星漢燦爛(せいかんさんらん)〜銀河のような愛〜

 

 

 

□2021年 中国

□全56話

□原題:星汉灿烂・月升沧海

□キャスト:ウー・レイ(呉磊)、チャオ・ルースー(趙露思)

 

あらすじ

戦乱により生後間もなく両親と離れ、祖母と叔母のもとで、まともな食事も教育も与えられず育った程少商(チョン・シャオシャン)。15年後、両親が凱旋。しかし、他人の子には優しく、自分に厳しい母親のしつけに失望し、家族にすら愛されない運命から自由になろうとする。そんなときに出会ったのが、幼い時に人生の辛苦を味わった皇帝の義子で将軍の凌不疑(リン・ブーイー)で…。

 

 

 

今作は2部構成。

前半は女主家族中心の物語です。

 

 

序盤の見どころは

母と娘の対立ですね。

 

 

 

女主が生まれてすぐに

両親は兄だけを連れて戦地に赴き

自分だけが置いて行かれたせいで

(それには理由がある)

 

親に見放された存在

だと思っていて

 

 

やっと再会できたと思えば

文武両道、デキる女の母親からは

従順で出来の良い姪と比べられ

(これ一番やっちゃダメなやつ)

 

反抗的な態度が気に入らないと

ことあるごとに叱られる。

 

 

母親は教育できなかった負目があり

焦りから、早く一人前に育てようと

厳しく当たるんだけど

すべて裏目に出ちゃうんだよね。

 

 

 

 母親から 

 愛されていない 

 

 

という呪いが

彼女の行動選択の鍵。

 

 

口癖は

私は運が悪い

 

 

自己肯定感が低い彼女は

思いを寄せてくれた

従順で優しい男性とあっさり

婚約を決めるのです。

 

 

 

 

 

結婚したい理由が

 

親の干渉から逃れて

自由になるため。

 

 

それを聞いて母親は

ショックを受けるが・・・。

 

 

前半は女主が

孤独な生い立ちと環境から

自分の生きる道を模索する姿が

描かれていきます。

 


 

 

 

後半は男主皇宮が中心

 

 

女主と男主の

 

頑固 vs 頑固

 

が衝突しつつ情を深めていき

皇宮の揉め事も同時並行して

勃発していきます。

 

 

 

この見つめ合える

関係性になるまで

時間かかったーー。

 

皇族周りの登場人物が

どーんと増えすぎて

人物相関図が必至ですね驚き

 

 

 

 

この皇宮のパワーバランスが

複雑かつ絶妙で

 

誰を信じたらいいの?

 

味方も敵もわからないように

上手い具合になってて

 

この人裏ありそうと思ったら

そんなことなかったり。

 

 

 

身分の高い女性が金切り声で

ギャーギャー喚く低次元な争いに

やや視聴意欲が落ちましたが下矢印

 

 

47話〜51話は

怒涛の展開で

 

起承転結の

しっかりあったね〜。

 

 

ぜひネタバレせずに

見ることをオススメします無気力

 

 

 

 

 

ラストで失速するという

前情報を得ていたものの

 

51話までふつうに面白いので

何かの間違いかと思ってました。

 

 

 

52話から少し話がダレた。

 

とはいえけ面白くない、

というほどでもないので

このまま終わるかと思いきや

 

 

 

本当に残り2話で

大失速して

 

 


 

ズッコけたけどね(笑)

 

 

ドリフの大爆笑みたいな

ド派手で雑な演出なんなん。

 

蛇足と言わざるおえない

展開に唖然としてしまった件。

 

 

 

<総評>

 

ストーリー ★★★★☆

演出    ★★★☆☆

キャスト  ★★★★★

音楽    ★★★★★

アクション ★★☆☆☆

※残り2話の演出は星1。

 

 

各所での評判の通り

見応えのある作品でした。

 

最近見たラブ史劇では

衣装や小物、建物の室礼も上質で

画面に高級感もあり

頭一つ抜けていた気がします。

 

 

続きが気になって眠れない〜

というより平均的に面白い感じ。

 

 

 

 

 

 

主演の2人が

 

6話の終わりでやっと出会い(遅っ!)

8話で顔と名前をお互い認識し(遅っ!)

 

この立ち上がりの展開の遅さは

好みが分かれるところ。

 

 

 

ストーリーも

似たような流れが繰り返されたり

雑な部分もけっこうあったので

全56話、もっと端折れたのでは?

 

 

特に女性陣の幼稚な嫌がらせとか

金切声の罵り合いはお腹いっぱい。

 

 

この距離で顔認証するマサイ族なみの凌不疑の視力。

 

 

 

 

とはいえ、

刺さった矢を抜く場面など

ハッとさせるシーンもあり

 

テーマが重たいわりに

全体的にユーモラスな雰囲気なので

見やすかったです。

 

 

 

私は6話〜29話の中盤が

好きでした。

 

チャオ・ルースーちゃんの

スネ散らかした演技が上手い!

 

彼女の出るドラマには

どうもハマれなかったんですが

今作は本当に当たり役ですね。

 

 

 

鉄仮面将軍とはいえ

表情のないウー・レイ君の

序盤この演技はどうなのか・・・。

頬がこけてるのが気になる・・・。

(撮影が過酷だから??)

 

とか思っていたけど

48話の演技は圧巻で

度肝を抜かれました!

 

 

こんな風な人格になったことも

なぜ少商に惹かれたのかも

最後まで見ればよくわかる。

 

 

芸歴が長いだけあって

所作や殺陣が美しいし

今後が楽しみな俳優さんですね。

 

 

2人のカップル感には

あんまりキュンとしませんでしたが

(爽やかすぎたから?)

キャスティングは素晴らしい!

 

 

 

 

 

  

最後の安っぽい展開に

がっかりしつつも

良いドラマだったことに

変わりはありません。

 

 

どうも当局の検閲に引っかかって

残り10話のところが

2話に縮まったとの情報があり

(本当かどうかはわかりませんが)

 

 

もはや最後まで放送されたことを

幸いと思うしかない。

 

 

中国エンタメ、闇深すぎ真顔

 

 

 

 

 

星漢燦爛、

ラスト惜しかったけど

オススメです♪

 

 

 

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