こんばんは。
楽典のレッスンで、主に受験生相手に「教会旋法」の話をすることがあります。
先週、久しぶりにオンラインで教会旋法の話をしました。
普段、楽器を弾いている方でも馴染みのない教会旋法。
調性の話をするより、退屈されそうな内容です。
しかも種類が多く、一度には覚えきれません。
ひととおり、退屈そうな?理論上の仕組みを話した後は、
記憶に残してもらえるように、少し楽しい話。
「ドビュッシーも使っている」「実はあんな作品にも!」という話に入ってきた頃から、画面の向こうの生徒さんの顔がリラックスしてきました。
そこで旋法のひとつ、「ドリア旋法」がこんな曲にも!という例として、ピアノでこの曲の冒頭を弾いてみました。
《風の谷のナウシカ》のオープニングに出てくる「風の伝説」です。
堅苦しい話から一気に「ジブリ」に飛んだのも意外だったようですけど、私がナウシカを弾いている姿が新鮮だったようで、画面越しでも嬉しそう!
「今日の話でドリア旋法は覚えたでしょ?」と聞いたら「うんうん!」と力強くうなずいてくれました。
その後は、「教会旋法を使った旋律はどんな雰囲気がするか」と感想を聞いて、「なぜ後世の作曲家が取り入れようとしたか」、という解説を入れました。
受験のためだけに教会旋法を覚えるのは面白くないので、少しでも実例につなげて解説していきたいと思います。