季節の香り
季節の変わり目は、気温や湿度、お日様などで感じますが、私が特に季節の移ろいを実感するのは、植物や花の香りです。
今は、まさに金木犀の香り。
どこからともなく、香ってくる甘い香り。
あ、秋だな~と思います。
つい先週までは、オシロイバナが香ってましたね。
金木犀もオシロイバナも、子供の頃からよくかいでいた香りのせいか、何となく郷愁を感じさせる香りでもあります。
香りは、過去の記憶とも強く結びついているのです。
ところで、精油にも金木犀はあるようです。機会があれば一度かいでみたいなぁ・・。
ストレスに効くマッサージ
ストレスによる心身のトラブルを、マッサージ(アロマトリートメント)で、元の状態に戻すまたは、近づけることができます。
長期のストレスは、交感神経を常に働かせ続け、健康上多くの問題を引き起こします。
交感神経と副交感神経は、拮抗作用(どちらかが働いている時、もう片方は休んでいる)にありますので、交感神経が働いている間、副交感神経は休んでいます。
なのでマッサージにより、副交感神経系を優位にさせると、体はもう危険な状態ではないことを認識し、交感神経系の働きを弱めることになるのです。
優しくリズミカルなマッサージは、自律神経系に「もう緊張する必要はない」ことを伝え、アドレナリンを過剰に作り出す必要はないというメッセージが、脳から体中に伝わり、リラックスします。
アロママッサージをしていると、眠ってしまったり、お腹がグルグル鳴る(=腸の動きが活発になる)ということがよくありますが、それは副交感神経が優位になり、リラックスしていることなのです。
精油の性質
先週のNHKの「ためしてガッテン」では、青ジソがテーマでした。
その中で、私の興味を引いたのは、青ジソの葉の裏側にくっついている宝石のような玉。
顕微鏡で拡大された映像で、確かに黄金に輝く宝石のような玉がいくつもついていました。
その玉は腺燐と言って、まさに青じその香りそのもの。
とても繊細で、葉の裏側を指でなでただけで、腺燐がつぶれて香りが飛んでしまうとのこと。
と、ここで、香りの揮発性の話。アラこれは精油と同じだ!と思ったのです。
面白かったのは、腺燐がつぶれて香り成分が揮発してしまった青ジソを食べた山瀬まみさんが言った「これはただの草だわ」というコメント。
私たちは、すでに香りが飛んでしまった青ジソを食べていてもシソの香りがあるような気がしていたけど、それは視覚情報からくる錯覚だったのかもしれませんね。
そして、おすすめの調理法でもまたまた精油の特徴と同じだなと思ったこと、それは、牛乳と一緒にミキサーで撹拌すると、牛乳の脂肪分に青じその香りが閉じ込められて香りが飛ばないということ。
精油は、油脂に溶けるという性質があるのです。
アロマセラピーでは、精油をスイートアーモンドオイルやホホバオイルなどのキャリアオイルに混ぜて、マッサージ用ブレンドオイルを作ります。
人間の身体は、大量の水分から成っていますが、大量の脂肪分も含んでいます。そのため、親油性の精油は皮膚からすばやく浸透していくのです。
揮発性があって、親油性がある⇒精油の特徴です。
精油(エッセンシャルオイル)って何?
アロマセラピーに使う精油(エッセンシャルオイル)。
それって何?と思う方もいらっしゃると思います。
オイルと呼ばれているにもかかわらず、ベビーオイルやサラダオイルなどとは異なり、精油はべたべたせず、摩擦をさけるための潤滑油でもありません。
精油はとてもユニークな物質で、揮発性の芳香物質を含む有機化合物です。
皮膚からの吸収では、分子量500以下で油に溶けやすい(脂溶性)ものは、皮膚から入っていくそうです。
ちなみに、軟膏として塗るステロイドは320~330くらいで、皮膚から吸収されるのです。
精油の分子は、それよりはるかに小さく、細胞膜を通過するほど小さいのです。
皮膚から吸収された精油は、毛細血管を通過して、全身に運ばれていきます。
ですから、アロマトリートメントは、精油成分を皮膚から体内に取り込むことができ、効果があるのです。
注)アロマオイルは、フレグランスオイルやポプリオイルと混同されやすいので、ご注意ください。アロマセラピーで使用する精油は100%天然のものだけです。
精油には、ラテン語での学名とPure Essential Oilの表示があります。確認してから購入しましょう。



