アロマリラックス&リフレインセラピストカレッジ山口校です
9月は、重陽の節句、中秋の名月、敬老の日、秋のお彼岸という
日本らしい歳時記が続きます。
西宮八幡宮の花手水で9月の歳時記を表現したいと考えています。
昨日、ススキを使ってみようと川辺に行くと
赤紫色のツル植物の花が開花していました。
この花の形、見たことがある
西宮八幡宮の御朱印に描かれている秋の七草の1つに
描かれていることを思い出しました。
その秋の七草は「葛」という植物でした。
葛の花は葛花(かっか)という生薬で、呑み過ぎ、嘔吐、口渇などに役立ちます。
葛餅の材料の葛粉や漢方薬の葛根湯の原料にも使われますが、
あれほどフローラルな香りがあることは知りませんでした。
そのフローラルな香りは、藤の花の香りに似ています。
同じマメ科の植物だからでしょうか?
生の花をエディブルフラワーとして食べることができると書いているSNSを見つけましたが、
マメ科の大部分の種類は人にとって有毒です。
かつて、藤の花の甘酢漬けのレシピをブログに掲載したことがあります。
さっと藤の花を加熱して無毒化します。
葛の花もエディブルフラワーとして使用する場合は、安全性を考慮して
さっと熱湯にさらすと良いと思います。
イソフラボンも豊富な葛の花なので、
乾燥したお花をお茶で内服しても良いでそうです
ただし、飲み過ぎに注意秋の七草は、御朱印にも描かれているので、
葛を西宮八幡宮の花手水に加えてみました。
フローラルな香りも楽しんで頂きたいと思います。
そして、もうひとつ、秋の七草のオバナを花手水に使っています。
オバナは尾花という漢字ですが、皆さんがご存じのススキのことです。
ウサギにも持って頂いてますよ~
他の七草には、オミナエシ、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、ハギ。
フジバカマは、アサギマダラという渡り蝶が好む植物です。
昨年、花手水にフジバカマを飾りましたら、
な、なんと、アサギマダラが来ていましたが、
フジバカマにもピロリジジンアルカイドという毒があります。
「春の七草」は七草粥にして無病息災を祈るものに対し、
「秋の七草」は薬用など実用的な草花として
昔の日本人に親しまれた草花が選ばれています。
春は野菜のように、秋は薬のように利用されてきた七草。
秋の七草は、医薬品がない時代から植物の有毒性を少量ほど体内に入れて
薬のように利用してきたのでしょう。
草冠で楽になるでできているのが「薬」という漢字です。
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