今日の軽井沢は曇天ではないものの日差しは柔らかで、
ドライな微風が心地よい、過ごしやすい1日でした。
”爽やかで気分がいい”、そう感じる場面が幾度となく訪れ、
脳内でα波だかドーパミンだかが増していくような感覚。
夜、東京に帰ってきたら途端、噴き出す汗に辟易しつつ、
作家たちがこぞって軽井沢に集った訳が分かるなぁ、
気分よく筆を滑らせることができそうな環境だわ、とつくづく。
この地には堀辰雄、有島武郎、野上弥生子、室生犀星、辻邦夫などの旧自宅や別荘があり、
芥川龍之介や堀辰雄が原稿送付のために訪れた郵便局舎があります。
ここに集った作家たちはさまざまに交流をもち、加賀乙彦さんは
(加賀さんだけは、生前講演会でお話を聞いたことがあるので”さん”付け!)
軽井沢高原文庫の館長さんとして、交流会の旗振り役をしていたようです。
思わずこんなことを夫に言いました。
私:「すがすがしいこの空気! 自然も多くて都会にいるより作家活動に専念できそう。
作家たちを惹き付けたわけがわかるねぇ」。
夫:「軽井沢だけでなくて、田舎は執筆に向いているでしょう。
太郎君だって、執筆活動好調みたいだし。」
私:「太郎君?それ誰?」
夫:「三馬太郎君。『ハヤブサ消防団』の」
なーんだ、テレビドラマの話かぁ・・・・
中村倫也さん演じる太郎君は田舎に越してきた作家、という設定です。
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野上弥生子の軽井沢別荘。その名も「鬼女山房」。↓
瓦葺の屋根の鄙びた山荘。
赤い庇がアクセント!
茶室の風情があります。
↓これが芥川龍之介もよく訪れたという郵便局舎(現・明治四十四年館。
今はタリアセンの敷地内に移設され、深沢紅子野の花美術館として使われています。)
外装を塗り替えたばかりなので、新しそうだけど、明治44年築。
旧軽井沢にはこれを模した建物があります。↓
今はインフォメーションセンターのような機能で使われています。
以前訪れた室生犀星の軽井沢の自宅↓