「家庭内暴力」のこと 暴力の奥にあるもの…その1 | アロマ&心理カウンセリング 心とからだのセルフケア @東京 調布

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アロマ&カウンセリング 心とからだのセルフ・ケアをあなたに、アロマシオンの島田さつきです。

今回は、タイトル通り「家庭内暴力」についてです。

一見、自分とは関係ないと思われる方も多いかもしれません。

しかし、陸の孤島で暮らしている人以外は、社会生活しているなら誰しも関わりのあることです。

 

すごくわかりやすく、ムダの無い説明に出会いましたので、備忘録を兼ねて所々引用させていただきます。

 

FBで拾いました情報で「こころのドア船橋」さんのwebです。
「家庭内暴力」についての説明と基本的対処が書かれています。

http://cocorono.jp/violence.html

 

なんてわかりやすくてムダがなく、端的な表現で、本質のみが提示されています。

 

ああ、こういう文をみてしまうと、毎週書いて訓練してたある時期を思い出す。
文章は、書けば書くほど、そして、推敲のため、読めば読むほどどんどん上手くなるんだ。。。

 

家庭内暴力
家庭内暴力は放置すると殺傷事件にまで発展しかねない危険な側面を持っています。しかし、適切に対応すれば、そのほとんどは解決することが可能です。ここには、当院での指導の基本方針を記しておきますので、お子さんの家庭内暴力にお悩みのご家族は参考にしていただきたいと思います。

この文章では、家庭内暴力そのものは、「診断名」ではなく不登校などと同様、「状態」をあらわす言葉と予め説明されています。おそらく、それらの渦中にいる人達は、頭でわかっていても、どこか病気と混同しているからでしょう。続けて、ここでいう家庭内暴力は精神病を伴わないものの説明であることが付け加えられています。

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些細なこと、時には理由もなしに突発する暴力は、家庭の雰囲気を荒涼とさせずにはおきません。家じゅうを不自然でこわばった沈黙が支配し、家族は本人のちょっとした表情、しぐさにもおびえながら生活する日々を強いられます。とりわけ母親が暴力を受けやすく、まるで奴隷同然の扱いを何年も受け続けていることがしばしばあります。誇張ではなく二十四時間、べったりと密着した生活が続き、ゆっくり眠る時間すら奪われてしまいます。真夜中に叩き起こされ、本人が唐突に思い出した昔の恨みつらみを何時間でも延々と聞かされます。それでも「母親の相槌が気に入らない」といったことから、理不尽な暴力がはじまります。

このような様子がありありと頭に浮かぶ描写です。
ここでいう家庭内暴力は子どもの行為にあてられる言葉ですが、この「怯えながら生活する」状況は、DV夫がいる家や、毒親家庭でも同じです。

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家庭内暴力の底にある感情は「悲しみ」です。単純な攻撃性なら、たしかに「気が済む」こともあるでしょう。しかし家庭内暴力は、そのような爽快感とは一切無縁です。暴力を振るうことでみずからも傷つき、暴力を振るう自分が許しがたく、しかしそのような「許せない自分」を育てたのはやはり両親なのだ、という自責と他責の悪循環があるだけです。  

怒りの奥にあるのは「悲しみ」。まるで標語のようなお決まりの言葉ですが、本当にその通りなんですよね。

理解してもらえない悲しみ、愛されていないと感じる悲しみ、要らない者のように扱われる悲しみ…などなど「自分は自分のままで十分なのだ」と感じることができない悲しみです。
本筋とは少し離れますが、「八つ当たり的に気が済む単純な暴力」というのは、爽快感を伴うんだ…って、ここを読んでいて思ってしまいました。そうなのかもしれませんが、それさえ、結局は一時的に憂さ晴らしに過ぎず、何も解決に結びつかないのだと思います。自分を責め、他人を責め、さらに社会も責め…そんなことの繰り返しをぐるぐるぐるぐる…

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家庭内暴力への基本方針は、「暴力の拒否」です。専門家の中には、子供からの暴力はは甘んじて受けなさい、といったアドヴァイスをする人もいます。気が済めばおさまるし、親は暴力を振るわれるだけのことを子どもにしてきたんだから、というのが、その理由のようです。しかし臨床の現場にたちかえるなら、こうした対応は単純に間違いです。間違っているだけではなく、時には暴力を助長してしまいます。「進んで暴力に身をさらす」などという行為は、危険な挑発にほかならないからです。

「暴力を受けろ」とアドバイスする人がいることに少しびっくりしてしまいました。相手を受け容れるという意味かもしれませんが、それは暴力を「受け容れる」ことになってしまい、相手はそのように学習しかねない極めて危険な行為だと思いますね。

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「拒否」といっても、もちろんそれは暴力との「対決」を意味していません。「対決」もまた、暴力を助長するだけだからです。暴力の拒否とは「暴力を押さえ込むための暴力」をも拒否するということです。力で家庭内暴力を制圧する試みは、ほとんど確実に失敗します。暴力は暴力の連鎖しか生み出すことはありません。

「暴力は暴力の連鎖を生む」その通りですね。小さな諍いから大きな争いまで、やったらやりかえす行為は、結局のところ収束することはありません。たとえ一時的に成功したように見えても、「報復してやろう」という遺恨を残します。仮に諦めて暴力が止んだとしても、今度は自分より弱い立場の第三者に向かう可能性があります。本来向かうべき反抗的態度が親や周辺の大人に向けられず、「誰でもよかった」といった殺人行為に向かうようなことです。誰でもよかった殺人は、実のところ社会的自殺行為だと、本人も無自覚なまま行われます。いわゆる自暴自棄です。よその家のことだから…とこの行為を見過ごすことは、自分がいつか「誰でもよかった殺人に巻き込まれることを許す」行為でもあると私は思っています。
また、暴力を容認する試みとして、相手を完全に打ちのめすこと、つまり抹殺することが目的ならば徹底的にやれば良いのです。しかしながら他者を「殺す」ことを認めるならば、自分も殺されることを認めているのだと認識し覚悟しなければなりません。相手からみたらあなたは他者なのですから。

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また、すぐに入院治療をと焦るのも禁物です。家庭内暴力の入院治療は、本人が納得した場合にのみ有効ですが、強制的な入院(とくに安易になされる医療保護入院)はほとんどすべての場合失敗します。(中略)、病院内ではまったく「良い子」として振る舞います。(中略)、せいぜい長くて一ヶ月程度で退院になるでしょう。こうして家族への恨みをつのらせながら帰宅した本人が、以前にも増して激しい暴力を振るいはじめるのは時間の問題です。

入院治療でどんなことが行われるか、詳細を見聞きしたことはありません。仕方なく精神疾患の入院施設に入った人の話からは、人の尊厳を無視された状態だとわかりました。無理に入院させられた場合、かえって恨みの材料を与えることになり兼ねないでしょうね。
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まず暴力の背景を十分に理解しておくことはどうしても必要です。客観的な事実はどうあれ、本人の中では、これまでの人生が惨憺たるものだったとの思いが強くあります。受験に失敗したこと、自分の容貌のこと、恋人や友人が出来なかったこと、望んだ会社に入れなかったことなど、本人はみずからのこれまでの歴史を、あたかも失敗の連続のように捉えているはずです。彼らが辛うじて自殺の誘惑に陥らずに済んでいるのは、まさに「失敗」を他人のせいにすることによってです。
しかし本人は必ずしも「自分がこうなったのは親のせい」であると確信しきっているわけではない。家庭内暴力のケースを治療してゆくなかで、ほとんどすべてのひとが「自分は親に迷惑をかけ続けてきた、ダメな人間である」と告白します。これもまた、彼らの本心なのです。このように彼らは自責と他責の間で引き裂かれ、心やすらぐことのない日々を過ごしています。精神分析家の神田橋條治氏が指摘するように、家庭内暴力の背後にある感情は、「憎しみ」ではなく「悲しみ」なのです。

自尊心の最後の砦が、失敗を他者のせいにすること。自分でも嫌というほどわかっている自責と、他責を装うことでどうにか自分を保とうとする。この揺れをどれだけ理解することができるかということ。この「理解」とは、認めることとは違います。その人になったとしてその感情を想像することです。


このあと、初期の家庭内暴力を鎮静化させる方法が記されていますが、

長くなったのでその2に続きます。

 

「家庭内暴力」のこと 暴力の奥にあるもの…その2

 

 

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