【受講】ロバート・ティスランドに学ぶ 実践版 「精油の安全性ガイド」 | 小平・国分寺 おうちで出来る自然療法 手作りコスメ・クレイセラピー・ナード アロマテラピー Aromano

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ご訪問ありがとうございます。
 
今日はフレグランスジャーナル社主催の講座;『精油の安全性ガイド第2版』出版記念セミナー;
 
『ロバート・ティスランドに学ぶ 実践編 「精油の安全性ガイド」』
 
を受講してきました。

 
 
 
昨年の申込スタート時に取敢えず申込したところ、どうやら速攻でお席が埋まってしまった様子。さすが日本アロマセラピー界の立役者ですね。
 
 
ティスランド氏は1985年に日本で初版が出版された『アロマテラピー<芳香療法>の理論と実践』の著者。
 
 
 
アロマテラピー自体は、フランスでガットフォセがラベンダー精油の効果を実感したことをきっかけに、1927~8年に“アロマ”と“テ(セ)ラピー(療法)”をあわせて“アロマテ(セ)ラピー”と名付けたところがスタートですが、日本に本格的に入ってきたのは、このティスランド氏の著書が翻訳され、日本で紹介されてからです。
 
そのティスランド氏から直接お話が聞けるというまたとない機会ビックリマーク
 
 
 
 
147枚びっくりもの日本語のスライドに沿って、ティスランド氏ご本人から英語での説明があり、それを「精油の安全性ガイド」の翻訳をされた池田さんを始めとするお三方で同時通訳して頂く形での講座でした。
 
暫く英語から離れた生活をしておりますが、ティスランド氏の英語は耳に心地よくて本当に分かり易かった音譜スライドも全てカラーで冊子になっており、横にきちんとメモ用のスペースも設けてありました。
 
 
 
 
講義の内容としては、「精油の安全性ガイド第2版」にそったもので、
 
〇安全な実践法
〇精油を使用する者がその安全性について理解する必要性とは?
〇危険性とリスクの違い
〇用量&希釈濃度
〇吸入
〇精油を吸入するとどうやって、またはどこから吸収されるのか?
〇揮発性有機化合物
〇起こりうる有害反応とリスク要因
〇吸入及び芳香浴の方法
〇局所塗布
〇局所塗布の基礎
〇皮膚と透過性
〇精油と刺激
〇アロマ入浴時の安全性
〇安全なアロマ入浴のための調合
〇皮膚感作とアレルギー
〇リスク要因
〇リスクを最小化するには
〇有害事象が起きた時に何をすれば良いか?
〇内服
〇精油の内服 長所と短所
〇代謝、肝臓への影響と薬物相互作用
〇用量の計算方法
〇“フレンチ・メソッド”から何を学ぶか
〇まとめ
〇いくつかの重要な安全性ガイドライン
 
と、盛りだくさんでした。
 
 
今まで「精油の安全性ガイド」関連のセミナーはいくつか受講しており、内容的には聞いたことのあるものでしたが、今回は写真や図、グラフなどが沢山使われたスライドを見ながらでしたので、「視覚情報優位」の私にはとてもありがたかったです。
 
過去の関連講座はコチラダウン
 
 
中でも“皮膚の有害反応”で見せて頂いたアレルギーや光毒性の実例写真は、“危険性”のお話を聞く際に見ると説得力が増しますね。
 
 
“アロマ入浴時の安全性”では、バスソルトについて「効果的に精油を水に分散させたり、精油を溶解させることはない」ものとして紹介されていました。
 
アロマクラフトの一つとして、天然塩に精油を混ぜた「アロマバスソルト」を作ることもあります。「お塩をアロマバスに使うべきではない」という事ではなく、「お塩は完全に精油を溶かすものではないので、下手すると皮膚刺激になる危険性がある」ということのようです。同じ理由で、牛乳やグリセリン、ウォッカなどもお風呂で精油を楽しむ際の「希釈剤」にはならないので、精油をお風呂で楽しみたい時には、植物油や精油を溶かす専用のバスオイル等を利用したほうが良いです。
 
 
パッチテストに関するお話もありました。
 
パッチテストは、各協会の資格講座でも必ず「パッチテストをしましょう」と書かれています。が、実はパッチテスト自体がアレルギーを引き起こす要因になっていることがあります。以前いずみ先生の講座でもお話された内容ですが、普通に生活していれば起きなかったアレルギー反応が、パッチテストをすることによって起こってしまう例があるそうです。アレルギー体質であればやった方が良いですが、その場合は医者の指導のもと行うことを、ティスランド氏はお勧めされています。
 
 
今回のセミナーで一番会場がざわついたのが、
 
「私は50年アロマセラピストをやってますが、その間一度として“精油を内服すべきではない”と言ったことはありません」
 
とティスランド氏がおっしゃったときです。
 
日本ではどの協会でも「精油の内服は禁止」と言われています。本日日本全国から会場に集まったのは、「精油の内服はNG」と刷り込まれている人たちです。
 
私も、「内服?原液塗布??いやいや、ダメでしょあせる」と最初に思っちゃいます。
 
が、この後の“精油の内服 長所と短所”の説明で合点がいきました。
 
 
精油を外用で塗布しても意味がなく、経口摂取が有用な場合というのはやはりあって、消化器系や体内の感染症などがそれにあたります。その場合には“内服”は有用ですが、ただ飲めばいいというわけではなく、腸で溶けるように調整されているカプセルを使って飲用します。精油を直接口から“飲む”というのは、身体の内側の粘膜を痛めつける、とても危険な行為です。
 
例えカプセルなどを使ったとしても、精油の内服に関してはやはり賛成派と否定派で意見が分かれるところです。ティスランド氏としては、「内服による利益とリスクを複合的に考え、自分で正しい方法&タイミングで行う」のであればやってみても良いのでは?とのことですが、「他の人で実験してはダメ」。つまり、「精油の飲用は他人にむやみに勧めるものではない」ともおっしゃってます。
 
最後に“いくつかの重要な安全性ガイドライン”として、精油をいかに安全に使っていくかのお話がありました。
 
パッチテストの代わりに精油を段階的に濃度を上げて利用してみる方法や、長期間にわたって精油を使用する際の考慮などです。
 
精油を安全にかつ有用に生活に取り入れていく為に大事なのは、「自分で考えて決められるだけの知識」なのだと思いました。そのためには、やはり精油だけでなく、解剖生理学や薬理学といった“その他の知識”を身につけることはとても大事なのだな、と改めて感じました。これはアロマテラピーに限ったことではないですが。
 
学びは続きますね合格
 
 
最後に、いつもお世話になっているいずみ先生と、名古屋からこられた『らくらくエコショップ』の真記先生、そして朝電車が遅れて焦った私の代わりに真ん前の席を確保してくれたヨッシーと記念撮影ラブラブティスランド氏は時間の都合で記念撮影NGだったため、お写真での参加です爆  笑
 
 
 
 
朝早くから体力が持つかと心配しましたが笑い泣き、終始興味深くで飽きることのない講座でした。本日目と耳に焼き付けた内容も、今後Aromanoに来てくださる受講生さまにきちんとお伝えしていきます。
 
 
 
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