『成何体统(成何體統)How dare you』
2026年 2月~ 中国 全32話
出演
庾晚音・王翠花→王楚然
夏侯澹→丞磊
夏侯泊→唐晓天(唐曉天)
謝永儿(謝永兒)→胡意旋
主演二人の顔面が美しすぎる。
ネタバレ 第1話~第6話。
現代から小説の中へ穿越するというまだまだ流行りの筋書きだが、庾晚音へ穿越してすぐに皇帝の夏侯澹も同じ現代人だと分かり、開幕から協力体制となって生き残る未来へ変えていくところが新しい。
夏侯澹が同じ現代人の穿越者という確認のための、How are you?,Fine thank you,and you?にめっちゃ笑ったんだが、これって日本でも中学英語で最初の挨拶として習うヤツだよね。(正確には、How are you?,I'm fine thank you,How are you?だった気がするけどどうでもいいな笑)それが国が違っても英語圏ではない国では同じフレーズを学ぶのかと思ったらなんだか新鮮だった。
小説内では夏侯泊と謝永兒が中心に描かれ、庾晚音は脇役中の脇役で、散々悪事を働いたあげく皇帝と共に殉葬させられる運命を辿るという。その皇帝である夏侯澹は、愚帝として暴挙を振るいまくり万人に恨まれながら夏侯泊によって暗殺されるため、二人の最後は死のみである。
因みに、謝永兒の中身も馬春春という名の穿越者なのだが、これを含めて小説内の物語のため、二人にとってはやはり小説内の人物に過ぎない。
訳も分からずいきなり古代に飛ばされた二人だが、同じ境遇の仲間がいたことで絆は一瞬で深まり、生き残るために敵を欺く芝居を深刻にもならずに楽しんでいる姿がすごくいいね笑
夏侯澹などは既に2話で、端王側へ付いたとしても絶対に裏切らない、とか言っちゃってる。一方の庾晚音には若干の打算があったのだが、真っ直ぐに信頼を向ける夏侯澹の言葉に罪悪は感じていたようだ。
この夏侯澹は現代では総裁だというが、序盤に、このつまんない小説の権利を買ったと言われていたあの総裁なんだろうか。庾晚音はそう思っているようだが、本人は総裁とは言っていたがはっきりその人物だと言ってはいないよね。
庾晚音に引っ張られて、暴君を演じている夏侯澹は若干ポンコツに見えるが、芝居だとしても暴君っぷりが冴えているし端々の鋭い指摘などを考えると、ただの穿越者ではない気がするんだけど。
と思いながら観ていたら、至6話で夏侯泊が自分たちの行動に先回りして筋書きを微妙に変えていることに気付く。二人が馬春春を読んでいるように自分たちが夏侯泊によって先を読まれているとなると、現代から穿越したと思っている二人は実は馬春春と同じ状態なのかもしれないなどと思い始めて、ちょっと訳が分からなくなってきた笑
こうなると何でもありのため、夏侯澹の存在もただの穿越ではなく、穿越という事実すらも揺らいできた。
ハツラツとしたコメディでも、筋書きを変えながら進む日々の中で、小説では死なずに済んだ胥堯を失くした庾晚音が後悔で苦しむ姿には胸が痛む。残忍な夏侯泊にガチで恐れおののく姿も唯一の同志である夏侯澹を目にして安堵する表情も、相変わらず王楚然の芝居が光っている。
ほどなく護衛となる母親と幼馴染の北舟は、武芸の高さはもちろん、性別を変える技を身に付けるなど実に優秀な男で、普段は崔奕演じる女性の姿のため既に愛着が湧いている。端々にお馴染みのオジ面々が登場するのも楽しみの一つ。侯長榮は現在配信中の伏酷の方(唐宮奇案)にもいたね笑
つづく
追記ネタバレ 第7話~第8話。
夏侯泊が自分たちの行動を既に知っているわけでなく、おそらく勘の良さだけで何か様子のおかしいことに気付いて、鎌かけ作戦を行っているという持論を新たに見出した晚音は、すぐに明るさを取り戻す。
こうして一喜一憂する晚音を、優し気な視線で見守る夏侯澹の哀愁が一気に増してきた。夏侯泊との密会にも口出しせず、それによって晚音が端王側へ回るかもしれぬことを含め全てを許して手放す覚悟を持つ夏侯澹には、やはり何か隠された秘密があるようだ。
夏侯泊というより夏侯澹の方が既に起こる出来事を知っていて、そこに至るまでを敢えて晚音に選択させているように見えるため、この男が穿越して小説内へ入り込んだというより、一度経験した時間の二周目を歩んでいるようにも思えるが、そうなると夏侯澹は現代人ではなく、どこまでも小説内の登場人物ということになる。ただし晚音の知る小説の筋書きにはそんな事実はおそらくないんだろうと思う。
それでも遥か前から晚音の人柄を知っていて、彼女へ向ける愛情も短期間では築けないような深みを感じるんだけどな。
逆に晚音の方は、既にこの世界へ馴染み草民の苦しみを自分のことのように感じて、より良い未来を築こうと決意を固めちゃったりする過程で、夏侯澹へ疑惑を抱くことになるのだが、、、二人の目的は、夏侯泊や太后の策略を躱して死なずに済む方向へ運命を変えることである。その先に、現代へ戻るという目的もあるんだろうが、穿越なのか二周目なのか、その意味なども全く分からず謎めいている。
王楚然と丞磊の顔面の強さに似通ったものがあって実に相性がいい。
つづく
追記ネタバレ 第9話~第10話。
信じたくとも薄っすらと夏侯澹へ疑いを向ける晚音の心中を察して、自らそれを打診した夏侯澹だが、問われた自分の身分は明かすことが出来ない。事実を言ってしまおうか、だけど言ってしまえば今ある信頼を失くしてしまうかも、という思いの挟間で、ここでは言わない選択をする。
そのせいで二人の関係にも溝が生まれるが、そのことに苦しむ夏侯澹は追い打ちで謎の頭痛に悩まされる。謝永兒は門前払いでも、心配して駆け付けた晚音にはすんなり許可される夏侯澹との謁見は、自分が小説への穿越者なのだから、自分が中心だと思う謝永兒にとっては虚しく感じたのかもしれない。
正直、あの光景を見ただけでここまで絶望する理由は分からないが、その後の蕭添采との会話から、穿越してもこのまま知らぬ土地で、名もなく散って行く未来を感じたんだろうと思う。ただし彼女(の中身の馬春春)も小説の登場人物のため、おそらく物語の最後は決まっているはずである。蕭添采に名前のクレジットが出ていたということは、この男は馬春春にとって重要な人物となるんだろうか。
それはともかく、心配して駆け付けた晚音へ自分の身分を打ち明けたため、今のところの夏侯澹の憂いは解消される。
しかしここで明かした売れない俳優という身分は嘘である。回想によれば、16年前、授業中にスマホでこの小説を読んでいた最中に穿越していたという事実が見えてくる。
今から16年前なら、スマホが台頭してきた時代ではあっても、web書籍が簡単に配信されて読めるような環境はまだ確立されていなかった気もするけど。その辺はおいといても、16年間現代へ戻れずに古代で過ごしていたということ、、、?小説は完結しているため、16年間抗おうとしても結局小説通りに進んで、暴君という事実は変わらなかったということ?
回想と同じ顔面の現太子が現れて、この子も穿越しているのかと一瞬思わされたが、回想は一貫して夏侯澹のものであり、「反正種花的人也已經不需要它了」と言っていたことを考えると、あのSOSはかつての夏侯澹が穿越者に対して発したメッセージだったんだろう。当時捜していたのは、小説内の主役である馬春春だったんだろうが、暴君皇帝とならねば馬春春の穿越も発生しない筋書きであり、馬春春の存在を知る前に、そのさらに上から穿越してきた晚音に出会ってしまったわけか。
晚音が16年間待ち望んだ現代からの人間だったため、初見でも涙が出る程嬉しかったんだね、、、というわけで、小説外からの穿越はこの二人だけのはずだから、穿越の時期はズレていても張三(夏侯澹)と晚音の時間軸は一致しているようだ。このSOSを発見した興奮気味の晚音をじっと見つめる夏侯澹がなんとも切ない表情をしていたね、、、自身の孤独な16年間を思い返していたのかな。
これが隠している事情の全てなら、晚音を以前から知っているように見えたのは、気のせいだったということなるね、自分にそう見えていただけだけど笑
本来の事情が色々と明かされる一方で、この世界の未来をより良く築くための夏侯澹と晚音の計画は着実に進んでいる。
先の、国を担う人材を招集して未来を委ねられた5人は、夏侯澹や晚音と団結してほどなく起きる干ばつを脱しようと尽力している。相変わらず足を引っ張る端王と太后への対抗策もこの結束力で躱していけそうな安心感がある。北舟などは、あんなに強いのにほぼパシリと化しているのが笑える。
つづく
追記ネタバレ 第11話~第12話。
とても小説の主役を担っていたとは思えない悪さの端王だが、視点をこちらに変えれば正義に見えるのか、、、野心を持ちすぎる余り、打算で娘たちをたぶらかして常に皇帝を貶めようとする彼に正義は全然見えないんだけど笑
自分の計算通りに進む悪巧みが、よもや踊らされていたとは思わず浮かれている姿は滑稽の極みである。
5人の活躍で燕黍の種付けも順調に進み、墕国との戦を起こさぬための商談へ出向く機会を得て、夏侯澹と晚音率いる一行の未来への歩みは着実に進んでいる。国を愛する草民5人、皆が良すぎてちょっと感動した。
ここで新たなキャラが登場するが、以前から妖妃(晩音)の排除を催促していた白先生なる人物の弟子(阿白)は、夏侯澹とは長年の友らしい。周りにそのことを隠し、白先生の予言の元、何かを進行中なんだろうが今はよく分からない。阿白が渡してきた白先生からの手紙も元々夏侯澹のもののようだし、事情も全て知っている節がある。
小説内に入り込んだとはいえ、この16年の間に、ひょっとしたら小説に沿わず枝分かれした夏侯澹独自の世界が展開されているのか?ともかく夏侯澹にはまだ秘密がありそうである。
他に気になるのは、晩音が度々口にしている、穿越してきたと思っている自分が小説内のキャラではないとは言い切れない、とか、小説外が実は二次元なのかもしれない、など、実際はこちらが現実世界かもと思わせる発言だが、確かに私たちの生きている世界はこれらをはっきり否定出来ない曖昧なところに存在している。
現代に戻ろうと奮闘する描写が皆無なことも謎だが、最終的にどう収まるのかが見えず、相変わらず謎ばかり増えるよ笑
ここまで、端王へこちらの動きが見透かされている節があり、コイツが遥か高みから行動を読んでいると疑っていたこともあったが、今回、侍女の小眉が間者だったことが分かる。これが端王に忠心を置いていたわけでなく(少し同情はあったかもだが)、晩音を思うあまりだったというすれ違いが哀しい、、、小説の設定は、どこまでも端王が善で夏侯澹が悪なんだね。
夏侯澹が穿越してきた事実が明かされてから、最後に張三の過去が日記として描かれているが、この日記で謎はいくらか解消されていきそう。
つづく
追記ネタバレ 第13話~第14話。
端王もアレだがその上をいく野心家太后が、めちゃくちゃダルい笑
先太后を殺め、幼かった夏侯澹を傀儡に育て権力を得ようと長年支配していた太后は、思い通りにならなかった夏侯澹を諦め、汚い手を使って産ませた跡継ぎである現太子に狙いを定めている。太子を生んだ母親の存在は謎だが、どの妃とも交わりを拒否している夏侯澹に、太后が媚薬でも盛って子を作らせたのかもしれない。
今回の阿白との会話では、さらに謎が深まる。師父白先生の予言で、複数の因果と絡み合う前塵の縁、という話が出ていたが、これが前世のことなのか今世の過去のことなのか抽象的ではっきりとは分からない。それでも序盤から感じる、敢えて晩音へ正解を選択させる振舞いと、にじみ出る深い愛が二周目としか思えないんだよね、、、
草民5人との団結力で、端王と太后の悪巧みを今のところは上手く躱しているが、そのための芝居で、勘違いした李雲錫が晩音を守ろうとする気合の入った「臣願死諫」がなんだか愛しかったわ笑
既に皆の心を掴んでこの世界の一員となった晩音は、いつか離れねばならない時どちらを選択するんだろうか。全てが終わって晩音がここを離れる時、自分はもういないと言っていた夏侯澹の言葉も気になる。どういう意味、、、
一方の謝永兒は、端王に甘い言葉をかけられそのまま契りを交わしたようだが、夏侯澹との床入れが未完のまま孕むことを恐れ、唐突に誘惑を始める。これが弾けすぎてちょっと面白いんだが、床下から覗き見していた晩音も抜群に可愛くてニンマリする一幕だった。
謝永兒は生き残るための打算で端王へあの様な対応を取っているんだろうか、さすがに本心から好いてるわけではないよね、、、引き続き蕭添采に焦点が当たっていることを考えると、やはり謝永兒にとって蕭添采はキーとなる人物なのかな。
今回の張三日記では、自分の失態は周りが引き受けねばならぬ太子としての重圧が不憫だった。この頃から端王が、太子や年下の皇子への罰を代わりにその身で受けていたようだが、肉体を直接罰されるより、自分の代わりに誰かが罰されるのを見せられる方が心の痛みや精神の疲弊は大きい。夏侯澹の頭痛はおそらく毒でも盛られているんだろうが、その頭痛の苦しみを見せることすら許されぬ環境は苦しかっただろうね、、、幼少を鑑みると端王の最大の標的は太后でないとおかしい。
つづく
追記ネタバレ 第15話~第16話。
現代人の馬春春が小説内に穿越して中に入られるキャラ設定の謝永兒だが、本人にとってはそれが現実であり、端王の子を孕んで堕胎という体験は、自分が主役だと考えていた謝永兒をさらに絶望へと追い込む。
自分が見ていた作品のように、生き延びてこの世界を変えられると勇み足だった序盤の面影もなくなり、この2話は不憫でしかなかった。
開幕に、この小説は端王と謝永兒が主役だと晩音が言っていた気がするが、重ねてその上から晩音が穿越してきたことで、私たちから観ているこの世界の主役は晩音であり、謝永兒周辺は筋書きが変化しているのかもしれない。結局はどこを視点にするかで中心となるものが変わってくるため、謝永兒が自分を主役だと思えば主役なんだが、そう思えなくなったのがイマイチ謎だな、、、主役は概ね命の危機に晒されるものだが、味方もおらず生き延びられる気がしていないからか。
ニッコニコで面白ダンス披露してたのにね、、、
結局、堕胎の件を太后に知られ、他責で誤魔化すしかなくなるんだが、罪の着せ合いをする姿は皆がもう生き延びることに必死である。あの侍女はともかく、晩音はひたすら謝永兒を気に掛けていたのに、よもや罪を着せられるとはとんだとばっちりである。
謝永兒がそれでも端王を庇っていたのは、この世界の謝永兒を演じているだけだと思うが、やっと晩音も現代人だということを告げる時が来たようだ。
開幕の「How are you?」がまたここで使用され、このフレーズが確認するための定番となっているのが笑える。こうなると、謝永兒も仲間に加わる展開になるはずだよね。今回は、頼んでもないのに現代から飛ばされたあげく、散々な目に遭う謝永兒が不憫でしかなかったから、このタイミングでの晩音の告白は心強いものがある。
今回の張三日記で端王との決別の時が描かれるが、元々、太后が原因なのは明らかで、夏侯澹が善人だと分かっていてなぜその道を選択したんだろう、一緒になって太后を倒すような気概を見せんかい。
つづく
追記ネタバレ 第17話~第20話。
二人が現代人だという事実を告げ、謝永兒もようやく無邪気な姿を見せ始めて、晩音とのわだかまりは解けた気がしていた。それでも端王の打算を聞かされた謝永兒がこの先どう動くのかは予想出来なかった。
自分たちが彼女を変えられるかもしれないと言う晩音と、所詮は作られた二次元キャラなのだから既に人格は決まっていると言う夏侯澹で意見は分かれるが、観ている方からもこの先は判断出来ず、結局裏切りの道を選ぶ可能性は捨てられなかった。
ほどなく墕国の使団が現れるが、この偽使団は夏侯澹へ復讐を企てる墕国王子、圖爾を含む殺意みなぎる一行だった。これに早々に気付いた夏侯澹だが、和平を望み、これ以上の争いを生まないため知らぬフリをして穏やかに商談を進める。
ただし太后や端王は、己の野心を達成するために悉く夏侯澹の邪魔を繰り返し、堪え性のない太后が先に策を練って夏侯澹を邶山へ誘き出すことになる。幼少から機会を伺って暗躍していた端王は、この太后の策で、太后、夏侯澹もろとも圖爾に始末させて漁夫の利を得るハイエナ状態で、顔面は抜群でも漏れなく性根が腐っている。
邶山への旅路にうっすら疑惑を抱いたものの、そんな怪しげな集いに晩音を行かせぬため、甘んじて自分が随行することになった夏侯澹は、端王の予想通り圖爾に命を狙われる。
同じ頃、城でじっとしていられない晩音の元に、端王が機に応じて命を狙っている旨の便りが届く。一見、差しさわりのない内容だった謝永兒の便りだが、庭で炙り出しをひたすら見せて暗に促す謝永兒の姿に安堵しかなかった。
たとえ二次元キャラ(遺伝子レベル)でも、目の前にある現実の前では、周りの人間や環境によっていくらでも良い方向へ変われるという流れは実に夢がある。
危機を察した晩音は、北舟の開発した銃を携えて邶山へと向かうが、夏侯澹は既に毒刃を受け瀕死である。純粋がゆえに好いた女の仇を真っ直ぐに討ちに来た圖爾だが、その彼も実は都合よく操られただけの男で、夏侯澹への仇討ちも結果的には筋違いだったことに本人も気付くことになる。
圖爾は話が通じないわけでも、情や大義がないわけでもない誠実な男なんだが、あの叔父に都合よく騙されて、これまでの日々は夏侯澹の立場とまるで同じだったようだ。圖爾がめちゃいいんだけど、、、
とはいえ筋違いの恨みで汪昭を殺めたことに苛立ちはある。戦で父を亡くし老いた母親だけが心残りだったろうに、汪昭にとっては「不成不歸」という言葉が現実となってしまった。ただし今回の災難で圖爾との関係が改善すれば、叔父(墕国王)を昇天させて玉座に就いた後に訪れる未来は、汪昭の望んだ世界になれるような気はしている。ひょっこり戻って来る希望もまだ捨てていない笑
この過程で、自分と同じ時期に穿越してきたはずの夏侯澹が事情に精通していることに気付いた晩音へは、そろそろ正体も明かされそう。それでも正体だけが全ての事情ではないようだけど。
端王の寄こした追っ手が迫る中、自分の策が利用されたことも知らず命を救われた太后が刃を振り上げてたんだが、、、このおばばは何をするつもりなんだよ?これが成何體統の極みか。
という感じで、中盤を超えて深刻さは増しているが、北舟の頭が変身前のおばちゃん仕様になってるのがじわじわくる笑
つづく
追記ネタバレ 第21話~第22話。
太后がヤケクソで振り上げた刃は、我らが北舟の俊敏な動きで事なきを得て、即座に命を奪わぬ代わりに服毒を科す。その後は、城へ援軍を求めて疾走した楊鐸捷の緊迫感のない(心中は必死だったと思うけど)説得で禁軍が駆け付け、端王の派遣した追っ手も逃げ帰るしかなくなってしまった。
自分の暴走のせいで、ほどなく命の尽きる太后には政へ口出しすることも、太子を操って権力を得ることも出来なくなり、敵は一人減ったことになるんだろう。ひたすら屋敷に座っていただけの他力本願の端王は、思い通りに進まぬ結果に苛立ちはMAXとなるが、やたら冴える勘と悪巧みのヒラメキには長けているため、まだまだ諦めることはない。行き場を失った太后側の配下が端王側へ回れば、烏合でも数では勝ることになり面倒なことになりそうだけど。
毒刃を受け、一度は死を覚悟した夏侯澹だが、蕭添采の治療によって一命は取り留める。蕭添采によれば、既に毒に侵される身体に別の毒が侵入したことで、謎の効果が発生して出血は止められたという。ただしこの先、解毒まで出来るのかどうかは不明である。
蕭添采は、ひたすらに謝永兒を気に掛け、妃という理由だけでなく淡い恋心も抱いているようだが、皇帝の妻という身分の謝永兒とは離縁でもない限りどうなるわけでもない。謝永兒も恩は感じていてもその先の感情はないようだし、一方的に心を寄せたままになりそう。ていうか、穿越してきた現代人皆がこのままこの世界で命を全うするのか、各々のいた元の世界へ戻るのか、或いは現代自体が虚構なのか、最終的な着地点が見えないため、この二人の云々を妄想するのは無意味な気もするが、、、ここまで現代へ戻る話が皆無なのは、16年間戻れていない夏侯澹の存在を考えると、もはや戻る想定ではないのかもしれない。そもそもの謝永兒は二次元キャラだが、戻ることを考えなければ、目の前にあるこの世界が3人の共通した現実であり、二次元キャラという意味もなくなっている。
今回の邶山での災難は、命を落とすギリギリの緊張感はあったものの、結果的に太后を失脚させ、圖爾と親交を深めて和平まで結べたことは大きな成果だった。謝永兒も完全にこちら側となり、これまでの深刻さとは打って変わって良い方向へ進むだけの実に和む回だった。
ぶつぶつ言いながらも秘密地下で匿われる素直な圖爾がとんでもなく愛らしかったよ笑
この災難を経て、晩音と夏侯澹の想いの階層はようやく一致したようだが、未だ本当の事情は話せていない。それでも二人の結束は固いため、正体だけの問題で受ける晩音の反動はさほど心配していない。他にも隠している事情はありそうだけど。
つづく
追記ネタバレ 第23話~第24話。
太后の取り巻き連中を軒並み追い出し、仲間5人をそれぞれ官職に据えて朝廷は正常になりつつあるが、汪昭を失くして失意の中、次に受け取った便りは岑菫天の近況だった。
岑菫天は初めから、余命が尽きる前に国の未来の糧となるものを残すという目標があり、農耕においての記録を一身に書き記していた。現段階で、燕黍の栽培で干ばつを防げるという未来を描けたために、たとえ畑一面に実った景色が見れずとも、やがて命が尽きることに悔いはないようだ。
晩音は既にこの世界の一員となり、彼らが創作物だとも思わず深い情を抱いているが、今はここが現実なのだからそう感じるのは当然である。しかし長年この世界で日々を重ね、創作物だと言い聞かせて情を抱かぬよう律するしかなかった夏侯澹は、汪昭を追悼し、死にゆく岑菫天に別れを告げたいという晩音の外出を許さない。夏侯澹にとって、屋敷から出ないことが端王へ命を狙う隙を与えない唯一の方法であり、晩音の命を守るためには、自分と同じように晩音へも創作物と割り切るよう言い聞かせるしかないのである。
結局、晩音はこっそり出向いて行くのだが、このおかげで残った4人の心はいくらか救われたように見えた。残された汪昭の母との遺体なき埋葬には泣かされたが、反面で、岑菫天には、一面に実った畑を皆で見るまでは生き続けるという気持ちにはさせたようだ。蕭添采が目まぐるしい活躍をしている。
案の定、この帰途で端王に絡まれるのだが、コイツの言っていた、信じて言い続ければそれが事実となる、という持論はあながち間違っていない。それが端王の人を貶める卑しさだけの手法に当てはまっていないだけである。母親が宮女という理由で、賤人と言われ続ければ歪んでいくのは分からんでもないが、あの頃に選択を誤らず、夏侯澹と親交を深めて太后を躱していたなら別の道もあったかもしれない。とはいえ小説内のキャラ設定のため、力もなく幼い夏侯澹にはどれも変えられなかったんだろう。
そんな端王を躱し、夏侯澹の手配した迎えの馬車で無事屋敷へ戻った晩音は、暴君に豹変した夏侯澹を目の当たりにして震えるくらいの衝撃を受ける。
これまでのように笑って許してくれる彼の姿はなく、これが暴君の真の姿なのかという恐怖で、晩音が初めて夏侯澹に怯んだ瞬間だった。ただしこの問題を長くは引きずらず、すぐに解決へ向かったためにストレスは全くなかったね笑
これは晩音を心配しすぎたゆえに起きた発作なんだろうが、「有一段時間了」ということは、穿越して始まったものでなく割と最近起こり始めたことなんだろう。イマイチ分からなかったのは、発作で暴君の性が飛び出したのか、暴君の性とは別に発作が起きているのかだが、発作で暴君の一面が出てくるのなら、晩音が現れたことによって、夏侯澹がそのキャラ設定に抗い始めたことによる創作物からの反発なのかもしれない。そうなると謝永兒の筋書き変更による反発もありそうだが、太后に毒を盛られながら、不本意でも強要される日々を送ってきた夏侯澹の精神が限界に達したとも考えられる。
その太后の終焉も近い。
つづく
追記ネタバレ 第25話。
悔し紛れにひと手間加えて遂に太后はご臨終となる。
この知らせを受けたと同時に、端王が夏侯澹へドドメを刺す計画も動き出すが、そんなショボい作り話が上手くいくんだろうか。それに山中に待機していた端王の手下らしき軍の統領は阿白だったよね、敵陣へ潜入していたのかあの人。
夏侯澹の解毒に関しては蕭添采が何とか治療方法を見付けてくれそうだが、ハラハラしているのは謝永兒が何か覚悟を決めた様子だったこと。
小説の筋書きに抗って、晩音と共に端王を倒して安寧を目指す方向へ進んできた謝永兒は、夏侯澹と晩音の計らいで皇宮から解放されたわけだが、別れ際の表情に、この先待ち受ける運命を悟っているように見えた。
晩音に対し、笑顔で未来を語った姿はどこか哀しく、最後の別れのように思えたんだけど、、、いやまさかここまで視聴者が心を寄せた(少なくとも自分は)人物を死なせはしないよね?それ全然望んでないから。そんな雰囲気になったら蕭添采頼むよ?
つづく
追記ネタバレ 第26話~第27話。
いや違うやん、何でもないところであんな腰巾着の腐れじじいに無意味に刺されて地味に逝ってしまうなんてよ、、、我らが謝永兒がよぉおおおおお!
晩音が目覚めたあの時、目の前にあった謝永兒の姿に全ては杞憂だったと安心したのは一瞬で、よもやモブ中のモブに刺されるとは仰天しすぎて脳内が無になった。謝永兒の死がなくても十分敵を憎めているんだから、この結果は全く望んでいなかった。
以前、屋敷で別れを告げたとき、謝永兒がどこか悟って見えたのは、二次元キャラは消える運命だと分かっていたからなんだろう。それでも今目にしている世界がここで生きる皆にとっての現実なんだけどね、、、
端王はショボい猿芝居で謀反を起こし、謎にそれが成功して夏侯澹を捕えるまでやってのけるが、図星を突かれてその得意顔も恥ずかしさと悔しさで真っ赤っかである。
牢の奥に横たわって、笑みを浮かべながら淡々と言葉を発する夏侯澹はべらぼうに美しく、これこそ丞磊の顔面が生きる演出だとこのドラマ一感じたシーンだった。
端王とのおそらく最後の対決がこの日だと予測していた夏侯澹は、予め晩音を危機から遠ざけたわけだが、依然として自分の事情は直接伝えられずに、その告白は手紙にしたためていた。
手紙の内容と共に背面で流れる「淡雪㳖墨」の歌詞にある、「初見你、曾有光乍破在我魂魄」魂を閃光が貫いた、とは正に夏侯澹のことである。
夏侯澹にとって自分の事情は言えないくらいの秘密だったんだろうが、個人的にも晩音的にも、この告白で夏侯澹への感情を失うことは100%なく、むしろ不憫な日々を送ってきたと同情すら湧くところ。
というわけで、晩音はこの地を去らず城へ戻るつもりで右軍が迫って来る方面へ向けて足を踏み出すが、右軍には阿白が潜入していたよね確か。未だ阿白や師父と何をしようとしているのかは謎であり、この後どう展開するのか全く予想は付かないが、残り5話でもう一捻りありそう。
端王の追っ手を搔い潜りながら、ふと立ち止まって二次元キャラに名前すら付いていないことに気付く晩音が、弱々しく言った「你們這一個個的怎麼都沒有名字啊」がすごい切ない。名前すら付けられていない二次元キャラに、今まさに自分の命は守られているのだ。
つづく
追記ネタバレ 第28話~第32話(最終話)。
右軍の駐在している城へ入り、阿白と再会してようやく夏侯澹と進めていた計画を知る。太后と端王の成敗してより良き世界を築くため、夏侯澹の命の元、長い間、阿白が右軍へ潜入して内部から着々と準備していた。
まず端王や付随する手下を倒し、自分が逝った後に太子と晩音の安全を確保出来る密旨まで用意していた夏侯澹だが、晩音の目下の目的は囚われたであろう彼を救出することのみで、夏侯澹が亡くなる前提の計画に興味はない。
同じ頃、捕らわれた夏侯澹が亡くなったという知らせが届く。この時は、端王を躱すために蕭添采の妙薬かなにかで仮死状態を作り出しているのかと思っていた。
ところがこの後の右軍の軍営に夏侯澹が匿われていたことが分かり、へ?いつの間に城内から救出されたの?という混乱が生じる。それでも後にその過程が語られるんだろうとさほど気に留めなかったのだが、一方の城では夏侯澹の葬儀を行う準備が進められており、そこにある遺体も夏侯澹だったことで訳が分からなくなる。
しかしこれも、別れたはずの北舟が戻ってきて、他人をあの顔面に仕立てているんだろう、などとぼんやり考えていた。
事情を隠して進めていた二人の未来などない計画にぷんすこの晩音は、夏侯澹に再会してもしばし意地を張っていたが、愛するがゆえの怒りは例によってすぐに収まり、共に端王を倒すことを決意する。
北舟の開発した銃を手に、何も知らぬ左軍中軍を掻き回して右軍は進軍し、見応えのある戦を展開しながらほとんど端王に悪あがきもさせぬまま捕えることに成功する。あの密道がめちゃくちゃ役に立っていたな笑
ここで阿白が、葬儀予定だった夏侯澹の遺体を見に来るよう使いを寄こしたところで、脳内でこれまでのぼんやりした疑問が繋がってやっと気付く、、、(おそっ)
北舟だったんや、、、端王の追っ手に割と簡単に捕まったと思っていた夏侯澹だが、そこから牢に横たわり端王へ図星を突いたあの美しすぎるくだりまでの中身は北舟だったんだ、、、どうりで自分の事を言っているはずなのに、「我」という言葉が一つも出ず、やけに客観的な表現をするよね、と若干の違和感があったはずである。北舟は既に端王の心を誰よりも見抜いていたんだ。
少し前、夏侯澹が幼馴染の息子ではないことを知らされた北舟だが、そんな事実は既にどうでも良いくらいの愛情を抱く今となっては、夏侯澹を少しでも遠くへ逃がすため、己で身体を破壊してみすみす捕らわれたのである。これには愛が深すぎて震えたわ。
少し前には、岑菫天の命も尽きて傷心だった上に、連続して北舟の献身を見せられるのは視聴者にとって実に苦しい展開だった。毎度ながら回想で抉ってくるのやめてくれんか、、、
この事情を知っていたのは蕭添采のみで、遺言で夏侯澹の解毒を託されたため、一層そこに力を注ぐことになるが、謝永兒が逝ってしまったことを晩音が黙っていたのは英断だった。どこかで生きてさえいてくれれば、蕭添采は謝永兒の残した手紙だけでも光を浴びて生きて行くことが出来る。
その謝永兒だが、死してもなおこの解毒に一筋の希望を与える重要な役割を生前に遂げていた。同じようにして旅路で出会った花花も、仇討ちのために側にいたことを知った瞬間は残念だったが、伝聞とは違う敵国で晩音の優しさに触れ、結局、裏切ることなくこちらも解毒のヒントを残して散っていった。思えば、故郷が同じ太后も死に際に「回家」と言っていたよね。
驚いたのは、胥堯の父親(侯長榮)が再び登場したこと。胥堯は父親が捕らわれたことで夏侯澹へ恨みを抱いて端王の下で失脚の機会を狙っていたが、ほどなくそれも端王の策略だったことを知り、夏侯澹側へ寝返ったばかりで命を落としてしまった。父親の残した教えを口にしながら逝った胥堯の最後は苦しい思いをさせられたが、膿を一掃したのちに、その父親を朝廷へ呼び戻すことは前々から決めていたようだ。それなら先に胥堯へ知らせていれば良かったとも思ったが、父親が捕らえられたその頃はまだ晩音と出会う前で、はっきりとした未来は描けていなかったのかもしれない。
序盤の捕らわれていく姿で終了だと思っていた侯長榮が、再び最後に登場してなんだか嬉しかったわ。イケおじがすぎる。
幼くしてこの世界へ閉じ込められ、どれが現実なのかが曖昧だった自分の前に突然現れた晩音の存在は、孤独に耐え続け、屍のような日々に射したある種の閃光だった。この紛うことなき光に引っ張られ、草民5人と共にこの世の安寧を築くために力を注いできたが、以前から自身の命が短いことは悟っていた。師父の占った未来では、初めから双星は同時に存在することはなく、どちらか一方が消えるしかない運命だという。それなら自分が消える方を担い、晩音を生かす選択をしてこれまでを歩んできた夏侯澹だが、師父の予言は外れないと言っていた割に、結果的にはどちらも生かされていた。阿白が解毒薬を見付けて夏侯澹を救うという予言も、その一旦は担ったものの正確には違うため、予言の正確性も定かではない。
昔、趣味で漫画を描いていた頃、脳内の筋書きになぞって描いているはずが、勝手にキャラが動き出し、思ってもなかった方向へ進んでいくという経験をしたことがある。この小説もそれと同じような感覚で、まして別人が入り込んだ世界では、筋書きやキャラが決まっていても、結局、そこにいる人物によって未来はどうとでも変えられるという流れが、実に浪漫のある最後だった。
端王はこの世界では気が触れたように見えるが、自分がこの舞台(小説)で踊らされていたことに気付いたようだよ。
ラブコメと思いきや話数を踏むごとに深刻さが増し、終盤などは消えていく仲間が多く苦しい思いもさせられたが、創作物はエンディングが全てであり、最後まで忘れさせないキメ台詞にじんわりした。主演二人の相性が抜群だったね。
32話(最終話)のエンディングはスキップしないように笑
王楚然と丞磊が一緒に最終話を観るという企画で、王楚然が、この現場は自分の隠した感情をいつも引き出してくれた。この作品は終わったけれど、これからもずっと私にとっての大切な作品、とずびずびで語っていた姿になんだか一緒になって泣いちゃった。王楚然はどの出演作でも芝居が上手いけどね笑