フレグランスジャーナル社 専門領域の終焉 私たちが本当にやるべきこと | アロマ&心理カウンセリング 心とからだのセルフケア @東京 調布

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前回の続きです。

 

『精油の安全性ガイド第2版』が完売されたらしいです。。。
フレグランスジャーナル社の書籍販売終了日9/29の前日。
そんなお知らせを受けました。

8月には既にニュースとなっていたフレグランスジャーナル社の書籍販売終了。
その後、出版会社の友人にこういう時の出版業界の凡例を聞いてみたり、何人かの方に相談したりしていました。

 

一度絶版されてしまうと、まず二度と出されない。

全身全霊で臨んだ翻訳本が絶版になってしまった悔しさは随分と聞いていたので、今回のフレグランスジャーナル社の書籍販売終了にあたって、『精油の安全性ガイド第2版』と『薬用エッセンシャルオイルの科学』の2冊が、出版間もないまま、同じ轍を踏んでしまうことを見過ごせなかった。

というのがワラワラと騒ぎブログに書き、SNSで拡散を求めた理由でした。

 

この出版社が他と違うのは、一般の実用書ではなく、専門書を手掛けていること。

なので、一般の人が手に取るような本ではなく、それらのことを趣味にしていたり、仕事に役立てたりというための本なので、あまり売れないのです。

 

例えば『化粧品成分ガイド 第●版』はどのくらいの人が買うでしょうか?

専門的に必要な人でなければ、まず買いませんよね。

でも、必要とする人には無かったら困る。

 

専門情報を収集したものが、まとめて見られなくなる。

専門領域のものが無くなるとは、そういうことですよね。

専門性が低い、薄っぺらなものだけしか、見聞きすることができなくなる。

 

出版社が実用書ばかり出すのは、売れなかったら商売にならないからです。

だから、専門書を出す出版社は、ニッチな商売でしかなく、ある一部のニーズのある消費者が買わなかったら潰れます。

 

3年前にこんなブログを書きました。

 

社会というか、世界というか…実のところ全ての仕組みはこれなんじゃないか?
そんな風に思いました。
 

例えば、私たちの腸の中には1000兆もの菌が住んでいて、その環境を作っている。
私たちは、その菌たち無しには生きられない。

皮膚の上に存在している菌たちも、外からやってくる菌の防御壁となっている。

彼らは、宿代は払ってくれないけれど、私たちの身体組織に存在して働いている。

 

コロナを機にひいきにしていた飲食店が潰れた。随分とあった出来事だと思います。

どんなに素晴らしいものであっても、買う人がいなければ成り立ちません。

逆に、欲しいものがあったとしても、提供する側がなければ手に入りません。

 

私たちは、本当は良く知っているはず。

お米が食べたい、けれど自分では作れない。

米農家があるから、回りまわって金銭を介して食べられる。

野菜だって肉だって、それを育てている人がいるから店頭に並んでいる。

そして、求める人がいるから、それらを作り育てる。

 

どちらが欠けてもこのシステムは上手く回らない。

それが「相互扶助」だと、3年前、改めて気づいたのです。

 

出版とかマスコミの「情報」も同じ。

世界にたくさんある情報を、集める人がいる。

それらを専門的に精査する人がいて、おかしくないか、ちぐはぐじゃないか?
本当にこれで合っているのか?そういうふるいにかけて情報を提供する。

それに対して、私たちはその労力を自分でしない代わりにお金を払っている。

 

薄い本だから安くて当然。

実のところ、そういうことでもないのですよね。

薄かったとしても、もし、その情報を精査するのに多大なる時間がかかったとしたら、

その作業をする人は、自分の生きる時間、つまり自分の命と引き換えにその作業をしているわけですから。

 

さて、今回、一つの出版社が終わることで、

多くの人が、「今買わないと…」と動いたのだと思います。

何度もなんどもSNSでこの話題をしてくれた人もいますし、

その拡散をしてくれた人々もいました。

 

その結果、まさかの完売です。

マンパワーってすごい。情報拡散ってほんとすごい。

ある力が動くというのは、こういうことだと思いました。

 

ただ、この結果をみて思ったこともあります。

この情報を「破り捨てる」ものにしてはならない。

そう思って大量に購入した人たちもいます。

 

一方で「もう今のうちに買わないと」とオイルショックのトイレットペーパー買占めみたいな動きがなかったとは言えないんだろうなと。

 

フレグランスジャーナル社で最後の最後、高額ですぐには売れない(採算が取れない)専門書を出版したのは、自社でなければ出版しないだろう…他ではやらないだろうと、ある種の使命感から手掛けたそうです。

 

本当に必要なものを手に入れること。

それを途切れさせないためにやるべきこととは何だろう?

 

逆に本当に必要なものを作ってもらうことも同様かなと。

便利なものばかりを追い求める消費者のニーズを満たそうと、
変な化学成分を混ぜこぜして、健康被害がでることがある。

これだって、消費者が求めず拒否すれば、提供側は止める。

 

「相互」ってそういうことなんだと思いますが、
みなさんはどう思いますか?
 

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