小布施を旅して訪れた岩松院(北斎の天井画が残る寺)のことを書いた後、今日は同じく小布施の北斎館について書こうと思っていました。
館内写真撮影がOKで、どの写真を載せるかピックアップに時間がかかったので、週末にゆっくりと、というわけで。
そんな矢先、今日たまたま食事の最中たつけたテレビで小布施の北斎の足跡特集に遭遇。
チャンネルはなんとBS11。
普段つけないチャンネルの、「偉人・素顔の履歴書」という番組でした。(*後記)
先日行ってきたばかりの小布施・岩松院や北斎館、高井鴻山記念館などを総ざらいしていたので、旅行時の体験とだぶらせて興味深く見ました。
こちらの写真は北斎館の入り口で撮影したもの。
例えば先日岩松院で聞いた説明のうちうろ覚えだった部分も、この番組が補ってくれました。
(写真:岩松院入り口)
具体的には、先日のブログにはこう書いていたのですがーー↓
80歳を過ぎてから240㎞の道程を歩き、小布施まで来た北斎。
1度のみならず何度も(3回と聞いた気がするのですが、不確かです)
3回でなくて正確には4回だったみたいです。↓
240㎞というのは覚えていました。
というのも、だいたい徒歩で8日かかったということだったので、80歳過ぎた北斎は、1日30km歩いたのかぁ、と感じ入ったので。
TVには岩松院のお坊さんのも登場:
出ました!これです。岩松院にある北斎の八方睨み鳳凰図。
鮮やかでしょう?
絶対修復の手が入っている、と思ってしまいますよね。
高級岩絵の具の生命力、すごしです。
北斎館について、新たな発見も。
なんと館長は安村敏信さんだったんだ・・・
江戸美術関連の著作が多々ある先生。
北斎館の目玉・上町祭屋台の話もありました。
こちらは屋台の天井に描かれた波図。
安村先生いわく、北斎は小布施で天井画という上向きで描く図に緒戦する機会を得て、嬉々として小布施にやってきたのではないか、と。
下2枚は、北斎館で実際に撮影した屋台です。
ただし、こちらの波図は複製で、本物は、もっと見やすい場所に取り出して展示されています。
こちらが視線の位置に展示されている本物の図です。
もうひとつツボは、小布施滞在中、北斎を経済的に支えたパトロン高井鴻山の記念館・館長さんの登場。
この方、我々が貸し切り状態の展示室であれこれ品評しながら鑑賞していたら話しかけてこられた方。
いろいろ秘話を教えてくださいました。
なかでも、展示説明にも書けなかった秘話もいくつか。
長くなるので、それらは今後高井鴻山記念館について書くときに含めて書きますね。
番組に登場した像:
実際に写したもの;
高井鴻山記念館は、前回述べた通り、北斎をさらに理解するうえで、とても有益でした。
結局、北斎館で見た曲亭馬琴x北斎のコラボの展示などにつきかきたかったのですが、本日は断念。
またの機会ということで。
(*)ちなみに今日に限って、なぜ滅多に見ないBS11にチャンネルを合わせたのか?
たまたま今日録画した番組がそのチャンネルだったので、BSを付けた途端にBS11が画面に出てきたのでした。
以前記したとおり、土日の10時から、毎週このチャンネルでは海外のヨーロッパミステリー番組を放映しています。
以前はフランスの美術品ミステリー。
その後フランスの猟奇殺人班→英国の凸凹コンビの刑事物語→アムステルダムの事件捜査刑事、、と変遷。今は英国の「私のおばさんは推理作家3姉妹」というドラマを放映中。
すべてオリジナル言語で放映され(フランス語だったり、英語だったり)、字幕が出ているので、ヒアリング強化に好都合。
以来ずっとこの時間帯、録画し続けています。
小布施’22/春① 食事はココ 桜井甘精堂泉石亭
小布施’22/春② 花咲き乱れる庭 花の画家・中島千波館
小布施’22/春③ 栗の木テラス
小布施’22/春④ 今も色鮮やか北斎の天井画 岩松院にて
小布施’22/春⑤ 街並みと市中の小林一茶像
小布施’22/春⑥「偉人・素顔の履歴書」北斎編
小布施’22/春⑦ 北斎のもう1つの大作がある北斎館