【受講】『クリニカル・アロマテラピーで学び合う　精油の安全性』②～感染症

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先月から受講している『クリニカル・アロマテラピーで学び合う　精油の安全性』講座。

昨日の『２回目』では主に「エッセンシャルオイルの毒性と禁忌」と、「アロマテラピーと統合ヘルスケア」、そして「感染症」について学びました。

「感染症」って一口に言っても、原因は細菌・ウィルス、真菌（カビ）といくつかあります。これらの小さな生物を総称して“微生物”と呼びますが、これらが体内に入って細胞が侵され、熱が出たり痛みが出たりといった症状を引き起こすのが感染症ですね。

（ウィルスはそれ単体では生きていけないので、“生物”とするかどうかは意見が分かれているようです。この日のお話でも出てきましたが、いずみ先生は生物と無生物の間のような存在、と仰ってました。

この章では、先ず沢山の院内感染を引き起こす微生物と、それに対する精油の紹介があります。その後に最近・ウィルス・真菌の詳細な説明や、今まで研究されてきた感染症対策の精油についてなどが書かれています。

ここで問題になっているのが、“耐性菌”というものですね。今回いずみ先生が主にお話されていたのも、耐性菌に関してです。

皆さん、病院で出されたお薬って、最後まできちんと飲み切ってますか

風邪やインフルエンザといった感染症にはそれに合った薬が出されますが、大体5日分ほど出されると思います。今回の参加者さんの中にもインフルエンザの薬が“劇的に効いた”という方と、“全然効かなくて、毎日40度越えでしんどかった”という方といらっしゃいましたが、薬の効く・効かないは体質にもよるし、それまでどのようにお薬とつきあってきたかでも変わってきます。私も含めて、普段薬を殆ど飲まない方は、効きが良い気がします。

インフルエンザにかかったけど、「お薬で熱が下がって喉や咳の状態も良くなってきたぞ薬はあまり飲みたくないし、後2日分残ってるけどもう要らない。」と思いがちですが、症状がおさまったからといって身体から菌が居なくなったわけではないんです。体内の菌を全部やっつける前に薬をやめてしまうと、それがのちに“耐性菌”になってしまう危険性があります。貰ってしまった薬は全てのみ切るようにしましょう。

まぁ、風邪やインフルエンザになってしまったら、温かくして横になり、お水を大量に飲んで汗をかくたびにちゃんと着替えて、睡眠をたっぷりとれば回復します。熱が出るのは、身体が菌をやっつけるために体温をあげている免疫反応です。熱が高過ぎる時などは病院へ行った方がいいですが、人間には外からの菌と戦う免疫が普通に備わっているので、安易に解熱剤などで熱を下げるのは病気を長引かせてしまうもと。自分の免疫ちゃんを信じてあげたいですね。

1928年にフレミングがアオカビから見つけた最初の抗生物質であるペニシリン。当時は天然のものでしたが、今やほぼ合成品で、それから沢山の抗生物質が作られました。でもそれで感染症が無くなったかというとそんなことはなく、微生物もその抗生物質に耐えうる性質を身につけたものがどんどんでてきて、いたちごっこの状態です。

作られた薬は単一成分なので、それが効かなくなったらもうアウト。でも、精油は沢山の成分から出来ているので、その一部分がダメになっても他の部分で補える。そのため、精油は耐性菌に対して強いと言われています。

精油の中には抗菌作用を持ったものが沢山あります。精油の抗菌作用や抗ウィルス作用についての研究も多々なされ、この本の中にも、ティートゥリー、パルマローザ、ラベンダー、ペパーミントといった有名どころがラインナップされています。

精油の良いところは、菌に対して働いてくれる上に、自分の免疫に対してもよい働きをしてくれるというところ。香りで癒されて心も満たされ、言うことなしです