アゲハ ~第62話 アナスタシア・マンリーラヴィ・ツァーリ1~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



世の中は権力で動いている
権力を持っている人間は強く、持っていない人間は弱くなる

そんなことは知ってる

だが、権力を持っていれば幸せなのか?
権力を持っていれば何してもいいのか?
権力を持っていれば、人を殺してもいいのか?
権力を持っていれば、無罪なのか?

誰かに質問したい…。

“権力”とは、何だ?

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アンク「はぁ⁉ユリシーズが殺られたぁっ⁉」

アラクニッドファミリーの幹部に、連絡が入る

アンク「おい本当かよ⁉タニヤ!」

タニヤ『あぁ!そう聞いたぜ!それだけじゃねぇ!天草との連絡も取れねぇんだよ!』

アンク「何だと…⁉」

タニヤ『ったく面倒だぜ!俺は何とかソル達と立ち向かっているが…!ヴァレンティーナやマーサは武器が使えないって騒いでるし!』

アンク「武器が使えない…?あぁ、アリノスさんか」

タニヤ『そっちはどうだ?てか何やってんだ?』

アンク「黒木蝶に毒を盛られたから研究室に…」

アンクは研究室を覗く
そこに接着剤で動きを止められた時貞がいた

アンク「あ」

時貞「あ」

タニヤ『?どした?』

アンク「いたわ、またかける」

そう言うとアンクは通信を切った
研究室に入り、時貞の様子を見る

アンク「何やってんだお前」

時貞「すみません…」

その時は斗影は既にいなく、接着剤も大分固まっている感じだ
アンクはすぐに研究室の水道から、お湯を用意する

時貞「“鮟鱇”さん、なんでここに?」

アンク「鍋の時期には欠かせない食材で…って誰が深海の魚だコラ(-_-#」

時貞「…すいません…」

アンク「ったく…俺が来て良かったな。俺は解毒剤を探しに来たんだ。しかし…結構荒れたな」

研究室は斗影と時貞の乱闘のせいで、試験管やフラスコ、実験器具などほとんど壊れていた
薬品も割れて、下手したら命に関わるかもしれなかった
水道からお湯が出てることを確認すると、アンクは何も入っていない大きな入れ物にお湯を溜め、溜まると時貞の頭からかけた

時貞「っ…!」

アンク「動くなよ?」

頭からお湯をかけたことで、時貞の体にくっついた接着剤が溶け出した
あと2回かけると、綺麗さっぱり取れたのだ

時貞「…ありがとうございます」

アンク「おっ、危ないな…あと1㎝ズレていたら解毒剤も無くなっていた」

アンクは解毒剤を飲み、体の毒を消した

アンク「誰かに殺られたのか?」

時貞「はい。でも、これから追います。では、僕はまた下に…」

アンク「ちょ待て」

時貞「え?」

アンクが止めた

アンク「お前まさか忘れた訳じゃないよな?もし負けたら…」

時貞「…あ、すいません。そうでしたね」

時貞は何か思い出し、エスポワールの弓矢のスイッチを押して、しおりに戻した
そしてアンクに渡した

アンク「俺から渡しておく。お前はエスポワールじゃない武器で戦え」

時貞「はい、では…」

時貞はアンクと離れ、斗影を追いかけた
残ったアンクは受け取ったエスポワールを見て呟く

アンク「…本当にこれでいいんですか?アラクネ様…」