ひとつの「世界」が終わります。
2021年5月末日をもって閉園した京王フローラルガーデンアンジェは、6/13まで無料開放されています。
AEAJ認定教室&カウンセリングスクールアロマシオン主宰の傍ら、アロマテラピー研究室でも活動中。アロマテラピー研究室は、故・髙山林太郎氏が創設しました。
髙山氏は、多くの書籍によってアロマテラピーを日本に広く紹介した日本アロマの火付け役でした。
ロバート・ティスランドの本、ジャン・バルネの本、アロマテラピー界のバイブル「アロマテラピー大全」を翻訳したのも髙山氏でした。アロマテラピー研究室では、髙山氏から後継人指名をされた林琳さんとともに、髙山氏の思いを引き継ぎ、髙山氏のアロマ遺産管理とアロマテラピー啓蒙活動をしております。
調布に越してはや21年。
しかし、調布市民とは言い難いほど、調布をうろうろしないし知らない。
地元意識は薄くて、子ども時代から馴染みの世田谷は様変わりしても、
どの地域がどうなのか、わかっているが、調布はちっとも知らない。
この京王フローラルガーデンアンジェがある一帯は、元々1927年に開園したレジャー施設「京王閣」があったが、終戦直後の1947年に売却され、跡地には1949年に京王閣競輪場が開設される。
「京王フローラルガーデンANGE」の前身は、1956年に「東京菖蒲園」として開園し、のちに「京王百花苑」となるも、1997年に閉園。2002年に「京王フローラルガーデンANGE」として開園した。
駅直結といって良いこの施設だが、昨年初めて京王多摩川駅に降りた。
まず、この地に用事が無いのである。(たぶん京王フローラルガーデンに行く以外は)
その時は、他の用事で駅に降り立ったため、売店をサラっとみて終わり。
まさか、ここが閉園とは思っていなかったからな。
5月末閉園を控えてイベントも企画中だったろうこの施設は、コロナ緊急事態宣言のせいでまさかの5月末までの休園。
行こうと思っていたのに・・・がっかり
がしかし、多くの声があったのだろう、6/13まで無料開放とあいなった。
というわけで、最初にして最後のアンジェに行ったのだが。。。
思いの外、スモールフォレストだが、こんなにこんもり森になっているとは知らなんだ。
完全に朽ち木になっている途中から、たくましく枝を伸ばすソメイヨシノ。
さるすべりなんて久々に見たよ。
レンタルルーム時間当たり1000円だったとは、ここでアロマイベントでもやればよかった。
バラは全体では少し季節逃してしまったけれど、まだつぼみのものもたくさん。
あじさいは、今が季節。
敷地の奥には、京王電鉄の前身・京王電気軌道創業時の立役者である「井上篤太郎(1859-1948)」の碑がある。京王線の全線開通を実現し、バス事業への進出・拡大、多摩川原遊園・京王閣などのレジャー施設を成功させ、千歳烏山駅付近の都市開発、母校の明治大学をはじめ京王沿線への学校誘致にも尽力した、やり手の経営者。一方で、企業は資本・経営者・労働者の3つによって初めて成立し得ると語り、従業員を大切にした。とある(Wikipediaより)
しかし、この小森…たった19年でもこんなにも育ってしまうのだな植物って。
もちろん、元々あったものも活かされているはず。
だけれども、種が飛んでとんで、色んなとこに自生しちゃっているんだな。
赤しそとか、ほうぼうに紛れ込んだり、どくだみはもちろんエキナセアも。
ユーカリ、アーティチョーク、ラベンダー、ローズマリー、
生の香りがやっぱりいいね~と手にいっぱいこすりつけてきた。
120cmはあるだろうこれってアップルミント?だよね…
人工池だろうけれど、あめんぼだらけ。
蜂もあちこちでごはんの最中。
人が居てもおかまいなし。邪魔されないと認知しているのだろうか?
くまんばちじゃないの?ってデカくてこわいのもいた。
ダンゴムシはもちろん、蝶もひらひらとあちらこちらに飛び回りごはん中。
情けない鳴き方でウダウダ言い続けているのは、きっとちびっこカラス。
大人カラスは、何かを警戒して鳴き続けてる。
鳥たちも、いつもの行きつけの場所を行ったり来たり。
人工的に植栽したものだって、彼らのテリトリーで彼らの生息地だ。
つまり、彼らの世界なんだ。
閉園して他の何かに変わる。
おそらく新しい建物も作ったりするんだろう。
全てを処分するとは思えない…けれど。
昔、みつばちハッチってアニメやってた。
その時の人間の描写は、巨人がハッチらの世界を荒らしていくのだ。
そりゃそうだよね。彼らからみたらヒトはデリカシーのかけらもない巨人だ。
彼らの生息地である植物をガンガン刈り取るだろう。
さっきまで彼らのお家だったとこを、食堂だったとこを、寝床だったとこを。
多くの植物は、刈られるだろう。
整えるのに刈り取られるだろう。
木々は違うとこに植栽されるだろうか?
そうやって、その世界が終わる。
昨日まであった、その世界が、
ハリケーンでもきたかのように。
火事で焼かれたかのように。
爆撃されたかのように。
あっという間に終わるのだ。
彼らは運よく他の地に逃れられるだろうか?
巻き込まれて焼かれるだろうか?
それは彼らとてわからない。
そして、それを成していくヒトさえも。
全ては自然の法則のまま。
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