○前回までのあらすじ●
→輝人が逮捕された!?
輝人「…は?はぁぁぁぁぁあっ!?」
自分自身の手首に手錠をかけられ、輝人は驚く
引っ張ってみたが、ジャラッ!と鎖の音がする
本物だ
多々良「いやぁ~、お前を逮捕する時がとうとう来たとはなぁ~!(*>∀<*)」
輝人「いやいやいや!なんで!?俺何かしました!?」
多々良「だから放火だ」
輝人「放火ぁ!?…って俺のアビリティでどこか燃えたってこと?いや俺どこか燃やすとかそんなことしてないですから!」
栗栖「輝人が逮捕って…何かの間違いじゃ…!?」
突然の逮捕に栗栖も混乱する
それは日奈子達もだ
日奈子「嘘っ…なんで!?」
始「輝人さんが逮捕なんて…!」
航平「しかも放火って…とうとうアビリティの過剰使用で罪が重なったんですね…!」
輝人「佐伯てめぇ!(#`皿´」
カンナ「もしかしたら、オーバーネクロになった時では無いのですか?」
輝人が逮捕される心当たりがあるとしたら、5月にオーバーネクロになってしまった時かもしれない
だがあの時は証拠不十分で逮捕は免れたハズだ
輝人「納得いかねぇよ!不当逮捕だ!犬渕警部呼んでくれ!」
犬渕「実はもういるんだ」
輝人「え!?犬渕警部!」
多々良の後ろから、屍人対策課の警部・犬渕が現れた
しかし、納得がいかない表情だ
ツバサ「…犬渕警部、これはどう言うこと?前回の件で、別の証拠があがったってこと?」
犬渕「いえ、それとは別の件です。昨晩起きた放火事件を覚えてますか?」
ツバサ「昨晩の?」
輝人が逮捕された理由は他にあった
昨晩三軒目まで燃えた放火事件、その犯人が輝人だと言う
輝人「その放火事件なら俺も知ってるけど…え!?まさか俺が犯人だと思ってんのか!?」
犬渕「いや、疑いがあるって事だ。多々良、紛らわしいこと言うな!容疑じゃない!」
多々良「すいません(笑)」
輝人「疑いでも任意だろ!?てかなんで俺が浮上して来たんだよ!」
犬渕「あぁ、実はだな…」
犬渕から事件の内容を聞き、何故輝人が逮捕される事になったのかも聞いた
放火事件を担当した消防隊員が、近隣住民から聞いた目撃証言のおかげで輝人を放火の疑いがあるとして、逮捕しに来たのだ
輝人「いやいや!俺昨日は事務所にいたし!だいたいそんな目撃証言で俺が疑いあるって変でしょ!」
犬渕「俺だって疑いたく無いが…」
?「犬渕、何を渋っている」
そこに聞き慣れない声が聞こえた
入ってきたのは、黒いロングヘアーにパンツスーツを着こなした女性だ
顔は美人なのだが、右目に大きなアザが出来ており、右目が少し灰色になっている
ー愛知県警『屍人対策課』警視
烏丸 亜季(35)ー
亜季「貴様が斑目輝人か、犬渕から話は聞いている」
輝人「…?あんたは?」
亜季「先日屍人対策課に配属された、警視の烏丸亜季だ」
ゆに「うわっ、すごいアザ…!」
始「ゆに!す、すいません…!」
カンナ「新しい刑事さん…?」
日奈子「警視って?」
茜「簡単に言えば、警部より上の方の事を言うんです」
航平「え?じゃああの人、犬渕警部より上なんですか?どう見たって犬渕警部の方が…」
犬渕「いや、よくツッこまれるんだが…彼女は先月までアメリカにいてな。今回ネクロの事件が最近増えてきているからと言って、うちに配属されたんだ。まぁ実力は本物だ」
航平「へぇ…なんかすごいけど、顔怖いな…」
烏丸のアザを見てなのか、目付きを見て航平は怯える
その間に輝人にはめられている手錠に手をかけ、引っ張って行こうとする
亜季「私は犬渕みたいに甘くないぞ?いくら事件を解決している探偵とは言え、今回は警察署に連れていく」
輝人「痛て!おい!引っ張るな!」
亜季「それと、貴様にはめられている手錠だが…アビリティで抜けようなんて考えん事だな。それは特殊な素材で出来ている手錠で、ネクロのアビリティを封じる特殊品になっている。試しに私に炎を放ってみたらどうだ?」
輝人「は?こんなの…」
冗談だと思い、輝人は手錠を手首に移動し、試しに火を出そうとする
ところが、思うように火が出てこない
輝人「…?」
日奈子「火が…出ない!?」
栗栖「!…とうとうそう言うのを導入するようになったのか?」
亜季「と言うわけで、お前のことを連れていく。いいな?妙なことはするなよ」
輝人「っ…!放せよ!俺はやってねぇ!」
ツバサ「輝人…!」
疑いがあるとは言え、輝人は愛知県警察に連行されてしまった