Eittoness
食の思い出、ばあちゃんと食べた「古潭」のラーメン
帰省していた次男と一緒に
婆さんが入居する老人ホームへ
帰りにそのまま東京に戻るというので
ふたりでご飯を食べることに
ほんとうなら手料理を…
可愛い息子のために…
張り切って！
でも、彼にはスイートホームがあり
おふくろの手料理を喜ぶ歳でもない
私も、無理はしない…
「昔、婆ちゃんとよく食べた古潭がいい」
と息子
わが家の古潭は
大丸百貨店の食堂街
本当によく食べていた
わんぱくな息子たちには
ラーメン屋さんがちょうど良かったのです
記憶に残る最後は
長男が高校生じぶんであろうか
次男に至っては小学生の頃かな～
京橋にも時々行っていた美味しいラーメン
そこで食べることに
たしかラーメンに青梗菜が飾られていたと思うが
なんだかちょっとちがう気が
様変わりしていました
大丸の古潭でのシーンが
走馬灯のように駆け巡る
若かったなぁ、、私
人生100年時代
子育てなんて一瞬でしたわ
でもね、濃厚な時間だったんだよね
子供達には
なるべく毒のある婆さんを見せないようにしていました
ですが、
一緒に住んだことがない次男にすら
隠し通せるものではなく
７年前
ハワイの家族旅行から帰った翌日
事件が勃発
次男が
「ばあちゃんの人生はばあちゃんが決めたらええ」
という一言で
私は婆さんからの呪縛から解放されました
次男は「自分に還れるきっかけをくれた」命の恩人
施設にいくと必ず手渡される
婆さんが私宛に書いた手紙
そのままゴミ箱へポイっと捨てていました
よせばいいのに
悪口、猜疑心の塊で始まり終わる手紙を読んで
感謝のかけらもない…と
呆れ果てる次男ですが
それでも
婆ちゃんを労わってくれるという
つくづく「血」というものは因果なものだと思いました
夫婦ならこうはいきません
餃子にハイボールまで食しましたが
古潭に再訪はないでしょう
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