イスに座った女性がいた。近づくとペニーであった。

ジェーンが近づくとペニーはすっくと立ちあがった。ちゃんと歩ける。ペニーは屋敷に入った。

ジェーンは驚きのあまり、車イスに倒れこんだ。

◆ ラスト

この時ロバートは警察に呼びだされていた。

屋敷に戻ってきたロバートはテラスに車イスを見つけた。駆け寄って車イスを蹴とばした。

車イスは岩場に転落した。ジェーンの死体が岩場に転がった。

到着した警察はボブを逮捕した。

ペニーとジェラルド医師は抱き合ってキスをした。