

『白日提灯 LoveBeyondTheGrave』
2026年 3月〜 中国 全40話予定
出演
贺思慕(賀思慕)→迪丽热巴(迪麗熱巴)
段胥→陈飞宇(陳飛宇)
ネタバレ 第1話~第4話。
この世界には、凡人の命が尽きた後の執念が集まる歸墟霊界が存在し、現在の霊主は代々で過去最強といわれる賀思慕である。迪麗熱巴の美しさが役柄にハマりすぎて、二次元かよ?ってなる笑
何百年にも渡る時間で、暇つぶしに凡界へ足を運んでは儚い人間の生を見物して楽しむ思慕は、ある時、椋州の戦で瀕死となった薛沉英(傅鉑涵)を救う。救うといってもそこに何の感情もないが、思慕には五感すらないため、無感情に灰色の世界を生きているだけである。とはいえ、無意識でも戲法といいながら墓場で使用した霊力(紙銭を蝶に変えた術)は、結果的に家族の死を悲しむ百姓たちにどこか希望を与えている。
一方の踏白軍率いる段胥は、北祟に攻め込まれた椋州を救いに現れた一介の将軍で、気まぐれに凡界を訪れた思慕にとっては無意味な存在だった。ただしこの男の持つ破妄剣への好奇心でしばし椋州に滞在して探ることにする。
破妄剣とは、三百年前に姨母が鍛えた霊剣で、おそらくこれまで行方が分からなくなっていた代物のようだが、話しぶりから推測すると、破妄剣が認めた者だけが剣主になれるため、段胥は凡人でありながら剣に認められた特別な存在なんだろう。
今のところの段胥は、一度、北祟に侵略された椋州を取り戻した後に起きたこの殺戮を嘆きながらも、この地を復興させて百姓を守り抜くという大義を堅持している。名家に生まれながら内敵に弾劾され、軍人としてこの辺境へ留まっているが、純粋に国のために力を尽くしている人物のように見える。
凡界を日常的に俯瞰する思慕は、凡人の性質を理解し、ぶりっ子芝居で段胥へ近付くことにするが、拾った沉英もこれ幸いと利用しているのが笑える。沉英も余計なことは口にせず、直ぐに状況を察する賢い子で、思慕が墓場で段胥を引き留めるために掴んだ腰帯を同じようにして掴み、ドラクエ状態になってた絵面がほんと和んだ笑
一旦、天気が読める才能が戦に役立つという理由で段胥へ引き取られるが、ぶりっ子が功を奏したわけではないらしい笑
思慕を側に置くことにはしたものの、この存在を祟人のスパイではないかと疑い、あらゆる手で探っている段胥は、凡人とは思えぬ謎の鋭さで見えぬはずの姿を感覚で察知している。五感を試すような探り方は、既に思慕の正体に薄っすら感付いているんだろうか。
この先の段胥の計画は、祟軍に奪われた北境や宇州を取り戻すことだと口では言っていたが、宇州ではなくひとまず関河を超えて同じく奪われていた蒴州へと奇襲をかける。兵力差を見ても、一見、勝てなそうな戦だったが、段胥は祟人内での伝承を利用し、事前に禍となる紅鳥を仕込んで勝利を収める。なんといっても段胥の気迫がすげぇのよ笑
この戦を面白半分で見物して、段胥が命を落せば破妄剣が手に入ると考えていた思慕にとって、生きて蒴州を奪い返したのは予想外だったんだと思う。それでも特にこれといった感情はなく、むしろ段胥を観察することに面白さを見出している。
ほどなく蒴州から呼び出された思慕は、韓令秋(趙弈欽)に連れられ段胥の元へ向かうが、道中で刺客が現れるのは段胥も読んでいたために、孟郎将を待機させていたんだろうと思う。と同時に、韓令秋や思慕がスパイかどうかを確かめる意図があったのかもしれない。それとも思慕が霊力を使うことも予想していたのかな、、、いやこの段階ではまだ分かっていないか。
この段胥の存在も謎である。あちこちで過ごした幼少時から名声は得ていたようだが、19歳で一人生き残った惨事までの間に出会った人物は全員亡くなり、それ以前の段胥を知る者はこの世には存在しない。これが意図的に行われ、19歳で中身が入れ替わっていると思慕や風夷(丁嘉文)は推測しているが、もしや同じ頃の記憶を失くしている韓令秋が本物の段胥とかって話ではないよね、、、どちらも祟語を話すことから、何か関係はありそうだから、段胥だけでなく韓令秋の存在も謎である。
五感のない女と段胥に成りすました男という真偽の謎を残したまましばらく進むようだが、スパイではないことが分かっただけで正体が何なのかは今のところ重要ではないんだろう。
そのまま思慕の戦略の通り、次の戦いへと進んだ段胥は、突撃の号令は思慕が現れたタイミングだと感覚で掴み、この戦略も成功へと導くのだが、カラスと思慕を結び付けてるわけではなさそうに思える。おそらく運命だからね、、、
ここで思慕の五感を取り戻す鍵となる結咒人が段胥だと、明珠によって知らされたんだが、過去の何らかの出来事で呪いを受けて五感を奪われたとかそういう類の話なんだろうか。段胥が何者なのかが分からない今は話の先が全く見えないが、そこが見えないなりにも面白い。
段胥の存在によって灰色の世界がいつか色付いていくんだろうか、陳飛宇が期待通りの芝居を見せてくれそう。
思慕が気まぐれに凡界で遊んでいる間、霊界を任されている晏柯(魏哲鳴)は、代理で霊主の役目を担っているが、方昌と茵茵のくだりは今後に何か関係していくんだろうか。晏柯の仕事っぷりを見せるだけのエピソードだとしたら、演者が豪華すぎないかな笑
つづく
追記ネタバレ 第5話~第6話。
明珠の声を聞くと白鹿が脳内を過ぎるんだけど、長月燼明で配音担当だった段芸璇かなぁ。
これまでは段胥の命など気に留めていなかった思慕も、五感を得る機会を逃すことなく今後は命を守る方へと舵を切ることになる。ということは思慕が背面に控えるこの先の段胥は、何が起きても無敵ではないか。

蒴州を取り戻したまでは良かったが、反撃の機会を狙って北祟呼蘭軍が10倍の兵力で城の周りを包囲していた。朝廷からの支援は派閥争いの影響もあって、まともな食糧が届かず、蒴州では狂人に残り少ない食糧を燃やされるやらで窮地に陥る。
その間、段胥を調査していた風夷の報告で、本物の段胥は、現段胥を朝廷から辺境へと追いやった方先野(高寒)だという事実が判明する。このことを方先野自身が承知しているなら、俺の息子を辺境に追いやった上に命も奪うつもりか、と罵ってきた実父をどんな思いで見ているんだろう。韓令秋のように記憶喪失でもない限り、合意の上で身分を捨てたことになるけど。
因みに、高寒は、芸名が高鶴元に変わっているみたい。
ともかく段胥は、目下の目的である食糧を北祟から奪うことにして奇襲作戦を仕掛けるが、先を読まれて逆に敵の罠に嵌ってしまった。ただし思慕がいる限り、段胥の危機はある意味、危機ではない。
神々しい光とともに空に浮かび上がった霊尊は、画面越しでも目がやられるほどべらぼうに眩しかった。

ここで早くも正体を明かした思慕は、段胥へ五感を得るための取引をもちかける。といっても、少し興味があるだけで然程欲しているようにも見えないが、これまでになかった五感を得ることでどんな変化を遂げるのか楽しみではある。てかさ、万霊の主と告げられても至って平常心の段胥て何者なんだよ?
最後に、敵が生け捕りにするつもりだった韓令秋を、間者として捕えた段胥だが、見返してみても北祟の連中にそんな様子があったかどうか、私には分からなかったわ笑
方昌は反派か。
つづく
追記ネタバレ 第7話~第8話。
願いを一つ叶えるごとに五感を10日間借りる、という条件の了承を得るまでひたすら段胥の側を付いて回る思慕の身分は、万霊の主、、、それを茶化しながら振り回して一枚上手をいく段胥の肝の据わり方はもはや人ではない。
取り急ぎの食糧問題が落ち着いた次は、保留にしていた北祟の間者の調査を始めるが、これも相手を油断させるためのもので、誰が間者なのかをとっくに二人は見破っていたらしい。それでも互いにそのことは口にせず、思慕などは相変わらず俯瞰して段胥の奇抜な行動を楽しんでいる。
前話で韓令秋を捕えたのも、間者を炙り出す茶番の一環であり、彼を疑っていたわけではなかったようだ。こうして林鈞に扮した祟人を特定した段胥は、そのまま間者に捕らわれて祟軍営内部まで連れ去られることになるが、これも計算のうちである。
ここでも相変わらず取引をもちかける思慕だが、段胥は願いなど一つもない、自分の道は自分で切り開くと拒否を続ける。
その確固たる自信からくる言葉通り、たった一人で北祟軍営を火祭りにし、軍帥の首を獲るまでやってのけたスピーディーな戦闘っぷりはもはや狂気の沙汰である。相変わらず表情が良いな、、、
林鈞に扮していた十五と呼ばれる男は天知曉とかいう北祟に属する謎の暗殺組織の一人であり、今回、明らかになった段胥の身分は、同じく天知曉に属していた十七だったということ。
前話で、方先野が本物の段胥だという話が出ていたが、これは事実ではなく、今の段胥がやはり段胥本人だったようだ。幼少時に人質として北祟に囚われた段胥は、親父にも救ってもらえず自力でそこを脱出したようだが、逃げ惑う最中で天知曉へ拾われた経緯があった。
岱州の祖母の元へ身を寄せていた段胥の方が偽物だったということは、あの19歳での惨事で偽物が亡くなったことを機に入れ替わったんだろうか。それなら方先野は何者なんだろうね、、、一瞬、正体不明だった韓令秋の身分も天知曉のメンバーだと示唆されたが、言われていた十七ではないし、イマイチ段胥の言葉が嘘か誠か定かではないため、この先も二転三転あるのかもしれない。
ともかく師兄の十五と激しくやり合った後、瀕死となった段胥は、ようやく思慕との取引を受ける決断をする。イマイチ分からなかったのは、その申し出をまず断った思慕の心中と、段胥の願いが何だったのかだが、思慕は今の段胥が正常な意識を保っていないことを案じて断り、段胥は命を救ってもらうこと望んだということ、、、?
なんだかんだで結局、血の契りを交わした二人は取引成立となったのだろうが、思慕が既に五感を得たのかどうか、8話では確認出来なかった。
気配だけで思慕の存在を察知し、その思慕が五感を一度も感じることがなかったこと、300年間、破妄剣の剣主が現れなかったことを推測だけで言い当てるような人間の五感を拝借するなど、初めて五感を体験するには上質すぎるのでは笑
どう話が展開していくのか全く見えず、それが視聴意欲をそそる。
つづく
追記ネタバレ 第9話~第10話。
前話で願いごとが何だったのか分からずだったのは、そもそも取引はまだ始まってもいなかったからか、、、早とちり笑
血みどろの戦いから呼蘭軍軍帥の首を叩き切って凱旋した段胥は、今のところの危機をひとまず回避して英雄の如く迎えられる。食糧も届かず、その確保のために自身で解決へ導き、命を削りながら窮地を乗り越えた頃、それを見計らったように朝廷からの食糧が届く。派遣されてきたのは何やら腹に一物を抱えた方先野と秦帥だが、蒴州を取り返した踏白軍を追い出し、涼しい顔で蒴州の政務権を奪ってしまった、、、ただ乗りじゃねーか笑
それでも反発することなく手柄の横取りを受け入れた段胥は、それが真意なのか否かがイマイチ見えない。
幼少時から暗殺組織で過ごし、いみふな戦いを強いられてきた段胥だが、そんな環境でも他者への愛を失わず、踏み外しかけた道を戻って今に至るのは並ではない精神の持ち主である。その背景を思うと、いつも楽しそうにしている姿が沁みる。曲がらずによく育ったと頬を撫でる思慕の、無感情でもそうではない部分がチラチラ見えるところも良い。
ほどなく取引をすることになる二人だが、五感のうちのまず触覚と引き換えに望んだ段胥の願いは、思慕と呼ぶ権利だった。徳が高い割に願いごとは質素で温かいんだね、、、
一方、触覚を手に入れた思慕は、初めて味わう感覚に戸惑うよりも喜びの方が大きく、触覚に連動して感情も手に入れたかのように表情も豊かになっている。くすぐられる感覚にびっくりする思慕がめちゃくちゃ可愛いかったわ。
なるほど、五感を一度にではなく一つ一つ体験していくのか、段胥は五感を超える六感すら持っていそうだけど。
ともかく、触ることが止められずキャッキャとはしゃぐ思慕が可愛すぎて見てるだけで楽しい、、、その姿に段胥も心地良くなっているこの関係性が既に微笑ましいのだ。
朝廷からの男どもの思惑には全く興味はないが、手柄を横取りした上に利用しようとする薄汚い心が、この先の二人を穢していきそうで今から鬱陶しい。天気を予知できる能力を早速手に入れようとして、思慕にサクッと断られたことは活該の極みだったね。
ひっくり返った芝居で秦帥を躱した思惑が、その延長で段胥の首に顔を埋めたとこが最高にエロかった。
方先野と秦帥の会話から出てくる州名が多すぎて何がなにやらだよ笑
つづく
追記ネタバレ 第11話~第14話。
引き続き触覚を楽しんでキャッキャする思慕と、それを満足そうに眺める段胥の穏やかな触れ合いをニンマリと見ていたが、今にも捨てられそうな不安で潰れそうな沉英が、そこに付け込まれ霊界の悪巧みに利用される。
凡人と手を組んでやってきたのは、恨みを抱いていた方昌だが、そう力もない割にどこかで傀儡の術を学んで、凡人の身体を操っていた。
今のところの思慕は、触覚を得る代わりに霊力を失っているため、弱々の方昌の技にも対抗出来ない。おまけにこれまでなかった刺される痛みを存分に味わうことになる。それでも思慕には全てを見透かして流れに委ねる余裕があり、そう深刻にならずに観ていられる。痛覚は五感とは別な気もするけども、、、
結果、雲州への偵察に出向いていた段胥が戻って来るまでに、方昌の策はあっさりとねじ伏せられる。霊界の主なのに光の力を借りることが出来るのか。
利用された沉英も信じるものを見極め、この先の道を決意したようだが、段胥と一緒になって思慕が去ることのないよう頑張るつもりらしい、かわいい笑
霊力がないことをなぜ方昌が知っていたのかを、お前の密告かと茶化す思慕に対し、殊更強く否定する段胥は疑われたことが心外だったんだろうか。個人的には、段胥の完璧なまでの他者への愛と、この世のために命までも捧げるような生き方が彼の全てなのか、他に何か思うところがあるのか未だ真意が掴めない。だって破妄剣に主と認められるような男だよ?本当に思慕が言ってたような救いだけとは思えず、何か役目があるんだよねきっと。
ほどなく秦帥の意向を汲んで、北祟に奪われた州をいくらか取り戻して、両国は一旦、停戦となる。
先の方昌の傀儡の術で、宋興雨の気配を察知した思慕は、次に彼を求めて攸州へ向かうことにするが、霊力のない自分の護衛兼段胥の命を守るため、段胥自身に万霊灯を預けることにする。これで互いが互いの感覚を体験することになり、共有するものが増えてきた。相変わらず思慕の感情が動くことはなく、段胥の想いが一方的に募っている状態だが、この辺りで二つ目の嗅覚を得ることになる。
宋興雨とは、霊界から法器を盗んで凡界へ逃亡している游霊で、どうやら万霊灯を奪って霊主の座を得ることが目的のようだ。そのために凡人と契約を交わし、思慕の命を狙ってノコノコやってくるが、霊主の座を得てこの世の宝を手に入れるとかいう展望も何もないしょぼい思想しか持っていない。思慕が訊ねていたように、で、その先はどうすんの、だが、特にこれといってないらしい笑
なんというか、子役が有名なだけに、宋興雨もそう悪く見えずかわいいしかないな、、、
今のところはこの物語の着地点がどこへ向かっているのか全く見えないために、ラスボスなどの存在があるのかも不明だが、宋興雨ではなさそう。
となると、嫉妬に胸を焦がす晏柯が闇堕ちする可能性もある。
四百年生きる間に、思慕が好いた男は山程いるらしいがそれも思慕にとっては暇つぶしだったんだろうと思う。このことを再三に渡って指摘され、怒り心頭の晏柯が、私情を挟まず最後まで忠心を捨てずにいられるかどうかは分からない。
つづく
追記ネタバレ 第15話~第18話。
二つ目の嗅覚を経験する最中に帰還を求める声が上がった思慕は、段胥との取引が終わったところで、一旦、霊界へ戻ることになる。
霊界では游霊の数が増えすぎて、その地を支える扶桑木への負担は深刻化している。この扶桑木の修復のために戻らねばならないわけだが、段胥は黙ってそのまま見送るわけにはいかない。
ここで離れてしまえば、次の気まぐれ余暇で思慕が戻って来た頃には、自分の命は尽きて二度と会うことは出来ない不安を募らせていたからである。
そこで考え付いたのは歸墟へ付いて行くことだが、誰も出来ないようなことをやり遂げられるのが段胥の魅力である。凡人が霊界へ入るなど前代未聞だが、段胥ならばいけそうな気がする説得力はある。
五感を返した思慕は前にも増して黒化が濃くなり、それがとんでもなく美しいんだが、これは、、、
渦をすり抜けニッコニコで霊界へと辿り着いた段胥の強靭な肉体は、さすがの思慕も早歩きで近付くくらいには驚いたらしい笑
ただし晏柯の心中は段胥の存在によって掻き乱される。力のある割に、思慕の手前、堂々とは痛めつけられずセコい手段で命を狙って己の器の小ささを存分に披露している。
その傷の上塗りをする役目は霊界の銭勘定を任される姜艾で、特に野望が大きいわけでもなく、ただ揶揄って面白がっているだけに見える。姜艾にはこの面白い凡人へ、思慕の元に置くための地位を与えることに異論はないようだし、ひょっとしたら孤独な思慕を少し不憫に思っているのかもしれない。
帰そうとしても帰らず、引き続き自身の想いを隠さず無邪気に纏わりつく段胥に、思慕は無感情な目を向けているが、凡界で築いた情はおそらく残っているんだろう。
傷付いた身体を癒し、霊界の気候に耐えられず寒毒を引き起こした段胥へ秘伝の薬を与えるなど、表情では分かりづらい情は底なしに存在している。
序盤の説明で、歸墟に集まった魂は100年修練すれば游霊になれると言っていた。今やこの地は游霊で埋め尽くされているが、執念を手放して自ら羽化池へ飛び込めば解脱が出来るという。ただし游霊となった者たちが簡単に執念を手放せるわけもなく、羽化池へ飛び込む者もほとんどいない。
これは思慕の力ではどうにもならず、ただ増え続けていく游霊が負担で、仮に追い出したとしてもその先に行き場はなく、その游霊が凡界へ侵入するなどで安寧を乱すような事態は避けねばならない。そのために凡界で禁忌を犯す游霊を罰する規則が存在するわけだが、強大な力を持ち、好き勝手に振舞っているようでも背負った責務は重い。
扶桑木の修復にも手こずり、力を消耗する思慕は、その隙を闇堕ち寸前の晏柯に突かれやしないかとなんとなくの不安はある。
この羽化池を巡って遭遇した阿四のエピソードは、なんだか胸が抉られたよ、、、手放せない執念が宋興雨のようなみみっちいものではなかったことが結果として解脱し救われた要因だったよね。各々に手放せない執念はあるんだろうが、今となっては全て無意味だと早く気付いて欲しい。
つづく
追記ネタバレ 第19話~第20話。
類まれな才能を持つ凡人が、霊主を歸墟まで追いかけ、突き放されても逆に翻弄していることに気付かず突進する真っ直ぐな想いを引き続き見せられているが、なかなか物語の着地点が見えずにいる中、遂に刺客が現れる。これまでも霊主の命を狙う者は多く、その度に軽く躱していた思慕だが、今回の刺客は手強く、とりわけ段胥が側にいることで緊張感が増している。
特にこれといった執着がないように見えていた姜艾も、途端に怪しい行動を見せ始め、嫉妬に狂う晏柯はほぼ時限爆弾である。この二人が背面で何か画策しているのかは不明だが、どうやら今回の刺客は、九宮迷獄に囚われていた前霊主の白散行が絡んでいることを突き止める。ただしこの男は既に塵になったと思われていた。
この件でどうにか力になりたい段胥は、思慕へと協力を申し出るが、凡人が生意気なことを言うな、凡界の出来事に囚われて手放せないのなら、私が終わらせてやる。(意訳)などと叱られて、別れのキスを食らう。散々突き放されて傷付く陳飛宇の顔がエロいな、、、
それでもめげることなく、姜艾の元へ出向き九宮迷獄への案内をさせる辺り、相変わらずハートが強すぎる笑 どう考えても凡人なら九宮迷獄などを心燭なしで彷徨えるはずがないんだが、段胥ならばイケるという説得力がやっぱりある。門番が呟いていた、前霊主夫人が凡人というくだりは何か後々関係してくるんだろうか。
これが白散行を欲するあまりの姜艾の策なのか、また別の敵が潜んでいるのか謎だが、ともかく心燭を失くした段胥が戻って来られる可能性は低い。
この段胥の命の危機はすぐに思慕へ伝わるが、冷たく突き放すばかりを見せられ、無表情がゆえに伝わりづらかった心がはっきりと見えた思慕の焦りようには安堵した。霊主ですら九宮迷獄は危険な場所だというが、反対を押し切り迷いもなくそこへ飛び込んだ姿は、やっと望んだ思慕を見せられた気がした。
強すぎる執念で生き延びていた白散行は、背面で操るには狂人すぎるため、そのさらに後ろに黒幕は潜んでいそうだが、よもや晏柯ではないよね。元々、恋心とは別に野望があったのなら分かるが、嫉妬に狂って行動するには準備に費やす期間が短すぎて合わないと思うんだよね。
つづく
追記ネタバレ 第21話~第22話。
九宮迷獄の幻想に惑わされた段胥を目の前にして、思慕もまた幻想に囚われる。
幻想で見せられた情景は、生きる時間の異なる現実を忘れるくらい温かく睦まじい様子で描かれるが、結局、凡人の段胥だけが老いてゆき、最後は死にゆく彼を見送るしかない思慕の哀しい姿を見せられる。
この幻想はキツい、、、桁外れの精神力を持ち、苦境に立たされても常にニッコニコで躱していた段胥の弱っていく姿と、普段では見られない思慕の感情の曲線が一気に胸を掴んできたよ。
これまで二人の戯れる姿を生温い目で見ていたが、これが与えられた時間の異なる二人の現実であり、片方が凡人である限り、どうやってもこの終焉は変えられないのである。ともかく21話の幻想は、主演二人が煌めきがここ一番の美しさだった。
幻想を経て、正気を取り戻した段胥はそのまま意識を失ってしまうが、目覚めるまでの思慕の焦燥が見ていてつらくなった。目覚めたら目覚めたで、幸せな日々と最も辛い現実をなぞった幻想の記憶を消さねばならぬと苦しむ姿は、感情がないのではなく必死に言い聞かせてきた結果なんだろうと思う。そう思うと更につらくなった。
しかし歸墟の責務を忘れたかのように段胥の生死の挟間に時を費やす思慕を、游霊たちは黙ってはいない。既に晏柯は嫉妬が爆発寸前で、独り善がりの幻想を見ては一喜一憂する日々である。勝手に思慕の優し気な幻想を見ては、現実の雑なあしらいに腹を立てる姿が痛々しいを通り越してちょっと面白い笑 完全にコメディ枠。
しかも顔璋との怪しげな計画も控えているため、ほどなくコイツらに足を掬われそうな気がしている。この顔璋の執念深さは凄まじく、こんな游霊と晏柯が敵に回ればさすがの思慕も躱すことは容易ではない。
今回は、思慕と両親の過去が語られるが、星卿宮って風夷のいるとこだよね。凡界と霊界の均衡を保つための場所だというから、母親は凡人なんだろうか。九宮迷獄の門番が前霊主夫人は凡人だと言っていたし、母親が早くに昇天したことも凡人だから?
まずは母親が、続けて父親も逝き一人残される虚しさを抱えながら、今度は愛した男まで見送らねばならない運命は辛すぎないか。
とにかく晏柯が不穏だわ、、、
つづく
追記ネタバレ 第23話~第30話。
段胥の傷が治れば思慕の態度は再び突き放す方向へと戻る。かつて22人もの愛した男を見送ったように、今回ばかりは出来ないのは、あの幻想での未来を見たからなのかもしれない。あれは観ているだけの自分も苦しかった。
この辺りで、思慕の過去も姜艾の口から語られるが、その口ぶりから思慕を不憫に思う気持ちは嘘ではないように思えた。白散行が登場し、途端に不審な行動を見せていたが、根深い悪縁がゆえの焦りがあっただけで、おそらく思慕を裏切る意図は全くないのだと思われる。
結局、白散行を操っていたのは顔璋であり、その顔璋を動かしていたのは晏柯だったが、暴走した顔璋が口を滑らすことを恐れ、利用価値がなくなった途端に口封じの如くサクッと殺めてしまった。晏柯は思慕を欲しながら霊主の座も狙っているのか。欲深執念の塊が全く隠せておらず、もはや思慕も疑い始めているが、表面では信頼を置く素振りだけは見せている。
段胥の想いも受け入れず、さっさと凡界へと戻した思慕の行動に謎の勘違いをして、ロマンティック告白までやってしまうが、華麗に拒否され苦虫を噛んだ状態の晏柯がなぜか笑えるんだよね笑 演者が愛らしいからか、すまんな、、、
何度もぶつかっては拒否され、未練を残しながら一旦は凡界へ戻った段胥だが、傷付きながらもひたすら前向きな姿勢が本当に良い。段胥には、朝廷の腐敗を暴いて百姓の生活に安寧を与えるという以前からの目的があり、いずれは凡界へ戻らねばならなかった。
この目的へ、かつてから共に向かっていたのは敵だと思わされていた方先野だったことには驚きだった。回想から推測すると、おそらく方先野が岱州の祖母の元へ身を寄せていた偽物だったんだと思う。表面では敵同士と見せかけ、背面で朝廷じじい共の汚職を暴くために暗躍していた二人の確固たる絆には安心感がある。
妹の静元も実に愛らしく、度々、方先野が見せる三哥の面影に困惑しているが、静元の敬愛し続けていた三哥は、偽物の日々を送っていた方先野だったんだね。
歸墟で白散行の暴走を鎮めたあと、再び凡界へ戻った思慕は、ちょうど南都へ戻っていた段胥を偶然見掛けて思いを馳せる時を過ごす。偶然というより風夷が気を利かせたこの再会は、感覚の鋭い段胥へも何となく伝わっていた。
いるはずがないと言い聞かせながら、顔面を変えて街中を行き来する思慕を確実に捉える段胥の目に、一点の迷いもなかったことに胸がきゅっとなった。
思慕が宋興雨の痕跡を追っている間、段胥は自分の計画を着々と進めていたが、ほどなく尚書の娘との婚姻話が浮上する。案外乗り気に見せていた段胥に本気度は全く見られなかったが、これも何か打算があるんだろうと思っていた。その噂を聞いた思慕は動揺はするものの、風夷の前では淡々と凡人と自分の時間の違いを説き、そんな様子は全く見せない。
それでも風夷は思慕の心中を理解している。これまでも思慕の孤独な日々を不憫に思い、止まった時間を何とか動かしてあげたいと方法を探っていた節もあった。姜艾を上回るほど風夷が抱く情は深く、安心感がある。
その風夷の協力で朝廷内の汚職を暴きつつ、挙式の日に花嫁を敵に攫われた夫を演じ、再び閑職から軍人へと戻る機会を掴んで、一生妻は娶らないことを宣言した上、花嫁が想い人と添い遂げる機会も与えた茶番がお見事という他ない。
挙式の日に、風夷の与えたちょっとした法力で、視覚交換のタイミングを意図的に計ったあの演出は実に美しく、思慕の喜びようが沁みたな、、、こうして互いに高まった気持ちのまま、真摯にその想いを告白した段胥をやっと受け入れた瞬間は安堵した。
キスの前に触感の交換をするとは、何て出来る男なんだ。触感を得たことで、これまでの男では経験出来なかった胸の高まりを初めて感じた思慕に、段胥の名前を忘れることなど出来なくなったね。
受け入れたからには、絶対にお前を守るという思慕の心意気にゾクゾクしながら、この穏やかな時間からすぐに虐へ突入することは予想出来るが、それでもやっと思慕が心中を晒せたことがすごく良かったと思う。
晏柯が本当に面倒くさいんだけど、なんといってもコメディ枠だからなぁ。
つづく
追記ネタバレ 第31話~第32話。
前話で、思慕に昇天させられた宋興雨を唆していたのは晏柯だったことが分かったが、コイツが次にロックオンしたのは、北祟の次期大祭司になる予定だった路達である。
将来有望だった路達は、以前、親父が宋興雨と取引をして私腹を肥やしていたせいで、血みどろの争いに発展し、大祭司の座はおろか非難を浴びて行き場さえなくなってしまった。そこに付け込んだ晏柯は取引を持ち掛けるが、この時点ではまだ祭司としての誇りは失っていなかった。
ほどなく犬死しかけた路達は、不本意でも晏柯との取引に応じるしかなく、次に登場した頃には完全に闇堕ちしていた。以前、段胥が、次に会う時は敵かもな、と言っていたが、早速この言葉が現実となったようだ。
朝廷の汚職を暴いたその後、段胥の向かう先は序盤から豪語していた北祟から領土を取り戻すことだが、大梁には既に北祟側へ染まった人間も少なくはない。そのため、ここでも嵌められてしまうのだが、囚われた韓令秋を救い出すために潜入した敵地で、かつて属していた天知曉へ復讐の機会を与えてしまった。
韓令秋は記憶を取り戻して錯乱し、周りは敵だらけ、その上、五感を交換した代償で、段胥の視覚や嗅覚は衰え始めて以前と同じようには戦えなくなっている。
一旦、歸墟へ戻っていた思慕は、暗躍する晏柯を察知し、事前に護心札を段胥に与えていた。そのおかげで命までは獲られなかったが、思慕の怒りは頂点に達し、初めて凡人を殺めるという禁忌を犯す。
いやなんかね、見たこともない形相で咆哮する思慕が美しすぎるんだけど笑
霊主とはいえ、この禁忌を犯した罰は甘んじて受ける思慕を姜艾は案じていたが、晏柯のニヤついた面にはなんかイラついたわ、、、元々、器の小さいそのちっぽけな自尊心に愛は上回らないのだね。ところで罰として自分が食らった鞭打ちは罰になるんだろうか、痛覚ないよね確か。
歸墟の世界では、凡人の段胥が駆け付けたとて思慕を救うことは出来ない。ゆえに思慕は頼る者もなく立ち向かわねばならない。ここは姜艾が白散行を操って何とか守ってくれることを期待している。凡界の段胥も晏柯の暗躍でますます危機に陥りそうだが、罰を受けた思慕の傷が癒えぬうちにそれもやってきそう。
凡界の脇CP二組は、暴れ馬から庇ったり試合中に告ったりなど、ほのぼのの極みだが、主CPは生きる時間が違うからなんだかずっと切ないんだよね。
考えようによっては、いつか段胥の命が尽きたとして、思慕への執念が強ければ歸墟に向かうはずだし、100年修練すれば游霊となって再会出来るよね。それなら永遠に一緒にいられるんじゃない。段胥のような清い魂は歸墟を介さず直接天へ向かうのかもしれないけど。
つづく
追記ネタバレ 第33話~第35話。
歸墟で起こった晏柯の謀反で閉じ込められた思慕は、しばらくの間、凡界にも行けずひたすらじっと機会を狙う日々が続く。
その間、凡界では段胥率いる軍が精力的に北祟の土地を奪い返していた。この辺りが詳しく描かれないのは、主軸が時の流れの違う二人のラブストーリーで、各々の場所で話が進んでいるため、むしろ描かれると返って煩わしいことが分かっていただけている。

分かりやすい悪者でイラつくなぁ、、、この顔マジで笑
歸墟では霊主の座を狙い、凡界では北祟の大祭司を操る晏柯は、段胥の死と思慕の存在どちらも手に入れようとしているが、思慕は熟した機会を逃さず、姜艾や白散行の助けを借りて歸墟から晏柯を追い出すことに成功する。追い出される前に法器は奪っていく晏柯の悪智慧だけは冴えているところがまた憎たらしいわ笑
そうしているうちに、凡界では沉英の子役が変わるくらいには時が経っていた。五感を交換した代償は段胥の身体を蝕み続けるが、それが思慕にとっての自分の存在意義だと信じ、身体の不調は一言も口にしない。段胥を託された風夷は、その身体を案じて常に寄り添っているが、口止めされて思慕へは何も伝えられていなかった。
歸墟から晏柯が去ったことで、姜艾や白散行と共に一時の安寧を得た思慕は、ほどなく感じた胸騒ぎで凡界へ向かうことになるが、目にしたのは瀕死となった段胥の姿だった。
路達と晏柯の策略で、痛覚を無くす毒を塗られた北祟兵士の勢いは凄まじく、代償によって自由の利かぬ身体で相手にするには相当な力を要する。これまで精神の強さが飛びぬけて優れていた段胥も、身体を蝕まれていてはその力も充分に発揮できないところを毒矢に討たれたわけである。
ここで初めて五感の交換による代償を知った思慕は、これ以上彼を苦しめないために別れを告げて去って行く。愛がゆえのこの選択は互いに苦しい思いしか残らず、弱々しく追う段胥の絶望した顔面がやはりエロかった、、、相変わらず表情がいいなぁ。
つづく
追記ネタバレ 第36話~第37話。
ええ、、、
晏柯が人質のようにして段胥を捕えている間、敵に攻め込まれた踏白軍は統領もおらぬまま戦いに挑むが、段胥の信念を受け継ぎ成長した沉英がここで命を落とす。
なんで、、、やっと肩を並べて戦場へ就き、領土を奪い返したこれからが本当の意味での沉英の人生だったのに。

命を救われたあの時から、捨てられぬよう必死で追いかけて居場所を見つけた沉英は、一番近くで段胥へ寄り添い励ましてきた存在である。ほんの子供の頃から共に過ごしてきた思慕や段胥にとって、この喪失は耐え難くもちろん視聴者にとっても、これはないわ、、、となる。まだ幼さの残る沉英が、百戦錬磨の将軍の如く旗を握り締めて命を落とした最後は、誇り高い大義が見えたよ。
400年生きて何度もこの思いを味わってきた思慕だが、こんな風に段胥を失うことは耐えられないところまで想いは達している。その心中をついに明かした思慕は、自分ばかりが心を寄せていると感じていた段胥にとっては少し自信を取り戻せたのかもしれない。
彼自身の命より自分を優先して憔悴していく段胥を、受け入れられずともやはり救いたい思慕は、一旦歸墟へと戻るが、付いてきた游霊は沉英なんだろうか、、
一方の方千野は、死にゆく皇帝が残した勅旨に苦しむことになる。
落ち込んでいても領土を次々と取り返していく段胥は、大梁のために力を尽くしているが、それがなんだか皇帝へは伝わっていない。方先野は忠心を認められ着実に出世していくが、その自分は段胥の命を獲って兵権を取り上げる命を下され悩んでいた。
大義のために双方で力を尽くす約束を交わした、たった一人の友人を死なせるわけにはいかぬ方先野の決意は、静元に会った時には既に決まっていたんだろう。完全にフラグは立っていたが、この勅旨をじじい共に利用されるからには、この身を以って握りつぶすしかなかった。
なんで、、、(2回目)親父に利用され尽くし、それでも大義のために道を外さずここまで登ってきたのに、その結果も見ることが出来ないまま逝ってしまった。しかも静元に自分の正体を明かすこともなく気付かれぬままだったのか、、、これはつらい。
それでも一番つらいのは、自分の存在のせいで心を通わせた同志を立て続けに失くし、あんな手紙を残され置いてかれた段胥だよ。その気持ちを思うとたまらないな。何があってもニコニコだった段胥が段々憔悴していくのがほんときつい。
なんか、、、この2話は皆が絶望して哀しむ姿ばかりでつらいしかなかった。
風夷の側にいて、ずっと見守っている紫姫は何者なんだろう。
つづく
追記ネタバレ 第38話~第40話(最終話)。
哀しみを背負いながらも、引き続き奪われた土地を取り返すまでは段胥の歩みも止まらない。記憶が戻り混乱する韓令秋を一度は送り出したが、その彼も戻って来て、むしろ皆の士気は上がっている。
そしてついに最後の戦いとなるが、晏柯はしぶとく霊兵まで創り出して人間界を襲う。路達などは、以前、万霊灯を飲み込んだおかげでべらぼうに力は増しており、序盤のような百姓を守るという大義は欠片も残っていない邪悪な存在と化していた。
最終的に、思慕への愛が見えた晏柯とは違って、何も遂げられず醜い姿を晒しただけの男だったな、、、
結局、晏柯も霊主の地位にはそれほど拘っていなかったんだろうと思う。思慕が自分を受け入れてさえいれば、右丞でも何でも良かったのだろうが、心を得られないなら霊主の座を乱用して、どうしても側に置いておきたかっただけなんだと思うわ。あんなに憎らしいほど数々の罪を犯しても、そこにあった愛をどれも超えられず思慕を救って塵となるが、それを思慕が分かっていたことだけがせめてもの救いだった。若干イラついていた晏柯でも、最後はなんだか切なかったよ。
一瞬、自身の力を使い果たした風夷も逝ってしまうのかと苦しくなったが、生きててよかった、、、

紫姫の正体は神明だったらしいが、唐突に神明とか言われても困惑しかないんだけど笑
この辺りで、思慕へくっ付いてきた游霊が沉英だったことが判明するが、路達が壊した万霊灯の欠片を吸い込み有り得ないスピードで現身となる。百年の修練も万霊灯の力をもってすればチート級の速さだな笑 だけど、沉英の復活はほんと嬉しかった。
このドラマの子役は、華ドラ中でも三人全員が馴染み深く、成長していく姿を見ていけるのがいいね。
というふうに、沉英が戻ってきたことを喜んでいたが、段胥の命は既に消えかけていた。それを覆したくても、これまで戦いに愛に熱く生きて散って行くことを本人は悔やんでいない。互いに残り少ない時間だと分かりながらも、あの幻想の日々のように睦まじく過ごす姿は、幸せそうでもなんだか哀しかった。
人生の最後に挙式を上げ、五感の全てを思慕へ与える段胥は、それこそが自分の存在価値の如く最後まで命を削り、遂には逝ってしまった。
あまりに大きい喪失で取り乱す思慕の姿は視聴者にも耐え難く、一緒になって泣いていたんだが、戻ってはこない段胥の心臓を掴むかのように叫んだ「抓住我」でさらに胸を貫かれる、、、ここは一瞬で感情を一体化させられる謎の感覚があったよ。
思えば少し前に、段胥が游霊になって戻ってくれば霊界で永遠に一緒にいられるんじゃないかと思ったことがあった。ただし段胥の魂は清すぎて寄り道などしないだろうと考えていたが、執念と解脱の分かれ道でこちら側へ戻ってきたことには希望があった。
通常なら解脱こそが救いなんだろうが、沉英を含むこの三人に関しては、この先の日々が霊界という暗い場所ではあっても光が差したような気持ちになった。
このドラマは、最初から最後まで一途に二人の軌道を追うことが軸となっていて、ファンタジーでもこじんまりしていたが、それが逆に分かりやすくて良かったと思う。
主演二人はひたすら魅力的だったし、これまでに見たこともないような迪麗熱巴の、くるくる変わる表情の可愛さも新鮮で良かった。

って、番外編は同時に解放ではないんですか、、、というよりそのままのVIPでは観られない仕様ですか。
番外
良かった、ちゃんと観られるようになってる。
本編も希望の持てる最後だったけど、個人的には、人間がゆえの儚く泡のように過ぎ去る同じ瞬間を、共に生きるこっちの方が好きかも。自分が人間だからなのかもしれないけど。