一言難盡

一言難盡

Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.

『花开锦绣(花開錦繡) The Road to Splendor』

2026年 8月〜 中国 全36話予定

 

出演

赵凌(趙凌)→丁禹兮

傅庭芸→邓恩熙(鄧恩熙)

 

 

ネタバレ 第1話~第3話。

開幕で貞節牌坊という門が登場するが、これが実在することを初めて知った笑

この貞節牌坊を賜り家名を守ってきた傅家が、その名を穢さぬために行ってきた家内の事情と傅家九小姐(傅庭芸)の婚姻話、傅家男衆の出世に関わる九尾蛟(私塩商人)の趙凌が絡まり、複雑な関係性でスタートする。

 

まず、傅家は貞節を世間に証明するために左家から娘を買い、長男が亡くなった後も飾りとして住まわせている。この左氏がその身を弁えて大人しくしていれば良かったが、縛り付けられる日々に耐え切れず、家柄の良い傅家の娘も弟へ嫁がせることが出来ずに発狂して反乱を起こす。

次に、傅家が庭芸を嫁がせるつもりだった左都御史の俞家に、利がないと思われ一旦縁談を断られるが、ここでタイミング良く私塩商人の趙凌が巡塩御史の息子と身分を偽って現れたため、傅家祖母は、俞家でなくてもここに嫁がせれば家名も栄えると考える。

皆が騙されても用心深く賢い庭芸は、趙凌が偽物ではないかと疑いその正体を暴くことになるが、流した噂の銭を巡り、趙凌は信じた仲間に命を獲られそうになる。趙凌は本来慈悲ある男だが、自身の矜持を傷付けられ、せめて銭だけは得なければ済まぬ気持ちになり、庭芸へ直接挑むことになる。(これは成功せずに一旦退散する。)

 

反面で、私塩商人を捕えた傅家は功績を認められ、俞家にとっては傅家が俄然、利のある家となったため、一旦退けた庭芸と息子の縁談を再び進めることとなる。

息子の俞敬修は、これまでも母親の思い通りに人生を操られ、そのことをひたすら憂いていた。その母親が選んだ庭芸は、もう一人母親のような娘が増えるだけで、この先の敬修にとっては絶望でしかない。そこで範大儒の娘、範雅客を利用しようと考える。

左氏の弟はうだつの上がらぬ男で、ぷらぷらしていたところを敬修にそそのかされ、その策に乗っかって庭芸の名を辱める妄言を始めたため傅家の名は窮地に陥る。

左家の弟の言い分が嘘であることを雅客が証明すれば良かったが、雅客自身も身分の違いを実感して卑屈になっている時期に、敬修からの告白があったために、一瞬の心の揺らぎで庭芸を裏切ることとなった。正当化する理由を必死で言い聞かせる雅客も悪い子ではないのに、この先、罪悪に苛まれることを考えると少し不憫だよ。因みに、敬修は雅客へ心を寄せているわけでなく、母親の支配から逃れるための道具なのだと思われる。それまでもが母親に見抜かれているのが哀しいね。

 

雅客の証明もなく、家名に関わる嘘の噂を払拭するには、左家に庭芸を嫁がせるしかないが、一瞬は守れる家名も、この先延々と続く左家からのハイエナムーブから逃れることは出来ない。ここで噂を諸ともせず俞家が娶ってくれることを望んでも、今となっては受け入れては貰えなかった。ここに庭芸の意思は全く反映されていない。

こうして庵に閉じ込められた庭芸に生きる道は残されておらず、家名を守るためには自死しかなかった(という祖母の意向)。これが開幕の描写に繋がるわけだが、おそらく救いを求めた庭芸を趙凌が受けたということなんだろうね。

趙凌が手下に九爺と呼ばれているのは、家柄がそもそも高いんだろうか。

 

俞家は皆計算高そうだが、演者が溫崢嶸、譚凱、董子凡とか全部良いね笑

 

つづく

『御廷谣(御廷謠)Yu Ting Yao』

2026年 7月~ 全32話予定

 

出演

英寡→陈哲远(陳哲遠)

孟廷辉(孟廷輝)→吴谨言(吳謹言)

 

 

江山为聘(江山為聘)からギリでタイトルを変えていきなり始まった笑

陳哲遠の顔が良いわ。

 

ネタバレ 第1話~第3話。

幼くして沙州の賊に拉致られ、悪事を強要されて育った孤児の孟廷輝は、そこから無事生き延びて、現在は女性でも挑戦出来ることになった科挙を目指して勉学に励んでいる。

初っ端から、これを邪魔する蒋美兒とかいう娘が意地悪すぎて腹立たしいが、コイツは沙州刺史丁衝の姪であり、その権力を盾に暴挙を振るいまくっている。

皇帝から目の届かぬ沙州でやりたい放題の丁衝には、徐亭(左相)の権力が背面で支えているため、調子に乗って百姓から銭を巻き上げ富を築いていた。このニヤついた顔面どっかでも見たよ、、、

 

ともかく、この丁衝が中心となり、軍需品の取引を行っている件を調査していた何独(陳哲遠)は、どうみても権力者のようであり、その名もおそらく偽名なんだろうと思わされる。

序盤で、朕が~って言ったような気がして話数を進めていたら、なんとこの何独は皇帝だったらしいよ笑 因みに本名は未だ名乗られていない。

何独によれば、朝廷はなぜか左相の徐亭に牛耳られ、皇帝へは情報が伏せられて地方の状況が分からぬ状態だという。それでもどうにか軍需品の売買の情報を得て、皇帝自らこっそり沙州へ潜り込んで調査を進めている。行動力、決断力、知性、腕力、顔、この全てが揃う皇帝でも掌握出来ない徐亭は何なんだろうね、、、

 

孤児だ孤児だと虐げられる孟廷輝は、権力にも全く負けておらず、生き延びるための知恵には抜群に長けている。この地で出会った何独のことも、身分も知らぬまま散々利用しているが、悪気があるわけでなく全ては生き延びるためである。力がないゆえに幼少で味わった不平等な世の中を、官吏となって正していくような大義を持ち、過酷な日々でも道を外さずによく生き抜いたもんだと感心する。共に過ごす友人の馥之も絶対に裏切らぬ安心感がある。

こうして出会った二人は、互いを警戒しながらも悪代官を滅するという利害が一致し、協力して悪事を暴くことになるが、この過程で共に困難を乗り越えたために既に二人の間には信頼が生まれている。

序盤は厳しい表情を崩さなかった皇帝も、別れ際などは愛らしい笑顔を見せていて、相変わらず笑顔も良いなぁなどと思いながら観ていた笑(箸の持ち方キレイ)

今回の吳謹言の役柄は、幼さの残る伸び伸び元気なタイプで実年齢などは全く感じさせない。ゆえに陳哲遠とのCP感もさほど違和感なく観れそうだ。孟廷輝の役柄も良いね。

 

3話の間に丁衝の悪事は暴かれ、早々と舞台は京都へと移りそうだが、孟廷輝が何独の身分を知る時が楽しみではある。

因みに、かつて拉致られた賊組織を壊滅させたのは、おそらく皇位に就く前の何独だったようだから、この二人は初対面ではない。今のところの孟廷輝はこの事にも気付いていないけど。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第4話~第7話。

無事に試験に参加し、解元となった孟廷輝は次なる会試のために京都へ上り試験は受けられたものの、その合格者の中に自分の名前は見付からなかった。10年必死で勉学に励み、抱える大義だけが人生の目的だった孟廷輝にとって、この結果は絶望でしかなかったが、ほどなく会元に選出された安如蘭とかいう娘が、自分の論文を盗んでその地位を得たことを知る。

顔面を映さずに馬車から降りる姿で察しは付いたが、コイツは沙州で悪事を働いていた丁衝の姪、蒋美兒が名を変えて出て来ただけだった。

舅舅が追われたあと、そそくさと逃げ出したこの母子は、悪事仲間の黒虎堂(沙州で丁衝に裏切られた賊組織)を介して虎嘯幫に属するしょうもない男の元へ辿り着いていたらしい。

虎嘯幫は人身売買などを行ったりと真っ当ではない組織だが、幫主の凌雲飛(盛一倫)には、このしょうもない男よりは自身の信条があるようだ。ただし子供は売買しないというその信条が、大人ならイケるってところが意味なくね?という気持ちになった笑

 

ともかく、蒋美兒のように勝手に恨みを抱き、分かりやすく意地汚いこの手の役柄にはうんざりなんだが、他人を痛めつける典型ともいえる古臭さに何だか懐かしい思いが湧いたよ。

自分の答案が盗まれたことで、街中を巻き込んだ孟廷輝が官吏へ訴えたこの件も、そもそも官吏ぐるみで行われた不正で、逆に孟廷輝を捕えて牢送りにすることが決まっていた。

逆境を乗り越えて大成するこの手のドラマは、序盤から小者にすら貶められて窮地に陥るシーンが多い笑 この後、早々に蒋美兒は成敗されるわけだが、野心や見当違いの恨みを捨て、生き残ることだけに集中していればこの最後もなかったことを思うと、生き残んなきゃと何度も繰り返す言葉が実に空虚に思えた。

 

一方の英寡(皇帝)も、朝廷には左相の息の掛かった人間ばかりで味方はそう多くない。先帝が左相を野放しにして、味方を作っておかなかったことは相当罪深いと思うわ、、、そのせいで皇帝となったばかりの英寡は、改革を図るために女の官吏を朝廷へ引き込むことを重視している。これに猛反対する左相は、何とか阻止する理由を作り出して廃止することに努め、立場は敵対の位置にある。

英寡の勢いは左相にも全く負けてはいないが、味方が少ないためになかなか思い通りの改革へ進めないのがもどかしい。他に左相は、皇帝をそそのかす妖女として既に孟廷輝の存在を調べ上げ、既に狙いを定めている。

 

この制度をどうしても成功させねばならない英寡は、会元の不正の場に自ら赴き、暴いていく過程で孟廷輝を救うが、劇的でもなんでもなくここで普通に何独の正体を知ることとなる。

頻繁に沙州での出来事に思いを馳せ、孟廷輝をひたすら気に掛けていた英寡は、病み上がりに雨の下で酒をあおる孟廷輝をじっと佇んで見ていたが、ごめん、なんだかこの演出が私には謎すぎてちょっと笑っちゃったの、、、だって、刺された上に煙めっちゃ吸ってたよね、それで2日も昏睡してたのに、唐突に泥酔して雨に打たれるとか正気かよって思ったから笑

それはともかく、あんなに期待していたのだからすぐに心を開くのかと思いきや、そう簡単に英寡も手の内は見せない。才能は認めているが、沙州では上手く利用もされたことは忘れてはいないため、まずは用心深く様子を見るところから始めている。

その孟廷輝は、より良い国づくりのために温め続けてきた草案を、早速フル回転し始めているが、これもまた左相の癇に触れることになって簡単にはいかなそうではある。ただし、目指す先は英寡と同じ未来のため、太傅の娘である沈知礼と共に、味方の少ない英寡の後押しをどうやってのけるかが楽しみだ。

沈知礼とその師父(右相)にはただならぬ雰囲気がある、、、

 

やっと登場した梁永棋、今回は詐欺師呼ばわりされる役柄だが、このまま和ませ役で終わるかな。なんせコレ↓が悪い顔してるんだよね。

つづく

 

追記ネタバレ 第8話~第9話。

会試の仕切り直しで再び会元の名を手にした孟廷輝だが、左相の手回しで官吏どころか沙州へ戻って待機する旨の通知を受ける。このようにして、女性を官職へ就かせる試みをどこまでも邪魔する左相独自の思想は、英寡をさらに苛立たせることになり、その勢いで新たに皇帝直属の機関を設立することを決定してしまった。とはいえ、勢いに見せ掛けて元々計画していたことなのかもしれない。

 

こうして新たな機関である察聞院の責任者へ孟廷輝を抜擢し、既に翰林院入りが決まっていた沈知礼をその助手に据えることになる。これは主に京都に蔓延る汚職を調査し、罰する機関となるようだが、ほぼ虎嘯幫の悪事に繋がっていくんだと思うわ。

今のところの英寡は、孟廷輝に期待はしているが心の内はさほど見せていない。直属の機関でどんな働きを見せるかの様子見なんだろうが、沈知礼をそこに加えたのは少なからずこの二人への信用からなんだろう。

 

官吏となる夢が叶った孟廷輝は、ボロ屋敷を一から立ち上げることにも全く不満な様子はなく、少しでも早く百姓の憂いを解決することに勇み足である。自らネタを探しに出向いた先で、早速、虎嘯幫が銭の巻き上げを始めた墓荒らしの件にぶち当たりそう。

この察聞院に突然現れた詐欺師まがいの尹清(梁永棋)は、何か目的があるのか純粋に手伝うだけなのか今は不明だが、このまま陽気な男で終わって欲しい気持ちはある。

尹清の悪い顔(のポスター)はともかく、もっと怖いのは沈知礼がポーッとなってる右相の猛烈に悪い顔↓で、阿念がめちゃくちゃ警戒している辺り、コイツはただでは終らなそうな気がしている。

阿念によれば、野心が強く威張りまくっているらしい。顔面こわすぎなんやが。

 

英寡を囲む側近は皆ヤングで何だかノリが軽い笑

沈知礼の兄、沈知書はその一人だが、ちゃらついていてもきちんと情報は仕入れてくる割と出来る男である。いちいち馥之との絡みがあるのは、ひょっとしてサブCPなんだろうか。
 
つづく
 

追記ネタバレ 第10話。

暴挙を振るっては軽罪として扱われ、ロクに罰せられずに釈放される虎嘯幫は、めちゃくちゃ分かりやすく六部全てと癒着関係にある。その六部を掌握するのは左相であり、おそらくこの爺が権力争いの一端で虎嘯幫を利用している結果なんだろう。

 

墓荒らしの現場を抑え、捕らえたチンピラ呂二は、以前、蒋美兒と一緒になって孟廷輝を殺めようとした虎嘯幫の下っ端である。

幫主からの再三の罰も、兄が犠牲となって命は取り留めているが、ほんとなーんも学習しないのな、、、兄貴の詰めた指が全くの無駄になっている。

ただし、捕らえた呂二の身柄は颯爽と現れた刑部へ奪われ、察聞院の孟廷輝はどうする事も出来ない。こうして毎度の如くすぐに解放された呂二は、街に出た途端、再び百姓へ暴挙を振るい始めるのだが、孟廷輝は阿念率いる神衛軍と共にその場で罰を与え、呂二はそのままご臨終となってしまった。

謎の権利に驕った呂二の末路は当然の結果だったが、これが左相側をいきり立たせ、法に反する刑罰だと騒ぎ始めて窮地に陥る。窮地多すぎ笑

 

(ここから妄想です。)英寡も、設立したばかりの察聞院が騒ぎを起こして頭に来たようだが、孟廷輝を責め立てて牢に捕らえられるまでのあの全ては、おそらく茶番なんだと思うわ。

というのも、権力に怯むことなく孟廷輝の正義を貫く姿勢は、確実に英寡を喜ばせたはずなのだ、自分がやりたくても出来なかったことなんだから。ゆえに孟廷輝へ向ける怒りや失望、牢に捕らえられることを黙認する姿は、ただ左相に見せるための英寡の芝居だと思っている。なるほど、自分が出来ないことを、同じ方向を目指す孟廷輝へこのようにして委ねていくわけか。

こうして牢へ捕らわれた孟廷輝だが、これが英寡の茶番の上での策だと思えば何の不安もない。(妄想終わります。)

 

今回は、虎嘯幫の他に、血月会という謎の組織が新たに登場するが、沙州で丁衝と黒虎堂が手を組んで武器を横流ししていた先が血月会だったようだ。となると、コイツらも虎嘯幫と関係があって左相側ということなんだろうか。血月会の目的は、国を乗っ取ることであり、英寡にとっては敵ばかり増えて面倒しかない。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第11話~第15話。

英寡は孟廷輝の勝手な行動に憤っている風に見せているが、沈知書にはその真意がバレている。それを指摘されて余計に否定する英寡がなんだか初々しいな笑

ほどなく孟廷輝を囮にして、虎嘯幫の凌雲飛を誘き出した英寡は、跡を付けて悪事の行われる賭場を発見する。

ここで囮にされた孟廷輝もまた、自分が利用されていることに気付くが、方向性がズレているわけではないため、甘んじてそれを受け入れている。それでも自分が皇帝の駒だという事実に、少なからず傷付いてはいたんだろう。ただし、呂二に苦しめられた百姓たちにあれだけ感謝されれば、信念を曲げずに突き進む原動力にはなったはずである。

 

早速、次なる悪事の拠点である長楽街へ乗り込んだ孟廷輝は、同じ狙いで付いて来た英寡と協力して賭場の2階で開かれる闇へと足を踏み入れることになる。

少し前、凌雲飛には子供には手を出さずとも年頃の娘は攫うという意味のない信条を見せられたが、今回、虎嘯幫が賭場の2階で行っていたのは、攫ってきた娘を巡る官吏ぐるみでの人身売買だった。

攫われたのは、女性登用を目的とした今回の科挙で受験を予定していた娘たちで、騙されて売られたあげく、獣にも劣る官吏の暴挙で次々と命を落としていた。

凌雲飛の背面には朝廷の権力者が控えているようだが、それが誰なのかは明確には分かっていない。

六部を掌握し、女性官吏登用にも猛反対の左相が分かりやすすぎて、逆に虎嘯幫の背面で操る人物は他にいるんじゃないかと疑ってしまうな。

この賭場の2階で行われていた悪事は、救った娘による証言で英寡本人が関連した官吏を軒並み捕えて解決するが、背面の虎嘯幫については口を噤んだまま郝ジイが逝ってしまったため、黒幕の名は聞けず仕舞いとなる。

この過程でも、孟廷輝の命を狙ってくる凌雲飛は、絶妙なタイミングに現れた、かつて孟廷輝を奴隷にしていた沙州の賊頭を使って、察聞院を潰そうとしていたようである。これは凌雲飛の意思ではなく、大義名分を得て何とか察聞院を解体するための黒幕による指示なのだと思われる。

 

英寡が人身売買組織を潰したあの時、息絶えたと思っていた賊頭は生き永らえ、孟廷輝への復讐の機会を狙っていた。復讐されるならまだしも、コイツが復讐などちゃんちゃらおかしい話だが、上手い具合に朝廷のジイ全員VS孟廷輝となったその場の空気で、またも窮地が訪れる。

ここで、満を持して英寡が口を開く。

「去讀書、考進士、入朝為官、你真的都做到了、你真的一歩一歩走到了朕的面前」

過去の賊の所業を証言しつつ、これまで一度も褒めることのなかった孟廷輝へ向けた英寡の言葉はなんだか感動しちゃったな。

 

ジイ全員の口を封じたこの英寡の証言で、察聞院解体の危機は無事回避されるが、ここで同じように解体を進言した右相が俄然怪しくなってきた。沈知礼が庇っていることが、さらに疑いを深める要素となっているが、やはり右相には何か野心があるのか、、、分かりやすい左相ではなく、目立たぬように暗躍しているのが右相で、コイツが虎嘯幫を利用している黒幕なのかしら。

 

察聞院では、黒一点の尹清が男衆の嫉妬の的となっているが、今のところの尹清には何の陰りもなく、むしろ全力で孟廷輝を支える清々しい男に見えている。ただし、このままで終わりそうもない尹清には血月会との関連を少し疑っている、、、


少し前までは好意も薄れていた英寡が、かつての恩人だと分かり、孟廷輝の気持ちも一気に変化したんじゃないか。

知書に対し、ワーキャー言っていただけの馥之もなんだかきゅんが始まっていないかこれは。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第16話~第19話。

右相は子を望んでいるようだが、過去に何かあった様子の妻とあんなに冷え切った関係で子など作れるんだろうか、どうみても知礼を好いているようにしか見えない。その一方で、孟廷輝を排除した後の察聞院の長に知礼を据えようとするなど、利用しているようでもある。この提案は知礼にサックリ拒否されたが。

 

右相の野心が見え隠れし始める中、逆に左相はそう悪く見えなくなっている笑

息子はちょっぴりおバカで、無邪気に孟廷輝を娶ると言い始め、妻はそれを大喜びして、二人とも左相の言う事など聞いちゃいない笑 何といっても妻が崔奕だから、騒がしい家族に囲まれる左相一家はどうみてもコメディ枠である。こうして一気に愛らしさが増した左相にはさほど裏はなさそうだよ。

それでも英寡をそそのかす妖女ポジションの孟廷輝には未だ警戒を解くことなく、別の娘を英寡へあてがうなどしている。風呂場でいきなり娘が飛び付いてきたらそりゃ放肆!ってなるよね笑

この後、左相への仕返しで英寡が下した賜婚には笑う。

 

その間、虎嘯幫の商売を利用して国の復興を狙う血月会は、無窮丸とかいうヤクを市場へばらまき始める。この血月会の存在を、知書も感付いて英寡へと報告するが、ヤクのばらまきまでは分からずとも、復興のための暗躍だとは気付いているようだ。この血月会と司徒雪がどう関連しているのか、今は親身となって孟廷輝に寄り添う司徒雪が何者なのか全くの謎だな。

チャラチャラしているようで実は優秀な配下である知書は、皇帝の手となり足となるだけでなく、勝手に嫁ぎ先を決められ、挙式を無理強いされた馥之の危機を察知して颯爽と救いに現れる。

しかも父親と継母の前で、馥之を娶る旨の宣言までしてしまう笑

今のところは婚姻を阻止するための方便だが、知書が心を寄せていることは事実で、宣言した以上、取り消すことは容易ではない。知書は芝居のキスでもハムハムしてたしそれでも良いんだろうねきっと。この先は、その想いを馥之へ証明していく姿を見ることになりそう。

 

一方の孟廷輝は、英寡を見る目が一変し、同じ方向を目指して互いを信じる姿に一体感が増している。それでも英寡はともかく、今のところの孟廷輝には色恋よりも国へ貢献する気持ちの方が勝っている。それが結果的に皇帝への貢献にもなるため、いずれ一本に交わることになるんだろうが。

しかしアクシデントキッスには色んなアイテムを使ってくるね笑

思いのほか大活躍の尹清は、こっちとCPなのかと錯覚するほどだが、この短い期間で築かれたとは思えぬ強い忠心は、何か訳があるんだろうか。こうやって裏のないままいつまでも味方でいて欲しいところだけど。

 

19話で、やはり右相が凌雲飛の兄(おそらく腹違い)だと分かるが、右相に弟への愛があるのか、ただ利用しているだけなのか今は分からない。凌雲飛がひたすら頼りにしていた柳如煙をヤったのはおそらく右相なんだろうが、救われた幼少時の回想から心底悲しむ凌雲飛がなんだか不憫だったよ。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第20話~第21話。

序盤から、血月会の上官先生と呼ばれるマスクを尹清ではないかと疑っていたが、中宛の復興を目指す血月会と、その敵とも言える孟廷輝への尹清の忠心が若干繋がらぬ部分だった。

なるほど、孟廷輝はたった一人生き残った中宛の血脈だったのか、、、貧しかった孤児が朝廷までのし上がって国を立て直すだけの話ではなく、出自までもが重要な要素となっていたことに今さら気付いた笑

尹清=上官が確定しているわけではないが、自分の中での辻褄は合って、孟廷輝への忠心が嘘ではなかったことだけでも安堵した。国としての敵であることには違いないんだが、、、

 

この少し前に、凌雲飛によって口一杯に突っ込まれた無窮丸は、ひと時、馥之を狂わせるが、知書が必死で手に入れてきた秘薬で事無きを得る。どうやら凌雲飛は、孟廷輝が柳如煙を殺めたと勘違いしているようだが、官吏という立場の孟廷輝が、証言を得られず殺める方が不利な状況では、普通に考えてんなわけないよね笑

ただし今の凌雲飛は、半ばヤケクソ状態で、その脳内は孟廷輝の命を奪うことだけに支配されている。そのために馥之を攫ったり、民衆を捕えてヤクを食わせ、狂人軍団を作り出すまでとなっている。

 

国の安寧のためには、誰が考えても悪事三昧の虎嘯幫を捕えるのが筋なのだが、朝廷の爺たちは、凌雲飛を刺激する孟廷輝の存在が悪かのように罰を与えようとしている。正常な人間が一人もいない国の中枢は実に危うく、訳の分からぬ凌雲飛への忖度は、皇帝(と仲間三人)以外の全てが弱みを握られているとしか考えられないが、悪は野放しで、官吏を貶めるそんな馬鹿な話が堂々と朝廷で通ることが謎でしかない。右相は悪の一味だからともかく、左相は何なのばかなの、、、

こうして民衆を混乱へ貶めたという理由で自ら志願した孟廷輝へ、やむなく英寡も罰を与えるが、寵愛が過ぎるという噂を払拭するためだとしても、志願する孟廷輝も、道理で家臣を黙らせることが出来ないゆえの英寡の決断もなんだかおかしいよね。(きっとこのドラマはそんな余計なことは考えてはいけないのだ笑)

 

英寡には他に、孟廷輝が中宛の末裔だということもあって、ほんの少しの疑いが完全には拭えずにいる。望山谷への調査から外したことも、おそらく身体を気遣っているだけではないんだろう。

ただし孟廷輝の性質からいって、止められて大人しくしているような娘ではない。それを英寡も理解しているため、共に調査に出向くことになる。

先に調査で出向いていた黄波が、頼りないロープ一本で崖を下りる姿に、括りつけたロープを誰かに切られたらどうすんの、などと心配していたんだが、そこではなく横から現れた蛇に噛まれて落下したことは予想外だった笑

その捜索の描写も熟考もなく、一瞬で救われた黄波の元へ辿り着いた一行を見て、サクサク展開に振り切っているドラマだと改めて感じたのだが、余計なことを考えてはいけない笑

 

つづく

『百花杀(百花殺)Blossoms of power』

2026年 7月~ 中国 全36話予定

 

出演

沈汐和→孟子义(孟子義)

萧华雍(蕭華雍)→何与

天圆(天圓)→林子烨(林子燁)

步疏林→范帅琦(范帥琦)

崔晋百→董子凡

 

 

ネタバレ 第1話~第6話。

生家の仇との諍いに巻き込まれ、自害した信王妃の顧青梔が西北の昭寧郡主へ転生するところから始まる。

この郡主の行き先は青梔の嫁ぎ先の皇宮だったが、道中で父親の側室の手先に突き落とされ、おそらく郡主の意識は消滅してしまっている。その身体に意識だけ転生した青梔は、河辺に打ち上げられ瀕死だったところを蕭華雍(太子)に救われる。太子の残した仙人縧(妙薬)で命を取り留めた青梔は、沈汐和の身分で図らずも元いた皇宮へ戻ることになる。

 

中身の全く違う汐和へ転生し、本人も一瞬混乱するものの、すぐに与えられた機会を受け入れ、今度こそは自分の望む道を選択して生きることを誓う。ということは、仇討ちなどではなく、ただ生き続けることがひとまずの目的なんだろうね?

この転生後の行動一つ一つがとにかく爽快で、早速好感を抱いている。状況を瞬時に把握する能力、そこに冷静な判断を下す迅速さ、裏を読んで危機を回避していく周到さなど全てが爽快すぎる。欠けているのは人間くささくらいか。とはいえ、情の全くない人間でもないところがさらに良い。

 

一方、道中で汐和を救った蕭華雍は、烈王が所持する胭脂録(官吏が犯した罪の暴露本)を奪う目的があったわけだが、胭脂録も仙人縧も汐和の元へと渡ってしまった。これを取り戻すため、幾度も汐和へ挑むものの目的物は取り戻せず、ただおもしれー女という感想のみだけが重なっていく。それでもなんだか楽し気にする太子はそもそも救った瞬間から好いていたんだと思うわ。

そこにツッコミを入れる侍従の天圓とのやり取りが面白い笑

小さかった林子燁くんが、すくすくと成長していて和む。


太子は幼い頃に毒を盛られ、その治療を続けているが、世間では病弱で命が短いとされている。毒で体内を侵されているのは事実だが、頭脳が高く、武術にも長ける一面を隠して病弱を装っているのは周りを油断させるためなんだろう。太子がピンピンしていれば、その座を狙う奴らに敵視され続け、命がいくつあっても足りないもんね。

 

汐和が皇宮へ向かっていたのは、嫁ぐ皇子を一人選ぶためだが、既に太子と烈王には道中で出会っている。ただし、代わるがわるに身分を偽って現れた全ての人間が太子だとは気付いていない。察しの良い汐和でも、同じ性質の太子だけはなぜか見抜けないのだね。

この五人の婿候補のうち、まずは、正室を殺めて好いた踊り子を妻にしようと目論んだ裕王が消え、人格者と思われた寧王も腹黒さが露見して消えた。烈王もまた、兄が暗躍した策が知られて候補から外され、残ったのは太子のみとなる。元々、情を求めぬ汐和には、早世しそうな太子が最も都合が良かったのだが、なぜか見抜けぬ太子の人柄にだんだんと興味を持ち始めている。

今のところ妻を亡くして傷心中の信王は候補ではないが、どこか妻を思わせる汐和を疑い始めて、いきなり名乗り出る可能性が出てきた。

この過程で、側室の娘である沈瓔婼へ淡々と事実を語ってその未来を守り、胭脂録による災害から康王側室を救った汐和は、無情で残酷に見えても無辜の人間には思いやりがある。あまり表情に動きのない孟子義と、この役柄との相性が抜群ではないか。

 

太子は兄弟を観察しながら自分に毒を盛った人間の調査を進めているが、捕らわれた官吏が言っていたように、皇帝(父親)が本当に盛っていたのなら息子を溺愛する仮の姿が恐怖でしかない。

このようにして、そのまま行けば深刻になりそうな内容でも、合間合間でカットインする天圓のツッコミがそう深刻にさせずに済んでいる。

 

ほどなくして、蜀南侯の世子である步疏林(范帥琦)が汐和と協力関係になるが、世子と言いながら実は男装女子の役柄が范帥琦にぴったりすぎて笑う。ほんと好きだわ。

無邪気な步疏林は、汐和の忠告通り、婚姻を避けるために堅物の崔晋百に付き纏い始めるが、男色だと思わせることで女を避けるという汐和の意図が分かっていないんじゃないかな笑

その崔晋百は、自分にないものを持つ步疏林へ心を寄せていくことになりそうだが、いつまでも女子とは気付かず自分の想いに頭を悩ませることになりそう。

正直、既に楽しさの極みに達する二人のやり取りを一番楽しみにしている。たくさん出番があるといいな笑

 

つづく

 

追記ネタバレ 第7話~第10話。

候補から外されたかに見えた烈王が、脳筋だけではないべらぼうに光る側面を持っていた。

戦で親を亡くした孤児を集める施設で、これが軍を率いる将の責務かの如く一心に世話をする姿は、誰もが惹かれる人間性を備えている。その上、烈王という地位も、守るべき者を守る武術もあり、一途で曲がらぬ精神は夫にするには最高の男かもしれない。
おそらく汐和も一瞬くらいは心が動いたはずだが、それを見越して太子が迅速に動き始める。病弱な俺は恋愛脳くらいがお似合いだと自分で言っていたな笑
 
それでも行間を読めぬ真っ直ぐな烈王は、汐和を諦めようとしない。このタイミングで烈王の嫁候補、胡瀅繞による蛇事件が発生する。列王がダメなら汐和の方へと揺さぶりをかけた太子の思惑は成功し、この時点から汐和は烈王との面会を一切断ってしまった。生き残るためには男への情に左右されることが無益だと達観しているようだが、そもそも情愛を経験したことはあるのかな。
 
こうして、西北を守れる命の短い太子が最も自分に最適だという思いは変わらず、烈王の想いを受け入れることはなかった。
この後すぐに、別の刺客から命を狙われるが、なぜかいつも絶妙な場所にいて汐和を救った太子の、毒に侵されているとは思えぬ迅速な動きに度肝を抜かれる。おまけに毒を盛られた汐和のために、気合いと根性で崖をよじ登って珍草を探し当て、めちゃくちゃ高度からあの浅い雪の上へ落ちたにも関わらず、生き延びていることがもはや笑えてくる。せめてさ軍手はつけなよ。
ここまでのありえん展開は、どうみてもわざとやってるよね笑
 
ともかくこれで汐和の命は守られたが、太子はその無理が祟って毒の進行が止められぬ事態となる。視覚から色が消え、命もさらに短くなった太子は、娶った後の汐和の日々を気遣い、ここで諦めることを決意する。
突然、面会を拒否されはじめた汐和は、自分が烈王へ起こした行動がそのまま自分に返ってきた格好となり、その気持ちは察することができただろう。それでも太子へ嫁いで同盟を交わす思いは変わらず、太子の身体が快方へ向かうよう尽力している。
その行動は太子へ筒抜けで、喜びが隠せず勇み足で変装して気持ちを確かめに向かう姿が無邪気というかなんというか、、、そこで喜んだのも束の間で、立ち聞きで本心を聞いて落ち込むなどして、汐和の言葉による情緒の浮き沈みが激しすぎる笑
 
その間、汐和は刺客を放った背面の人物を追っていたが、これが裕王の母親(梁妃)だということが分かる。おまけに付いてきた刺客と卞先怡の哀しい愛の結末や、卞先怡に敢えて利用されていた裕王の想いなど、なんだか複数に絡まる人間の想いが哀しいだけのくだりだった。
梁妃は孤児院の一件から発覚した汚職で、身内の葉岐を追放された恨みと、西北の脅威から手を下したわけだが、皇宮から追放される前に猫の引っ掻き傷による感染で逝ってしまいそう。
 
それより恐ろしいのは信王の執着である。
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散々、弟の烈王へ汐和を諦めるよう諭していた信王だが、汐和が失くした妻だと確信のようなものを得た途端、今度は自分が執着を見せ始める。狂ったように豹変する信王がマジ怖いんだけど笑
流水迢迢でも最高にキモかったし、徐正溪はこのような役柄を演じるのが上手い。
この信じて疑わぬ執着が、公主などの女の嫉妬に加えてさらに加速してきそうで面倒くさいな。

 

汐和の言葉に一喜一憂する太子は、公主による崖落ち事件で、またも汐和を救うことになるが、その想いはやはり手放せず、愛はなくとも同盟関係で夫婦となることを割り切ることにしたようである。これで西北を守ることと、太子に毒を盛った人物の調査の協力で利害の一致した二人は婚姻へとこのまま向かうのだと思われる。

 

相変わらず、步疏林と崔晋百が登場するシーンは楽しくてたまらない。あの時、画面には映らなかったが、もしや崔晋百の唇は奪われてしまったんだろうか、、、もっと出番ください笑

 

つづく

 

追記ネタバレ 第11話~第15話。

裕王の母親はやはりそのまま亡くなってしまった。生きていれば間違いなく面倒な存在だったが、これはこれで口封じした黒幕の気配を感じさせ、太子の探す毒を盛った人物と同一の疑いが浮上する。ただし黒幕の存在は未だ謎のままである。

その間、太子と汐和の結束は固まり、西北からわざわざ様子を伺いにやってきた汐和の兄の反対も押し切って、この婚姻は揺るがぬもののように見えた。

ここで新たに登場した四皇子の定王で、全ての皇子が揃ったようだが、定王はすでに王妃を迎えているため、汐和の夫候補ではないのだと思われる。

面倒くさいのは顧青梔の妹の顧青姝だが、かねてから好いていた信王が汐和へ心を寄せ始めたため、ひたすら恨みを抱いている。その一方で、野心を叶えるべく皇子の一人を誰でもいいから誑かそうとしている。コイツ自体はどうでもいいが、殺意を持って汐和を襲ってくるのは勘弁してもらいたいわ。その上、信王も執着を手放そうとせず、元身内の執着が汐和にとっては煩わしいだけの存在になっている。信王の恋に恋しているような涙目が相変わらず怖いよ。

 

襲ってきた顧青姝にお灸を据えたあとは、すぐに別の刺客に襲われて大忙しの汐和だが、その場を通過した定王妃の李雁回が刺客を放ったわけではなさそう。

この定王妃の存在に気付いたのは、汐和の鋭い嗅覚のおかげだが、身分を隠して汐和の元へ通っていたことを見抜かれていた太子も、自身の服用した多伽羅香が、姿を変えても同一だと気付かせたことにようやく気付くことになる。

ここで汐和への贈り物の中へ同じ匂いの腕輪を既に送っていた太子は、姿を変えていたその正体に気付かれてしまった。病弱ゆえに短命で、政とは関係ない場所にいるかに思えた太子が、配下を張り巡らせて暗躍する違う一面をもっていたことは、汐和にとって自分や西北へ危機をもたらす危険人物であり、一気に夫候補から除外せねばならないと思い直す。幸い、心を寄せている訳でもないため、嫁がぬ決断は割と簡単で、縋りつく太子を冷たく振り払って去って行く。

当然、太子は諦めることなく追い続けるのだが、そう悲観せず割と前向きなところが強い。

 

それよりもだ、步疏林と崔晋百に益々心をくすぐられて、その他のことは割とどうでもいい気持ちになっている笑

 

安陵公主を娶らねばならなかった危機は回避し、崔晋百に付き纏う必要もなくなった步疏林だが、その矢先に、自分を少なからず気に掛ける崔晋百の想いを指摘される。

步疏林には蜀南侯世子としての責務があり、男との恋愛などで正体を明かすわけにはいかない。そこで、これ以上の接触を避けて付き纏うことを止めたわけだが、散々振り回されてようやく打ち解け始めた崔晋百にとっては困惑しかない。

悶々としていたところで太子に示唆された事実は、堅物な崔晋百を初めて恋した女へと迷いなく猛進させる結果となる。真っ直ぐな男はどこまでも真っ直ぐで、蜀南の汚職を調べ始めた步疏林を追って、自分もボロ切れ着用で寄り添って立ち向かう決意までが早い。

官吏によって適当な理由を付けられ、共に牢へ捕えられるが、速攻で告白までしてしまうその勢いにニヤニヤが止まりません、、、書面に押した拇印がハート型だったのもめちゃいいね笑
こうして強制労役場へ送られた二人だが、裸に鞭打たれても身を挺して步疏林を守る崔晋百と、その姿をどこか感動したように見つめる步疏林が愛しすぎて、ずーーーっと楽しい。なんなの、恋心に気付いた堅物の崔晋百が堅物健在のくせに眩すぎてきゅんが止まらないではないかほんと困る。
この私武器製造が誰によって行われているのか、はっきりとは分かっていないが、ひとまず配下は太子と汐和によって全て捕えられる。
こうして一旦の危機は回避し、一人囮となって捕えられた崔晋百を一目散に捜して回る步疏林が期待通りで益々いいよ!
分かってはいる、主CPの存在があって脇CPが輝くことは分かってるんだが、それでも主CPとか黒幕とか割とどうでも良くて、この二人の先行きだけがこのドラマを観る楽しみになっている、、、
因みに、太子は黒幕に一歩近付いたものの、まだ汐和を完全には捉えられていない。ただし謝大夫へ見せた誠意は少なからず汐和の心に響いたんじゃないか。
 
つづく
 

追記ネタバレ 第16話~第18話。

蕭覚祟(現皇帝)は、血縁でなく養子だったのか。

英国公は蕭覚祟の義兄、謙王の忠臣だったが、蕭覚祟が援軍を出さず門を閉じたために謙王の命は奪われてしまった。それ以降、蕭覚祟が皇帝となっても恨み続け、毒を盛って仇討ちを試みた結果、手違いで太子を害して現在に至る。

毒を密輸する過程で、英国公もまた毒に侵され命は短かったが、仇討ちを遂げるために逃げ惑ってなんとか生き続けてきたんだろうと思う。ただしその命も、太子に囚われたところで観念してしまったようである。忠実に主と国に仕えた猛将英国公の晩年が、仇討ちに費やされたのは惜しいね、、、

しかし英国公が言っていたように、皇帝にはそんな野心は全く見えず、あれだけ溺愛する太子へ毒を盛ったという話も事実とは思えない。仮に、この先豹変することがあればマジの驚きなんだが。

 

英国公の死で、神勇軍を率いて安瀾へ就く決意を固めた烈王は、ここで汐和への想いを手放して去っていった。義理堅く慈悲のある烈王が、何の裏もなく婿にするには一番良いのだが、汐和には性質の似た太子がお似合いだと思うわ笑

この辺りで、娘を溺愛する御国公(何潤東)が登場するが、別で配信中の雀骨にも主演しているせいで若干混乱する。こちらの役柄は豪快なだけで全く裏は無さそうだけど笑

再会した汐和を抱き上げてくるくる回すのが家族式の挨拶なのか、まるっきり兄と同じで笑う。因みに、病弱な太子へ嫁がせることは渋っている。

この豪快な父に冷遇される沈瓔婼は不憫だが、汐和の口添えで悪いようにはならなそうで安堵した。いつまでも付き纏う寧王を払いのけて、早く別の良い男と幸せになってほしいわ。

 

太子は相変わらず汐和を追いかけ軽く躱されているが、天圓はこれまでの太子の犠牲を黙ってはいられない。確かに、毒に侵されながらも汐和を見守り、なぜかいつも良い場所にいて危機から救っている。崖に飛び込んで岩肌に貼り付き、そこから落下しても生き延びる汐和への愛は桁外れで、この献身を汐和は当然知らねばならない。後に、刺客に襲われた御国公を救って父親の了承は得られたんだし、病弱を装っては気を引こうとする愛らしい太子へ、もうそろそろ応えてあげたらどうだろうか。

 

信王の執着は割とどうでもいいんだが、案外尺があるね、、、言い分が自己満でしかないのが厄介だよ。しかも公主を利用して勒賊王子をけしかけてるの、信王じゃないのかあれ。

 

一方、我らが步疏林と崔晋百の関係は着実に進歩している。というより崔晋百の積極性には目を見張るものがある。

これまで何事にも怯むことなく正義を貫いてきた崔晋百は、少なからずその自分に自負がある。それをそのまま步疏林への想いへ向け始めたために、今では立場が逆転して步疏林を怯ませるまでになっている。去り際の背後から、こんなにも自然に腕を滑り込ませて腰を抱く手腕は、初恋だとは到底思えないがそんなことはどうでも良いのだもっとやってくれ!

世子として生きてきた步疏林が、この時ばかりは好いた男へ向けるキラキラの瞳になっていることが可愛すぎてさらに良い。

それでも乗り越えねばならないことは多く、今のところの步疏林に受け入れる様子は全くないし、むしろこれまで以上に避け始めている。

それを諦めずに、今度は家を追い出されたという理由を付けて、步府へ滞在する気マンマンの崔晋百が頼もしくてたまらない。弟との折り合いで家に居られないというのは嘘だと思うよ笑

 

序盤に、酒楼で崔晋百の良からぬ噂を立てていた男衆を叩き回した步疏林の事情は、そのうち崔晋百に知れて喜ばせるネタになるんだろうか。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第19話~第22話。

前話などは、女の取り合いで打ち上げられる花火に、一人ならず二人の皇子がどれだけ百姓の税金を消費しているのだと若干引いて観ていたが、信王は何をやっているか謎でも、一日また一日と汐和を好きになる太子は、割と仕事もやっている笑

傍らで、毒を盛った人物を捜しながら解毒も完全に忘れてはいない。だけど望みはやはりないようだね、これって最後は逝ってしまう運命なんだろうか。

それに張り合う信王は、汐和を付け回して相当気持ち悪いところまで達している。勒賊王子との和親の話が汐和へ及ばぬよう公主を騙して嫁がせた策は信王の手回しだよね。それで手に入るわけでもないんだが、汐和が自分に応えないのは太子との婚約ゆえだと勘違いしている節がある。なぜ自分を好いている前提なのか謎だが、汐和の気持ちは完全に無視である。

こうして太子との物理的な戦いへ挑むのだが、同じ恋愛脳でも病弱さでは圧倒的に勝る太子に、余裕で負かされる信王が痛々しいよ、、、

こうなると、潔く吹っ切った烈王が益々いい男に見えてくる。李雁回を庇って命を懸けた定王も良かったけどね。

 

一方の汐和は、一度不信感を持った太子との婚姻へ踏み切れないでいたが、ついにその想いに応えたのは、少なくとも太子の献身に情が動かされた結果なのかもしれない。命の短い太子が西北を守れることは前提だとしても、太子の暗躍で害を被る可能性は否定出来ない。その安全の確証もないまま婚姻に踏み切ったのは、得たこともない感情が湧いたとも思えるが、相変わらず甘い顔は見せないね笑

太子はべらぼうに嬉しそうで、これまで以上に愛を注いでいるが、恋敵への牽制も欠かさず、床入りは拒否されても猫の引っかき傷をキスマークの如く見せつけてるのが笑える。そんな事実はないのに外祖父に注意されて嬉しそうだったね笑

ただし汐和にも変化は見える。最近などは分かりづらくとも嫉妬心が湧いたり、太子の直接的な愛(インコのくだり)に笑みを浮かべるなど段々と太子のペースに乗せられている。

 

ともかく、無事婿選びが終了して、次は後宮での足の引っ張り合いのターンとなりそう。

 

まず、意地悪娘の公主は勒族王子へと送られたが、残った意地悪娘同士の貶め合いで、顧青姝が胡瀅繞(だと思う)を死なせたことに驚いた。すごいね、、、その結果、寧王の妻の座を得たんだから。執着の深い信王と顧青姝が互いにその勢いでぶつかりあえば刺し違える可能性もあるが、割とこの二人のことはどうでもいいな、、、

信王だけでも迷惑しているのに、その母親は、汐和を貶める策をせっせと練っている。この動きを太子も汐和も読んでいるところに安心感はあるが、ほんと迷惑な母子だな。こうして烈王だけの評価が上がる笑

 

てかね、步疏林と崔晋百の出番が少なくないかな。

正直、ずーーーっと待ってたのに、昨日配信分では登場すらしてないよ?もっと出番ください笑

 

つづく

 

追記ネタバレ 第23話。

今回は、自分が消えた後に残される汐和を憂う太子が不憫で仕方なかった。生き続けたい思いに逆らって朽ちていく身体は止められず、死にゆく前に、せめてその先の道を整えることでしか与えられるものはない。

汐和もまた、与えられるだけでなく、その思いに応えるように太子の身体を気遣っている。以前、夜通し見張った幻の花は、太子の薬湯に加えるためだったんだね。甘い顔は消して見せないが、その内側はべらぼうに温かい。

 

いよいよその汐和が後宮を仕切ることになるが、不正は許さぬ厳しい中でも、道理に敵った条件が実に清々しくて気持ちがいい。

それと同じく、妹の瓔婼も他人を貶めることのない芯の通った娘である。困っている者を放っておけない性分は、偶然、烈王の手助けをする格好となるが、顧青姝のような薄汚い打算は全くない。

序盤から、汐和が義母を追放したことを恨むことなく、忠告を素直に受け入れる性質を気に入っていたが、今回、婚姻しない旨を汐和へ打ち明けて、叱られないか不安気な瓔婼が可愛すぎた。毎度、この姉妹の対話がすごく良いのだが、中身は全く違う出自でも、汐和は全てにおいて謎に詳しいよね。

この芯の通った瓔婼が似た性質の烈王へ嫁げば最強だと思うよ。好きな男になら嫁ぐんだよね?

 

この二人は相変わらず楽しい。

崔晋百の猛進に若干引き気味の步疏林は、不満を言おうにも逆に自身の行動を指摘されてぐうの音も出ない。そこで脳筋なりに年頃の娘との見合いを思い付くわけだが、その場に乗り込んでにこやかに邪魔する崔晋百は、もはや以前の堅物だった影もない。

見合いなんか自分の首を絞めるだけと言っていた汐和の杞憂も、崔晋百が大概ぶち壊してくれるはずだから心配なさそうだよ笑

もっと出番ください。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第24話。

いやほんとエロいわどっちの表情も。

今のところどちらもメンズ設定のため、この先は検閲により描写不可能なのだと思われる笑

だけど最高にエロかったわ。いじける崔晋百をそのままにはせず、弁解に向かった步疏林がキスを許したということは、そろそろ性別詐称の終焉も近そうだが、世家の後継が性別を詐称することは欺君罪や不敬罪に当たるよね。

あの皇帝だけなら許してくれそうだが、朝廷の爺たちが黙って見過ごすとは思えない。他に、步疏林自身の自制など、この先も簡単には進まなそうだが、味方(汐和)が強すぎて全然心配はしていない。

 

今ドラマの范帥琦はいつにも増していいね笑

 
汐和、太子、淑妃(となった堯西公主)の連携や、太子に近付く娘を牽制する自分を本人へ見せて喜ばせたくだりも良かったけど、とにかくサブCPがエロすぎたわ笑
 
つづく
 

追記ネタバレ 第25話~第26話。

女好きだけでは留まらず、性悪顧青姝にそそのかされた寧王が我らの步疏林をロックオンしてんだが、、、やめてくれんか、悪巧みは他所でやってくれんと困るよ。

 

契りを交わしたからには責任を取るという、相変わらず実直な崔晋百を突き放し、步府から去って行く姿を悲し気に見送るだけの步疏林、遊ばれた風の崔晋百も不憫だが、そう装わねばならない步疏林も哀しい。

この後すぐに、兵権を狙う寧王が步疏林を貶めようと画策するが、それより素早い汐和の采配で華麗に回避することが出来た。ここから目を見張る展開の早さで、步疏林の妊娠まで発覚してしまうが、汐和が真顔で淡々と事実を述べながらも常に心は寄り添っていることに安心感がある。

 

このまま蜀南に戻ることにした步疏林は、妊娠の事実を隠し絶縁を切り出すことにするが、会いに来てくれたと期待して逆に落とされた崔晋百は傷の上塗りをされるだけとなる。涙をこらえると小鼻まで色付く可愛さとキリリ堅物とのギャップに悶絶した、、、

しかしこれで諦めるような男ではない。太子の計らいで蜀南へ付いて行く道を選んだ崔晋百は、地位も名誉も步疏林に勝るものは一つもないらしい。これが石頭と言われる所以か笑

その間、步疏林は女好きと性悪による刺客に襲われ、侍衛と二人っきりでその全てと格闘していた。女装しているていの実は女性の步疏林が刺客をぶった切る姿は美しく、べらぼうにカッコ良かった。


馬に飛び乗り必死こいて追い付いた崔晋百は、決して諦めぬしつこい性分を遺憾なく発揮し、ついに步疏林の頑なな自制を解いたわけだが、堅物ゆえの澄み切った真っ直ぐさがすごく良かった、ここでも赤らんだ小鼻に悶絶したわ笑
抱き締められて咄嗟に口にした步疏林の「我們的孩子」が、崔晋百を全然数に入れていないわけではないことが分かってさらに良かった。どちらも芝居が良いなぁ。
 
この暗殺が失敗に終わった寧王は、用無しとばかりに命を奪われることになるが、顧青姝の全てを理解して甘んじて受け入れた寧王に、へ?っとなった。
いや、責任取って顧青姝も連れて行けや、死に間際になに助長させてんのさ。この性悪をこの先も見せられるかと思うと気が重いが、それを背面で操っている謎の人物は誰なんだろう。これまで顧青姝が心を寄せた人間は、肉親を含めても信王のみだと思うが、よもや信王ではないよね。汐和にしか興味のない男が、寧王や步疏林を貶めても回り道にしかならないもんね。
とはいえ、正直、步疏林と崔晋百が一段落して既に満足したため、瓔婼と烈王が少し気になるくらいで、その他のことは割とどうでも良くなってる、、、そしてこの先、一番気の滅入るターンは信王の執着だと断言できる笑
全然関係ないけど、この林子燁くんめちゃかわいい。
 
つづく
 

追記ネタバレ 第27話~第30話。

兄の挙式のため、西北へと旅立つ汐和を恨めしそうに見送るだけの太子は、病弱ゆえに長旅が禁止されていた。ただし、どんな時でも汐和に対する行動の一貫性だけは保ち、ひとときも離れられずに追って行く安定の太子が段々面白くなってくる。

同じように、偶然を装って信王も跡を付けてくるが、毎度太子に諫められるのを嫌味で返し、汐和へ突撃して冷たく拒否されるというループが何かのジョークに思えてこっちも段々面白くなってきた。

 

その愉快な旅路の傍らで、勒族に侵攻された御国公は暗殺の危機に晒されていた。しかもコイツらと手を組んでいたのが定王だったことに驚きしかなかったんだが、、、妻の罪を被って自分が命を捧げるような、野心もない地味夫風に見せかけて、実際は猛々しいほどの恨みと野心を抱いていたとは。

こうして勒族を率いて戦を仕掛けた定王へ、太子も対面することになるが、本人も同じ位驚いていたな、、、跡を付けてきた信王もこれに参戦して凛々しい姿を披露するが、一方で太子と汐和の既に極まった深い愛を見せ付けられて涙目が止まらない。

個人的には、信王の執着が最も気の滅入るターンだったが、この後、太子と共に拉致られた先で見せた、存在しなかったような兄弟の情で、信王への見る目は一気に変わる。血脈である烈王とはまるで違うと思わされたが、実は情に厚い男なのだな。太子の甘え上手な部分がその情をより引き出している。

 

謀反のような定王の侵攻は失敗に終わり、それでも未だ諦めぬ恨みは、李雁回を絶望へ向かわせる。思えば、一度目に諭された時に立ち止まって二人の未来を優先すれば良かったものを、それを振り切って戦火へ飛び込み、なお冷めやらぬ野心が李雁回を失くした要因である。

一族を全て失い、人質のように嫁がされた李雁回だったが、そうして過ごした中でも夫婦の絆は確かに築かれていた。それを壊したのは、その絆を超えるほど抱え続けた恨みだった。分かっていながら立ち止まれず、失くしてから泣いたって遅いんだよ。しかも更に恨みが増している、、、

 

ここで、定王によって聞かされた話は、太子の心に深く傷を刻むことになる。

これまで太子は、自分に毒を盛った人物を捜していたが、要所要所で聞かされるその人物は常に父親である皇帝を指していた。そして今回も同じことを聞かされ、太后の書面まで見せられた太子は、その疑いを全く拭えなくなっている。

あの皇帝が謙王を裏切ったという話も信じ難く、太子への溺愛も全く嘘には思えないが、その気持ちがなくともやむを得ぬ事情はあったのかもしれない。

 

既に終盤に入り、汐和にとっては初めて他人に対する情を経験し始めたところである。毒への解決策のないまま終わりは近付いているが、救うことの出来ぬまま、結局、太子を失くしてしまうのか。それだとほとんどの月日を毒で苦しんだ太子がかわいそうすぎるよね。

つづく

 

追記ネタバレ 第31話。

境界線を解かれた途端、すぐに懐妊したことを大喜びする太子は、一方で命の短い自分に憂いが止まらない。

自分が逝った後、幼子と二人で皇宮の荒波を乗り越えねばならない汐和を、これまでのように案じているのである。謝大夫への問いにも希望のある回答は得られず、せめて生きられる間は元気な姿で汐和と過ごせることを望む太子には胸が痛むよ。

 

なんとか太子を生かせる方法はないかと妄想していたら、このドラマの始まりが、めちゃファンタジーだったことを思い出した。それが出来るのなら、太子も汐和のように他の誰かと交差して、中身だけは生きられるかもしれないじゃない?そうなると、立場的には太子ではなくなって若干ややこしくなるけど、、、

通常なら、皇帝が亡くなれば太子が皇位に就くはずだが、その太子も亡くなってしまえば、子が皇子だった場合、継承権は汐和の子へと継がれるはずだよね。それを汐和が望んでいるかは不明だが、どちらにしろ皇宮からは出れないと思うと、別人で復活する線は無理があるな、、、だけど魂が別人に入り込むようなファンタジーなら、一粒ですんごい威力を発揮する妙薬とかあってもいいじゃない笑

とにかく、ただ生きてて欲しいだけなんだけど。

 

その懐妊を、わざわざ信王へ知らせに来た顧青姝は最悪すぎて見ていられない。なぜ害しか与えぬ役立たずのコイツがきゃぴきゃぴに元気で、太子が虫の息なのか本当に人生とは解せないものだよ。

生前は愛されもせず、子も生んで貰えなかった信王は、ここまで来ても全く諦めている様子はない。ただし、顧青姝とは違って性根は腐っていない、はずだから、多少ウザくても害を与えるようなことはしないと思うわ。となると顧青姝の背面で悪事を指示しているのは、おそらく信王、烈王の母親(栄貴妃)か、、、

他に、妻の死でさらに恨みをつのらせた定王が何か仕掛けてきそうだが、命を以って抗議した妻の想いをてんで分かってないのな君は。

 

本日(26日)より点映礼で最終話まで解禁されているけど、カレンダー通りに視聴します。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第32話~第34話。

ほぼヤケクソの定王は、謀反まがいを起こして父親へ直接恨み言を言わねば済まなかったようだ。自分が勝てるなどとは思っていなかったはずだから、父親に自分の存在を焼き付けるためのほぼ自害だったんだと思う。それで我來了とか言われても、雁回はあの時既に見捨てちゃってるよ、、、

 

定王の乱心で太子もまた、父親を守って命を落とすのだが、なんと、、、ここで逝ってしまうのか。治す術のない毒で長く生きられないことは分かっていたが、予想より早い段階で退場となって少し驚いた。

最後まで心を悩ませていた父親への疑惑を、死にゆく前にやっと口にした太子だが、望み通りの回答を得たことだけはいくらか救われたのかもしれない。

 

毒を盛ったのは自分ではない、と皇帝が言うのなら、おそらく別の人間の仕業なんだろうが、もうさ、残ってるのは信王を皇帝に据えようと長年悪巧みを行ってきた栄貴妃しかいないよね。

今の段階では妄想でしかないが、太子へ毒を盛って未来を断ち、今度は汐和と腹の子の命を狙う栄貴妃の登場を中盤で抑えていたのは、皇帝が毒を盛ったという疑いからこの女へと逸らさぬようにするためだったのかも。

妄想ついでに、今やキモさMAXで妄言を吐く信王も、自分の母親から汐和と腹の子の命を守るための茶番のように思えてきた。

 

おそらく途中までは、信王も汐和を本気で取り戻せると思っている節があった。それが叶わぬことだと薄々分かり始め、思い出の部屋で太子を失くした汐和から受けた言葉で、押し付けるだけの一人よがりの想いにようやく気付いたんじゃないか。

三日三晩、烈王が現れるまで懺悔のようにして籠っていたのは、これまでの利己的な想いを捨て、別の形で過去の妻への償いを遂げようと決意していたからなのかも。

そうなると、現在狂ったように太子妃を娶ると公言しているのは、栄貴妃側の爺どもを黙らせ手を出せぬようにして、無事生まれてきた子を皇位に就かせるための、完全に裏方に転じた茶番のような気がしてきた。それに、太子が道半ばだった汚職の根絶も引き継ぐつもりなんじゃないだろうか。でないと、あの時洞窟で見せた弟への愛で視聴者の見る目を変えた意味が全く無くなるもんね。

これはキモいままで終わって欲しくない願望も混じった妄想だから、このまま終わればただのキモいやつなんだけど笑

 

この過程で、利用されただけの顧青姝は無事逝ってくれたのだが、しっぺ返しで巻いた毒が汐和にも影響しやしないかとヒヤヒヤした。

 

一方、外界を断った蜀南で双子を授かり、睦まじく過ごしていた様子の步疏林と崔晋百は、皇宮で起きていることなど全く知らないようだ。それでも幸せに暮らしている様子には和んだよ。

つづく

 

追記ネタバレ 第35話。

なんと、、、太子に毒を盛ったのも顧青姝を利用していたのも貴妃ではなく太后だった。正直、太后のことは一瞬たりとも疑っていなかったからすんげえ驚いた、、、そうだった、太后の実子でないことを今となっては失念していたよ。思えば、定王が太子に見せた太后の書簡が捏造された証言だということも、皇帝を憎んでいたんだから普通にありえることだった。

しかも太子は皇帝の子ではなく、謙王の子だというから二重の驚きである。あの時、皇帝が太子を自分の子としたのは、謙王への忠心からなんだろうが、最終話でこの部分の全てが明らかになりそうだ。謙王を敬愛するあまり、実子には全力で愛を注げなかった結果が定王だと思うとなんだか哀しいね。

 

一方の信王は、自分が逆賊になることで汐和を守ったわけだが、烈王を遠ざけていたのは自分と同じ逆賊にさせる訳にはいかなかったからだ。

あの時、烈王を監禁したのは、これからの計画に巻き込まぬためだと分かっていたが、てっきり母親と煩わしい身内へ反旗を向ける計画だと思っていたため、ここがイマイチ辻褄の合わぬ部分だった。なるほど、自分が敢えて逆賊となる道ならそうしたのも納得がいく。

それでもその話をわざわざ汐和に聞かせて目の前で自害するなど、最後まで(自己)愛を貫く自分に酔うメンヘラ王という印象しか残らなかった、、、

 

一瞬だけ現れた全伊倫。

 

今回、援軍で駆け付けた步疏林が一番カッコ良かったんだが、どうしてそんなにイケているの、、、

 

つづく

 

追記ネタバレ 第36話(最終話)。

太子を自分の子にしようと思い付いた一瞬の意地汚い顔と、お産に絡んだ侍女を軒並み殺めたことが引っかかってはいた。それでも皇帝には何か訳があるんだろうと信じていたのだが、結局は謙王への忠心でもなく、目の前にあった権力へ心が揺らいだ結果だった。太子を人一倍可愛がっていたのも、自身の罪悪を拭うためだったというから、皇宮で死を遂げた皆が皆、聖人ではない人間味があったな、、、それぞれに綺麗なことだけではない人間の本質を見た。自分の子はスルーで謙王の子へ皇位を返すつもりだったということは、自分だけがほんの少し皇帝の座を味わいたかっただけか笑

 

こうして、皇位は生まれた子に引き継がれることになり、太后となった汐和の、転生して以来、生き延びるという目的は達成された。幼いながらも自身の立場を理解し、我儘も言わず勉学に励む鈞枢の成長も著しく穏やかな日々が訪れている。

他に、女の立場でも堂々と参軍出来るよう整える、という步疏林への約束も果たし、双子の妹という肩書で何の問題もなく表舞台へと連れ戻す。

皇子の中では、聖人級の烈王だけが不憫なまま生き延びたが(裕王除く)、受けた傷を癒すにはしばらく時間がかかりそう。

しかし烈王には欠点がなかったなぁ、、、それも自己陶酔以外は割とまともだった信王の采配した環境ゆえに、信王にも烈王という功績は残った。

 

そして最後なんだけど、、、これって番外編に続くんだろうか。

天圓が受け取った仙人縧の刺繍入り手拭は、汐和から太子へ送られた「肌身離さず持っとく♡」と言っていたアレだよね。ってか、それを天圓へ言伝た趙大人って誰よ笑 趙正顥のこと?

天圓が( ゚д゚)ハッ!となって走り出したのは、主人が戻って来た!という意味なんだろうが、仙人縧で太子自身が生き延びたのか、中身が入れ替わって戻って来たのかは番外編で分かるのかしら、、、

今のところは夢なのか現実なのか分からないまま、若干混乱している、、、本当に生きて戻ってきたのなら最高だけど。

つづく

 

追記ネタバレ 番外

これ、なんでエピローグとして本編に入れなかったのかな笑

この番外ありきのエンディングが日本で配信になった場合、本編+番外のセットでないと混乱したままになりそう、、、いやさすがにセットで配信されるよね。こういうヤツ田耕紀でもあったな笑(日本配信時に田耕紀が番外セットで配信されたのかは分かりません。)

 

あの時亡くなったと思われた太子は、四年の間、謝大夫と共に解毒の方法を探っていたようだが、それを汐和には言わずに身を潜めていたのだと思われる。これを前々から計画しているような匂わせも無かった気がするが、あそこで死んだと思わせたのは太子にとって何か区切りのようなものがあったのかな。

こうして番外に入り、疲れ果てた様子の謝大夫が、やっと毒を抜く方法を見付けたと言っていたため、四年間は不可能を可能にした延命治療で生き延びたということなんだろうね?

ひょっとしたら、生きていることを天圓や趙正顥は知っていたのかもしれないが、汐和に知らせなかったのは、過度な期待を与えぬためとか、ロマンチシストな太子が感動的な再会を演出するため、など辻褄は合わなくとも色々妄想は出来る笑 他に、太子が戻って来たとなると皇位は太子に返されるのか、それとも鈞枢に継がれたままなのかも謎だな。

 

序盤から、あれだけ熱心に追い求めていた毒盛りの犯人が、太后だということを四年の間に知ったのかどうかも分からない。

当初は犯人を突き止めて仇討ちすることだけが目的だったよね。今となっては解毒方法が見付かったために、仇討ちはどうでも良いのかもしれないが、仮に、四年前に太后が犯人だということを知ったとして、そこから四年間はこれまでのように解毒出来るかどうかが分からぬ状態だったため、仇討心は残っていたよねおそらく。それでも太后へ恨み言一つ言わず、ひたすら追い求めた答えを受け入れたということ?

汐和のようにファンタジー現象で復活したわけでなく、空白の四年間、実際に生きていたとなると、自分の中で辻褄を合わせるための妄想に際限がなくなってきたので止めようと思います笑

 

ともかく、毒に苦しめられる日々を送り続けた太子の、その憂いが一切取り払われて、この先、望んだ家族との日々を送れると思えばどうでもいいか、ちゃんと戻って来てくれて良かった。

個人的に一番盛り上がったのは、步疏林、崔晋百による接近戦の全てだが、正直、信王の執着は程々にしてこっちの尺を増やして欲しかったよ笑



『野狗骨头(野狗骨頭)Love for you』

2026年 7月~ 中国 全32話

 

出演

陈异(陳異)→宋威龙(宋威龍)

苗靖→张婧仪(張婧儀)

 

 

千香の宋威龍繋がりで久々に都市劇を観てみた。

主演二人の顔面が似すぎじゃない笑

 

ネタバレ 第1話~第3話。

開幕のカウンセリングの描写が苗靖の帰郷より前なのか、同時期なのかは不明だが、大人しくそんな場所に通う人間には至3話では到底見えない。何が起きてあのベッドに横たわっていたのかすごく気になるね、、、

2011年が苗靖にとって久しぶりの帰郷だったようだが、くたびれて戻った家で苗靖と再会した陳異の戸惑いと情の見え隠れする表情が抜群に良かった。

ここから出会った1998年からの回想が始まり、すぐに義理の兄妹だったことが分かる。兄妹といっても、苗靖の母と陳異の父は籍を入れたわけではないから、戸籍上は他人である。

 

序盤から苗靖の心優しい性質は見えていたが、それに反発して突き放す態度の陳異は、優しさを人には見せない不器用な子で初っ端から不憫さが否めない。

それからしばらく不仲は続いたが、陳異が父親に虐待されていることを苗靖が知ったことを機に二人の関係は変化する。幼い二人が助け合って寄り添う姿は胸が痛いよ。それでも以降は苗靖を連れて友人と明るく過ごす様子のカットインが安堵感を生む。

ひとときの幼少を経て2002年で配役が変わるが、子役の雰囲気が大人になった二人にそのまま受け継がれて違和感は全くなかった。張婧儀がめちゃくちゃ可愛いんだけど笑

この頃には、陳異はバイトをしながら警察学校を目指し、苗靖は高校生となっていた。母親はマルチ商法の帳簿係というグレーな仕事に手を染め、相変わらず娘の寂しさには気付いていない。

誕生日も祝って貰えぬ寂しさは、ぶっきらぼうでもそこは見逃さぬ陳異が埋めている。この後のフェリーの一件もしかり、なんだか宋威龍がいちいちカッコいいんだよね笑 以前も同じような役柄のドラマがあったが、この方は、林一と同じく現代劇の方が合ってる気がするね。

 

父と母は既に不仲で、喧嘩ばかりの日々に子供たちは諦めて何も期待していない。それなのに親の言葉には静かに傷付けられるのだが、常に側にはいなくても幼い頃と同じ互いに寄り添って生きている。

ほどなく警察学校を受験する日となるが、親父はそれを反対して監禁し、懸命に準備した陳異の努力は報われずにその日は過ぎてしまった。こうして父子の縁を切ることになるわけだが、親父はヤケになって酔っ払い、転んで頭を打った衝撃でそのまま逝ってしまう。思えば、この親父がそもそも病んでいたんだろう。実の息子ではない陳異を歪んだ愛で縛っていたのは、いつか見放されることが怖かったのかもしれない。どう間違って親父が実の息子ではないと思っていたのかは謎だが、実際は血の繋がる父子だったことを知っていれば何か変わっていたのかな。

いちいち顔が良いよ二人とも。
 
一方で、父親の入院費のことばかり気にしていた母親は安堵したようだが、今度はマルチ商法の被害者から追われるこの先に不安しかない。母親を心配しているわけでなく、それによって火の粉を浴びる子供二人のことを考えると既に気が滅入るわ。
 
つづく
 

追加ネタバレ 第4話~第5話。

え、早速見捨てられてる、、、

しかも当てにしていた父親の財産もなく、むしろ家は売られて、手放さぬためには銭を払い続けなければならない状態となっている。夢を挫かれ、それでも少しの望みを託した未来は、今のところの陳異にとっては絶望しかない。このせいで学校も中退してしまったしね。

苗靖もまた、事情も聞かされず行方不明となった母親に捨てられた格好となるが、唯一の家族と呼べる陳異にも、他人だと吐き捨てられて、その心細さも物理的な場所も行き場がなくなってしまった。

 

突然起きた出来事にしばし混乱していただけの陳異は、心にもないことを言って傷付けたことを後悔していた。そうだよね、分かるよ、、、友人の波仔はそれを察して、苗靖の様子を調べては遠回しに陳異へ伝えていた。波仔は昔から情が深く裏切らぬ安心感があるよ。

母親にも陳異にも見捨てられた苗靖は、これからの生活や学費の問題、そして母親によって被害を被った人々に追い回される日々を誰にも打ち明けられずとも、何とか小銭を稼いでこれまでと同じ自立を目指す頑なさは捨てていない。頼る者がいない以上、自分で何とかしようと藻掻く姿は実に健気で、それを気に掛けながらも素直に心配だとは言えぬ陳異へも、家族じゃないと切り捨てられた傷が反発となって上手く嚙み合わない。

 

それでも互いに反発し合う期間はそう長くは続かず、先に折れたのは陳異だった。ただ一言、家に戻って来い、が言えず後悔していたことを素直に伝えられたのは良かったよ。心細さを隠して必死にこらえてきた緊張の糸が切れ、安心してずびずび泣いちゃう苗靖を今度は受け止めることが出来て安堵した、もう家族はお互いしかいないんだもん。

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ここから、かつてのように二人寄り添って生きる姿は、吹けば泡の如く消え去るような儚さが猛烈に切ないんだが、こうして新たに知るお互いの過去やその強さが今まで以上に絆を生んでいくのだね。

 

互いを思いやって、生きることに藻掻く二人がなんだかずっと切ないんだけど、トラウマも電気コードと一緒に捨てられたらいいのにね。まだ5話なんだが、とにかく銭の問題がまあキツイわ。

ゴミ置き場で出会った謎のオジが、実はとんでもなく凄いヤツだったりなどしてサクッと救ってくれんかな、、、

 

つづく

 

追加ネタバレ 第6話~第9話。

謎のオジが早速救ってくれたのは良かったが、怪しい地域で店を営み、どうみても真っ当ではない、、、この男の下で苗靖の学費を稼ぐことにした陳異だが、いつ災難に巻き込まれるか分からぬ不安が一つも拭えない。

今のところの陳異は、苗靖を立派に育て、無事大学へ進学させることのみが生き甲斐とも思える。自分はどれだけ危ない橋を渡っても、苗靖には清い道を歩ませるための全てが刹那に生きているようでなんだか切ないわ。顔面が良すぎるせいかもしれん笑

 

ほどなくして戻ってきた母親は、相変わらずフラフラと頼りないが、男に媚びて銭を出させる生活に主体性はなくとも、娘を忘れることなく迎えに来たことだけは褒められた点である。

確かに、頼れる?大人が側にいることに安心感はあるが、これまで互いを思いやって支え合いながら生きた1年は、苗靖にとっては深く尊い日々で、今更母親が現れたところで簡単に手放すことは出来ない。

一方の陳異は、いつかこの手から離れて行くかもしれぬ不安は常にあって、いわば逝った親父と同じ心理なんだが、力で支配して繋ぎ留めようとした親父とは違って、愛するがゆえに手放すことを決意する。

結果、二人の日々の重さに母親は敵わず、再び陳異と戻る家を選んだ苗靖は、たとえ刹那であってもこの選択に後悔はないんだね。こらえて手放した陳異の心も同時に救ったこの選択は胸にくるものがあったよ。

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ここから2年が経ち、苗靖は高考を経て大学進学が近付いてくる。すぐまた迎えに来る風だった母親はいずこへ笑

その間、陳異にも女の影とグレーな職場からの影響が色濃く覆ってくる。苗靖を進学させるため、ギリギリでオジ共の罪には加担していないが、この先が不穏でしかない。

 

リンダとかいう外国育ちの女は初めっから陳異をロックオンしていたものの、陳異の関心は相変わらず苗靖の面倒を見ることのみで他に構っている暇はない。一方の苗靖は、大人女子と付き合いのある陳異を見てはぷんすこを繰り返しているが、陳異が同級男子を警戒していることには全く気付かない。

それでも実の兄妹でも普通にあるこのような光景は、兄妹の域を超える想いには今のところ見えない。苗靖にも、仮に兄に付き合ってる女がいたとしても、それを本気で邪魔をする風にも見えないため、陳異が動かなければその先の恋愛へ発展することはない、はず。

 

そうこうしながら進学する時期は迫って来るが、どこでも目指せる成績にも関わらず、苗靖は家から離れようとせず、この小さな街で陳異との絆を守ろうとしている。それを嬉しいと思う一方で、未来を潰してしまう不安の両方の思いが陳異を襲うのだが、世話になってる周康安(警官)の追い打ちもあって、手放さねばならないと思っている節がある。周さん正義感強すぎなんだよ笑

バイクの後ろに苗靖を乗せて走る一度目と二度目の表情の対比で、都度の心情が伝わってくる。

 

序盤の様子だと、傷付け合って別れる日が段々近付いている、、、因みに、リンダは危なそうなオジ達と手を切って名残惜しそうに帰国していった。

 

つづく

 

追加ネタバレ 第10話~第11話。

家族愛なのか情愛なのか定かではなかった二人が、ぎこちなくキスしたところで情愛だったと気付いたごめん。

ということは、もう虐めたりしないと誓ったあの日から気持ちは決まっていたんだと思うわ。家族愛から情愛へは個人的には簡単に転じないと思うから。

 

オジとそのオジ仲間は相変わらず罪を逃れる術を模索して、陳異を巻き込んでいくが、このオジに身を寄せている以上、不本意でもやらねばならないことがある。その葛藤が陳異を悩ませ、解放されることのない憂いがひたすら覆って真に心が晴れることはない。

それでも二人で過ごす少しの幸せを感じながら、いよいよ苗靖は卒業して進学する時期に達する。こうして、相変わらず縛り付けるオジの最後の頼みを聞いた先であの火事が起こるわけだが、あの事故で何が起こったのか分からぬまま、陳異は苗靖を手放してしまった。

 

この事情は追々語られるのだろうが、ともかく出来るだけ早く、出来るだけ遠くへ苗靖を追いやったのは、巻き込むことを恐れた結果なんだろうと思う。訳も分からず突き放された苗靖は、そのまま家から離れた大学へ進み、6年経った現在に至る。

傷付けられた心がどうなって家へ戻るに至ったのかも今は不明だが、突然戻って来た苗靖に困惑する陳異を、さらに困らせる勢いの良さがすごくいいと思う笑

未だオジとの縁も切れておらず、寄り添う女(何瑞賢)も面倒くさそうだが、あの頃、背伸びしていた立場へ追い付いた苗靖が、薄暗い路地からどう陳異を引っ張り上げてくれるのか楽しみ。

 

つづく

 

追加ネタバレ 第12話~第14話。

張オジの頼みを聞いてあの火事が起こり、そのまま別の土地へと逃れ、最近この街に戻ってきた陳異の事情はさほど分かっていない。

それを語る気もない陳異へ苗康も聞き出すこともしないが、離れていた頃の事情を知ろうとしている気配はある。それでも表面では無関心を装って奔放に振舞っている。

それを突き放そうにも、昔からの習慣と変わらず存在する苗靖への想いが陳異を悩ませる。過去の父親に痛めつけられた傷は深く刻まれ、同じDNAを持つ自分が理性を失くした時、同じようにその本能が苗靖へ向けられないかを恐れるあまり、酔っていては家にも戻れない。その本心を見せた陳異を苗康がどう思ったのかは、その表情だけでは読めなかった。

 

休暇の間だけの滞在という苗靖の言葉を信じ、ひたすら耐えていた陳異だが、ほどなく苗靖が車を購入する気配を見せたことで一気に不安が襲ってくる。

 

長く滞在するなら一緒には居られないと思い立ち、他人へ家を貸して苗靖を遠ざけることにするが、苗靖は逆に率先して業者を煽り、貸すどころか売りに出す話へと持っていく。おそらくこれは自分を追い出そうという陳異の真意を察し、突き放されないための迅速な行動だったんだろうね。

ここで仕事を辞めて行くところもない不憫な妹を演じ、ひとまず家に留まることは出来たのだが、陳異にはかつてのような本来の優しさが隠せなくなっている。

まず、知人(工事現場で一緒に働いていた誠実そうな男)へ頼んで仕事先を紹介してもらうが、苗靖のやる気のなさで採用はされなかった。次に、自分の店で雇って自立させることを思い付き、治安の悪いビリヤード場を閉め、クリーンな子供相手の習い場を開店して苗靖を迎えることにする。

 

一方の苗靖は、おそらく恨みで困らせているわけではない。戻ってきた時から、友人と連絡を取っていた節はあったが、今回、運送会社を調べる素振りで、戻って来たことに何か目的がありそうに見えた。初めから張オジを警戒していたのは、もしかしたらあの火事について少し事情を知ったのかもしれない。

6年の間、どんな仕事に就いていたのかも今は謎で、仕事を辞めたという話も本当なのか定かではない。ただし張オジの怪しげな背景を調べて何か事を起こそうとしているように見える。

 

この辺りで新たに登場した涂莉は、女と暮らしている噂を聞き付けやってくるが、めちゃくちゃ分かりやすいマウントっぷりが逆に愛らしい。

彼女というわけでなく、これは涂莉の片想いか。特に性根が悪いわけでもないから、そう煩わしい存在ではなさそうで安心した。

 

今でも執拗に絡んでくる張オジの圧に抗えず、陳異もなかなか過去から抜け出せずにいるが、その現実からどうにか引きずり出そうとする苗靖と、怪我をしては心配し、一目散に駆け付ける陳異の14話最後のシーンは、苦しくて意味の分からぬ涙が出たよ。

 

つづく

 

追加ネタバレ 第15話~第16話。

やっぱり仕事は辞めてなかったということだよねこれ。

しかも苗靖が面接した会社を紹介した、あの誠実そうな昔の知人の下で悪徳業者を監査する類の仕事をやってるのか?

となるとあの面接のくだりは茶番ということになるけど、これもきっと張オジを摘発して陳異を闇から引っ張り上げるためだよね、あの誠実そうな知人も苗靖も。

それともあの誠実知人と上司は別物?メガネ顔面が同じに見えて分かんない笑

分からなかったのは↑のくだりだが、唐突な接近から水銀を二人で眺める状況は一体どういうわけでここに至ったんだ? 普段通りのぎこちない二人→熱出して寝る→起きてすぐ接近、って唐突すぎない?

あの時ずっと一緒だって言ったよね、などの言葉は、段々とその隠された想いを打ち明け始めているように思えるが、陳異はまだまだ張オジの束縛から逃れられそうもない。

 

離れていた6年の間の陳異の回想も、全く美しいものではなく、廃れた日々だったことは分かる。しかもお世話になっていた警官の周康安とは他人のようによそよそしく、その結婚相手だった雯姐も、あの火事かそれに関連する事件に巻き込まれて既に亡くなっている節がある。周康安の他人のような態度はそれが原因か、、、

ただしこれが全て苗靖のためだったことに猛烈な切なさが襲う。それをおそらく本人も分かっているため、この闇からなんとか陳異を解放せねばならないね。

張オジがほんと邪魔くさいんだが、未だ過去の真相が曖昧なため、今の状況から抜け出せぬことが歯痒いところ。

 

つづく

 

追加ネタバレ 第17話~第18話。

トラウマの片鱗が見えた今回、我を失くした陳異を止められるのは苗靖だけである。震えるほどの心の痛みから、我に返って小さく詫びる姿がめちゃ切ないんだけど。

 

開幕のカウンセリングは、この地に戻ってからの陳異を周康安が気に掛けて手ほどきした結果か、或いはこの治療が義務なのかもしれない。金国と呼ばれている場所は未だどこなのか謎だが、よもやムショではないよね、、、格闘賭博のような事で銭を稼いでいたらしい回想から、そんなはずはないと思うけど、、、以前、波仔も陳異はムショに入ってたわけじゃないって言ってたもんね。だけど張オジの手も届かずにいた数年間が、容易に行き来出来る場所な気がしないんだよね。一体どこなんだろう。

ともかく幼少からの傷と暴力だけを貪る日々、そして格闘賭博など、不本意ではない行いでその心は病んでしまったのか、優しい子だから。断片ではなく詳しく分かるといいんだけどなぁ。

だけど良かった、周康安との間に亀裂が生まれているわけではなかった。

 

昔から変わらず自分は泥を被っても、苗靖には清い道を歩ませることを堅持し、引きずり込まぬようにする陳異だが、それはかつてから苗靖にとって望むものではなかった。それでも頑なに突き放されたことは今も恨んでいる点ではある。

こうして口喧嘩で既に告白じみた言葉をぶつける苗靖へ、陳異も遂に荒ぶる魂が弾けてしまうが、初めて自分の想いを優先した強吻にはちょっと痺れたよ。

結果的に、どちらも望んでいたことが達成されたようで良かったのだが、陳異には解決せねばならない張オジの存在と自身のトラウマがある。過去の事情も未だ打ち明けることが出来ず、はっきりと答えを出すには若干の時間は掛かりそうだ。

 

とか言いながら、苗靖の上司を警戒して闘争心剥き出しの態度が、余裕に構える上司と並ぶと実に子供じみているのだが、顔面だけは勝っているな笑

この上司と、かつて建設現場で陳異と仕事をしていた誠実そうな友人はやっぱり別人物だったわ、、、

苗靖の担う業務は、悪徳業者には都合が悪く、恨まれることが多い。そのため張オジからの反撃も予想は出来るが、ここで苗靖を守る陳異が、一度くらいは生と死の挟間へ陥りそうな気はしている。どちらにしても陳異を救えるのは苗靖しかいないんだけど。

とはいえ、常に寄り添ってきた波仔や大勇、周康安も忘れてないよ笑

つづく
 

追加ネタバレ 第19話~第22話。

張オジの溺愛っぷりは凄まじく、何度も陳異を仕事へと誘って悪事の拡大に利用しようとしている。これまではそれを断っていた陳異だが、徹底的に抗えないのは何か苗靖に関する弱点でも握られているんだろうか。陳異にはそれ以外のことに関心ないもんね。

 

引き続き運送会社の監査は続いていたが、それに焦る張オジは、またも陳異の能力を利用しようとしている。あの苗靖の監査チームとそれを受け入れる会社の社会的なシステムがイマイチ謎なんだが、そこに運送会社側から参入した陳異は、あくまでもスパイを捜して罰する張オジ側から派遣されている。コイツとの関係を切ろうとしていた陳異が誘いに乗ったのは、苗靖を守るためなんだろうが、結局、奴らの悪事を公に出来たわけでもなさそう。

 

この過程で、怪しげなトラックを調べていた苗靖への危険を察して追って来た陳異だが、敵の目を誤魔化すために車中でイチャつく男女を演じたあのくだり、不意打ちでキスされまくる陳異の戸惑いが、躊躇い腕の動きだけで完璧に表現されていた笑

されるがまま振り回されるがままの陳異は一見不憫にも思えるが、本人は特に何を主張するわけでなく、むしろそれが当然だと受け入れている節がある。

波仔の挙式でも、これまでのようにじっと苗靖へ視線を送るだけで何を求めるわけでもない。

それが猛烈に哀しさを煽ってくる。
あの顔面でこの赤の衣装を着る陳異がイケてんなぁ、ドラマとは関係ない感想だけども笑

 

ほどなく、よく分からないまま苗靖の監査は終了し、陳異の尽力によって張オジにも目を付けられずに今のところは済んでいる。

こうして皆で打ち上げのような旅行へと向かうわけだが、同じ年頃の苗靖を含む仕事仲間が歩んだ清い道と、陳異の道を外しかけた(外したのかも)過去の経験値による心の温度差は大きい。皆が集まって無邪気にはしゃぐあの場の傍らで、陳異の閉じ続ける心を見せられると胸が痛いよ。

結局、陳異が自分のために何かを求めることはこれからもないんだろう。そのくせメガネ上司には対抗心を露わにしているが、苗靖が目に届くところにいる限り、自分の命を捨ててでもその命を守り抜くことは見えている。ここまでにさせる原因は苗靖への愛だけなんだろうか。責任感が強いとかいう次元ではない一種の呪いのような強い信念は何がそうさせているのかな。苗靖が幸せならその心は満たされる?だけど心はどんどん壊れていってるよね。

苗靖には、この地に囚われた陳異を闇から救うために戻って来た節があったが、過去で何重にも負った陳異の傷もさほど癒せず、自分の存在がゆえに犠牲となる陳異にとっては、いっそ離れてしまった方が良いとさえ思い始めている。

旅行先を決める段階で、金国も候補に挙がっていたが、その名を口にされた陳異の顔には焦りが見えていた。今の段階では、苗靖にも視聴者にも陳異の過去が知らされておらず、治療せねばならない心の傷の原因がイマイチ分かっていない。苗靖には、ほとんど何も知らされていない現状は、言ってくれなきゃ分かんない状態で手の打ちようがないよね、、、それでも安直に離れる選択はしないで欲しいところだけど。

 

つづく

 

追加ネタバレ 第23話~第26話。

焦った。プロローグが現実だと思った、夢で良かった。

張オジ会社の監査はまだ終わってなかったみたい笑
張オジにとって仕事相手に有利な陳異の存在は、まだまだ解放出来る時期ではないらしい。そのために苗靖への関与をほのめかして陳異を繋ぎとめている。もういい加減手放してくれよ、、、
関係ないけど、陶江(吴弘)の顔が相変わらずいいな。
 
今回、怪しげな船ルートでの輸送の件で周康安と何か調べている様子が見えたが、陳異は警察と協力して人身輸送か何かの捜査をやってるんだろうか。あのカウンセリングも署内でやっていたよね確か。
作中でも金国で何をしていたかが一つの鍵になっていて、それが全く見えないために妄想も捗らないんだよね笑
 
相変わらず叱ったり怒ったりの頻度が高い二人だが、その絆が途切れることはない。互いに互いを救いたい思いがジレンマとなっている現状は、愛あるゆえだから。

この二人がすごく良いのは他人への愛も深いところ。どちらも口数は多くないが、傷付いた涂莉とその息子をまるごと包み込んで鍋を囲む描写はなんだか泣けたよ。傷のある四人が寄り添って必死に生きている。そうして我に返ると、ぐうたら生きている自分を繰り返し反省している笑

 

そしてこのような類のドラマでは、忘れた頃にやってくるのが親の存在で、すぐに迎えに来る風だった母親が10年ぶり(くらい)にふらっと戻ってくる。

これは金の無心かと疑っていたが、それが目的ではなく、死にゆく前に一目娘に会いたかったんだと思うわ。母親が捨てた娘を忘れるはずもなく、行動は伴わなくとも常に迎えに行きたい気持ちはあったはずである。(一度は実際に来ていたし。)それでもいっそこのまま会わずに逝けば、苗靖にも陳異にも面倒は掛けなかったことも、やはり最後に会わずにはいられなかったんだろう。まだ少年に毛が生えたくらいの陳異と幼い苗靖に後の面倒を押し付け、自分だけが逃げた過去はろくでなしの所業だが、そのろくでなしの自分に母親もまた苦しんでいたはず、、、とはいえ、ちゃっかり金持ちの後妻に収まっていたようだが。

 

家族はお互いだけと言い聞かせて生きる日々で、それでも母親に会いたい気持ちはおそらく持ち続けていたよね。これからはもっと良い母親になるという最後の言葉は少しでも苗靖に響いたかな、今更感はあっても、これが母親の正直な思いだったと思うけど。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第27話~第32話(最終話)。

これからはもっと良い母親になると言った側から、借金取りに追われて、思いを馳せたことが無駄になるような幕引き、、、今世は挽回出来なかったけど、それでもやっぱり愛していたよね。

一つ褒められるところがあるとすれば、この地へ連れて来て陳異に出会わせてくれたことくらいだが、出会わずにいればそもそも張ジイに捕まることもなかったか、、、

ここから、陳異と苗靖、そして警察が一体となって、張オジを追い詰めていく。
ひたすら悪事を糧に銭を手にしてきた張オジは、長年の仲間すら犠牲にして生き永らえてきた。そこに義理や情もなかったわけではないが、優先したのはいつでも自身の利のみで、そのための駒として陳異を手放すことも出来なかった。
かつての火事は、監査の対象だったあのマルチ商法で足が付くことを恐れ、翟豊茂が揉み消した結果だったが、そこで雯姐は亡くなってしまった。これを機に周康安は、張ジイの悪事を突き止めるために陳異とも協力していたようだが、苗靖を巻き込まぬよう突き放した後、そのまま陳異は翟豊茂の手で拉致られて金国へと連れ去られてしまった。
金国での3年間は詳しくは語られなかったが、連れ去られた陳異を、おそらく周康安が必死で捜索した結果が救出に繋がったんだろう。陳異と同じく、周康安もあの火事からずっと暗闇の中にいたんだね。

 

陳異がやってくれたように、苗靖もまた、陳異を光の道へ連れ戻すために戻って来たわけだが、その目的を着実に果たすべく証拠を手に入れていく。

こうして来たる確保の日、陳異を連れ去った張オジへの解決策として、翟豊茂との因縁を忘れず一報を入れた苗靖に感心したよ。その足で陳異を追いかけて、張オジを殴り飛ばしたまでは良かったが、陳異に駆け寄る前にもう一発くらい鉄バット食らわせないとやばくね?と考える隙もなく反撃を食らう。

既に息も絶え絶えの中、自身の死は恐れぬ陳異でも、これまで必死で守ってきた苗靖の死となると話は違う。むしろ恐れているのはそれのみで、これが火事場の馬鹿力と言われる典型のように結束バンドを引き千切り、吊るされた苗靖を引っ張り上げる姿は、視聴者が祈るくらいには芝居が極まっていた。たった一つのことを貫くとはこういうことだよ。

こうして煩わしく続いた因縁は終焉を迎えるが、長らく暗闇で過ごす陳異を、突き放されても忘れることなく迎えに現れた苗靖に、私が言うのもなんだが感謝しかなかった。同時に、妻への遺憾を達成した周康安も、やっと光を浴びて生きていける未来が見えて嬉しかった。

支えてくれた人を決して忘れず、保ち続けたそれぞれの絆は最後まで途切れることなく美しかった。なんだか終盤は、揃って光の中を歩む二人の一つ一つの仕草全てが尊く、長い間、抑えられたゆえの解放感が尋常ではない。これはただの物語だけれども、心底喜んでる自分は我ながら良い視聴者だと思える笑

 

『雀骨Key to the Phoenix Heart』

2026年 7月~ 中国 全28話

 

出演

萧无衣(蕭無衣)侯明昊

谢嘉鱼(謝嘉魚)→艾米

李茂→王以纶(王以綸)

谢怀归(謝懷歸)→何润东(何潤東)

何太后→陶昕然

 

ヤバい、調子こいて開封してたら7月の同時視聴が4作品になってる。

 

ネタバレ 第1話~第6話。

北境を守る北府軍と敵国の血みどろの乱戦で、悪名高き世子(蕭無衣)が命を落とすところから始まるが、蕭無衣の一挙一動がド派手すぎて目がチカチカする笑

使い物にならない連環弩(兵器)が原因で北府軍三万の兵は命を落とし、憤怒のあまり突っ込んで行った統帥の蕭無衣も敵陣営で討たれて命を落としたかに見えた。男主1ゆえにそんなはずはないことは分かっていたが、蕭無衣は命を取り留め、無残に散っていった北府軍兵の仇討ちへと足を進めることになる。

この背面で暗躍するのが長沙王(張雨剣)だとは知れていたが、まずは、この武器を設計した妙手公子を捜し始めた蕭無衣は、その過程で謝嘉魚と出会うことになる。

 

謝嘉魚は謝太傅の一人娘で、無邪気に伸び伸びと暮らしながら、その好奇心旺盛な情熱は創作へと注がれていた。結果的に、蕭無衣が捜していた妙手公子は嘉魚だったのだが、玩具程度の性能でしかない連環弩が、軍の兵器に使われていたことなど本人は知るはずもない。

自分の作った玩具が政局に利用されたことも知らず、好いた男のために小銭を稼ぐ無邪気な嘉魚と、三万の命を背負って血眼になる無衣では温度差に幅がありすぎて、その対比がちょっとしたコメディ展開になっている。

ほどなく嘉魚の身元が判明し、長沙王が娶る予定の娘だったことが分かり、まずは敵の目的を挫くべく自分が嘉魚を娶る方向へと太后を抱き込むことにする。既に好いた男(李茂)へ嫁ぐ気マンマンの嘉魚は、当然、これに反発するが、太后直々の命となれば拒否することは出来ない。ゆえに遠方に駐在する李茂の元へ向かうことを決意する。

 

ちょうど、向かう先の船が長沙王の人身売買や横領に利用されている件を調査していた無衣は、ここで嘉魚と遭遇するが、嘉魚には嫁ぎ先の靖安王世子が無衣とは知れていない。

こうして船中で起こった敵の攻撃から、正義感の強い嘉魚へ悟られぬよう助ける無衣だが、結果、嘉魚には正体も知られ、その悪名の如く殺戮者という印象のみを残すだけになる。

娘を心配して監視させていた李甫華は、無衣が娘を守れる人間と判断して嫁がせることも安心していた節があるね。

このタイミングで遠方から戻って来た李茂だが、この男もまた皇族で、妹の李楽君と共に幼い頃から嘉魚と育った仲である。それだけでなく、かつて命を救われた無衣とも少年時代からの友人で、その友人がいつの間にか自分の好いた女を娶る話に発展していたことに困惑が否めない。

無衣が長沙王を倒すためにはこの婚姻は不可欠だが、この時点では嘉魚に対する感情は無いに等しく、むしろ友人の恋路を応援して駆け落ちに協力するところがちょっと変わった筋書きだよ笑

 

こうして避けられぬ婚姻は実行されるが、長沙王は着々と謀反の準備を進め、この機会に実行へと移す。これを予測して事前に策を講じた無衣は、長沙王が皇宮へ乗り込んだタイミングで軍を率いて現れるが、太后、長沙王、無衣のトライアングルは、一体誰が狙うべき敵なのかと混乱する。

結果、長沙王も知らぬところで太后に利用されていた駒であり、主導していたのは太后だったことが判明する。太后の目的は権力だが、北府軍の眩さが常に脅威であり、おそらく長沙王と相討ちさせて決して軍権を返上せぬ無衣を排除したかったんだろう。

というわけで、長沙王の存在はただ無衣を倒すための駒以上ではなく、事実を受け入れた長沙王は潔く逝ってしまった。久しぶりに見た張雨剣の退場が早すぎて悲しい。

 

ここから、無衣が太后を倒す話になればその先はどうなるのかと思ったが、満を持して動き出した謝太傅がその本性を現す。なんと今回の何潤東は割と重要な役柄を演じるのか。

そのまま無衣が剣を抜けば、謀反の罪へと発展しそうな危機に、皇帝の勅命で李茂を監国へ任命させ、どちらにも剣を収めさせた結果は、太傅が長年計画していた展開だったようだ。皇帝が亡くなれば、このままスライド式に監国の李茂が皇帝となるところまでが長年の野望のようだが、その理由は李茂が太傅の実子だったからだ。

そうなると血の繋がる嘉魚との仲を黙認していたことが謎だったんだが、太傅は嘉魚の実父でもなかったことが後々分かる。何がどうなって世家の縁が絡まっているのかどうも複雑だな、、、

ともかくこうなった以上、李茂との駆け落ちが実現することはなく、聞き分けない嘉魚へも、これまでに見せたことのない残酷な一面を晒して駒という事実を本人へも認識させることになる。

どこまでが太傅の筋書きだったかは謎だが、ここに至るまでの李茂と無衣の出会いや無衣と嘉魚の婚姻も、太傅の筋書きのように思えて不気味だわ。
一方の太后も、長沙王の言うことが事実なら、偽の聖旨を用意し、先帝に毒を盛って殺めた後に、実子を皇帝へ据えた過去を経て現在に至るため、野心では太傅に引けを取らない。李茂を監国に立てたことに牽制し、妹の楽君を教育するとかいう名目で人質にしているが、まだまだ余裕はありそう。

 

ただ無衣と嘉魚の命を守るためだけに監国となった李茂は、後々、太傅の思惑を知ることになるが、その思惑のまま自身が国を背負う気概に足る野心が、恋心を通して芽生えることになるんだろうか。そうなると闇堕ちまっしぐらになりそうな気もする。

今のところ、既に心を寄せ始めた嘉魚と李茂との密会に協力する無衣は、片想いのような視線を送っているが、いつの間にそう想いが募ったのだろうね、、、正室や側室も名ばかりで、靖安王府を隠れ蓑として協力するように各々には好いた男がおり、そこで暮らす子も無衣の子ではない。世子妃を初対面だと言っていたため、実子ではないことは分かっていたけど。

名目上、妻ではあるが、知り合いのような友人のような二人は、無衣が想いを寄せ始めた嘉魚との恋路を興味深々で見守っているあたり、貶め合いがないことには安心感があるよ。

ただし、無衣に時間のない様子は、毒にでも侵されているのかもしれない。目的を達するための時間は三~五年で十分だと言っていたその目的は、三万の雪辱を果たすこと以外の他にもありそうだね。

 

その嘉魚は、全ては知らされてなくとも、自分の創作した玩具のような武器が原因で、三万もの兵の命を奪ったことに心を痛めている。これが父親が暗躍した結果だと知り、絶縁状態となるが、母親もまた、娘への仕打ちに耐え切れず夫の元から去って行ってしまった。

この李甫華(母親)の脳内説明で登場した文熹帝と皇后の歴史は、先帝の話なんだろうか。李甫華が直々に対面していたということは、そう遠い過去ではないよね。それに当時、皇后が宿していた子はどうなっているんだろう、、、これからその太子を捜しに向かうと言っていた辺り、確実に生まれていることになる。

しかしこの話が先帝時代だとしても、時間経過が不明なうえ、世家に見捨てられ戦の先頭に立って亡くなったという文熹帝と、現太后が毒殺したという先帝との辻褄が合わず悶々とするだけになった笑

「雀骨出天下定」(雀骨が現れたとき天下は安定する。)の雀骨とは、おそらく無衣のことだよね。そう思うと、無衣が先帝の子の可能性もある?

靖安王世子が長子でなく、次子の無衣が担っていることも、靖安王が世家らしくないことも若干の不自然さはある。それでも太后と李甫華や靖安王の関係も、今のところ一切臭ってないしな、、、

というわけで、いつも無駄に妄想を膨らませるだけの自分が滑稽だなと思う笑

 

つづく

 

追記ネタバレ 第7話~第10話。

無衣が文熹太子だとしても、その身分が露わになるのはもっと先だと思っていたんだが、李甫華が速攻で探し当てたことに驚いた笑

しかも、この事実を本人の無衣はとっくに知っていた。あんな幼い頃から先帝の意志を背負わされて過ごした日々は苦しかっただろうね、、、このところの吴佳峻くんの活躍が目覚ましい。

 

蕭家夫人にとっての無衣は、息子の蕭晟の命を奪い、残ったもう一人の蕭堯へも傷を負わせた憎むべき対象で、決して愛を注ぐことは出来なかった。そうではないことが頭では分かっていても、この哀しみの行き場を無衣に向けるしかなかった夫人も苦しんでいたんだろうと思う。

蕭堯もまた、自分を戦場から引き離していたのは無衣だと思い込み、自身の尊厳を挫いて無能だと判断する弟を、長年、少なからず恨んでいたようだ。

結局、戦場へ就かせなかったのは夫人の要望だったのだが、この恨み全てを甘んじて受け入れながら、期待を損なわぬよう先帝太子の責務も背負っていたとは、ほんと不憫だよ、、、

 

太后の策を逃れたばかりの無衣は、すぐに次の一手を計られ、妙手公子である嘉魚を娶ったゆえに憤る北府軍との絆も揺らいでいた。

こうして太后の策に嵌った軍内での反乱は目前だったが、これを己の信念と嘉魚の持論で説得し、再び皆の心を取り戻したことは、嘉魚の心も軍兵の心も救った華麗な逆転劇だった。

思い通りに事が進まず憤慨する太后は、またもこの北府軍内の騒ぎを理由に無衣を貶めようと画策するが、悪事の証拠を握る手下を捕えられては何も成せず、結局、無衣の意のままにされている笑

ここで無衣が口にした早口すぎる改革は、おそらく道半ばで命の尽きた先帝の意志なんだろう。このせいで、先帝と同じように世家に恨まれることは必至となった。

 

この後すぐに北秦との和平へ動いた無衣は、敵国の鷹王を迎え入れることになるが、北秦は和平を結ぶ気など一切なく、むしろ間者を山ほど潜り込ませていた。

この鷹王の挑発で三州を賭けた騎射を競うこととなり、その出場者として蕭堯が名乗り出たことは蕭家皆を焦燥へと向かわせる。長い間、父や弟のように戦場へ就き国への貢献を望んできた蕭堯は、ここで自身の価値を自分にも世間にも証明したかったのだと思われる。そうだよね、武家に生まれながらこれまで何も貢献出来ずにいたことは、さぞや歯痒かっただろうよ。

この心を痛いほど理解する無衣だが、夫人の思いを尊重すれば簡単に了承は出来ない。

 

その間、嘉魚は、得意の創作で脚の不自由な蕭堯に適合する武具を設計し始めていた。事情は知らずとも蕭堯の心を尊重してすぐに行動出来る力を持つこの性質は強い。無邪気で何も知らぬように見えた嘉魚は、蕭家全員の心を一つにするための思いやりと芯の強さがあって実に頼もしいよ。

ただし無衣にとって、これ以上懐に入り込まれれば、手放さねばならない時、自分にそれが出来るかどうかの不安が襲ってくる。その不安が早口で捲し立てる言葉に現れているのだが、「否則我也不確定我還、、、」とか、もう告白の一歩手前まで口走っていたな、、、おそらくこの後に出そうになっていた言葉は、「能不能忍」だと思うわ。(じゃなきゃ俺も我慢出来るかどうか分かんねぇよ?)←意訳。

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結果、蕭堯の尊厳を守り、間者も全て捕えて鷹王を打ち負かしたことは、この場に紛れて無衣の命を奪おうとした太后以外の味方は皆歓喜に沸いていた。

しかしここで見せた新婚夫婦の連携は、李茂の心をざわつかせることになる。ままごとのような恋愛から、一歩先へ踏み込んだ生身の恋愛に嘉魚も気付き始めているから。

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こうなると、太傅が嘉魚を無衣へ嫁がせたのは、初めから心を寄せ合うことを確信していたのかもしれない。太傅の思惑通り、李茂の中で、この恋心から発展する野心が育ち始めているしね。李茂の嫉妬心を確認するように窺って、したり顔の太傅が怖いよ。

 

一方で、蕭堯とのわだかまりも解消し、実際はずっと存在していた無衣に対する夫人の愛も露わとなったことは、蕭家にとっては光ある未来が見えた。

今回、無衣の王妃と側室が、失くした配下の残した妻子だったことが分かり、さらに無衣の煌めく人間性が知れることになった。王妃は既に蕭堯の妻のようだけどね笑

因みに、嘉魚も李甫華との血の繋がりのない孤児だった。父親は北秦人に殺められた何者かだが、おそらく皇族か世家か、どちらにしろ貴族なんだろうね。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第11話~第12話。

あー、、、既に李茂が闇堕ち寸前へと達している。

無衣への牽制と、北秦との和親で楽君を奪われそうになり、既に嘉魚と江湖を駆け回る夢は選択肢から外れてしまった。太傅の狙い通り、力を持たねば望む物を手に入れられぬ現実は、無垢だった李茂を一気に打算的な人間へと変貌させてしまった。

この他に太傅は、過去の出来事を探って北秦の太后の元へ直々向かうが、この出来事が太傅にとってどんな惨事をもたらしたのかの真相も今は謎である。

 

嘉魚は相変わらず無邪気に創作に勤しんでいるが、その創作仲間となった元小六が案外重要人物だったことが判明する。独創的な武器を編み出すこの男は、元々、北秦太后と心を寄せ合っていたようだが、太傅が知りたがっている過去の出来事にも関連している節がある。

命の短い太后が、最後に一目会いたいと言う言葉の裏はないとも限らず、離ればなれとなった原因が、元小六の意図したものかどうかも分からない。微妙に嘉魚とも何か関係ありそうなんだが、まさか父親というわけではないよね、、、父親は北秦人に殺められたと言ってたし、、、

 

嘉魚は他に、楽君の和親を阻止するために自ら鷹王の元へ乗り込んで行くが、妙手としての技術を敵へ明かしたことが無衣の逆鱗に触れる。

手の内を明かしたこと(明かしてないけど)に憤慨しているのではない。その才能を欲して北秦へ連れ去られるような種を蒔いたことに焦っているのである。無衣が嘉魚へ一目惚れだったのは驚きだが、その想いは全く嘉魚へは伝わらず、あくまで阿茂が運命の人だと言って無邪気にノロける姿を見ては苦しんでいる。

ただし、李茂が変貌したことでこのノロケの終わりは近い。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第13話~第16話。

元小六は北秦の前右相の子息で、かつては穆連嬰という名だったが、25年前の北秦太后の策略で穆家は皆殺しにされていた。一人生き延びた穆連嬰は、大鄴へ流れて北府軍に潜んで現在に至っている。

愛憎の挟間で、過去の因縁を断ち切るべく命を懸けて臨んだ対面は、嘉魚によって互いに命を守って平和な終焉を迎える。

北秦太后の愛らしい顔面の裏に隠された野心はあまりに大きく、当時は愛を以っても超えられなかったようだが、結局、大鄴との因縁は残したまま鷹王に後を託して逝ってしまった。病で、、、

 

太傅が拘る安陸二氏の存在がイマイチ謎なんだが、この先は、太傅が無衣や嘉魚の前に立ちはだかる邪魔くさい存在になりそう。

一方、和親を強要されていた楽君も、無衣の鮮やかな策で鷹王を撥ね退け、結果的に全員をサクッと救っていた。

残酷そうに見えて割と話の分かりそうな鷹王は、この先の無衣が目指す安寧にとっても何か役割を果たす人物なのかもしれない。

 

この後、李茂が権力を手放さぬことを察した嘉魚は、自ら別れを告げることになり、割と穏やかな対話で終わりを迎える。李茂は全く諦めていないが。

そのまま無衣の元からも離れた嘉魚は、元小六と共に母親を訊ねて凌風堡へ向かうが、この地で崔家の陰謀へと巻き込まれることになる。

この地を管理する崔家は文熹皇后の一族だったが、当時、文熹帝を裏切って皇后を死なせ、世家だけが生き残ってその筆頭に立った歴史がある。それだけでも信用ならぬため、裏山に鉱山を隠して利を蓄えるくらいは予想は出来る。

序盤は、街娘を攫っては鉱山での労働力に利用していた家主の崔浚を、その子の崔少安(程宇峰)も崔令儀も支持していると思わされたが、崔令儀は貴族の誇りを捨てずに父親の悪事を阻止しようとしていた。因みに李茂が楽君を救うために求婚したのがこの崔令儀である。

↑囚われた妻を救いに現れた夫。

程宇峰の横顔がキレイすぎる。


文熹皇后の残した雀骨令を巡って、醜い奪い合いが始まっているが、未だ雀骨令がどんな力を持つのかイマイチ分かっていない。「雀骨出天下定」という言葉を聞いた当時は、雀骨=無衣だと思っていたが、明確に雀骨令という物があって、それが今、天下を平定するどころか禍を生んでいる。

このせいで、崔浚は本物を殺めて本人に成りすまし、鉱山で人々を汚染して獣のような狂人へと変貌させている。崔浚が取るこの謎の行動は北秦太后の命だというが、汚染水を巻き散らして国土を穢し、多くの命を奪う計画は、ただ敵国を滅するための策なんだろうか。だとすれば北秦太后の犯した罪は大きすぎるし、それを命を以って阻止した元小六に、我來了なんて言わせる価値などないと思うのだが。結局、一族を皆殺しにして逃げ続けねばならなかった元小六だけに割を食わせた北秦太后は、思い出して貰う資格もないよね、、、という気持ち悪さだけが残る。

 

この雀骨令は他に、太傅の野心も刺激することになるが、兄を救おうとするあまり、楽君は李甫華(嘉魚の母)の持つ雀骨令を奪うため、恩人の命も犠牲にしてしまった。

え、楽君にそんなことが出来るとは思ってもいなかったよ。そのうち鷹王と本気の恋に落ちて嫁いでいく未来があるのかも、、、などと呑気に考えていたのもそういう話ではないらしい笑

この件で、無衣を疑っていることを李茂に漏らしていた嘉魚だが、これはおそらく李茂(又は太傅)を探るための言葉で、本気で無衣を疑っているわけではないと思うわ。

李甫華を失った太傅はショックのあまり、謎に嘉魚を責めて絶縁してしまったが、何だろうね、、、全て策略の上の芝居にしか見えない。
結局、嘉魚の出自も明かされぬまま、母親も元十六も逝ってしまった。
 
つづく
 

追記ネタバレ 第17話~第20話。

嘉魚を救うため、熊と格闘して出来た傷が痛々しい無衣、、、その身体で衰弱した嘉魚を抱えて床へ運ぶ強靭な精神は、どれだけ傷を負っても愛する女を守るド派手な描写が分かりやすくていい笑

 

今の嘉魚にとっての無衣は、母親に手を下した疑いのある人物の一人だったようだが、個人的には無衣だけは疑ってないと思っていた。

これまで自分に尽くしてくれた全てを知っている訳ではない嘉魚も、見えていることだけでも信頼には値する人間だと確信はしている。ゆえに無衣ではあって欲しくない思いはあったようだ。

このタイミングで告白した無衣は、母を失くし太傅にも罵られて一人ぼっちとなった嘉魚へ、どこまでも味方だと証明したかったのかもしれない。

この辺りで嘉魚も無衣が文熹太子だという事実に気付く。その疑いが確信に変わるまで人を介したせいか、割と冷静に事実を受け止めたようだが、皇位への野心もない無衣の身分は、嘉魚にとってもさほど重要ではないんだろう。

靖安王府は、世子妃も側室も皆が温かくて安心感がある。

 

太傅に奪われた母親の亡骸は、安陸の真相をちらつかせて奪い返し、ここから雀骨を餌に楽君の罪を暴いていくことになる。

 

楽君と李茂の絆が深いことは、好いた女との約束を違えてまでも妹の和親を阻止したことでも分かるが、幼くして二人寄り添い続けた歴史は何にも超えられないものがある。

守られるだけで決して能動的には動かぬように見えた楽君は、兄を守るためなら命を捨て、兄を脅かす存在は見過ごさない強い信念を持っていた。たとえ罪を犯そうともこのブレない精神には目を見張るものがあり、東宮へ手が伸びそうになって慌てて自白した姿には感動すら覚えた。この二人が過去を語る姿がそう思わせる部分でもあるが、一方で、その食い物は無衣がくれたものだよ、、、という思いもよぎる笑

ともかく何人も互いを超えることのない兄妹の絆は、周りにとっては時に害をもたらし、嘉魚ですらも裏切る結果となった。

友人にも裏切られ、これで本当に一人ぼっちになった嘉魚を迎えに現れる無衣が眩しかったよ。

 

無衣と嘉魚が雀骨を餌に太后を巻き込んで自白させた策略は、結果的に無衣と李茂との決別も生んでしまう。

 

太后は相変わらず権力に固執し、監国の李茂も北府軍を率いる無衣も排除しようとしていたが、それが逆に利用され、過去に犯した罪が露呈して追放されることになる。これで一人、長らく国を腐らせていた人間を追い出すことが出来た。これには世子妃の貢献が大きかったね。

 

この権力争いに疲弊していた皇帝は、この先の実権を李茂へ託すことになるが、無衣との絆が揺らいだ以上、志を成すことが出来るのか危うい雰囲気となっている。野心を抱く太傅が背面に控えることもあって、李茂がどちらに揺らぐかでこの国の未来は左右される。

ただし、決別したことも太傅を欺くための無衣と李茂の茶番という線も否めない。国の改革を目指したあの頃の志を李茂もそう簡単には失わないと思うんだよね。

その李茂が逃がした楽君への仇は嘉魚が自身で討つことになるが、北秦への間者という立場を以って代償とした楽君の覚悟を受け入れ、そのまま行かせることで恨みを相殺したのだと思われる。

 

こうした困難を乗り越え、ようやく嘉魚も無衣の想いに応えるまでの気持ちになったことは、銭のない無衣が惜しげもなく愛馬を売って稼いだ献身が報われた。これからも生きられる希望は見えたが、未だ確信のない余命の件と熊との格闘の件は嘉魚にはまだ知れてないよね。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第21話~第22話。

太后が失脚し、国政は監国の李茂が取り仕切り、無衣は方々の不正を正しながらつつがなく二年が過ぎる。

その間、嘉魚は各地を飛び回って、からくり創作の腕で百姓の暮らしに潤いを与えながら充実した日々を送っていたが、偶然耳にした賄賂の件で、ついに剣慷へ戻ることになる。

その過程で、同じく賄賂の不正を調査していた無衣に再会することになるが、夫に戻る便りも出さずに済む遠慮のない関係が相変わらず自由だなと思う笑

 

あの時、決別した李茂とも特に反発し合う様子はなく、善政を敷く現状の無衣との関係性は不気味だが良好には見えた。

ただし二人のわだかまりは消えたわけではなく、李茂は太傅と共に、蕭家を貶めるための策を淡々と進めていたのである。

偽造した帳簿や書簡で汚職を糾弾された蕭家は、一気に窮地に陥るが、無衣にはまだ、あの頃同じ志を持って歩んだ同志を信じている部分がある。

太傅にどれだけ毒されたかは不明だが、今のところの李茂は、妹を追放され、嘉魚も奪われた恨みが確実に刻まれている。それが本来正当だと正気に戻っているのか、全てを無衣に被せて自分を憐れんでいるのかは正直分からない。それでも個人的には、楽君も李茂も性根は腐っていないという思いが拭えない。

太傅への忠心も、実は油断させるための姿という疑いも未だ持っている。最悪、今の闇堕ちのような姿が事実だとしても、きっと踏み外した道から戻ってきてくれると謎に信じているのだが、これは演者(王以綸)のせいかもしれん笑

 

血の繋がりはなくとも相変わらず熱血漢の父や兄、靖安王府の女衆の結束が固くて安心感がある。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第23話。

すげぇ、めちゃ綺麗に解決した笑

 

李茂は太傅に従順というわけでなく、割とはっきり自身の意見を述べている。そのためフリをするまでもなかったようだ。

長い間、太傅が安陸の冤罪で心を費やしたことは、そこに愛した女(李茂の実母)がいたからだが、愛ゆえの暴走にはなんだか人間臭い部分を見せられて、一気に太傅への不気味さは消えた。

 

囚われた靖安王府の男衆は、嘉魚や元姫の尽力もあって、書簡を偽造した本人からの証言によって罪は晴らされる。同時に、安陸の冤罪も先帝の誤りだったことが正され、太傅の長年も遺憾も解消された。これだけのために権力を欲した太傅は、そのまま隠居となっても実に満足気にしていたな。

 

今や、戻る家は靖安王府のみの無衣にとって、文熹太子という肩書は何の意味もない。そのため自ら父親の罪を認めて、より良い国づくりを選んだ無衣の姿勢はどこまでも変わらず凛々しかった。

李茂もまた、意味のない肩書をもろともせぬ同じ志の無衣を、誇らしげにしていたな。まず、序盤で血管が切れそうなくらい憤慨した、無衣を絶対に死なせないという強い思いにちょっと感動したもんね、なんだかんだと言いながら二人の友情は固い。この李茂の監国たる決断力が頼もしいよ。

因みに、売った愛馬は妙手の稼ぎで買い戻していた。えらいなぁほんと。

 

残り5話は、北秦との和平と雀骨の秘密が軸となりそう。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第24話。

え、これまでの愚行を詫びて心残りなく隠居するつもりだった太傅、、、逝ってしもーたやん。

 

靖安王が太傅を刺したのは事実だが、北秦の妙薬か何かで操られていたことは嘉魚も李茂も気付いている。しかし李茂は、これが無衣を潰して北府軍を取り上げる機会とばかりに靖安王府全員を捕える命を下す。

うーん、、、直前までの、無衣との和やかな雰囲気は嘘だったのかと思わせるこの展開に困惑はするものの、どうしても二人が敵同士になるとは思えないんだよね。

この二人の度々の決別を、これまでは太傅を油断させるものだと思っていたが、太傅が消えた以上、他に茶番を見せて油断すると思われる人物は北秦の鷹王しかいない。

となると内乱と見せかけて鷹王を誘き出すためか、、、ただし、個人的には鷹王にもそう悪い印象は抱いていないのが困る。

 

ともかく、どれだけ李茂の言動に混乱させられても、無衣と示し合わせてるとしか思えないんだよねなぜか。主観とはいえ、そうまで思わせる李茂のこれまでの信用はある意味すごいと思うわ笑

 

気になるのは李茂が先生と呼ぶ謎のフード爺だが、顔を隠している理由があるんだよねおそらく。医術に長けるこの爺が誰なのかを妄想しても、はまる人物がいないな、、、嘉魚の出自が何かに関連しているのかも気になるところ。

つづく

 

追記ネタバレ 第25話~第28話(最終話)。

出会ったあの頃から、共に目指した志を遂行するための長い長い旅が終わる。茶番というにはあまりに重く長かった二人の計画の最後は、根源を断つことだった。

先帝の残した因果を繰り返さぬため、太子としての責務を果たして根源を断つには、引き継がれてきた内部体制を一掃し、外敵の北秦を完全に制圧せねばならなかった。

二人が出会ったのは、そのための運命という他ないが、あの幼い時から既に唯一の戦友としてより良い未来を目指していた。それを実行する今に至るまで、変数(不確定要素)が確実に増え続ける日々では、初心の誓いからブレずに生き続けることは容易ではなかっただろう。それでも誓いを違えることなくその道を真っ直ぐ進んだ二人の精神が逸れることはなかった。

 

そのために皇宮や官吏など内部を一掃し、最後は国を脅かす外敵との決着を果たすには、北秦全体(特に鷹王)を完全に騙すための壮大な計画が必要だったのである。

正直この時は、目隠しで身内を斬りまくる無衣や、靖安王や蕭堯の処刑を遂行する李茂へも、大義を果たすためには必要悪だったという話に持っていくんだろうかと、なんとも言えない気持ちになっていた。

無衣が(そういう芝居で)李茂に追放され、北秦の鷹王と手を組む話は全く信じてはいなかったが、楽君の芝居とは思えぬ覚悟は、もしや本気なのかと思わされた。

結果、楽君だけは自分の命を以って二人の志へ貢献することとなり、無衣に弓を引かせて裏切りの信憑性を高める役割を果たす。思えば、兄のために李甫華を殺めた時からこのシナリオは避けられなかった。命を奪った償いは自身の命を以ってでしか返せず、罪を犯した時からその覚悟はしていたんだと思う。

自分のために生きた日々は僅かで、不本意にも裏切った友人と愛した男への罪悪に苦しみながら、それを超える大義のために散っていった楽君の、抱えてきた兄への期待と、その代償での苦しみの日々を妄想していたらほんと涙とまんなかったよ。

楽君の覚悟と心境を、李茂も嘉魚も細かく見抜いてその死を受け入れていたが、個人的にはどこかで罪を償いながらでも生きていて欲しかった。鷹王に関しても、北秦のクズ皇族はともかく、鷹王へは悪い印象がなかったため、新世代の皇帝となって和平を結ぶ方が良かった。隣接する運命は変えられないんだから、鷹王を滅したとて和平を保たねば歴史は繰り返されるよね。
 
こうして最後は鷹王を完全に騙して、靖安王や蕭堯率いる軍と共に北秦を滅多打ちにしたわけだが、無衣のその後の消息は亡くなったものとされていた。少なくとも嘉魚には。
無衣と李茂が目指した、自国の運命は個々が握るという精神は、おそらく民衆全体に受け継がれているはずだが、名声は全て李茂へ譲った無衣への評価は低かった。それが嘉魚には解せぬ部分だったが、自分だけが知る無衣の献身を誇りに生き続けていた。
 
「不辻就算你食言了、日後我們天上相見我也會原諒你、你這一輩子過得太苦太累了、所以你想要早點休息、我也不怪你」
發帯を括りながら嘉魚が呟いた声のトーンも言葉も愛が深く、幼い頃からの無衣を脳内で巡らせていたら猛烈に刺さったんだけど。
当然、無衣は生きていたのだが、記憶を失くしていたために嘉魚を捜すことも出来なかった。李茂がそろそろ頃合いだと気を利かせて行動し始めたために、二人はやっと再会することになる。
嘉魚と再会した無衣の本能は速攻で目を醒まし、記憶を取り戻すまでもそう長くは掛からなかった。
結局、嘉魚の出自も神医もこの物語の中では重要ではなかったらしい笑
28話エンディングの最後で、李茂は太傅の子でもなんでもなかったことが分かる。これも今となっては重要ではないが、李茂が監国となるためには必要な要素であり、結果的にこの勘違いも運命だったということだね。無衣に頼ることなく、一国の主として重責を引き受けた李茂が孤独ではないことを願う。
 
ド派手な芝居と演出で、最後まで矢の如く勢いのあるドラマだった。短くとも脇のエピソードを描きながら上手く28話にまとめたなと感心する。面白かった。
艾米は以前から大人びていて今も顔面はそう変わらないけど、真っ赤な口紅が似合うね、そういう年頃になったのか。