【受講レポ】『大人のための化学の基本：有機化学編⑤』＠トトラボ植物療法の学校

ご訪問ありがとうございます。

先週の『大人のための生化学』に続き、昨日は日吉のトトラボさんで

『大人のための化学の基本：有機化学編⑤

　～芳香族炭化水素・フェノール』

を受講してきました。

有機化学①　有機化学のポイント　

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有機化学②　脂肪族炭化水素　

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有機化学③　アルコールと誘導体その1　次回振替

有機化学④　アルコールと誘導体その2　

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先ずは“芳香族”というのは何ぞや

ですが、精油の化学を学んだ方はご存知、ベンゼン環という構造を持っている化合物のことです。

ベンゼン環って、こういうの

炭素（C）6個が輪っか（環状）に連なった構造を持つ化合物です。

ドイツのケクレという化学者がこの構造を発見しました。講座の中で、“ケクレの猿”のお話が面白かったので検索したら、ケクレさんについて詳しく書いてあるサイトを見つけました

https://www.chem-station.com/blog/2015/01/Kekule.html

下の方にいくと、“プロローグ”の辺りで蛇や猿の話が出てくるので、参考にされてください。

このベンゼン環を持つ化合物は、芳香を持つことが多く、不安定で反応性に富む性質を持っています。

この化合物の代表的なものに、ベンゼン環を中心にもち、水に溶けにくく有機溶媒に溶けやすい“芳香族炭化水素”があります。

講座の中では“トルエン”や“スチレン”が出てきましたが、アロマテラピーだとNARDのテキストなどで出てくる“芳香族アルデヒド”がこれにあたる、、、のかと思ったらちょっと違ったようで

まだ掘り下げが必要です。

シナモン・カッシアに含まれる芳香族アルデヒドの“ケイ皮アルデヒド”は抗菌作用が強いことが大きな特徴ですが、皮膚刺激も強いので充分に希釈して使用することが大事です。

本日志緒先生が参考に見せて下さった本がコチラ

ビジュアルガイド精油の化学 [ 長島　司 ]

2,860円

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精油の化学とその成分についてが、詳しく書かれています。

そして私が参考にしているコチラも

カラーグラフで読む精油の機能と効用エッセンシャルオイルの作用と安全性を図解 [ 三上杏平 ]

3,190円

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成分毎に色分けされていて見やすいです。

ベンゼン環をもつもう一つの代表的な化合物が、ベンゼン環にヒドロキシ基（水酸基）-OHが直接ついている“フェノール”があります。

フェノールの特徴は、独特なニオイがあり、殺菌作用が強いことです。そして、“皮膚を腐食する”というちょっと嫌な特色もあります。精油の禁忌でいうところの“皮膚刺激”ですね。

なので、フェノール類のカルバクロールやチモールを多く持つオレガノや、オイゲノールを多く持つクローブなども、抗菌アロマでは優秀な子たちですが、皮膚刺激に注意して利用する必要があります。

生物がフェノールを用いる例で、アメリカの研究などの事も話がありました。

ポプラは、傷つけられるとフェノール類の濃度を増すそうです。サトウカエデは、フェノールやタンニンを増やして害虫に食べられないようにするそうです。

植物が身を護るために作った成分を、私たちがありがたく利用させてもらってるんですね。

タンニンに関しては、前日に行った『特別展　ミイラ「永遠の命」を求めて』で日本の本草学者が自分を実験台にしてミイラになった件に出てきて、おぉ

と思いました。

「同じく江戸時代の本草学者で、自身の身体を使って実験をし、ミイラになったそうです。３Dの写真を撮ると、亡くなる直前に柿の種子を大量に食べていたことが分かったそうです。どうやってミイラになったのかを一切書き残してないので推測の域を出ないようですが、この柿の種子からでたタンニンが、身体を腐らせずにミイラ化させる原因なのではないかと言われています。」

何だかいろいろ繋がるなぁ