軽井沢タリアセンの話は続きます。

 

先日触れた深沢紅子野の花美術館(明治四十四年館)は、2F部分が深沢紅子さんの花の絵の展示会場になっています。

深沢さんは、軽井沢ゆかりの作家たちの本の装丁なども手掛けているようです。

岡田三郎助に師事して、和田三造の協会にも参加したといいますが、

師たちの画風とは異なり、画面のなかでしなやかで優しい花が咲き乱れていました。

 

前庭に目を転じると、両側には一面のアジサイの木々。

今は無論咲いていませんが、梅雨時はきれいでしょうね。

 

 

 

1Fにはショップがあり、ピアノが置かれています。

J&Cフィッシャー製で、デザインしたのは旧帝国ホテル(ロイド館)を設計した

建築家フランク・ロイド・ライトというレアなもの。

 

彼の父は才能ある音楽家・弁士・作曲だった、という記述があり、ロイド自身も

ピアノをたしなんだ模様。

アリゾナにあるタリアセン・ウェスト(ロイドの自邸がある場所)にも

ピアノが置かれている画像を目にしました。

フィッシャーのピアノではなかったけれど。

 

 

ロイドのピアノに添えられた説明。↓

古いので、実際に自動演奏ができるかどうかはわかりませんが、

ピアノロールも約1500本所蔵しているようです。

 

 

 

2Fは写真撮影不可ですが、こちらは、1Fに飾られていた作品。

 

 

ただ、なんとなく全体的に1F部分はがらんとしています。

 

 

よく見るとコーヒーカップなど食器が。

ああ、レストランになっていたんですね。

コロナで営業中止になったままなのかな。

ステキなスペースなのだけど、残念。

 

 

 

さて、塩沢湖の水面を眺めていた夫。わー鯉だぁ、と駆け寄ります。

とにかく鯉が好きみたいで、あちこちで見つけるたびに注視します。

すると、今回異変が起こります・・・

 

 

 

鯉って人の気配を察するものなの?

餌を持っているわけでもないのに、人影を認めたらしく、

口を開けて一斉に夫の足元に鯉が集まってきました。

 

 

ぶくぶく・ぶくぶく・・・・

餌おくれー、の大合唱?

 

 

 

ぶくぶく・ぶくぶく・・・

どんどん寄ってきて、水面はあぶくだらけ。

エア餌やり、、、のような風情です。

よっぽどお腹を空かせていたんでしょうかね。

やがて子供たちが餌を手にやってきたので、三々五々鯉たちはそちらのほうに

去っていきました。

 

 

 

遠目に櫓のように見えていたこちらは、

塩沢湖平和観音。
塩沢湖を訪れた人々の永遠の豊かな幸福を祈願するための観音様です。
浅間山麓に住む彫刻師佐藤龍泉氏。

 

 

 

中に閉じ込められていて、暗いので、余り振り向きもされず。

風雨にさらされ傷んでいますが、おおらかなお顔です。

 

 

 

ランチは外に出ず、タリアセン内の「湖水」にて。

レビューポイントはそれよどよくないけど、

徒歩圏内の千住博美術館内の浅野屋さんも、メニューが限られていたし。

 

 

 

なにより湖に面して長めがいいのがポイント。

 

 

 

 

人もまばらで、窓際の席へ。

 

 

ファミレス的ランチだけど、OK。

 

 

店内には軽井沢在住の人がかつて使っていた品々の展示もありました。