世の中は権力で動いている
権力を持っている人間は強く、持っていない人間は弱くなる
そんなことは知ってる
だが、権力を持っていれば幸せなのか?
権力を持っていれば何してもいいのか?
権力を持っていれば、人を殺してもいいのか?
権力を持っていれば、無罪なのか?
誰かに質問したい…。
“権力”とは、何だ?
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アンク「はぁ⁉ユリシーズが殺られたぁっ⁉」
アラクニッドファミリーの幹部に、連絡が入る
アンク「おい本当かよ⁉タニヤ!」
タニヤ『あぁ!そう聞いたぜ!それだけじゃねぇ!天草との連絡も取れねぇんだよ!』
アンク「何だと…⁉」
タニヤ『ったく面倒だぜ!俺は何とかソル達と立ち向かっているが…!ヴァレンティーナやマーサは武器が使えないって騒いでるし!』
アンク「武器が使えない…?あぁ、アリノスさんか」
タニヤ『そっちはどうだ?てか何やってんだ?』
アンク「黒木蝶に毒を盛られたから研究室に…」
アンクは研究室を覗く
そこに接着剤で動きを止められた時貞がいた
アンク「あ」
時貞「あ」
タニヤ『?どした?』
アンク「いたわ、またかける」
そう言うとアンクは通信を切った
研究室に入り、時貞の様子を見る
アンク「何やってんだお前」
時貞「すみません…」
その時は斗影は既にいなく、接着剤も大分固まっている感じだ
アンクはすぐに研究室の水道から、お湯を用意する
時貞「“鮟鱇”さん、なんでここに?」
アンク「鍋の時期には欠かせない食材で…って誰が深海の魚だコラ(-_-#」
時貞「…すいません…」
アンク「ったく…俺が来て良かったな。俺は解毒剤を探しに来たんだ。しかし…結構荒れたな」
研究室は斗影と時貞の乱闘のせいで、試験管やフラスコ、実験器具などほとんど壊れていた
薬品も割れて、下手したら命に関わるかもしれなかった
水道からお湯が出てることを確認すると、アンクは何も入っていない大きな入れ物にお湯を溜め、溜まると時貞の頭からかけた
時貞「っ…!」
アンク「動くなよ?」
頭からお湯をかけたことで、時貞の体にくっついた接着剤が溶け出した
あと2回かけると、綺麗さっぱり取れたのだ
時貞「…ありがとうございます」
アンク「おっ、危ないな…あと1㎝ズレていたら解毒剤も無くなっていた」
アンクは解毒剤を飲み、体の毒を消した
アンク「誰かに殺られたのか?」
時貞「はい。でも、これから追います。では、僕はまた下に…」
アンク「ちょ待て」
時貞「え?」
アンクが止めた
アンク「お前まさか忘れた訳じゃないよな?もし負けたら…」
時貞「…あ、すいません。そうでしたね」
時貞は何か思い出し、エスポワールの弓矢のスイッチを押して、しおりに戻した
そしてアンクに渡した
アンク「俺から渡しておく。お前はエスポワールじゃない武器で戦え」
時貞「はい、では…」
時貞はアンクと離れ、斗影を追いかけた
残ったアンクは受け取ったエスポワールを見て呟く
アンク「…本当にこれでいいんですか?アラクネ様…」