日本人といえども漢字の読み方を間違えることはある。
このような例文で使う。
意味は
「たとえAであってもB/いくらAであってもB」
で、Aから予想されることとは違うことがある場合に使われる、書き言葉である。
Aの部分の接続は動詞・イ形容詞・ナ形容詞・名詞の普通形。
ナ形容詞と名詞の現在形については「有名だといえども/有名といえども」「未成年だといえども/未成年といえども」のように2つずつある。
ボクシングの世界チャンピオンといえども、病には勝てなかったらしい。
→ボクシングの世界チャンピオンといえども、病には勝てなかったらしい。
このように言い換えの練習から始めると、使い方の感覚がつかみやすいのではないかと思う。
【例文】
・身体にいいといえども、食べすぎると害になる。
・たった10円といえども粗末にしてはならない。
・生きるためといえども人の物を盗むのは良くない。
・幼いといえども、子どもだって一人の人格を持つ人間なのだ。
・彼は大学を中退したといえども今は起業して大いに稼いでいる。
また、ことわざを紹介しつつ、その意味を「~といえども」で言い換えて教えるのもいいだろう。
(例) 猿も木から落ちる → 名人といえども時には失敗することもある。