一言難盡

一言難盡

Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.

『玉簟秋(The Lament of Autumn)』

2026年 10月〜 中国 全40話予定

 

出演

虞昶轩(虞昶軒)→丞磊

叶平君(葉平君)→徐若晗

 

 

蒸蒸日上を観ようと思ってたのに、なぜかこっちを食い入るように観ている笑 面白いんだよね、、、

 

ネタバレ 第1話~第10話。

民国時代の軍内の派閥やそこに絡まる財閥貴族、そして巻き込まれる庶民の葉平君、物語は葉平君を追いかける虞昶軒が軸となっているが、軍や財閥に関わる登場人物が多すぎて一人一人の名前を覚えてられない笑

 

南懷城で軍を率いる虞家はこの地で最も権力を持つ武家であり、跡継ぎとなる三人のうちの二人の息子は戦場で亡くなっている。残ったのは五爺の昶軒のみだが、これが見るからに放蕩息子で司令官である父親の虞仲権(張豊毅)も手を焼いている。

遊び惚けていた先で、偶然女学生の平君と出会った昶軒は、二度と会わなければ忘れられたのかもしれない。ただし運命の糸はしっかりと絡まり、虞家の反派に暗殺を企てられた昶軒の事件を機に疑惑の相手として再会してしまった。

 

出会った当時は少し印象に残ったくらいの存在だった平君へ、会うごとに惹かれていく昶軒は、その気持ちを隠しながら追うことはやめられない。傍らで、虞家と利害を伴う財閥代表の娘(陶紫宜)との縁談も進めなければならない。それに利用する名目で平君との取引を交わし、表ではそう装いながらの昶軒はガチで惚れ始めている。

病気がちの母親のため、女学校へ通いながら銭を稼ぐ平君は、縛られた身から解放されるよう取引を受けるが、昶軒へは嫌悪感しか抱いていない。それが益々昶軒の興味をそそり、おもしれー女の極みへと昇り詰めてしまった。

同じ女学校に通う陶紫宜は、学業で自分に勝る平君を元々煙たく思っていたが、昶軒と接近し始めたことでさらに妬む心が増していく。これが狙い通りの策だと言い聞かせて何度も平君を救う昶軒は自分の心を見ようとしていない。

 

ここで言われる中央政府はおそらく党の片側だけだが、その下に程家と徐家があり、程家傘下に虞家と楚家が連なっている、はず。

その傘下では、楚家が虞家との連合軍を提案して程家を持ち上げ、中央政府に入り込むという計画が進んでいた。虞仲権へ恨みを抱く牟林森(蔣愷)も同じ傘下なのかは謎だが、息子の昶軒を暗殺しかけたのはこの牟林森である。

楚家が提案した連合軍とは、虞家の手柄も自身のものにして使い捨てる予定だったようだが、それを昶軒の情報網が嗅ぎ付け、誰もが放蕩息子だと思い込んでいたところに満を持して頭角を現す。

父親に期待されていた虞明軒(長男)を疎みながらも敬愛していた昶軒は、清い心を持つ兄の意思を羨み、そうありたい自分と現実の挟間で苦しむ日々を送っていた。その兄の残した言葉が平君の言葉と重なる昶軒が、心を寄せられることはどうやら必然だったらしい。

兄が逝ってしまった今、放蕩息子を装ってはいたが、しっかりその意思は引き継がれ、清いだけの兄とは違って時に必要な冷血さも備えている。

こうして父親から司令官の座を譲り受け、本格的に軍を動かす立場となり、目立たぬよう平君の進む道も援助しているが、心にも無い辛辣なことばかりを口にして平君には何も伝わっていない。だけどね、その態度では仕方のないことだと思うわ笑

昌隆が相変わらずの役柄で安心感が半端ない。

 

過去に観音閣で出会ったことを二人は気付いていないが、兄への敬愛を見抜かれて、愛していない振りをするのはすごく苦しいことだと思うよ(うろ覚え)という平君の言葉とこの先生きていくことへの励ましは、おそらく昶軒の心を救って今があるはずだが、それでも同じことを繰り返しているな、、、

 

この辺りで平君の許婚である江学廷が外国から帰国する。

何の連絡もなく唐突に帰国したことから既に怪しかったが、江学廷はその足で虞軍への面談に向かい、そのまま軍内の翻訳の仕事を得てしまった。能力が高く評判はいいが、江学廷の目的は軍内を探ることであり、反派の一味である可能性が高い。

平君の許婚と知りながら、江学廷を採用したのは嫉妬と羨みからなのは分かる。それでも敢えて二人の姿を確認に出向くのは、逆に自分を苦しめている。睦まじい姿をじっと窺っては傷付く昶軒は不憫だが、その哀し気な表情がたまらなく良い笑 挙句、エロい妄想まで始めた自分を戒める姿が更に良い。いい顔するんだよねぇ。

一番ぎゅっとなったのは、難民の村で怪我をしたのが平君だと思い込んで取り乱しながら駆けつけたシーンだが、相変わらず平君には何も伝わっておらず不憫でしかなかった。

このドラマ、徐若晗もすごく良いけど、丞磊が抜群にいいね。

 

四姐はそんな昶軒の想いに気付いて、切なげな目線を送っているが、弟の姿は望まぬ相手と婚姻を結んだ自分と重なっている。

想い人ではなく政略で交わされた婚姻で、四姐は幸せな日々を送れていない。その夫である匡炳文と虞仲権の愛人?の陳晚蕎は、虞家へ仇討ちのために潜り込んだ敵である。

敵味方が入り混じる軍内や虞家の問題に、昶軒の執着によって巻き込まれる平君は気の毒だが、既に狂ったように平君を求める昶軒の制御不能な行動と、それに伴う哀愁が上手く融合していると思う。

他に気になったのは、陶紫宜の父親がひょっとしたら平君の父親なのかということ。この親父は以前、愚かな娘のために平君を滅多打ちにしてたけど。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第11話~第12話。

「俺らの関係」という言葉を反復して、謎に平君を脅すような態度を見せているが、関係も何も、そもそも取引で演じていただけの関係で、その想いは完全に昶軒の一方通行である。それを諭しても話の通じない相手では、江学廷へ誤解を与えないためにも黙っているしかないが、昶軒のいみふな言動には平君も面食らってると思うわ笑

このように愛し方も分からず、手に入れられないものへ必死に縋り付く姿には哀しさしかない。それを教えてくれたはずの人は、昶軒を残して逝ってしまったからね、、、

 

どうやら江学廷は牟林森側の人間で、虞家軍で起きている汚職(騙した兵士を鉱山で使役し、儲けた銭をちょろまかする)を調査していた。ガセでも何でもなく汚職は実際に行われていたが、これは司令官だった父親が、長年の恩情で馮三立を野放しにしていた結果である。

今やその職位を継ぎ、責任者となった昶軒が父親の尻ぬぐいで軍内を粛清している最中だが、鉱山で苦しめられた兵士に個々の事情は無関係であり、その責任は現司令官の昶軒にある。このせいで、他人のために力を尽しただけの平君が巻き添えとなり、昶軒は身体を張ってその命を救うのだが、こと感情に関しては平君の心を異性として疼かせるまでには至っていない。

 

事あるごとに絡んでくる昶軒に困らせられている平君も、大局を見れば、彼が悪人というだけではないことは分かっている。難民への救済や、軍内の是正、そして今回は命までも救ってくれたのだから、強引に絡んでくること以外はむしろ聖人の域である。

それでも庶民の平君が、国の在り方に望みはあってもそれを動かす立場にはないため、生きている世界がそもそも違う昶軒へ何かしらの感情を抱く考えには到底及んでいない。以前、お前たちが安全に暮らせているのは俺たちがこの街を守っているからだ、という昶軒の言葉が全てである。かわいそうな昶軒、、、平君には昶軒の存在など一ミリも掠っておらず、江学廷の結婚の申し入れも受けて現在に至っている。

 

個人的には、好いた女を狂ったように求める昶軒が狂気の沙汰でも、それを超える本人の葛藤がなんだか哀しくて嫌いにはなれないわ、、、いやむしろ大好きだわ。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第13話~第15話。

平日だとなかなか追い付けないなぁ。

 

察しの良い昶軒の調査の元、スパイ行為が表面化した学廷はすぐに捕らえられる。

命も惜しまぬ強い信念を持ち、それが平君や義母を悲しませようとも学廷の優先事項はこの活動にある。何も知らされずにいた平君は、学廷が利用されたと思い込んで昶軒へ助けを求めるが、軍が反派のスパイを簡単に解放するはずがない。

それでもどうにかして平君を手に入れねば済まないため、学廷の命と引き換えに自分の側に置く条件を提示する。この条件を泣く泣く呑んだ平君は、少し見直した点が逆にマイナスとなり、憎しみは深く刻まれていく。

昶軒の手段は客観的に見れば卑劣の極みであり、これが昶軒でなければ到底許されていない(視聴者的に)。それでも卑劣には成り切れず、手を緩めながら平君へ僅かな希望を与えている。

学廷の生死のみが平君の脳内を支配する間、夜通し泥道に車を走らせ、事故って出来た傷もそこそこで医師を拉致って、母親を救った昶軒の献身が全く届いていないことが悲しいね。

心中を見せず、権力を翳して有無を言わせぬあの態度は逆効果でしかないが、こんなに嫌われてしまうと何処に挽回の機会があるんだろう、、、とはいえ、視聴者にとってはますます愛すべき狂人になりつつあるんだけど。

それにさ、陶紫宜との縁談も水には流せないよね、利害が生じているんだから。それでも一輩子そばに置くつもりなら、愛人に据える気なんだろうか、そう考えるとちょっと腹立たしいけど。

学廷のこの先に特に興味はないが、生死に関わらず何か平君を失望させるような出来事がなければ昶軒の存在が上回ることはないだろう。

というわけで、失望させるような何かを個人的には望んでいる笑

 

ここまでを観ると、明軒を想い続けていると思っていた蘭卿は、なんでか昶軒へ想いを寄せているようだし、昶軒の部下の瑞同はどうやら平君を好いている。仇討ちで婿入りした匡炳文は、とっくに四姐への情が湧いているし、義妹の陳晚蕎はその匡炳文に惚れている。そして今回は伯仁までもがポッとなっていたが、それでも陶紫宜はないだろってなった笑

という感じで、全ての人間が一方通行の想いに苦悩して報われずに進んでいる。瑞同はそのまま想いを吞み込んで終わりそうだが、匡炳文は情と仇討ちの挟間で一番苦しみそうな未来が既に見えている。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第16話~第19話。

何か月かの流刑という破格の待遇で学廷は解放され、平君は昶軒の側にいることを観念したように見えた。しかしそれは、昶軒を良い気持ちにさせた後に地獄へ堕とす平君のささやかな抵抗だった。

母親を残して本気で死ぬつもりだったのかは分からない。それでも決して屈しない意思だけは伝えたかったのだと思われる。この自殺未遂を受け、永遠に失くすより知らぬ場所でも生きてさえいてくれればいいと思ったのか、或いは、死ぬほど嫌われている事実を受け止め切れなかったのかは謎だが、これを機に、昶軒は縛り付けてきた平君を手放す決意をする。哀しいね、、、見返りも求めず真心を以って行った全ては、平君へは何も伝わらずただ与えただけの日々だった。
 
その全てを、後に伯仁が知らせたことが期待通りで嬉しかった。伯仁が言っていたように、与えられてばかりいた平君はその献身を知らなければならない。何も知らされていない平君にとっては、理不尽な条件を呑まされて散々な日々だったが、昶軒の献身と苦しみを知る視聴者はどうしても昶軒の肩を持ってしまうよ。
ともかく、憎んだ相手の全てを聞かされた日を機に、平君の気持ちは逆方向へと揺らいでいく。
 
この辺りで、内戦が激化を辿る前線へ就くことを志願した昶軒は、手放した苦しみを忘れるが如く戦場へ向かうことになる。
初めて軍を率いて向かった戦場は、軍内の暴力の横行も収めつつ、士気は高まっていたが、武器の不具合などが重なり、昶軒が守った命は全て昶軒を守るための盾となって散ってしまった。
武器を不良品と差し替えたのは匡炳文なんだろうねおそらく。この男の恨む気持ちは分からんでもないが、命を奪われた関係のない兵士達が残した家族は、お前と同じ立場になるんだけどね。まあそんなこと考えられるわけないけどさ。後に、匡炳文も牟林森から利用されていることが分かる。

なんというか、、、父親の尻拭いとして軍内を是正し、これまでに積もった虞家軍への恨みも一人残った息子の昶軒が受け止めねばならず、挙句、心を通わせた仲間の屍までも背負わされる姿はたまらなく不憫だよ。

 

軍人が命を落としながら庶民の生活を守っている間、平君も女学校を卒業し、戦火の高まりを感じつつある街で一応は穏やかな日々を送っていた。流刑された学廷も戻り、元の生活に戻れそうではあったが、平君には救われた昶軒への思い、学廷には自分の女を犠牲に救われた自分の不甲斐なさが後を引き、これまでとは互いの心中が変化している。

そこに、留学先で付き合っていたらしい女が学廷を捜してやってくる。裕子(付き合っていた女)の目の前で、堂々と利用していただけだと弁解する学廷には呆れたが、平君も取り乱すことなくそこをしっかり指摘していたな笑 ともかくこの件で、平君の心は学廷から段々と離れて行く。

 

多くの仲間を失くしながらも軍を勝利へ導いた昶軒は、身体にも心にも傷を負いながら凱旋し、表彰も受けるが、大勢の屍の上に得た称号に喜ぶことなく虚しさの方が大きかったように見えた。

昶軒の安否が気になっていた平君も、以前と違った思いで駆け付けるが、昶軒は一瞥するだけでもはや関わろうとはしていない。ここで近付いてしまえば、理性に抗えなかったあの時のように平君を失くしてしまう未来が怖いのかもしれないね。気付かれぬよう見守る視線が切ないわ。

 

内戦に一旦区切りが付いても、今度は民国時代には欠かせない日本軍の存在が煩わしくなっていく。

ほどなくそれに反発した平君含む戯館が狙われ、平君一人が拉致られる事件が発生する。避けようとしても絡まった運命は易々と逃してはくれず、権力を存分に発揮して救いに向かう昶軒と、再び救われた平君との接点を生む。

戦場へ就き、いつ失くしてしまうかもしれぬ命の儚さを実感した今、昶軒には他に、自分を偽って好いてもいない女との利益のための結婚が、それにまさっているとは思えなくなっている。偽るよりも正直に生きることを、皮肉にも生死を味わって気付いた昶軒は、陶紫宜へ破談する意思を伝える。だからといって平君とどうにかなるつもりもないのだが、その想いだけは偽ることが出来なかったようだ。

陶紫宜演じる郭宇欣は、縦型ドラマで猛威を奮っているが、この高慢なお嬢様っぷりが上手すぎてほんとハマり役だったと思う。

 

ここから最後まで、大日本帝国は登場し続けるんだろうか、ちょっと気が滅入りそうだな、、、

 

つづく

 

追記ネタバレ 第20話~第22話。

平君を取り戻しながら互いに欺き合って日本軍と取引をした昶軒は、売国奴と見做されて捕らわれる寸前となる。

救われた恩はどうやっても返す意思は揺るがず、平君は軍本部へと乗り込んで昶軒の援護を行うが、ギリギリで裏切りではない証拠が届いて難を逃れる。

 

ここで平君が現れたのは自分に気持ちがあるからだと期待し、いそいそと家の前まで出向いた昶軒だが、期待通りの態度は平君からは得られず再び苦悩する。

そりゃそうじゃん、、、既に想いが極まる君と、憎しみからやっと感謝への気持ちに変化したばかりの平君は、未だ恋心となるまでにはスタート地点なのだ。それをいきなりMAXの感情で詰め寄られても平君が受け入れられるはずないよ。我不懂って笑 今は恩を返したいだけの平君が、自分と同じ熱量で応えられぬ混乱が分からんか。

それでも平君の感情は少なからず動いている。自身の失態を埋めるかの如く躍起になって昶軒を貶める学廷の姿は、あまりに醜く、もはや一緒になることは考えていないだろう。そもそも学廷への愛は元々情愛でもなく、共に育ってきたために家族愛をそれと勘違いしている節がある。ということは、平君も情愛を経験したことがない昶軒と同じということになるね。

 

平君の気持ちが得られず無理強いした以前とは違い、生死を目の当たりにした昶軒の成長は目覚ましく、今では得られぬなら諦めて手放すよう自分に言い聞かせるまでに至っている。

こうして、永遠に道が交わらぬよう別れを告げることになるが、その矢先に、かつて観音閣で出会った少女が平君だったことを知る。

 

一方の平君は、拉致られた衝撃も収まらぬ中、今度は陶ジイに拉致られる(二度目)羽目になる。このジジイが娘を甘やかすあまり、人の命を顧みぬ神経には仰天するばかりだが、一体お前は何様なんだよ?

 

父親だったよ笑

娘という事実を知らぬまま、奪おうとした命は昶軒によって阻止され、この辺りでやっと陶ジイは事実を知ることになる。

ここから、玉佩を見付けて病院へ駆け付け、かつての恋人に再会して罵られ、目を醒ました平君にも重ねて罵られた上、喚き散らして乗り込んで来た紫宜へ平手打ちをかます、とかいう一連の流れが昼ドラかと思った笑

 

この事実の衝撃と怒りで絶望する平君へ、今度は一歩下がって温もりを与える昶軒は、狂気が削られてべらぼうにいい男へ変貌している。

それに感謝しながらもやはり想いには応えられず、平君は母親を伴って南懷城を離れる決意をするが、その裏では匡炳文と牟林森が暗躍し、平君の命を奪おうとしていた。

こうして、滞在先に火を付けられ再び窮地に陥るのだが、これも昶軒がギリギリで救うことになった。なんというか、次から次へと昶軒への陰謀に巻き込まれる平君の危機を昶軒が救う展開どんだけやるのよってなる笑 しかも、そこに毎度間に合わずにいる学廷を絶対に英雄にはさせないシナリオが極まっている笑 おかげで、お前が救えば俺が出るまでもないんだがな、という旨の台詞に説得性が増す。

 

救い出された母娘のうち、母親は救えなかったが、平君は意識の無いまま今後目を醒ますかどうかも分からぬ状態へと陥る。昶軒は両親の反対を押し切って、その状態の平君を娶ることになりそうだが、形は違えど、結局、平君の意思は尊重せずに手に入れることになるのか。永遠に交わらないと別れてからすぐに、二度と離さないって心に決めていたもんね?

個人的な妄想では、目は醒ますが記憶を喪失している。→献身的に支える昶軒(夫になってるはず)を平君も愛するようになる。→それが極まったところで記憶を取り戻す。→想いを受け入れられなかった腹いせで、昶軒があの火事を起こした旨を思い出して(事実ではないが)再び拗れる、とかいう展開になりそう。

 

史実をなぞる以上、避けられないけど、ここでもう片側の党の名が挙がっていたため、日本軍との争いも激化していきそうで気が重いな笑

 

つづく

『兰香如故(蘭香如故)Against the Current』

2026年 9月~ 中国 全47話

 

脚本 桐华(桐華)

 

出演

许兰香(許蘭香)・沈嘉兰(沈嘉蘭)→谭松韵(譚松韵)

林锦岐(林錦岐)→刘学义(劉学義)

赵星棠(趙星棠)→李梦(李夢)

 

 

追記ネタバレ 第35話~第36話。

瞬く間に謀反の影響は広がり、錦岐や蘭香当人たちだけでなく、京城の人々や林府(旧沈府)にまで及ぶが、予めの対策で回避は出来ていた。身体の弱い錦嵐(郭迦南)は京城でいくらか良くなっていたが、おそらく完治するものでもないんだろう。今回の無理が祟ってついに吐血した錦嵐の死にゆく日は近い、、、それが本当につらい。

 

漢王と対面し、戦火の中心にいた錦岐は、抗えない謀反にせめて武器は持ち出させぬよう爆破することで精一杯の抵抗を図るが、その間、皇宮には既に謀反兵が押し寄せていた。

九皋の知らせで皇帝にも叛徒は知れており、漢王側である趙祖父の助言は、自身が謀反に加担する証明となって直ちに捕らえるまでに至る。皇帝の判断に狂いがないことは実に頼もしいが、ここで現状を淡々と述べて趙ジイの助言を覆した韓梁などは、思っていた以上に頭が回り、ただの優しいだけの男ではなかった。さすが探花の称号を与えられただけはある。

 

一方、敵を盾にして爆破の衝撃を抑えた錦岐も、その爆風で身体はボロボロとなるが、「同道」を背面に南客が手を伸ばして颯爽と救いに現れる。

この南客に関しては、序盤はスパイなどを疑ったこともあったが、今となってはそう見えた言動が全て天然だったことに気付く。家刑の場でも涙を流し、命懸けで危機を救う南客の大爺への愛は誰よりも深い。

軍営から逃げ出した後は、南客も錦岐の命に従って別々となるが、逃げる体力も残っていない錦岐へは追っ手が迫っていた。

ここまでか、という緊張感の中現れたのは、別院へ送り返したはずの蘭香であり、この期待通りの展開が熱かった。その後、馬に物を食わせた手で錦岐へも同じように食わせていたことがちょっと笑えるのだが、ともかく危機は脱して小屋に身を潜めるところまでに至る。

ここで、詫びながら再び韓梁の話を持ち出す錦岐に半ば呆れて事実を伝えた蘭香だったが、これを知った錦岐は実に嬉しそうだったな、その後、ソコではない旨を並べられ思いっきり叱られてしまうのだが。

 

この後の展開が衝撃だった。

二人が逃げ惑っている間、京城では漢王が既に敗れ去っていた。速やかに九皋を皇宮へ送り、援軍要請へ向かわせた南客の知らせで英国公が動いた結果だと推測するが、その影響はやはり星棠へまで届いていたようだ。

虐げられても尊厳を失わぬ星棠が、賊と揉み合いになったところを火縄銃で撃ち殺し、その命を救った蘭香は、着いて来る星棠を強くは拒めず共に小屋へと戻るが、星棠の命は負った傷により消えかけていた。

 

ここで、救ってくれたお礼だと星棠が託した贈り物は、錦岐が皇帝を裏切った証拠だった。そうか、廃太子を逃がした証拠を既に趙家は掴んでいて、まさに嘆願する寸前だったのか。それを自身の保険にしようと盗み持っていた星棠は、救ってくれた蘭香へそれを託し、自分と同じ道から解放したかったんだろう。

銭はあっても自由はなく、道具としか扱われなかった名ばかりの自分を、これまで一人の人間として救ってくれた者はいなかった。守ってくれる者がいない以上、自分で守るしかない日々では、人を傷つけてまでもその闇を覆うしかなかったのかもしれない。最初で最後に、ずっと欲しかった物は蘭香がくれたんだねきっと。

謀反の失敗で逃げ惑う最中に、娘を捨てるような親の元に生まれたことは不幸でしかないが、来世は業を背負わず幸せな日々を送って欲しい。

とか妄想していたら涙とまんなくなった。(定期)

 

過去には暴挙も振るわれたその蘭香が星棠へ与えた慈悲は、速攻で形となって戻り、結果的に、あの時祖父がフラグを立てた禍も蘭香の手で灰となって消えた。こうして蘭香はその心に従った行動だけで錦岐を始め、林家全てを救うことになった。

立てられたフラグがどう回収されるのかと思っていたが、このシナリオ運びは凄いね、蘭香の与えてきた愛でそれすらも手元へ戻って来る、どこまでも因果の巡らされた筋書きが切なくとも温かい。

 

蘭香が証拠を託され、それを燃やすまでの一部始終を薄目で聞いていた錦岐は、その選択に胸が一杯だっただろう。知らぬフリをして口にも出さない蘭香を、賜婚までにして選んだ自分は正解だったと涙も止まらないはずだよ。

その涙が自分への感謝ということも知らず、優しく拭って傷の痛みを気遣う蘭香が尊すぎる。結果、錦岐は二度命を救われたことになった。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第37話。

漢王は排除されてもその残党は未だ錦岐を追って、ついに小屋まで辿り着く。謀反に加担し、負けたとなればヤケクソ状態で殺気漲ぎる韋豹だが、それでも当然家族を守りたい思いはある。

謀反に加担したとて、その後の行いを正せばやり直すことは可能だと、錦岐の提案した挽回の機会を逃すことなく無慈悲な残党から百姓を救った韋豹は、孫勇の口添えもあって自身と家族の命もおそらく繋がったんだと思う。夫婦揃って慈悲深いのな、、、

「亡羊補牢、為時未晩」これは、今回、蘭香の台詞でもあった。

 

そして、この戦いで錦岐を戦火から颯爽と救った南客にはまだまだ見せ場があった。

蘭香が錦岐の元へ駆け付けている間、小蓮は別院へと戻る予定だったが、戦が始まったことを機に馬夫は金目の物を盗んで小蓮を置き去りにしていた。そうして大雪の中、どうする事も出来ず凍えていた小蓮の前に現れたのは、英国公の元へ向かっていた南客だったのだが、よもや広い森の中でこう絶妙に交差することがあるとはな!南客の伸ばした手(この日二回目)が、頼もしいのなんのって。

かつて、「あの人ちょっと変なんだよ、熱湯を掛けられてもぴくりとも動かないんだよ?」と言っていたのは小蓮だった。これがスパイなのかと思わせた原因だったからよく覚えてるんだけど、心細い思いの中、その変な男の差し出した手は実に神々しかったと思うわ笑 そこを通りすがってくれてありがとうと言いたい。

 

しかしこの件で、蘭香には新たな反省点が加わることになる。

これまでは、無理矢理嫁がされたことに絶望し、背負った責任もそこそこで使用人をおざなりにしていた。それが今回のような恩知らずの使用人を生み、正しく教育出来ていなかったのは自分が責任を放棄してきたためだと猛省する。好きだの嫌いだのだけで家事は回せるものでなく、この家の大爺へ嫁いだ時点で、蘭香にはその一切を取り仕切る責任が生じている。

こうして、無理に嫁がされたという事実に逃げて見ないフリをする期間は終わり、ここから考えを改めることにしたようである。

新たな決意の中、出戻りで心苦しい大姐へ家事を取り仕切らせるのは、その心を少しでも軽くするための配慮なんだろうね、優しい、、、魯家へ残された息子も解放が許され、苦しんできた大姐の日々がやっと光を浴び始めた。

 

因みに、九皋と王蝉がめでたく結ばれる日も近い。嬉しさではしゃぐ九皋がめちゃ可愛かったね笑

韓梁にも、この世には気骨のある娘が蘭香だけではないことに気付き、報われぬ想いで時を費やすことのない未来が見えた。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第38話。

京城の林家では、先の功績により靖安侯に封じられた錦岐と南客九皋が奴籍を解かれる栄誉中の栄誉を賜るが、相変わらず蘭香の表情は硬いままで喜ぶ様子はない。それが夫とは進む道が違うという言葉に現れている。これに錦岐も悩んでいるが、国に一族を滅された蘭香には、皇帝へ仕える錦岐も同じ類に見えているのかもしれないね。
それでも林家大嫂として、皆の心を一つにする役割はしっかりと果たしている。
病弱だった錦嵐は、本家を離れ母親の干渉が無くなったことで伸び伸びと過ごし、妻も無事身籠ることとなった。この命がそう長くないことは明白で、それまでは生き生きと過ごして欲しい気持ちはあるが、錦嵐を見送らねばならないことが今からつらい。
林家本家でも、祖母が倒れたと同時に錦嶠の妻も子を産むなど、慌ただしい日々を送っているが、互いの距離があることで今のところは平安が保たれている。
 
賜婚で林家に嫁がされた蘭香は、よもや逃げ出そうとは考えていないだろうが、まだ見ぬ子たちのために屋敷や土地を手に入れるつもりはないようだ。この時点で、錦岐を受け入れることなく子を産むつもりもないことが分かるが、大姐に家事を託したのもその心中を軽くする他に、どこか自分の居場所ではない林家とは距離を取っているように見える。他人への慈悲にあふれ、弟妹に愛されていても、完全に心を開くことのない距離が少し悲しい。

 

そしてやっと今回、序盤での伏線が回収され、錦岐の行いが知れることになる。

あの時(第2話くらい?)、沈一族のお骨を引き取って供養した人物を視聴者だけは分かっていたが、ここでやっと蘭香にもその事実は知れる。個人的には、これが分かっていたから錦岐が何をしてもマイナスには見れなかった。
 
嫁いでからこれまで、夫としての存在や立場は認識していても、おそらく情愛など全くなかった蘭香だが、心残りだった思いが救われたあの時の全てが、思わぬ人のおかげだった事実は猛烈に響いたんじゃないか。
しかし当の錦岐は、謀反を察知して即座に皇帝へ知らせ、援軍までを出動させた機敏さが、やはり妻の前では発動しない笑
泣き崩れる蘭香を気遣って背中を撫でる優しさはあっても、あんな近くにいながら「蘭兒來遅了」は線香に夢中で聞き取れず、侍女や嘉蘭の誕生日への蘭香の反応なども特に疑問には思っていない。戦略に長けていても相変わらず妻の事となるとポンコツと化す錦岐、、、陸先生なんて目線だけで蘭香の出自を察したのにな笑 「同道」が良い所で流れる。
ともかくこれで蘭香の気持ちの変化は確実にあったはず。
 
つづく
 

追記ネタバレ 第39話。

瞬く間に時は過ぎ、錦嵐の妻は無事子を産んでいたが、同時に錦嵐の命も消えていく、、、

この描写が長く続かなかったことで私の心も破壊されずに済んだ。

 

今回は、台詞と童謡で時の流れと皇宮の危うさ(コウロギも登場)を表現し、錦岐と蘭香の関係もこの3年弱の間に信頼し合える仲となったんだろう、ゆえにやっと夫を受け入れた姿が見られる。

あの花売りの娘が今回は露店で蓮根を売っていたが、ほんの赤子だった子が成長した姿に時の流れを感じる。

 

国の中枢を離れたことで渋られていた金陵への帰郷も叶い、久々に両親と陸先生の様子が見られてすごく和んだよ。希望の如く見送った蘭香が子を身籠って帰郷した姿に、自身の心も救われたかのように満足気だったね。

 

林家では、嫁いだ娘や嫁いで来た嫁、そしてその子などで賑やかな大家族となっており、まるで序盤の沈家が戻って来たかのようだった。蘭香は一度その賑やかさを全て失くしてしまったが、こうして再びあの頃を取り戻しつつあることがなんだかきゅんとするよ、、、

 

つづく

 

追記ネタバレ 第40~41話。

前話では明確に言われていないが、40話で錦岐が朝廷での任務を辞して帰郷したことがその辺の娘たちの噂で言葉にされていた。

思えば、林家祖父も錦岐が京城へ赴くことに関し、渋い顔で忠告していた。ゆえに祖父(林家)にとっても、孫が早々に中枢から離れたことで安心は得られたんだと思う。今のところ全く出番がないけど。

 

ほどなく繡菽は嫁ぎ先が決まり、侯府へ嫁いだ繡茹は、前妻の娘や自身の産んだ三人娘と睦まじく過ごしていたが、爵位を継ぐ男子がおらず、側室を迎えるという話に展開していく。

側室が男子を産めば、正室であっても自分とその娘たちが虐げられることは予測出来るため、繡茹は大人しく受け入れる訳にはいかない。

それを察した大太太と同じ思考の蘭香は、おそらく示し合わせずとも気持ちは通じている。ゆえに離縁をしない代わりに林家の条件を侯府へ承諾させ、繡茹の娘たちの未来は守られる。側室の存在は、今の大太太自身も心を悩ませる要因となっているため、娘に同じ思いはさせられないのよ。大太太とは著しく格の違うあの親父には、あの側室くらいがお似合いだけどもさ。

 

ともかく繡茹にとって、側室を迎えることが問題ではなかったことに少し驚いたが、若くしてこの時代の道理を弁え、感情に走ることのない繡茹には改めて感心した。

大太太の判断が常に賢明なために今の林家があるとも言えるが、そこに蘭香が加わってある意味無敵となった。

感情に走りやすいのは繡芄だが、時間と共に変化を遂げながら、過去に縋ることなく元気で明るく過ごす姿は安心感がある。

 

この側室問題の過程で、錦岐が蘭香について述べた告白は感動するところ。それを聞いていただけの袁紹輝もなんだか涙目で、本来はそれが理想で自分もそうあるべきだと恥じる気持ちが無かったとは言えない。それでも錦岐のように爵位を絶やす覚悟はなく、それを捨てられないとなると側室を迎えぬ選択肢はなくなる。

袁紹輝は、繡茹が側室の件を離縁してまで反対したのが、自分への愛のみだと思っていたようだが、冷静かつ強かに伝えられた言葉は少なからずその心を傷付けたようだ、また涙目だったし。

繡茹の言うことはもっともな話で、自分は側室を迎えるのに妻にだけ黙って受け入れさせるのはちょっと都合が良すぎるよね。或いは、自分がそう思われ諦められていたことに傷付いたのかもしれない。

 

この側室話に連動して、林家から提示した、側室は林家から選ぶという条件は、自分が選ばれぬようにする甘棠や小蓮へも慌てて意思を表明させる結果となる。それで慌てていたのは侍女ばかりでなく、あの生真面目天然の南客までやってきて本人へ確認もせず小蓮を娶る意思を表明するんだが、相変わらずおもろい男で和む。

こうして甘棠は小蓮の兄へ嫁ぎ、小蓮は南客へとさっさと嫁いでいった。残った王蝉と九皋もほどなく母親からの了承を得て、次々と匂わせCPは片付いていく、めでたい。

 

めでたいことは続いて、蘭香も第一子となる女子の出産を終える。気絶したのが蘭香でなく錦岐だったことは、どこまでも妻の前ではポンコツという一貫性を保ってるね笑 一緒にふーふーやってんの可愛すぎやろ。

しかしそのめでたい裏で、大太太が病に侵されていることを視聴者へは知らされる。やだ、、、死なないで、、、残り6話の間に何人見送ることになるんだろう、、、

 

そして今回、錦岐が蘭香の出自に疑いを持ったため、おそらく一生言わないつもりだった蘭香の正体は知られてしまうんだろう。

最終的に知られることは予測出来たが、そのきっかけが母娘の話の食い違いだったことは予想外だった。この場合、二人とも昔の記憶すぎて曖昧なんだろうな、で終わりそうな部分に疑いを抱き、その深刻さが顔面から伺える。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第42話。

序盤に、たまたま許万全の手元に巡ってきた「寒山図」、これに目を奪われ即座に買い取った祖父の描写があった。

当時、この絵が偽物だと騒がれ家に持ち帰った父親へ、客の目に付くよう助言したのは蘭香だったが、これを生家で所持していたことに気付いていたのかな。あの時は蘭香の動揺など全く感じなかったが、巡り巡って自分と寒山図が再び林家で交差することになった。

この絵にまつわる話の流れから、長年抱えてきた祖父の遺憾を知らされて、錦岐は気付いたのかもしれない。

やはり戦友とも言える沈家を見捨てたことは祖父も悔い続けてきたんだね。錦岐も少なからずその思いがあって沈家のお骨を慰霊したわけだが、互いに口には出さずとも、沈家へ抱える林家の遺憾はその心に深く刻まれていた。(しょうもない錦岐の親父は除く。)

林家も沈家を貶めたわけでなく、当時は、林家の活路を求めて隠れただけである。沈家だけに責を負わせたことは裏切りとも言えるが、そうでなければ林家も共に滅んだだけの話で、どちらにしろ沈家が救われたという話ではない。

こうなると、これまで心に従った言動だけで人を救って来た蘭香が、その存在だけで林家の遺憾も少なからず解消する結果となるね(祖父が気付けば)。

過去を振り返って涙する侯長栄、イケオジがすぎる、、、

 

その後に蘭香へ伝えた言葉はおそらく出自に気付いた上でのことなんだろう。それでも蘭香が言い淀む過去は敢えて追及せずに、寄り添ってこの先を生きられればその他のことは些事だと悟る。察しの良い蘭香はそれに気付いたようだが、同じ気持ちの中、敢えて出自を告白をすることはこの先もないんだと思う。

 

ほどなく、全く望んでいなかった大太太の命が尽きる。

林家の人間を見れば、大太太が担って与えてきた道は正しいことが分かる。しょうもない親父の元であれだけ善良な子たちに育ったのはこの母のおかげであり、林家で最も敬愛された人だった。その死を悼む皆を見て視聴者の心も焦がすような最後は、「惜花芷」で皆に囲まれて逝った祖母の死で味わった悲しみが蘇る。

 

こうして死にゆく前に蘭香へと未来を託したわけだが、錦嶠の妻は貴族がゆえに自尊心が高く、奴婢上がりに林家を仕切られることに難色を示す他に、いずれ主母の権利を手に入れたい気持ちが強い。それに留まらず大姐の子二人を脅して、蘭香を貶めようとしている。そんなつまらん策で蘭香が足元を掬われるはずもないが、外部からやってきて林家の精神性を穢すような嫁は要らないんだよ、、、うだつは上がらずとも人として大切なものは失わぬ錦嶠が、この妻にはもったいないね。

とはいえ、この先、林家で長く過ごして蘭香の違わぬ道を学べばまだ救いはある。

それよりさ、何のために生きている~のくだりで、私はねー両親とー生まれて来た子供とーこの世の儚い美しさとー、などの中に錦岐が入ってなかったことが気になる笑

 

つづく

 

追記ネタバレ 第43話~第47話(最終話)。

葬儀の場で主権を狙った錦嶠の妻の浅はかな計画は、祖父の一声によって貶めるまでに至らず終了する。性根はそう良くはないが生粋の悪人でもないこの嫁は、祖父が亡くなれば分家していずれそこの女主人になるはずだが、そうなると錦嶠だけが気の毒だな、、、
 
ほどなく皇帝が崩御し、跡継ぎの太子がそのまま玉座に就くが、太監を重視する朝廷の政策は常に危うさが潜む。ただし、林家は蘭香の助言に従って中枢から離れていたことでさほどその影響は受けずに済んでいる。
 
この辺りで再び杜翠雀が現れる。
あの時、流刑される道中で賊に攫われ命を落としたという噂は事実ではなく、攫われた賊の中で頭角を現し、なんとその賊の頭にまで登り詰めていた。
かつて女がゆえに実力が認められぬ世の中へ恨み言を吐いていた翠雀は、賊とはいえ、それが達成された現状は自身の望む生き方そのままで、そこまでに至らせる実行力はある意味尊敬に値する。
林家への復讐に見せかけて、金陵を掌握しようと現れた翠雀は、渥那人と手を組んでこの地へ乗り込んで来ていた。その過程で、繡芄とは知らずに拉致った件を機に林家へもその存在を知られたわけだが、蘭香も翠雀が単純に復讐のために現れたとは考えていない。
 
その間、太監の愚策に乗った皇帝は渥那人に侵入された挙句、自身も拉致られ、この地は一時皇帝のない国と化す。
この侵入を海辺で阻止するべく戦った袁紹輝は、べらぼうに強い翠雀の配下に無残に斬り殺されたんだが、、、え、ひょっとしてこれヤられるのかとじりじりしながら戦闘を観ていた私にとって、これは正直ひっくり返りそうになるくらいの衝撃だった、、、側室云々で騒動もあったが、驕ることなく貴族としての責任を背負って、百姓を守り抜く信念を持ったこの男が私は好きだった。ゆえにあの無残な殺され方が本当に衝撃だった。
この一報は即座に錦岐へも伝わり、その悲しみと怒りは頂点へと達する。ここで衝動的に仇討ちへ飛び出す夫をなだめて、確実に捕らえる計画を諭した蘭香は、いつの時でも冷静で正しい道へ導いてくれる。
こうして敵の目的を察した二人は偽情報で翠雀を油断させ、対京城に迫る渥那人と対翠雀へ分かれて各々の計画を果たす。
翠雀の色恋洗脳で袁紹輝を殺めた激つよの配下は、錦岐との激しい戦闘の末、最終的に凌遅刑を示唆されて退場し、翠雀は爆破と共に自身の金陵王(どのポジションなのかは謎)への夢も潰える。この女は最後まで反派だったが、みみっちい部分が皆無で悪人っぷりが清々しいまであった。悪事でしか望むものを手に入れられず、ある意味、蘭香とは真逆の道を辿った最後は、鬼の形相で華々しく爆破していったな。
 
少し時間は戻って、京城では拉致られた皇帝の代わりに韓梁の推薦した新帝が登極していた。おそらく今の皇帝下では、国が衰退の一途を辿る未来を案じた結果だが、これが後に惨事を招くことになる。
錦岐が京城へ食糧を届ける任務を果たし、韓梁の采配で渥那人を撃退した結果は国にとって大きな功績を残すが、その代わりに人質となった愚帝は帰還し、復位を果たす。太監はここぞとばかりに韓梁が新帝を立てた旨を叛逆だと非難し、命じられた雪の中での一晩でそのまま命を落とす。言葉通り、雪の中立ったままの状態で死を迎えた韓梁の最後には再び衝撃を受けた。
これが蘭香の案じていた朝廷の危うさであり、それを見越した蘭香の助言で林家への被害は回避されていた。思えば、祖父と蘭香は一度それを経験したために、あの時からの思いは共通していたのかもしれない。奴婢上がりだという事実には目もくれず、祖父が林家の進む道を蘭香なら担えると判断したのは、道が同じだと感じたからなんだと思う。
 
この祖父には最後にもう一つ役目があった。
少し前、翠雀率いる賊に拉致された繡芄を逃がしたのは、序盤に、決まっていた繡芄との縁談を断ってきた謝昭だった。
結局、趙六娘の夫となった謝昭の名は度々登場しており、星棠と逃げた六娘が所持していた離縁書の誠実さに繡芄が感心していた描写もあった。よもやこれが伏線とは知らず、恩人として登場する展開は熱かった。
これを機に出会いが重なった謝昭は、林家へ婚姻を申し入れることになるが、謝家の意向で覆された過去の縁談に対し、繡芄の母親のような嫌味は何一つ言わず受け入れた祖父には、今や意地を張るほどの出来事もそうそうないんだろう。ここまで堅実に生きられる人ならばそのくらいの器は持ってるかさすがに。それにしても侯長栄が素敵すぎる、、、(何度も言う)
あの頃の謝昭は、されるがままの人生に反発するだけのチャラい印象だったが、終盤で見せた落ち着きは、家を離れて世を歩き視野を広げた結果なんだろう。序盤は互いに顔も知らぬ他人だったが、この20年弱での経験は、巡り巡って同じ人へ出会うための助走の時だったんだね、このエピソードはちょっと熱かった。
その間、体を患っていた蘭香の母親の命も尽きることとなる。
実の娘と変わらぬ愛情を注ぎ、それに応えた蘭香と過ごした日々は長く、穏やかで幸せな人生を生きられたと思うよ。父親はそのまま世俗との関りを断つ僧院へ身を寄せることになり、慰霊しながら妻と娘からの迎えを待つことにしたのかもしれない。
あの時、惨事の中で唯一生き残った蘭香がこの両親に出会えたことは、たとえ奴婢であっても幸運だった。それに感謝しながら生きた蘭香が良民となる功績を果たし、その恩を返して最後まで睦まじく過ごせた日々は、実の親子と違わぬ人生を送って心残りなく生を終えられたよねきっと。
袁紹輝を失くして落ち込みもそこそこ(笑)だった繡茹も、ハイエナを一蹴して、強かに独自の権利を勝ち取ることとなった。林家の女子の中では一番強かったねぇ。
 
こうして流れていく月日はあっという間で、一女一男を儲けた錦岐と蘭香にも別れが訪れる。
「我妻跟我定親時叫沈嘉蘭、和我成婚時叫許蘭香、紅綫一直都是一個人、千萬千萬千萬不要弄錯了」
月老へ来世での出会いを念押した言葉を最後に昇天した錦岐は、白髪となるまで添い遂げられなかったことが少し心残りだったとは思う。それでも来世での再会の期待を持って穏やかに召されていった。
残された蘭香の人生は、哀しみに暮れるというより実母の残した「活」を糧に、おそらくタイタニックのローズのように力一杯生きたんだろうと思う。最後まで沈家の汚名返上という言葉を口にすることはなかったが、戯班のシナリオで自身の思いを形にし、受け継がれていくどこかの過程で沈家を蘇らせられることを望んだ百数年後、その望みは達成される。この頃には既に蘭香は転生して錦岐に見付かっていたかもしれないが。
 
面白かった。「ザ・ロイヤルファミリー」のように、長い人生の要所に焦点を当てながら進んだ構成は、違和感もなく、むしろ短いエピソードで描写された周りの人々にも都度感情を動かされた。すべてを優しく終着させるシナリオが心地良く、中だるみなくずっと面白かった。
桐華のシナリオは現代劇も含め満足度が高い。

『一瓯春(一甌春) Spring of the Blade』

2026年 9月~ 中国 全30話

 

出演

谢清圆(謝清圓)・陈云芽(陳雲芽)→周也

沈润(沈潤)・严瑞(嚴瑞)→许凯(許凱)

 

 

9月配信で蘭香如故に続くお屋敷もの2作目だけど、こっちも面白い。

 

ネタバレ 第1話~第6話。

代々官吏を担う謝家の血を引く清圓は、人を殺めた罪に問われて謝家を追い出された母親と外界で慎ましく暮らしていた。当時、謝家には黙って出たのか追放されたのかは謎だが、その後に母娘を追ってきた謝家によって母親は命を奪われる。

 

それから数年が経ち、謝家では奇妙な現象が起き始めて大騒ぎとなっていた。この禍の連続は詛咒ではないかと疑った謝家は、指南を仰いだ道長による血脈の一人が福神となる旨の助言に従い、かつて追い出した靳春晴の子を捜し出して家へ迎えることになる。

こうして謝家に戻ることとなる清圓だが、謝家での奇妙な現象、屋敷の火事、道長の助言、この全てが清圓の策略で行われていた。

当時、母親は清圓を孕んだまま追い出されたが、無事外界で生まれた後の日々は貧しいながらも幸せだった。そこに突然刺客が現れ母親を殺められたため、幼いながらも謝家への仇討ちを誓い、それだけを目的に生きている。

策を凝らした甲斐あって、遂に謝家へ迎えられた清圓の復讐がここから始まるわけだが、この過程で、都から横塘へ派遣されていた厳瑞と出会う。

 

厳瑞は、皇帝に最も近い位置で任務を担う諫議大夫という肩書で、放蕩者を装って汚職官吏の調査を行っているようだが、謝家へもその疑いは向いている。そこに計画遂行中の清圓が現れたため、謝家との関連が拭えず深い印象を残すことになる。ていうか推測で清圓の計画を全て当てたんだが、勘冴えすぎじゃないの笑

それから清圓を調べ始め、養母の陳婆婆の茶屋から謝家へ戻されたことを知るが、自分の捜査範囲の謝家との関連もあって、何かと清圓を付け回すようになる。謝家へ戻った目的を執拗に尋ねているが、そこは関係なく俄然清圓の方へ興味は湧いている。

 

謝家へ戻った清圓は、自分の母親の行いで母を亡くした清容の恨みの対象となり、荒ぶる態度で接する敵を躱す日々を送る。何度目かの絡みで偶然そこを別件で通りかかった厳瑞も命を狙われ、二人で河にまで落ちてしまうが、ここでの厳瑞の命は清圓が救うこととなった。

後に、狙われたのは厳瑞の命でなく、謝家の所持する田庄で不当に銭を巻き上げる証拠を持った田庄の長の命だったらしい。その死を手掛かりにじわじわと悪代官を追い詰める厳瑞は、放蕩者が汚職を率先して行うフリをして任務遂行中である。

 

正直ここまでは、厳瑞という人間を無の感情で観ていた。

それがだ、第3話辺りで清圓の回想が始まり、母親の死から仇討ちを決意するまでが描かれたことを機にそれは一変する。

回想した当時の清圓は、預けられて滞在していた沈潤と手を握り合って追っ手から必死で逃れるような窮地を経験していた。後に、沈家も一家惨殺され、沈潤だけが生き残ったことが分かるが、この真相を必ず突き止めるという誓いの元、二人は再会を約束して別々の地へ向かった経緯があった。

共に惨事を経験したここまでの絆となると、厳瑞が沈潤でないとちょっとおかしいよね、と思いながらなんとなくポスターを見たら、許凱/飾 沈潤・厳瑞って書いてあったことに仰天したのだが、これに気付いてから、なんだか厳瑞が愛しくてたまらなくなった、、、約束を違えることなく、真相を突き止めるための力を得るべく、孤児から皇帝の脇まで登り詰めた日々に勝手に思いを馳せていたら胸が熱くなったよ。

あの頃は、謝家から追い出された母娘とも知らずにいたんだろうから、出自を知っても気付くはずもないが、今は殺伐とした中で薄っすら協力体制にはなっている。とはいえ殺伐としているのは清圓のみで、謎の鞭打ちから清圓を救ってしっかりと腕に抱き、侍女へ平手打ち返しをするような厳瑞の方は既に恋が始まっているな。

厳瑞に関しては、謝家の話し合いで話題にも上がっていたが、表向きは殿前司都指揮使の役職を持つ沈潤とは別に厳瑞がいるらしい。それも沈潤が外で活動するための名なんだろうね?

 

梅映華と悪代官が結託する銭を巡る悪事は、暴かれるのもそう時間は掛かりそうもない。その間、清容の恨み言と淳之を巡る清如からの嫉妬の応酬が煩わしそう。あの家での味方は大姐の清和のみだが、清圓が強すぎてあまり心配はしていない。

 

つづく

 

追加ネタバレ 第7話~第10話。

田庄を巡る梅映華の悪事は、農民への配当をくすね、その銭に不当な利子付けて当人たちへ貸し出すという貪欲なものだったが、厳瑞の捜査が回る前に、その商売は清圓へと押し付けられていた。

既に農民の暴動が加速していた状態を、機とばかりに反転させ、悪事を噤む代わりに梅映華から銭を毟り取って補償に当てた二人の足並みは、打ち合わせずとも絶妙に揃っている。

この騒ぎは、梅映華の指示で悪事に深く関与していた栄婆が捨て駒にされて収束したわけだが、使用人の割に態度がデカすぎなのはなぜなのか笑

清圓の母親もこの栄婆の手で滅多打ちにされていたが、梅映華に裏切られ、囲っていた男昌にも裏切られて、これまで他人に行ってきた滅多打ちで自身も逝ってしまった、、、張媛鈺の弾けっぷりでなんだか憎めなかったけど笑

 

田庄の長が殺められた厳瑞が捜査する汚職の件は、韋昌炎を筆頭に郭寶豊が手足を担っており、それに利用されたおバカな謝正鈞が主犯とされ、韋昌炎によって郭寶豊も自害させられていた。

郭寶豊が韋昌炎へ抱く恩は深く、自分の失態で韋昌炎への関与まで暴かれることを恐れて韋昌炎の願いを甘んじて受け入れた結果だったようだ。義理を通した郭寶豊はともかく、貪欲さだけでなく保身のために肉親のような人間を自害させたこの男は惨めでしかない。コイツが捕らわれるのも時間の問題だが、その前に罪を被せられた謝正鈞が危機に面している。

このタイミングで謝家家主の謝紓が戻り、清圓の一番の目的が目の前に現れたわけだが、視聴者から見ると、この父親が善なのか悪なのかここだけでは全く分からない。

あの火事の起きた当時、清圓は母親と対面する謝紓を確かに目撃していた。そのせいで母親を執拗に追って命を獲ったのは父親だと確信しているが、謝正鈞を罰して厳瑞へ語った道理が本心ならば、謝紓は何らかの悪事を追っているようにも見える。

扈文琢の生家に媚びる白々しい芝居の中、何に使うのか謎に白髪を丁寧に仕舞っていたのも気になるし、清圓に語った母親への愛が嘘にも思えなかった。それでも「もう後戻りは出来ない、来世は堂々と夫婦になろう。」とかいう言葉が善というには辻褄が合わず、やはり悪代官という疑いが全然拭えない。

 

罪人を匿ったことで清圓の母は死に至ったらしいが、罪人とはおそらく沈家のことなんだろう。これを皇帝の傍まで上り詰めた厳瑞が知らぬはずがない。厳瑞は確実にその件を調べて沈家の汚名を返上するつもりなんだろうから、現在行っている汚職の追及もおそらく過去の惨事と繋がっている、はず。それを一言も口にはしていないが、そこまでを打ち明ける人間も周りにはいないのかもしれない。

陳婆婆の元へ通う厳瑞を見ていると、かつては存在した家族の温もりを懐かしんでいるのかもという妄想だけでなんだか泣けてくる。

この辺りで、淳之が謝家の後ろ盾となる覚悟で清圓へ婚姻を申し込みに現れ、清如と清容の反発は加速していくが、清圓は厳瑞から渡された玉佩を利用したりなどで軽く躱している。

その玉佩を巡って厳瑞が激怒していたんだが、一体どうしたんだろう笑 自分の送った玉佩が他人へ渡ったことにどれだけ心を痛めてるの。そもそも清圓とは芝居でキスは交わしたものの、気持ちが全く自分に向いていない女から何を期待していたのかな。

 

つづく

 

追加ネタバレ 第11話~第12話。

若干モヤる部分は残るものの、謝紓が黒だと判明して単純にはなった。今のところの厳瑞は、汚職官吏のフリをして韋昌炎の悪事に乗っかる茶番を展開しているが、謝紓はその遥か前から結託していたらしい。となると、この二人が沈家の惨事とも関連があった可能性はある。その繋がりで靳春晴の命も奪われている。

尻を拭う役目の扈文琢(の兄)は、夫の裏の顔にも気付いているようだが、イマイチ何を考えているのか分からない。それでも扈文琢の育てた娘はどちらも主母の特権に驕って愚かさが一向に改善しないあたり、程度は知れている。

謝紓は厳瑞を適当にあしらって難を逃れ、いずれ韋昌炎を切り捨てるつもりなんだろう、それを察して負けじと反発する韋昌炎の醜い争いが既に始まっている。オジ共の足の引っ張り合いは割とどうでもいいんだけど笑

 

今回、厳瑞に何か計画があることを匂わせる人物が新たに登場する。

沈澈(白澍)という名から、沈潤の兄弟か親族かなんだろうが、たった一人残された厳瑞が、孤独の中で沈家の真相を追ってる訳ではないことが分かってなんだか嬉しかった。厳瑞が駒に溺れる前に襟を正す役目を担う沈澈だが、本人は頑なに駒だと言い張っている。

因みにだけど、段々と清圓へ惹かれていく厳瑞を見ていたら、若干解せない思いが生じている。今のところは清圓がかつての少女だと気付いていないよね。過去にあれだけの惨事を経験して、約束まで交わした清圓の方は沈潤を胸に留めて忘れてはいないが、厳瑞の方は、あの淡い想いはさておき、ちょっとおもしれー女に惹かれ始めているのか。いずれあの人だったとなるのは分かるが、今の段階で気付いておらず他の女に想いを寄せているのなら、あの少女が置き去りにされるよね、それとも最初から気付いていたんだろうか。いやそんなはずないか、出会った当初に身元を調査してたもんね。

今や共闘して各々の目的を進める二人だが、厳瑞にとって突き放すには惜しい権力を持つ李從心が個人的には懸念材料となっている。

李從心は、何の不自由もなくぬるま湯の環境で育ち、世間を知らぬおかげで純粋で悪気のないいわば良い子すぎる男である。こういう人間が能動的になると、とんちんかんな正義感で引っ搔き回して、ここぞの周到な計画が壊される確率が上がる。銭や権力のあることがなお質が悪い。おまけに定番の「非她不可」まで口にしている、うるせえ笑

ドラマにおいてはこの手のタイプが一番苦手で、高貴な身分でイノシシ感が否めぬ李從心を若干警戒している。

 

つづく

 

追加ネタバレ 第13話~第14話。

なるほど、清圓を介して李紹群へ取次を求めていたのは兵を借りるためだったのか。

この回までは、厳瑞が汚職官吏を上手く演じて皆がそれを信じていたが、やっと正体を露わにする時が来たらしい。

清圓もまた、真意を明かさぬ厳瑞を手放しに信じてはいなかったが、ここでやっと彼の目的を知ることとなり、途端に目が♡と化す。こうなると過去の互いの存在はどちらも置き去りとなるため、もうお互い様かと思い始めた笑

 

どこまでも欲しがる謝紓や韋昌炎へ餌を撒き、満を持して反転させた結果は、余計な賊まで侵入して血みどろの戦いとなり、それまで偽物だと責め立てられていた清圓も、謝家への助けを借りるため戦場へ放り出されることになる。

人を貶めて銭を貪るだけの謝紓と梅映華から生まれたとは思えぬ正倫は、清圓と共に外へ出て必死で妹を守るが、賊に囲まれたあの後はどうなっているのか分からない。同じく、大姐の夫になる予定の裴公子も城門へと果敢に突っ込んだその後が分かっていない。銭を貪るだけの役立たずならまだしも、この二人には生きていて欲しいんだけど。

 

この戦闘の中、沈澈も賊を斬りまくっていたが、9年もの間、目的としていたのは韋昌炎の命だったようだ。やはりコイツは沈家の惨事に絡んでいるらしい。

今回の白澍めちゃカッコいい。
 

ここで沈潤とは兄弟だということが分かるが、それを逃げ惑う韋昌炎に聞かれたため正体は知られたんだと思う。すぐに沈澈に斬られるはずだと心待ちにしていた韋昌炎は、しぶとすぎて今回はおあずけとなる。残念。

他に、厳瑞が清圓に預けた玉佩がとんでもなく貴重なものだったことも判明するが、その価値を思うと他人に渡したことにあれだけ激怒したのも無理はなかった。

その貴重な玉佩を渡した想いは、駒などではなく荒れ狂う戦場の中、見つけ出して危機を救うほどになっている。かつて追っ手から逃げ惑ったように、今回も手をしっかりと握り合って賊を躱していくが、四方から囲まれたあの場はどう切り抜けるのかと緊張感はあった。ただし厳瑞が正面の賊を斬り倒している間、背面の賊は棒立ちの清圓にも手を出さず、待ってくれていることにちょっと笑ってしまったな。

ここで、救援を頼んだ李紹群が軍を動かす決断をしたことが賊を追い払う結果となり、この戦いは収束を迎える。開幕に、殺したと思わせて救った少年が戦闘に混じっていたのはめちゃくちゃ和んだよ。

斬りまくって同じくらい斬りまくられた厳瑞は、気を失って床に臥せっているが、あの時渡した誓いの印が清圓の手にあったことは気付いていたよね。その割に驚いた様子は見えなかったが、やはりあの時の少女だと気付いているのかな。

 

一番分からないのは謝家祖母の真意がどこにあるかだが、梅映華の悪事にもさほどお仕置きはなく、その性根も分かっている割に戯言に影響されて情緒が定まっていない。

何より謎なのは、清圓が策を練って謝家に戻って来たことを知りながら、そこを追及することなく今でも福神を訂正もせず放置していること。放置ならそれでもいいが、蓮梵巧と大姐以外は皆おかしいし、何も解決しようとせずに好了ばかりでは消化不良なんだけど。実は息子の長年の悪事や嫁同士が招いた惨事の真相も全て分かっていての放置なんだろうか。

 

つづく

 

追加ネタバレ 第15話~第16話。

誓いの印を見た時もしかり、寝たふりで自分の言葉が清圓によって戻ってきたことに嬉しさが見えた厳瑞は、おそらくどこかの段階、或いは最初から、清圓がかつての少女だと気付いている。逆に清圓は、沈潤と厳瑞が重なるものの未だ気付くには至っていないが、完全に信頼を置く段階には達している。

他に、心配していた正倫や裴公子は無事生還が確認出来て安心した。

 

この辺りで、話し合いが中途半端となっている母親の濡れ衣の件を知る侍女と遭遇する。この侍女は現在、裴夫人(裴公子の母)の側に仕えているが、今の平和な日々が脅かされることを恐れ、過去に強いられた悪事の証言を頑なに拒否していた。

その間、逃げ惑って野営へ辿り着いていた韋昌炎が、州外へ逃れるために盗んだ通行証を巡って裴夫人を刺し殺していた。なんなのこのジジイ、、、浅ましいにも程があるんだが。

その韋昌炎を追って、清圓も厳瑞も定番の断崖へと辿り着くが、いつの間にやら屋敷を抜け出して、謎に韋昌炎の居場所を当てた謝紓が射った矢により、人質となっていた清圓は崖落ちし、それを追って厳瑞も崖の向こうへ消えてしまった。

その後、悪代官のジジイ二人は対峙していたが、おそらく謝紓は韋昌炎を射るまでには達していなかった、ということはまだ韋昌炎は生きているんだろう。しぶといねぇ。

 

崖落ちした二人は、辛うじて漁村で生き延びていたようだが、その描写は端折られ半月を経て、元居た場所へと戻ることになる。

謝家では清圓が亡くなったとされ、喜ぶ人間の方が多かったが、葬儀の日にピンピンで戻った清圓を再び煙たがるターンが始まる。特に梅映華のこの先は、母親の濡れ衣の追及が待っている。

 

こうして再びその話し合いの続きが始まるが、今回は、裴夫人の死によって証言することを決めた侍女も一緒に戻っていた。この決断をさせるための裴夫人の死だったのか。

その侍女の証言を以っても、のらりくらりと追及を躱す梅映華の饒舌さにはある意味感心するが、最終的に、その子とは思えぬほど潔白な正倫を切り札に、遂に自白させるところまでやってのける。ただし、堕胎薬を盛っただけという梅映華の言い分も嘘には思えず、決定打の毒を盛った人間が他にいるんだろう。

謝紓も扈文琢も祖母も、蓮梵巧すらも怪しいと思えば全員が怪しい。追い出した後まで追ってきて母親の命を奪ったのは、その後、自白かと思えることを自身で語っていた謝紓なんだろうが、夏姨娘を殺めた人物はコイツではないよねおそらく。

ともかくこの罰を受けて瀕死の梅映華は、そのまま謝家を追い出されることになるんだろう。最初から最後まで(まだ終わりではないかも)、悪事ばかり行っていた梅映華だが、張瑤が愛らしすぎて憎さも半減するのが困る。

その息子の正倫は、清い精神を最後まで貫き、項垂れたまま再び北境へ戻る姿が不憫でしかなかった。本当にあの二人の子とは思えぬ人柄だったが、弟の正鈞もおバカなだけで悪い子ではないことを考えると、どちらも誰に似たのかが謎でしかない。

 

あの戦闘で、韋昌炎を逃したことだけに怒り狂う沈澈だが、そりゃ一族七十二人全ての命を奪われればその恨みは計り知れないよ。それを長い間抱え続けて笑うこともなかった日々が哀しくもある。仇を討ったとて戻って来ない虚しさだけが残る未来で、沈潤はともかく、沈澈にも救いがあって欲しい。

 

つづく

 

追加ネタバレ 第17話~第19話。

飢えと賊から横塘を守った後は、厳瑞存在そのものに疑いを向けさせる噂が流れ始める。おおよそ救った事実を有耶無耶にしようという謝紓の企みなんだろうが、事実、厳瑞は前々から噂されていた殿前司都指揮使の沈潤なのだから存在するわけがない。

そんな噂を気に留めることなく、怪我の回復もそこそこに二人は引き続き各々の目的へ向かうことになる。

謝家では、いよいよ裏で糸を引いていた扈文琢が台頭し始め、かつての事件に梅映華も蓮梵巧も加担させられていたことが分かる。というより、自分の手を汚さず側室に邪魔な側室を始末させていただけの話である。ですよね、血の繋がる清容の性悪さを見れば、しおらしく見せていても概ね腹黒いと決まっている。
それを梅映華へ全て負わせて捨て駒にしたわけだが、それでは終らず、戦場へ赴いた正倫を追い打ちの手紙で不安定にさせ戦死させてしまった。ひょっとしたら清圓または厳瑞と手を組んで、死を偽造しているとも考えられるが、謝家で唯一正常な倫理感を持ち、聡明さも備えた正倫には生きていて欲しい思いが強い。
その知らせを受けた梅映華は一瞬で気が触れてしまったが、この家で息子を守って生き残るには、決定権のある主母の言うがまま手を汚す方法でしか活路を得られなかったこの女もまた、犠牲者だった。それでも正倫が言っていたように、それが悪事への免罪符になる訳ではない。同じように娘を守るための蓮梵巧もやはり罪人だったが、正倫の死を白々しく嘆く扈文琢の本性を見抜いて無感情に冷笑していたのにはちょっと笑う。

こうして自分の送った手紙を遺品から処分したつもりの扈文琢だったが、前もって準備していた清圓の手により正鈞の手に渡ることになる。

ていうかさ、そうやって跡継ぎの子を殺めても自分には性悪娘しかいないよね。となると跡継ぎの母には絶対になれないと思うんだが、一体何がしたいんだろう。もしかするとおバカな正鈞を跡継ぎにして主権を握るつもりだったんだろうか、賢い正倫はおそらく思うがままに動いてはくれないからね。

だとしてもこんな小規模な場所で何するわけでもないのに、人を貶め、殺めてまでも主権を握ることに意味はあるんだろうか、何するわけでもないのに?

結局、扈文琢が清圓の母親の死まで関わっていたことも分かってくるが、こうなるとあの火事の日、謝紓と共に仲良くキャッキャで命を奪いに来たということ?ならば謝紓の悪事関連なんだろうから扈文琢もこの男の駒ということか。

 

この過程で、しぶとく生き残っていた韋昌炎がノコノコ現れるが、清圓を人質に厳瑞を呼び出すことを目的としていた。既に京城へ向かっていた厳瑞を制止する沈澈の、縁を切る覚悟も振り切って清圓を救うことを選んだ厳瑞は、そのまま韋昌炎を滅多打ちにして遂に長年の恨みを晴らす。

鬼の形相でロープを引く厳瑞は途轍もない迫力だったが、韋昌炎への最後の一撃が沈澈の役目ではなかったことに困惑した笑 あれだけ韋昌炎の命を奪うことだけに囚われていた沈澈が、てっきりトドメを刺す係だと思っていたから笑

こうして清圓を救った後は、全てが終わったら必ず話す、と言い残し再びやるべき任務へと戻っていくわけだが、これまでの憶測だけでなく、厳瑞が沈潤だという事実が明確に清圓へも伝わることになった。(ここから厳瑞→沈潤表記にします。)

 

次に二人が再会したのは正倫の葬儀の日であり、殿前司都指揮使の沈潤として聖旨を携え、誰に一瞥をくれることなく真っ直ぐ上座まで歩みを進める姿がべらぼうにイカしていた。

かつて、横塘に蔓延る汚職を制裁に現れた沈知白(沈潤の父)は、徒党を組んで隠蔽する横塘の悪代官全員によって逆に貶められた結果、あの惨事が起きていた。それをこの地で先頭に立って行ったのはおそらく謝紓なんだろうが、その背面にいる権力者は扈文琢の兄、、、?この兄が何かと謝紓を庇っているのはそういう訳なのかもしれない。この兄がどれだけの地位にいるのか既に忘れているが、どうやら沈家は皇帝側の人間であり、父親が貶められ道半ばだった汚職摘発を、その息子二人が引き継いで完了させることが目的だったらしい。

最終的に、清圓の母親の死とも繋がっていくんだろうが、割と終盤のような雰囲気でもまだ11話残っている。

未だ気になっているのは祖母の立ち位置、、、

 

つづく

 

追加ネタバレ 第20話~第21話。

韋昌炎で晴らせなかった恨みを別の悪代官で補うように殺りまくる沈澈、おもろい笑

ここで牽制し合う沈潤と謝紓だが、謝紓は後ろ盾に余程自信があるのか、いつまでも生意気な態度を貫く。後に、沈潤がはっきりと皇帝の許可を得て横塘へやってきたことが分かるが、皇帝はなぜか謝紓へは手を出さず、むしろ協力して背面の人物を倒せと言い渡す。

謝紓が最大の悪だと分かっているはずだが、皇帝が謝紓を守る理由は分からない。それが背面の人物を倒した後に制裁を与えられるのか、それが分かっても謝紓は許されるのかも分からない。暫定的な言い方ではなかったため、謝紓へ手を出せない何かがあるんだろうが、よもや大義のために謝紓が動いているとも思えず謎でしかない。扈文琢が送った兄への証書(だと思うが)がなぜ皇帝の手にあるんだろう。

 

謝家では、正倫へ送った手紙の件で責を負わされた扈文琢が、激おことなり、断片的に謝紓と祖母の過去の闇を明かすが、鍵である一番の秘密はもったいぶって教えてくれなかった。

母親の鏡の上にある秘密を見付けられるかはお前次第、などという謎かけが面倒くさいな笑

 

この後、沈潤から謝紓へ手を出せない旨を伝えられた清圓が、ぷんすこで縁を切ったんだが、なんというか衝動的すぎないか、、、

同じ思いでいるはずの沈潤の気持ちも察することが出来ず、思う通りに動かないなら駄々っ子のように惨い捨て台詞を吐く。長い月日をその存在に支えられたとはとても思えない安直な決断が解せないね。

これまでも清圓にはさほど感情移入出来ずにいたんだが、その最たる出来事は、目的に利用出来そうな李從心の求婚を今回受けたことである。

え、ついこないだは清容との婚姻を推していたよね。序盤に強く突き放さないのは、沈潤との協力で丹陽侯の力が必要だったためだと思っていたが、よもやキープだったのかよ?

こう一時的な怒りの中ヤケクソで求婚を受けても、結果的に、やっぱり沈潤がスキ!!などと言い始めるのは確定している。お花畑の李從心へも特に思い入れはないが、衝動的な怒りで沈潤を傷付け、当て付けのように出来もしない婚姻を李從心へ期待させる行動は謎でしかない。賢く策略は立てられても自身のこととなると感情に流されやすいのな、、、まあそういうもんか。

 

その間、裴家に縁談を断られた清和は、お家の都合でなぜか扈家へ嫁がされそうになっていた。こうなると虐げられ続けた蓮梵巧も、ここで遂に長年の鬱憤が弾ける結果となり、娘を逃がした後は、謝家への恨み言が止まらぬ状態となる。

こうして二人駆け落ちしていく姿は、道具としてしか扱えない親たちの元を離れられて安堵するが、反面で、謝家はめちゃくちゃとなり、もはや家のために尽くす人間は一人もいなくなっている。一体どうなってんの笑

新たに子を産んでくれそうな娘(月鑑)を妻に迎えたから、もはや年増は用無しというわけか、、、

 

つづく

 

追加ネタバレ 第22話~第24話。

扈文琢の活路は虫の息かと思いきや、背面に君臨する兄の扈興とやらの権力は強大だった。これまでのように媚び諂って扈文琢を元の主母の地位へ戻した謝紓にとって、扈興は一体どんな存在なんだろう。

 

その後の沈潤と交わした謝紓の言葉も真意がどこにあるのか分からず不気味である。かつて沈知白とは、腐敗した横塘を正す目的に向かって兄弟の契りを交わした仲だった。沈知白が死した今でもそれが継続しているのかも不明だが、どこかそんな哀愁も端々に漂わせている。

その目的が継続しているなら、皇帝が謝紓へは手を出すなと言っていたことにも納得だが、それならそうと沈潤へ伝えていないのが謎だし、仮にそうなら謝紓は長い間、大義のために悪代官を装っていることになる。

そうだとしたら長くね?扈興の悪事を突き止めるまでいつまで掛かってんの笑 それとも10年そこらは掛かるのが通常なんだろうか。沈潤が横塘に現れてからいくらも経っていないが、既に半数は排除出来ているよね。

うーん、謝紓が同じ目的に向かっているとしても、後戻り出来ないと言いながら靳春晴の命を奪ったことが引っ掛かっるんだよねぇ。やっぱりただの裏切り者なんだろうか。

 

清圓は引き続きぷんすこで、郡主と密談する沈潤を恨めしそうに眺めながら李從心との婚姻を当て付けのように進めている。何も知らぬ李從心一人だけが無邪気に喜んでいるが、周りに笑っている者は一人もいない。

そんな清圓へ詰め寄って想いを伝える沈潤の勢いに圧された結果、、、

当然こうなるわけだが、その後の、もう一度機会を与えてあげる(清)→待ってて(潤)→そんなには待てないからね(清)という何様発言が癇に障り、完全に女主に対する個人的な感情は無となる。

皇帝の命を背負いながら自身の仇討ちを果たす目的の沈潤と、清圓の狭い観点での仇討ちは、標的が同じだと知った上ではその狭量さが否めない。個人の恨みで謝紓を倒したとて、その背面の悪を滅さねば求めている百姓の安寧には届かない。それを清圓も求めていたよね?何年も待って策を練りながら謝家へ入り込んだ清圓なら、もう少し沈潤へ歩み寄ることが出来るはずなんだが、この役柄構成がどうも解せないんだよね。

 

という思いで、いよいよ挙式の日を迎えるが、扈文琢の刺客が命を狙って清圓へと迫っていた。主母の座に戻ったからには、自身の娘を李從心へ嫁がせる当初の予定は違えず、丹陽侯と当人以外はそれを了承していた。

刺客から清圓を救ったのは沈澈だったが、これは兄の感情が振り回されないよう潤滑に李從心へ嫁がせるためである。

こうして救われた清圓が会場へと辿り着き、ベールを被った偽清圓の清如の姿が露わとなるが、扈文琢の巧みな話術を純粋な李從心が覆せるはずもなく、正室に迎えられないことを詫び始める、、、

 

・・・なんですかこの茶番は笑

まるで李從心の非かのように清圓を被害者ポジションにする流れが本当に白けるのだが、、、丹陽侯府の銭なのか李從心の純粋な想いなのか、或いは当て付けなのか、その全てを利用しようとした清圓と、それに反発する謝家との家内の問題に李從心が巻き込まれただけなんだが。その後、満を持して現れた扈興が、道理の通らぬ茶番に納得がいかない様子の丹陽侯を権力を翳してねじ伏せようとしている。

皇帝が持っていた奏上は、扈文琢が兄へ送ったものだと思っていたが、あれは軍費を改善するために丹陽侯が皇帝へ送ったものだったらしい。

 

極め付けは、白馬に乗って登場した沈潤の求婚を清圓が速攻で受け入れていたこと。

え、熟考もせずその場の感情だけで道が違うと罵って切り捨てたのに、そこが解決しないまま求婚を受け入れるって、じゃあ道が違うことが理由ではなかったということだよね、ただ困らせて、それでも追い掛けて来て欲しかっただけなんだろうね?

こうして皇帝の聖旨まで準備していた沈潤は、そのまま清圓を陳家の娘として娶ることとなり、李從心は予定通り清如との婚姻が成立してしまった。

なんとなんと、、、ただの当て馬でぬか喜びさせられた李從心が、振り回されるだけで終わったこの一連の騒動は本当に白けたな笑

 

こうなってはもう仕方ないので、沈澈が仇討ちを終えて明るい未来を手に入れることだけを見守ることにする。他に、謝紓の真意の所在も気にはなるところ。

image
つづく
 

追加ネタバレ 第25話~第28話。

やっと同じ方を向いて敵を追い詰めていくことになった二人は、まず沈潤が亡くなったことにして相手を油断させ、水面下で計画を進めていく。

親の代で挫かれた夢を受け継いで、挑戦していく者がいる限りそれがいつか叶うというかねてからの思いは変わらず、不公平な世の中を正すことに身を投じる沈潤の揺らがぬ信念が頼もしい。それに賛同して立ち上がる書院を始め、搾取されるだけの飢えた百姓を従え、必ずこの改革を通してみせる一致団結感がめちゃくちゃ盛り上がる。

 

かつて、抗った中で唯一正道を曲げずに横塘を守って来た丹陽侯は、扈興へのささやかな抵抗ののち命を落とすことになった。これを受け、李從心はヤケクソ気味で絶望していたが、直々に現れた沈潤の鼓舞により父親の思いを受け継いで彼もまた決起する。

この地では、軍権を持つ丹陽侯府の影響は絶大であり、純粋で真っ直ぐな李從心が立ち上がればイノシシの如く勢いがある。序盤はこの手の役柄をかなり警戒していたが、李從心は愛らしい顔面に相応のキラキラな真っ直ぐさで権力を正しく使える心強い味方となった。我儘なだけだった清如もまた、愛してもらえぬことで清圓を責めることなく、ここにきて正常な思考へと変化を遂げている。

 

こうして、唐突に名前だけ台頭してきた夏(公公)党の当人や扈興、その下で百姓から貪るだけの悪代官は軒並み捕えられ処分される。扈興はただの汚職の筆頭であり、その描写もさほど描かれず退場したのだが、その理由は、この物語における最大の軸が謝家に燻る闇の解明だったからか、と後に気付く。

因みに、このジイと群主が結局何だったのかよく見ていなかったけど、愛人?それとも娘?まあいいか、、、ともかく群主も汚職の片棒を担いでいたことだけは理解した。そこにあったのは愛らしいが。

 

ほどなく扈文琢の過去が明確に明かされる。

だけどね、自分が殺めた女の産んだ子を実子のように愛していた扈文琢にめちゃくちゃ泣かされたのよ。

実母を殺めたことに薄々感付いた清容が、弱った養母の面倒を見ているのはどこか緊張感があり、それを分かりながら清容の煎じた薬を口にする扈文琢には、もはや生き残るためのがむしゃらさは見えなかった。

自分の犯した罪を悔やむあまり、清容の手で運ばれる薬は、それが毒であっても受け入れることに一種の救いを感じ、喜んでさえいた。罪滅ぼしというにはあまりにも大きな愛が存在し、それを受け入れてどこか達成したように逝った最後は、なんだか疼くものがあったよ。扈文琢に対して全く思い入れもなかったのに、一番泣かされた自分に驚く。


ここから思いもよらぬ方向へと話が展開し、謝紓と靳春晴、そして祖母の関係性が明らかになっていく。

 

謝紓は祖母の実の子ではない。

謝家に息子がいなかったことで、その辺の博打好きのしょうもない男から生まれた子を、自分の産んだ娘と交換で謝家の跡継ぎに据えていた。

これが、前々から言われていた最大の秘密であり、愛した靳春晴を殺めてまでも謝紓が守りたかった秘密だった。しかもだ、その交換した娘が靳春晴だったという二重の展開に仰天する。

 

元々、謝家の存続と繁栄のために子を交換したことから始まった祖母の因縁が、その後の惨事を経て今に至っている。

謝紓が沈知白と兄弟の契りを交わし、同じ目的に向かっていたのも事実だったが、その純粋な息子の思いを挫き、名声と権力を得るべく政略結婚で悪事へと向かわせたのも他ならぬこの祖母である。

真意でなくとも抗えぬことに気付いた謝紓が、それなら開き直って敷かれた道を進むしかないと諦めた結果が、おそらく今の謝紓を作り出してしまった。ということは、謝家を一番恨んでいるのは謝紓なんだろう。

 

母子の対峙がめちゃくちゃ気になるけど、今日はここまで。

 

つづく

 

追加ネタバレ 第29話~第30話(最終話)。

子を捨てて謝家の栄光を選んだ時点で、その道を突き進めば良かったものを、中途半端に両方を欲しがったゆえに靳春晴を再び巻き込んで死に至らしめた祖母の罪は重い。まず何がダメって、あんな賭博キチガイでろくでもない男の血縁を選んだことだが、他におるやろ候補者なんていくらでも普通に考えればさ、、、よりにもよって一番ダメな所から引っ張って来て、実子をクズに育てさせていたのが本当に謎だった。

それでも名家が享受出来る教育のおかげで、謝紓の人格も一旦は正しい方向へ向かっていた。それを打ち砕いたのは祖母であり、抗えない重荷を背負わされ闇に覆われた環境では、その本質の方がまさってしまった。この過程で、ろくでもない実父を知ったことも大きく影響している。

交換した子と親をあんな近くに置いたままにしていたことは、完全に祖母の怠慢であり、全てを中途半端に扱ったために皆を不幸にしている。そのくせ、自分が蒔いた因縁を忘れたように最後は謝紓を責め立て、にゃんも今行くからねーじゃねーわ笑

これは祖母が作り出した謝家の闇であり、取り換えたからにはその重責全てを背負って期待通りに担うのが当然という傲慢さが、巡り巡って嫁いできた娘たち全ても不幸にしている。

取り換えて気持ち良くなりたかったのは自分だよ?それを頼んでもいない他人へ全て背負わせ、見下してもきたんだろう?その怪物は自分が創り出したということは理解していたのかな。

 

同じような逸話で思い出すのは君子盟の太后だが、この場合、情も全て覆い隠して、そのどれにも振り回されず選んだ道を突き進んだ潔さがあった。この祖母も、後悔していようが一つの道を突き通していれば、自分の産んだ子は少なくとも守られたよね。

後悔している、後悔していないという情緒も行ったり来たりだったが、結末を見ればやはり犯した罪を償いたかったんだろう。思えば、扈文琢も謝紓も皆が犯した罪の代償をどこかで期待していたように思う。

だけどさ、裸の王様状態の謝紓の顔芸が面白すぎて、笑う所ではないのにちょっと笑っちゃった。己の選択はいつでも自由に取捨出来る考えにすら及ばず、誤った道だけを呪われたように突き進んだ結果は、望んだ代償がついに得られる最後となった。

 

こうして全てが消滅したことで親世代の因縁は終わり、その子世代が新たに生き生きと未来へ向かう最後は安堵する。

個人的には、沈澈の最後を見届けたかったんだが、忘れられていたようだね、、、

『兰香如故(蘭香如故)Against the Current』

2026年 9月~ 中国 全47話

 

脚本 桐华(桐華)

 

出演

许兰香(許蘭香)・沈嘉兰(沈嘉蘭)→谭松韵(譚松韵)

林锦岐(林錦岐)→刘学义(劉学義)

赵星棠(趙星棠)→李梦(李夢)

 

ひとまず前編31集の配信だけど、後編16集はいつ配信されるんだろう、、、最近では40話制限は無くなったらしいが、続編は1年開けなきゃいけないとかいう規則があったような気がする。

これが廃止されている可能性もあるが、規則がコロコロ変わるのが定期でもはや分からんな笑

後で気付いたんだけど、ココ↑の全47集表記は前後編関係なく一度に配信されるってこと?(スマホで撮ったんで画像斜めってます笑)

 

ネタバレ 第1話~第3話。

開幕で、沈家へ嫁いできた妻やその子らに溢れた大家族を見せられ、数が多すぎて誰が誰だかとても覚えきれないよ笑、とこの時は思っていた。

 

祖父が大学士である名家の一つ沈家嫡女の嘉蘭は、祖父同士の繋がりで吏部尚書、林昭祥(侯長栄)の孫、林錦岐へ嫁ぐことが決まっていた。侯長栄イケてんなぁ。

そうしていよいよ嫁ぐ時期に、朝廷では廃藩を進言した過去がほじくり返され、沈家は一瞬にして破滅の道を辿る。その罰は実に悲惨なもので、男衆は皆斬首、女衆は奴婢となる命が下されるが、生き延びるより尊厳を守って自害の道を選んだ結果により、初っ端から凄惨な光景が広がる。

この少し前に、たまたま遭遇した奴婢家族への施しが幸いして、嘉蘭だけはその奴婢家族(養父母)の手で守られるが、沈家の血脈は嘉蘭ただ一人となってしまった。

 

同じように破滅しかけた林家は、林昭祥の周到な根回しで難を逃れ、事実上沈家を見捨てた格好となっていた。おそらくこの事情は嘉蘭へは知れておらず林家を恨んでいる訳ではないが、当時、破談にして見捨てるよう示唆された錦岐には何か思うところがあったのかもしれない。加えて、ギリギリで罪を逃れた林家が、後ろ盾として強そうな趙家の娘(李夢)を自分へ娶らせたことも恨んでいる節がある。

つよつよで登場した趙星棠(李夢)は、嫁がされたというより錦岐に惚れて自ら嫁いだように見えるが、悪態付いても乙女メイクのせいか恋する少女みたいな表情が可愛いくて全然憎めない、、、そもそも憎むべき相手なのかも分からないけど。

今のところは、当時、嘉蘭と錦岐が親しかったのか婚約が二人の意思だったのかもよく分かっていないが、惨事の後、沈家全てのお骨を引き取って供養したのは錦岐なんだと思う。

 

嘉蘭の生き延びた後は、名を許蘭香と改めて林家に属する集落で養父母と共に暮らし始めるが、驕りも持たぬ生来の気立ての良さで現状を受け入れ、父母に感謝する日々を睦まじく送っていた。養父母も負けず劣らぬ気立ての良さで、互いに欠けた部分を学び合いながら寄り添って生きる姿にはじんわりする。

(ここから嘉蘭=蘭香で表記します。)両親に負い目を感じさせないよう、格差に関する言動に気を遣う蘭香がすごく良いんだよね。その思いやりから、蘭香だけは奴婢のままにさせないという両親の焦りを和らげるよう、一家で奴婢籍からの脱却を考えている。

ひとまずの一家の目標は、奴婢から良民となって自由を手に入れることだが、錦岐が戦から帰還したことを機に集落の若い娘は全て林家へ回収され従事する命を受ける。

両親にとって、元は名家の蘭香を、嫁ぐはずだった林家で使用人として働かせるなんてことは恩人にとても顔向けできない。そのため銭を工面して手を尽くすが、結局は悪代官(コイツも奴婢だが)に騙され、林府へと連れ去られてしまった。大人しい父親が包丁を振り回すまでとなったこの一連の騒ぎは、実の親子のように築かれた愛が深くて泣けちゃった。望む通り一家全員で良民となって幸せに暮らしてほしい。

こうしてかつての婚約者である錦岐と対面するわけだが、主人と使用人の立場では、互いに目線を合わせることなく再会というほどの再会でもない。目を合わせたところで錦岐が気付くかどうかも分からないね。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第4話~第5話。

22:30からの配信だと思っていたけど、19:00にはもう配信されてたよ、、、謎だ。

 

さっそく林府の湯沸かし室へ配属された蘭香と蕺兒だが、貴族の恐ろしさを知らぬ蕺兒はどこまでも愚かで、蘭香の忠告は全く意味を成さない。

幾度も蘭香を押し退けて、我先に手柄を上げようとする蕺兒を生温い目で眺めていたが、蘭香はそれでも同じ集落で過ごした情があり、どうにか助けようとしている。

同じ頃、趙星棠の息の掛かった者たちの帳簿の改ざんと、金貸しの悪事を突き止めた錦岐は、この愚行の始末を母親へ相談していた。結局、林家の面子を守るために騒ぎにはせず、悪事を続けさせぬよう帳簿作成を担う侍女の青葙をどっかの爺へと嫁がせることにしたわけだが、ここだけを見ると、心の拠り所だった青葙を奪われた趙星棠がなんだか不憫だった。

ただし、それでしおらしく落ち込み続けるような娘ではない。

侍女の行動に目を光らせていた趙星棠は、蕺兒の動きもとっくに把握していたため、錦岐へ余計な話を明かして結果的に青葙の役目を彼に悟られたことに気付いたんだろう。盗みを働いたという難癖を付け、蕺兒の命を獲ろうとまでしていたようだが、蘭香の機転で命はギリギリで守られた(と思う)。それでも家族への難は逃れられず、残った蘭香含む侍女への見せしめの如く、呂家の一家全員が各々の場所に売られる結果となった。

その非道な仕打ちに、娘を思うあまり恐れおののく養父母だったが、それを察して去り際に振り向きざまの笑顔で安心させる蘭香には泣いたわ。立ち止まって振り向くまでの間も絶妙だったね。そうやって逆境に腐ることなく常に両親を勇気付けて来たんだと思ったら猛烈に泣けた。

今のところ、蘭香の育ちの良さは気付かれていないが、読み書きが出来る事を知られぬよう注意を払う緊張感は常にある。

 

どうやら趙星棠は、林家へ望んで嫁いで来たわけではなかったらしい。趙家での女への扱いは利を得るための道具であり、自我を持たせぬために学問も字も学ばせては貰えない。趙星棠も例外なくその利のために錦岐へ嫁がされたわけだが、望まぬ結婚を強いられたことでひたすら生家を恨み続けている。林家と趙家には利害が一致するような何かがあるらしい。

おそらく錦繍坊で会っていた銭少澤とかいう従兄を以前から好いており、今の銭に関する悪事も、林家から逃れてこの男と逃避するためだというが、この従兄の欲するところは銭で趙星棠を利用しているようにしか見えない。だって銭だよ?名前からして怪しい。

いよいよ錦岐と対面することになりそうだが、その理由が子を成すためとは、、、

 

つづく

 

追記ネタバレ 第6話~第7話。

趙星棠付きの侍女に昇格した蘭香は、薄氷を履むような日々を送り始めるが、元々の育ちが良いせいで、見てはならぬことにも気付く察しの良さが緊張感を煽る。

その察しの良さが幸か不幸か、たまたま番いの印を目にした蘭香は、帳簿を調べている錦岐より先に趙星棠の愛人の存在に気付く。これが府内に知れ渡れば、知る知らずにかかわらず使用人の命は全て奪われる可能性がある。ゆえに自分自身はともかく、両親への災いを避けるべく別の失態を冒して危機を逃れようとするが、これが逆に命を落としかける結果となる。危なかった、、、

 

主の機嫌を窺いながら危機を回避する日々は常に緊張が伴うが、今のところは共に屋敷に送られた小蓮や、改名させられた鸚哥との支え合う絆に救われている。何よりも蘭香を優先する媽媽のあかぎれにも泣けるが、両親から離れた屋敷で耐える力となる友情にも心強いものがある。

 

一方の錦岐は、引き続き趙星棠の銭の行方を追っているが、それを突き止めて具体的に何をしようとしているのかは謎である。離縁するなら話し合いでいけそうだが、決定打がなければお家の都合で許されないんだろうか。

それより、蘭香の父が働く骨董屋で「大爺」と呼ばれた相手が一瞬誰のことかと混乱したんだが、出番が少なすぎて錦岐のこと忘れかけてたよ笑

 

錦岐が趙星棠を娶った当時は、本人も妻として迎える意思があって嫌がっているようには見えなかった。逆に無理に嫁がされた趙星棠の方が錦岐を嫌がり床に入ることも許さなかったため、そのまま疎遠となっていったようだが、婚約破棄で見捨てた蘭香のことは一切気に留めてなかったんだろうか。

あの回想で、蘭香への心苦しさの描写が少なからずあるかと思いきや、そうではなく趙星棠との虚しい日々を憂いていたように見えたんだが、一体どんな気持ちで紅梅を折ったんだろう。

今ではそんな様子も全く見えないが、負けず劣らず勘の良い錦岐によって、間者の荷を負わされた蘭香はより一層苦しい立場に陥る。読み書きの出来る弱点から両親への被害まで匂わせて、侍女を意のままに動かす錦岐に貴族の傲慢さを見た。交換条件を出しただけまだマシか。

 

個人的には、趙星棠が銭とかいう女装男に捨てられそうで今から不憫なんだが、、、演員とその芝居のせいか、なんだか切ないんだよね。既に男主1を超えてきた李夢さんの存在感たるや笑

つづく

 

追記ネタバレ 第8話~第9話。

言ったそばから不憫な趙星棠、、、あっという間にこれまでの暴挙が形を変えて跳ね返ってきたわけだが、それでもやはり不憫で仕方なかった。もの悲しさ纏いすぎなんだよ笑

 

嫁ぐ前から少澤と心を寄せ合っていた趙星棠は過去に懐妊もしたようだが、おそらく趙家の親父に無理矢理堕胎させられ子を産むことが出来なくなったんだろう。そうして錦岐へ嫁がされた後も縋り付く少澤を捨てられず現在に至っている。

少澤も大概ポンコツな男で、錦岐の流した出鱈目な噂を真に受け、乱心して趙家の宴へ乗り込んできたわけだが、趙星棠もそのポンコツを放っておけずかつて密通を繰り返した書庫で事を始めてしまう。

えっ宴の最中だけど、、、よりによってこんな時におっぱじめるのか、という困惑が否めない。

 

こうして錦岐の罠に嵌った二人は、趙家父兄の目の前で密通が暴かれるのだが、、、少澤のポンコツっぷりがもう見ていられない。

殴られる少澤を必死に庇う姿で、これまでも趙星棠は冷遇される少澤を守って来たんだろうと推測はできる。この男を愛するあまり、密通が知られようと覚悟は決めていたようにも見えた。それなのに当の少澤は、僕じゃないよ!誘惑されただけだよ!全部趙星棠のせい!などと言い始めて(私の)苛立ちは頂点へ達する。

なんやコイツ、、、直前まで不能抛下我不能失去你などメソメソ縋り付いていたポンコツが、ポンコツ以下の醜い姿を隠し持っていたよなんやコイツほんとに。

この少澤にも少なからず愛はあったようだが、趙星棠と比べると芯も覚悟もない趙星棠というぬるま湯に浸かっていただけの男で、あげく横流ししていた銭だけ持って一人で逃走を図るとかいう清々しい愚行まで見せてくれた。

銭だけは信じられるという点で二人は共通していたが、趙星棠にとっては少澤と共に逃避するための手段であり、銭が愛を超えることはなかったんだろう。しかしその愛を失くして、うなだれた趙星棠がただただ哀しかった。信じるものが言葉通り銭だけとなった趙星棠は鋭い爪痕を残して退場したように見えるが、開き直って元気に暴挙を振るう姿が見たいような見たくないような、、、

今回の李夢も不憫が極まってすごく良かった。

 

これを狙っていた錦岐は思い通りの展開となり、趙家へ物も言わせず離縁を承諾させることに成功する。この後は噂通り、側仕えの侍女たちは全て口を封じられるが、幼い二人だけは蘭香の機転によって運良く命は守られた。

こうしてすぐに正室の屋敷は整理され、主人の機嫌を窺いながらの日々は終わりを告げる。既に二等侍女の二人に加えて名前の戻ってきた甘棠が昇格し、愚者に嫁がされた王蝉も戻って新たな体制で仕える日々が始まるが、ここから登り詰めて良民となるまでに新たな強敵がおそらく現れるんだろうね?

今のところ錦岐も良く分からぬ男で、過去の蘭香とどのような交流があったのかも、沈家を見捨てたことへの思いなども全く分かっていない。一方的に間者となる打診をしただけで未だ二人の間に会話もなく、この先もすぐには交流もなさそうだが、使用人の視点で進んでいく物語を観るだけでも楽しい。
 
ところで九皋の女装ってなんの意味があったんだっけ笑
 
つづく

 

追記ネタバレ 第10話~第11話。

王蝉の仕切りで回り始めた侍女部門は、それぞれの特性を生かせる場所へ振り分けられることになり、蘭香は読み書きの得意分野を生かし、林家書房を受け持つこととなる。

錦岐は書房で過ごす事が多いため、主人の最も近くで仕えることになるが、二人の関係は主人と使用人のまま以前とさほど変わっていない。ただし、口は利かずとも蘭香への信頼は多少なりともあって、錦岐が使用人の命を軽んじているわけでないことが口封じの対処でも分かる。それに気付き、蘭香の方も少しずつ錦岐の性質を理解し始めている。

 

ほどなく、軍に所属する錦岐の命の恩人とかいう杜正が、妹の翠雀(鄭合惠子)と共に現れる。

恩人の妹ということで翠雀は屋敷に留まることになり、一見、慎ましく気立ての良い娘に見えたが、おそらくこの娘が次の掻き回し係なのだと思われる。

 

林家では、ちょうど二女(繡芄)の婚姻を考えねばならない時期で、宴を装い多くの若者を招待して謝家(謝昭)と繡芄の婚姻をまとめようとしていたが、侍女の誤った情報によって繡芄は杜正を謝昭だと勘違いしてしまう。

既にポッとなってる繡芄がこの先どうなるかは不明だが、それより問題は、手違いによって翠雀との婚姻を囃し立てられ不意を突かれた錦岐の立場だった。

今でいう、「嫁給她!嫁給她!」など公衆で囃し立てられれば、その証拠である髪飾りのせいでその気がなくともそうせざるを得なくなる場合もある。離縁したばかりで誰も娶る予定のない錦岐はこの騒ぎに焦燥するが、今回も、屋敷で書物整理をしていた蘭香の察しの良さで危機は免れる。

 

これって、林家へ嫁ごうと目論む翠雀の暗躍なんじゃないかな、、、そこに兄の杜正も一枚噛んでいるのかは不明だが、そう考えていくと、繡芄の勘違いもその計画の一部なんじゃないかと疑ってしまう。

賢く口も回る翠雀は、自身の手は汚さずとも周りを動かす力があり、結構やっかいだと思うわ、、、既に、林家の三女は毒牙にかかっているんじゃないのこれ。

 

一方、両親の住まう集落では、父親が出世して良民の道へ着々と近付いている。隣に小蓮の家族も越し、その交流が睦まじくて和む。生きている限りは元気で幸せに暮らして欲しい。

すごー、30000越えてる。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第12話~第13話。

錦岐が罠に堕ちかけた縁談の危機は蘭香の閃きによって回避され、林家の、特に錦岐からの信頼は一気に増すことになった。それでも問題は後を絶たず、今度は、錦岐率いる神策衛で死者の出る騒ぎが起きる。

これは、戸部から提供された防寒着がちょろまかされ十分な防寒が出来ていなかったためであり、中抜きをした者と共謀して利を得ている者が存在する証明でもある。この手配を任されていた錦岐はその責任を問われただけでなく、横領の罪までを着せられ停職となるが、離縁した趙家も裏で絡んでいるといわれていた。

趙家といえば、離縁の前に錦岐が出世の手助けをしていたと記憶しているが、これが何のためなのか個人的には分かっておらず、今の敵対のような立ち位置がさらに混乱を煽る。

 

ともかく冤罪を晴らすため、中抜きの従犯である綿花商人、盧何某の調査を始めるが、ここでも蘭香の活躍が生きることになる。

すごいね、身一つ知恵一つで富貧を知る蘭香だけが成せる行動を自ら起こし、それが自身だけでなく周りの人間も併せて救っている。実母の願い通り、生き延びるために命も懸ける、という決意は生半可ではなく、その気合いが錦岐にも確実に伝わっている。加えて蘭香の洞察力に感嘆していたようにも見えた。

その甲斐なく、証人の盧とかいう男は自害してしまったが、ここで倭国の名まで出て来ていつの時代なのかと困惑したよ笑

 

こうして、朝廷では禁忌である海を隔てた密輸の悪事にまで発展していきそうだが、この件で錦岐と蘭香の互いの信頼はさらに深まり、距離も一気に縮まった感覚はある。

 

この錦岐への冤罪で、ほぼ決定していた繡芄の縁談も謝家の方から断りが入るが、あの時、繡芄にはポーッとしていたその男が謝昭ではなく杜正だとはっきり分かっていたようだ。となるともはや謝家は用無しか。

翠雀もまだ錦岐の妻の座を諦めたわけではなく、主人の危機を救って自分の機会を潰した蘭香へのロックオンもおそらく始まっている。この件ははっきりそうだとは明言されておらず妄想の域を出ない。

林家の親父と二叔が小学生並みに元気だなぁ笑

 

周りへの思いやりを忘れることなく、常人には不可能な奇跡を次々と起こすスーパーウーマンっぷりを譚松韵が巧みに演じていてほんと清々しいよ。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第14話~第15話。

前回の繡芄の振る舞いで、杜正を認識しているのかと思ったが、やっぱり謝昭だと勘違いしたままだったらしい。その謝家から縁談の断りが入ったことで繡芄は乱心するが、同じタイミングで錦岐が冤罪を負って捕らわれてしまう。

 

林家の人間は、錦岐の親父を除けば侍女を含め皆温かい人柄で和んでいる。前回、錦岐の冤罪を巡って娘への縁談を断られたことに対し、二嫂が錦岐へ責を問うようなことは一切なかった。その二嫂の娘である繡芄は一見我儘に見えるが、縁談決裂による乱心中でも連行される錦岐を気遣うだけで、問いたかった縁談の件は一言も口にしていない。生粋の自己中なら状況に構わず取り乱していたはずだから、この子も林家に足る人柄だと安堵していた。

その後すぐに、心を寄せた男が謝昭でなく杜正だったと分かり、途端に翠雀とつるむようになるわけだが、あの宴で繡芄へ情報を与えて勘違いさせた侍女はやはり翠雀の手先だったのでは、、、どうみても繡芄の杜正への恋心は翠雀が仕組んだようにしか見えない。あの場で兄を待たせていたのもおそらく計算ずくだったはず。何も知らなそうな杜正も、涼しい顔して妹と結託しているように見える、、、この兄妹はどうも怪しい、そもそも本物の兄妹なのかも疑わしい。

繡芄は既に毒牙にかかって沼に足を踏み入れつつある危うさがある。逆に、以前、翠雀へ信頼を置いているように感じた繡茹(三女)は、そうではなく翠雀をどこか怪しいと疑っているようだ。大人しい子だが鋭い感覚で周りを観察出来る賢さがある。

 

牢へ捕らわれた錦岐は、前もって準備していた書簡を永昌侯(袁紹輝)へ届けるよう王蝉と蘭香へ申し付け、それに応えて二人も力を尽くすことになる。袁紹輝を呼び止めるための唐突な京劇風の声色には困惑したよ笑

ともかくこの書簡を袁紹輝へ無事手渡し、倭国への密輸を摘発出来たことで錦岐の冤罪も晴れることになる。

何度も侍女の蘭香に救われる錦岐は、既にただの侍女以上の気持ちが湧きつつある。袁紹輝の軍営にも前のめりで迎えに現れ、歩幅を合わせて歩く錦岐にほんのりその恋心が見えてきた。

その間、捕らえた倭国連中は全員毒殺され、暗躍する人物までは捕えるに至らなかった。しかしこのおかげで協力関係となった錦岐と袁紹輝は、共に黒幕を追い詰めていくのだと思われる。

袁紹輝は高貴な生まれだが、高慢なそぶりは一切なく実直で穏やかな人柄が既に煌めきを抑えられていない。その袁紹輝が林家へ縁談の申し入れを行ったため、繡芄の気持ちを知らぬ林家は喜びに沸いているが、これがちょっとした騒動になりそうではある。

繡芄もどこかの段階で気付いて、最終的には袁紹輝へ嫁いで幸せになるんだろうが、しばらくは杜家の謎の目的に振り回されるもどかしいターンが続きそう。錦岐が釈放された時の杜正の悔しそうな握りこぶしが不穏だよ。

ただし、蘭香は既に何かがおかしいことに気付き始めている。この察しの良さが救いであり、これまでの危機を乗り越えてきた所以でもある。

 

今回、王蝉が病に伏すことになり、命を落とすのかとハラハラしたが、そういうシナリオではなく九皋の想いを実らせるためだったらしい。そうなると逆に繡菽(四女)の方が心配だね、、、

 

つづく

 

追記ネタバレ 第16話~第18話。

いやいや、、、そんなイイところで終わるからExpress課金してもーたやん笑

 

なんだか翠雀の暴走が予想を越えてきてちょっと驚いている。

個人的な妄想では、少しでも良い暮らしを求めて錦岐の正室の座に収まるくらいの話だと思っていたが、これにはもっともっと根深い恨みがあるらしい。その理由はまだ分かっていないが、杜兄妹は、どうやら林家の全滅を目的として林家へと潜り込んでいた。ということは、杜正が錦岐の命を救ったのも計算ずくだったんだろう。

そこから繡芄をたぶらかし、勘の冴える邪魔者(蘭香)をまず消してから錦岐へも伝染病に見せかけた毒を盛っていた。という翠雀の予定が計画通りに進まず、蘭香に盛ったはずの毒は王蝉へ渡り、錦岐への毒は、好いた女をポーッと眺めずにはいられぬ恋心のおかげで回避されていた。

こうして次から次へと病で倒れていく人々を前に、翠雀がここぞとばかりに治療を申し出るが、蘭香は自身の髪飾りを落として大太太の注意を引いていた。この蘭香も冴えていたが、意図を察して判断を誤らぬ大太太も相当なものである。普段から思慮深く、周りに慈悲を与えてきた林家の女主人は伊達ではなかった。加えて、林家個々の性質を理解した上でこの窮地を任せる人選も誤らない。

 

常に先手を打って計画を壊していく蘭香が、既に自分を疑っていることに気付き、翠雀は加担させていた侍女も殺めてしまうが、林家が全滅さえすれば自分の命も全く惜しくはなかったらしい。ということは並べ立てた不平等な世の中が理由ではなく完全に私怨なんだろう、そして、それを利用した人間が背面に潜んでいる。これが趙星棠という線は単純すぎるため、他にいるんだろうと妄想はしているが全然分からない笑

 

翠雀を追い詰める過程で、伝記となった人物を引用して蘭香が語って聞かせた人としての道は、大太太もその教養の高さに驚いていたようだが、この辺りで蘭香の出自が奴婢ではおかしいと感じているように見えた。

計画が頓挫したからには生きる意味などないかの如く、死を覚悟していた翠雀だが、そう簡単には逝かせてもらえないよ。

 

一方、杜正担当の錦岐は茶番を展開して罠にかけるが、まんまと乗って来た杜正がここで錦岐へ狙いを定める。

半ば死屍累々になりかけた林家と、錦岐が杜正と対峙する映像が交差する編集が緊張感を煽ってくるのだが、脚本の桐華が巧みな上に演出の効果も絶大だった。

 

この戦いで、殺意を持って本気で向かってきた杜正が一瞬躊躇したのは、背中を預け預けられる振りをしているうちに少なからず情が生まれていたんだろうか。それでも目的は果たさねばならず、一瞬見えた躊躇がなんだか切なかったよ。錦岐もまた、これまでの信頼が嘘だったことに深く傷ついた姿が不憫だった。

恩人へ報いたいがため、結果的に刺客を招きいれた自分の判断に正否の揺らぐ錦岐だったが、間違ってない、良い人だからかな、など最も欲していた返答で鬱屈を吹き飛ばす蘭香は、酔っていようが言葉の選択は冴えている。

はっきり映ってはいないが、錦岐は眠ってしまった蘭香を抱えて連れ帰ったんだろうね?もはやほんのりした恋心では済んでないもんね?

的確に指示を与えて周りを動かし、林家全員の命を救った蘭香への褒美はとんでもなく大きそうだが、以前、両親に言い聞かせていた目的を達成するここぞの時が今なのかもしれない。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第19話~第20話。

身内を全て失くした上に貴族から一瞬にして奴婢へ転落した蘭香が、今の両親に拾われたことは天に導かれた縁だった。その縁を今のように固く築いたのは、裕福だった過去を振り返らずいつでも感謝を忘れずに生きた蘭香による力が大きい。

こうして林家に降り掛かる災難を身一つで収束させた智慧と慈しみは、目的である良民への道筋を一気につけることになった。家族三人で寄り添って生きるささやかな願いは現実となり、連れ立って良民としての一歩を踏み出す三人の姿は、なんだか胸が熱くなった。

傍らで、趙星棠は再びお家の駒となってジジイへ嫁がされたんだろう、銭があったとて自由にはなれない。

錦岐が蘭香をあっさり手放したのは、妻に迎えるための身分の是正なんだろうが、勘の冴えるあの大太太でもそこまでは想像に及ばぬほど、貴族にとっては稀有な事例なんだろうと思う。それを実行するのが誰しもを人として扱う錦岐の為せる技だが、身分を翳して欲しいものを手に入れようとはしない。そこが一番の魅力なんだが、相手にはこの想いが全く伝わっておらず、むしろ蘭香の方が身分違いを意識して、心を寄せること自体の考えにそもそも及んでいない。それでも錦岐は、時間を掛けて関係を築こうとしているように見える。

その間に一家は、陸家に許可を得て住み込みで商売を始めていた。

 

神策衛では、袁紹輝と共に捕らえた戴蓉や梁玉が倭寇と結託していたことが分かり、その背面の権力者までを暴こうとしていた錦岐だが、太子からの圧力でこれ以上の追及は禁じられてしまった。力の及ばぬ結果に落ち込む錦岐は、蘭香の顔でも見ようと立ち寄った先で、さらにままならぬことに出くわして涙目が止まらない。

蘭香へ自由を与えて手放した代償は、誰でも蘭香へ近付けることに他ならず、早速、隣人の韓秀才と親しくする姿を見せ付けられる。錦岐が韓秀才を物色する目は、瞬きもせずキラキラ殺気立っていたな笑 まずは気持ちを伝えねば蘭香の注意を引くことは出来ないけど、、、早く行動しないと取られちゃうよ。

 

一方、捕らわれた翠雀は辺境へ流刑されることになり、瀕死だった兄の杜正はそのまま命を落としてしまった。すっぴんの鄭合惠子はべらぼうに美しく、その芝居からあふれる憂いの表情だけでも泣けてくるが、犯した罪の理由は全く解せないものだった。

長い間に培われた卑屈な思いは、いつしか目を曇らせたままでしかこの世界を見ることが出来なくなっていた。見事に蘭香とは逆を辿った翠雀が、現状の日々では小さな喜びすら見付け出せず、貪欲に上を見続けた結果がこの惨事を生んでいる。

林家へ嫁ぐことが出来れば良かったが、それが叶わなかった時点で良い暮らしを望む心は消え失せて、邪魔をした蘭香や自分を受け入れなかった錦岐への恨みの方がまさってしまった。林家の全滅は、現状から抜け出すための戴蓉による命だったが、林家が全滅すれば命を落とすのも惜しまぬ域へ達した最後は、そもそもの生きるための良い暮らしという目的を見失っている。特に林家へ恨みがあったわけでもなく、その智慧があれば林家に拘らずとも他を当たれただろうに、最終的には全てを失くして、卑屈な思いだけに支配されたゆえの虚しい結末だった。

 

その杜家の計画を知らず杜正を思い続けていた繡芄は、袁紹輝との縁談を受け入れようとはしなかった。繡茹が口を噤み、二人の関係は知られてはいなかったが、それを自ら告白したことで繡芄は自分で自分を窮地へ追い込むことになる。

後に、仕組まれたことを知り、重ねて絶望を味わう繡芄は実に不憫だが、ここで繡茹が代わりに嫁ぐ意思を示したことは、隠された本質が開花した瞬間だった。

仕える側の蘭香が持つ人生を好転させる力は、使う側の主の意識までもを変える力があり、それを真っ直ぐに受け取って実行した繡茹の決断にはちょっと痺れるものがあった。繡茹には他に、姉の命を救うという意図もあったんだと思うわ。確かに、あの穏やかで実直な袁紹輝には繡芄より繡茹の方が相性は良いだろう、何より望んで嫁ぐことに大きな意味がある。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第21話~第22話。

良民となって生き生きと日々を送る蘭香の元へ足繁く通う錦岐だが、その度に心は傷付けられてなんだか不憫だよ、、、

まず、家主の陸燮には「道不同不相為謀」など祖父の存在から否定された気まずさで俯くしかない姿に、こっちが居たたまれない気持ちになり、今回も韓秀才との蘭香の親しさを目の当たりにして、うっすら悲し気に落ち込む姿は可哀想過ぎるわ。

身分差で上に対して恐縮するのはよくある描写だが、錦岐のように庶民に割って入ることを躊躇う事例は珍しいと思う笑

錦岐の立場が危ういのは、この二人が教養ある成熟した人格ゆえで、特に韓秀才は、銭はなくとも周りを気遣い、穏やかさの中にもブレぬ信念がある。見るからに蘭香との相性が良いことは錦岐もおそらく感じているし、恋敵の人格に欠点がないとなると更に焦りが生じるだろうね。先に想いを伝えないと絶対無理なんだけど笑

 

その間、林家では錦岐の縁談話が進んでいた。

本人の知らぬところで講じられた見合いのような場に、錦岐も苛立ったようだが、顕国公の娘(鄭蔓宜)が相手となるとやんわり断ることしか出来ない。それでも顕国公は林家を身内とすることに拘り、そう乗り気でもない蔓宜へ強引な手段を強要する。

趙星棠と同じく、こちらも親の都合でその気もない男に嫁がされるわけだが、その相手が毎回自分では錦岐にとってはいい迷惑だよ笑

蔓宜も謎に勘が冴える娘で、錦岐が断った理由を即座に突き止めて矛先は蘭香へと向かう。韓秀才を巻き込んで蘭香へ汚名を被せる計画は当人の機転で回避されたが、予備対策でもあったのか立て続けに襲ってそのまま拉致するところまでに及ぶ。

 

錦岐もその話を聞き付けてやってくるが、父親にとって一番頼れるのは大爺だと、その姿を見て泣き崩れたことでも分かる。

微妙に後手に回っているように見えるが、やはり頼れるのは守るべき者を守れる権力だということか。それでもその錦岐の権力のせいで蘭香も巻き込まれているんだけど。

 

今回は、禁足中で籠る繡芄の目覚ましい成長を見せられる。元々、性根が良いだけにさほど心配はなかったが、どうみても母親の方が落ち着きが足りず悪影響を及ぼしかねない。ただし母親へも逆に諭していたことを考えると、この先は大丈夫だと思える。壁にぶつかっても兄の言葉を胸に刻んで新たな目標を見付けられるといい。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第23話~第24話。

蘭香が攫われたのは芙蓉秀の属する戯班(京劇などを行う一座)内で、それとは別に錦岐と袁紹輝の会話で出ていた廃太子が身を潜めていた場所でもあった。

それを嗅ぎ付け、趙ジイ(趙星棠の父)が捜索に現れたため、錦岐は蘭香の行方を追う他に、廃太子を逃がす策も立てながら、顕国公が命を狙う現太子を無事京へと送り届ける役目も負うことになる。もう手が回らないくらい忙しいじゃん、、、

顕国公は漢王側だというから、権力争いは太子VS漢王で行われているんだろう。ということは、先に錦岐が追っていた汚職を巡る倭寇との結託は漢王が仕切っているんだろうね?その漢王は誰が演じているのかと調べてみたら李泓良さんではないか、絶妙に人相悪いもんね笑

ともかく、既に蘭香が揚州へ連れられた手掛かりを得ていた錦岐は、揚州へ向かうついでに廃太子を他国へ逃がし、引き続き蘭香の行方を捜すことになる。

この廃太子だが、廃帝へ追い込まれた詳しい理由はともかく、その連鎖で廃太子にされて以降、この地から出ることも出来ず気の休まる日はなかっただろう。そう思うと、錦岐によって安住の地へ向かえたことが、私が言うのもなんだが感謝しかなかった。

 

一方、蘭香が拉致られて辿り着いたのは揚州の遊郭だった。なんと、蔓宜は蘭香を遊郭に売っていたのか、先の二人も強烈だったが、この娘も庶民を人とは思わぬ部類か。

この窮地でも、落ち着いて考えることを止めないところが蘭香の生命力の強さでもあるが、さすがに一人では逃げられない場面で、あの後どうしたのか気になっていた蕺兒が突如救世主となって現れる。

このシーンは感極まったわさすがに。生きてこんな所に居たなんてな!!それだけでも胸が一杯だったのに、光の如く降ってきた「你等我、我會來給你贖身的」が最高に熱かった。

蕺兒は現在の蘭香を知らず、おそらく無理だと分かっている。それが気休めでも嬉しそうにする蕺兒がいじらしくて泣けるんだが、大丈夫、言ったからには絶対に見捨てないよ。ここで何度も何度も等我と言い残す蘭香と自分も同じ気持ちになっていた。

こうして揚州の港まで逃げ出した蘭香だが、すれ違いで錦岐も遊郭を訪れていた。そこですれ違うかやっぱり。気付かれなかった蕺兒もちょっと悲しかったよね、、、だけど大丈夫、身請けされてからの未来があるから。蘭香を逃がした代償で命を獲られるようなシナリオではないはず。

 

この先が全く予想を裏切ってきたんだが、港から出られずにいた蘭香を迎えに現れたのは、なんと韓秀才と芙蓉秀だった。

この世界の、特にドラマでは、ヒロインを守るのは男主の持つ権力だと概ね決まっている。それが庶民の智慧だけで正確に居場所を当てて救いに現れるとは、、、むしろ権力を以って駆け付けた錦岐の方が後手に回っている。これが恋敵なんてほんと厳しいね、、、もう韓秀才の迎える蘭香二人の姿が運命みたいだったもん笑

慌てて許家へ舞い戻った錦岐もそれを感じて、蘭香に会うことなく傷心で次の問題へと向かって行った。かわいそう、人を思いやって命を救っているのは錦岐も同じなのにね。

image

この後は永昌侯府に舞台は移り、繡茹との挙式の日に顕国公も太子の命を狙って行動を起こす。それを予測して錦岐と袁紹輝も準備はしているが、そこに蔓宜に対する蘭香の茶番も加わり、皆が皆、永昌侯府へ集結してそこら中が修羅場となる。最後に討たれた太子も茶番を演じる一人なんだと思うよ。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第25話~第26話。

永昌侯府での茶番の果ては、顕国公率いる軍と袁紹輝率いる水師営との斬り合いになるが、その隙に太子を連れ出した錦岐が無事京城へ送り届けて、漢王の謀反は失敗に終わる。

その知らせで降伏した顕国公へ向かって声を荒げる蔓宜は、因果を理解し、たとえそれが愚行であっても親父よりよほど自己の矜持を持っている。その証拠に、謀反の罪に問われて命乞いした両親とは真逆を進み、自身で代償を受け入れて逝ってしまった。

後に、顕国公はかつて廃帝を裏切り、現皇帝へ寝返ったことが分かるが、蔓宜はいつからかそんな親父の背中に薄々気付き、卑しさばかりで覚悟も持たぬこの家が嫌で仕方がなかったんだろう。(妄想)なんというかこの娘はべらぼうに強かったわ、、、嘉澤がすごい良かった。なんだか錦岐に当たって砕けた女演員全てが良いね。

 

皇帝が崩御し、これまで皆が口に出さなかった恨みも、陸先生を始め芙蓉秀からも語られるが、なんとなんと、、、皆が皇帝による愚行で犠牲になった名家の生き残りだった。

陸先生が今のように根無し草で漂っているのは、かつての傷があまりに深いためなんだろう。蘭香が語った沈家から受けた恩の話で、陸先生はおそらく蘭香が沈家の生き残りだと悟ったんだろうと思う。同じ境遇でも自分のように生気のない人生でなく、生き生きと未来を築いて欲しいと願ったのは、それを察したからではないかな。後に、許万全へ言い残した「焉知我所得」、蘭香から得たものは希望かな、、、

こうして一段落した後は、道半ばだった韓秀才との縁談が進み、いよいよという所まで来ていた。

先の蔓宜の刃から救ったこともあって、既に蘭香の気持ちも持っていかれた気がしていたが、その描写が薄いのが気にはなっていた。その理由は韓秀才の言葉で伝えられたが、蘭香は友人としては慕っているものの、それは恋ではなかったんだね。これが現実ならとっくに韓秀才に惚れているはずだが、物語にはこの先がある。ここで恋慕を残したままではシナリオ的に支障が出るもんね。

それでも両親の希望に従って縁談を受ける所まで進んでいたが、ギリギリで聖旨が届き、いきなり林錦岐との婚姻が賜られる。

ここで満を持して権力が発揮されたわ笑

不意打ちで賜られた蘭香もたまらないが、土壇場で覆された韓秀才がただただ不憫だった。賜婚となればどうやっても諦めねばならない現実は、その場全員の心に影を落とすが、蘭香だけは両親を気遣って、いつものように勇気付ける姿がいじらしかった。

 

この少し前に、身請けするつもりだった蕺兒が、既に何者かに売られて揚州を去っていたことが分かるが、これが錦岐のような気がするんだよね。林家が惨い仕打ちを与えて追い出した蕺兒を忘れてはいなかったんだよきっと。家紋は違っていたが、林家でなくとも裏でいくらでも手は回せる。序盤に、沈家全員のお骨を引き取って慰霊したのも、未だ錦岐だと思っているし。(という妄想です。)

中盤を過ぎ、ここから先婚後愛の物語が始まるが、錦岐のこれらの行動(ただの私の妄想)が、そのための一歩になるといい。

 

許家ではいきなりの賜婚に悲観していたが、同じく林家でも祖父を始め、大太太の驚きっぷりは尋常ではなかった。祖父などは激怒して鞭打ちを命じ、錦岐はそれを黙って受け入れる覚悟は出来ていた。思えば、これまで自らは何も要求せず、粛々と林家の意向に沿って責を負い、おそらく反発すらしたこともないんだろう。その錦岐が初めて自分の意思を示したこれだけは譲れぬものだったらしい。

林家の弟妹世代の身内は皆温かく、元気付ける姿が眩しかった。

侯夫人となった繡茹が堂々としていたなぁ、嫁ぎ先だけで周りの反応が一変するのもこの時代特有で面白い。

 

というわけで、かつての許婚の元へ一周回って戻るわけだが、どの辺りで沈嘉蘭という出自が明かされるのか、かつて見捨てられたことにどう始末を付けるのか、まだまだしんどいターンはやってきそう。

すごーまだ上がってるみたい。大ヒットじゃない?

 

つづく

 

追記ネタバレ 第27話~第28話。

聖旨が下ってからおそらく一度も許家を訪れていない錦岐は、もちろんその後の蘭香にも会っていない。ゆえに様子も分からずそのまま挙式の日を迎えるが、許家では蘭香を含め誰一人喜んでいる者はいない。林家でも祖父や母親の表情は硬く、錦岐やその弟妹を除けば歓迎はされていない。

それでも大太太の矛先が蘭香に一切向かっていないことは、挨拶を怠る嫁を庇った姿でも分かる。「打得好!活該!」など息子へ向けて罵倒する勢いの良さに笑ってしまったが、強いられた嫁を見当違いに責めることなく、当初の印象からの期待を裏切らぬままだったことに安堵する。

侍女周りに関しては、立場が入れ替わって戻ったことに戸惑いはあっても、来たる大奶奶が蘭香だったことに安心する気持ちの方が大きい。この信頼がこの先の蘭香の支えにもなるんだと思う。

 

これまでの蘭香を思い返すと、目上の人間に対し挨拶一つも口にせぬ行為は考えられず、あんな怒りの表情で他人を引っ叩いた姿などは見た事がない。相当怒ってるよこれは、、、他の家ならまだしも、かつての苦く惨めな思いを再び蘇らせる林家では、さすがの蘭香も少しくらい怒りをぶつける時間がなければたまらないよ。人生で一番惨めな思いをさせられた家紋入りの饅頭が、皮肉にも自分への祝いで戻って来るとはね。

 

林家や蘭香の反発にめげずとも悲し気な錦岐には、こうなることはとっくに分かっていて、それでも出世と引き換えに繋ぎ止められる縁を欲したその気持ちを考えるといじらしくて泣けてくる。通常では貴族の特権を乱用した卑しい行為だと思えることも、これまでの錦岐が視聴者へ見せてきた尊い行い(自分の妄想含め)のせいで、どうも肩入れしてしまうな笑

でも大丈夫、そのうち錦岐が行ってきたことも蘭香へ知れることになるはずだから。

このポスターは謎に微笑んでいるが、実際は笑顔なんて一切なかった。

 

林家への挨拶もそこそこで京城へ就くことになった錦岐は、そのまま蘭香を連れて林家を離れることになりそうだが、このタイミングで弟妹も根こそぎ京城へ連れていく計画を立てていた。

皆が皆、あのイカした祖父の側で窮屈な思いをしているんだろうが、説得のために噛ませ犬にされた永昌侯夫婦がその名目通り良い働きをしてくれた。

他に、侯夫婦の睦まじい様子を目の当たりにした繡芄への教訓にもなり、この惨めさを乗り越えて成長していく未来が楽しみである。母親の言う、人間ならば誰でも持つ一時の悔しさも分かり味深く、道を誤らぬ限りそれを否定も出来ないが、その母親に愛されていることが繡芄にとっては励みにもなるだろう。残される祖父は気の毒だが、これも因果というものか。

とはいえ、この京城行きに関して頑なに拒否している蘭香をはたして連れて行けるんだろうか。蘭香の意志のブレなさは随一だけど。

 

因みに韓秀才は、郷試でめでたく解元となっている。となるとこの先、人生が交差することもありそう。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第29話~第32話。

京城へ就く前に許家を訪れた錦岐は、もはや林家大爺の影はなくここぞとばかりにヘラヘラして和やかな雰囲気を演出するが、京城行きを頑なに拒否する蘭香を多少なりとも説得してもらう目的があったのかもしれない。

蘭香にとっての京城は、かつての惨事が起きた場所であり、二度と足を踏み入れたくない場所でもある。それを痛いほど理解する両親もこれ以上強く推すことは出来ず、一緒には連れて行けない空気へと終着する。

この後すぐに、蕺兒の代わりに揚州から身請けした阿枳がボロ切れとなって現れる。阿枳は一度生家へ戻ったものの、歓迎されるどころか牛一頭と交換で暴挙を振るうゴミみたいな男に嫁がされたらしい。そこからやっと逃げ出し、陸家や許家だけに望みを委ねて命からがら辿り着いていた。ボロボロの阿枳を、光の如く温かく迎える蘭香や媽媽がほんと好きだよ。

 

その阿枳の情報で蕺兒が京城へ連れられたことを知り、頑なに拒否していた京城行きも一瞬で翻る。ただし、錦岐は頑固な蘭香へ薬を盛って眠らせ、そのまま京城へと連れて行くことを強行してしまう。結果的に目的が京城だったから良かったが、でなければ本当に許して貰えなかったよ笑

しかも船上の錦岐は、え、そんなことある?としか思えぬ動きで上半身を露わにし、そのまま白々しくちょいおこの蘭香の肩へ倒れ込む積極性が清々しいまである。冷たくされても全くめげない精神性が頼もしいといえば頼もしいけどもさ。

この少し前、京城へ発つ前の晩に祖父から諫められた話は実に不穏であり、この先、祖父の懸念が現実に禍となって降り掛かりそうではある。

廃太子を逃がした錦岐を、あの時は何も考えず手放しに喜んでいたが、そう順序立てて道理を説かれると少なからず錦岐には大局が見えていなかったように思えてくる。今は皇帝の信頼を得ているが、逃がしたことが知られるフラグが既に立ってしまった。

 

他に、蕺兒を救ったのが錦岐だと思っていたのも、なんと我らが趙星棠が再び現れ、林家との取引を狙って蕺兒の証書を握っていた。錦岐自身は、かつて賢い侍女だといって銀子を与え、そのせいで元妻に死に目に遭わされた蕺兒を全く覚えていなかったらしいわ笑 割と鬼だねこの人。

 

京城へ着くやいなや、かつての生家へ戻ることになった蘭香は、繰り返し襲ってくる懐かしさと痛みを味わうが、ひとまずは目的の蕺兒を連れ戻すために策を練る。それをどうにか助けたい錦岐は、権力を以って取り戻そうとするが、権力で人生を狂わされた蘭香には同じ類の人間にはなりたくない思いがある。

蘭香にとって、権力で自分を無理矢理娶った錦岐もその類であり、ここで静かにしかしはっきりとその思いを口にする。蘭香の言ってることは正論中の正論なんだが、相手にもその両親にも許可を得ず、勝手に決めて強行出来るのが賜婚というものだからね、、、錦岐が韓秀才をひたすら気にしているのも若干滑稽なんだが、ソコじゃないんだよね笑

 

結果、趙星棠の心を見抜いて提案した銭を蓄える妙案で、無事蕺兒を取り戻すことに成功する。ホールインワンで颯爽と証書を奪って蕺兒を取り戻した蘭香はべらぼうにイカしていたね。

そうか、あの約束を錦岐ではなく、口にしたことは違えぬ蘭香が果たすことに意味があったのか。個人的には、趙星棠が戻ってきてちょっと嬉しい。

ここまでを、今までのように身一つでやってのけたため、錦岐の出番は全くなく、生家に戻された妻の気も知らず力になれぬ自分に悶々としているだけの姿には役立たず感が否めない笑

それでも錦岐の権力は、この先の蕺兒や阿枳の未来へ光を与えることに一役買う結果となる。こうも早く決着がつくとは思わず、この先の日々に希望を抱いて手を振る蕺兒の姿には達成感があった。

 

蕺兒を送り出して安心する間もなく、林家ではすぐに次の難問がやってくる。

京城には魯家に嫁いだ大姐がいるが、この夫がゴミクズなのは娘が懐いていない様子で分かっていた。この下衆は能力もないくせに錦岐の口利きを大姐へ強要して出世を望んでいた。ゴミが世間に認められるはずもなく、その鬱憤を大姐への日々の暴力によって発散しているわけだが、まあムカつくのなんのって、、、蒲萄さんが痣だらけってだけでこの下衆への苛立ちはMAXである。

それに耐え切れず、大姐も繡芄の母親へ相談はするが、何も出来そうもないこの人に頼っても意味がないと思うのだが、、、当然この母親は自身の子のこと優先で何もしようとしないが、その子である繡芄は、母親の制止を振り切って蘭香へその経緯を伝えていた。さすが目覚ましい進歩をした後は人選も誤らない。

 

薬を盛られて生家へ戻され苦い思いをする中でも、力技で錦岐を動かし、今にも自害を実行するタイミングで開いた扉の奥からゆっくり歩んで来る蘭香はなんだかもう光を纏った菩薩だったよ。こうして魯家から半ば無理矢理連れ去って大姐を救った林家には、スカッと感が否めない。毎度、他人への愛を以って救っていく蘭香のブレない精神には安心感があり、大嫂という呼び名に劣らず誰よりも頼れる。

あのゴミクズ夫、早く消えて欲しいもう見たくない。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第33話~第34話。

何としても大姐を取り戻したい林家と離縁を認めぬ魯家は、役所へ訴え出るまでに発展するが、どこまでも男目線の法律は女の訴えなどあってもないようなもので、離縁は認められず再び魯家へ戻される窮地へ陥る。

蘭香が自由への願望をシナリオにした「羽仙記」なら、戻されたと同時に大姐は羽を燃やして飛び立っていっただろう。ただしこれを見越した蘭香が、これまでクズ夫が奪った林家の財産の証書を周到に準備していた。そのおかげで大姐は窮地を逃れ早々に離縁が成立した上、娘を取り戻すことにも成功する。

これとは別に、クズを袋叩きにした(実際は蘭香が手配した)罪で錦岐は杖刑を命じられるが、官吏には漢王側の戴蓉(錦岐が倭寇との癒着で捕らえ、牢で口封じされた男)の身内がおり、この機会に錦岐の命を奪おうと企んでいた。それも目ざとく察知した蘭香は、喧嘩腰で府尊に挑み夫の危機も救うことになる。

さすがオレの妻、というキラキラの目で杖刑を受ける直前までニヤつく錦岐がほんと愛らしいね。そうして身内を救った名誉ながらも、尻の痛みに耐える情けない姿の帰り道、探花郎の韓梁(韓秀才)とすれ違うポンコツっぷりが切なくも笑える。錦岐はいつまで蘭香の気持ちを勘違いしたままなんだろう。

 

ほどなく本物の蘭香の誕生日が訪れ、再び過去に思いを馳せる時間がやってくるが、錦岐が用意した祝いの席でも様々な思いが巡る蘭香の気分は沈んだままである。それを自分の粗相のせいだと不安気に見守る錦岐に、蘭香の思いがどこにあるのかは分かるはずもない。

序盤の錦岐は、勘の冴える目ざとい男だと思わされたが、妻の前でのポンコツっぷりが今では比重を占めて、愛らしいだけの印象が強い。今や、戯班のシナリオで銭を稼ぐまでとなった蘭香の別名が沈如故だと知っても、かつての許婚のことなど掠りもしなそうだよ、蕺兒の事も全く覚えてなかったしね。それでも落ち込む蘭香を不安気に見送る真っ直ぐな愛と、明くる日に蘭香の元へ葶藶子を寄こして元気付けるような優しさがある。

 

葶藶子が現れ、これがただの娯楽だとのんびり観ていた空気は、その会話と寺での噂、先の漢王派の謀反の失敗など、点と点の繋がった蘭香の推測で一気に緊張感は高まる。緩急のバランスが絶妙なのよ。

ここから漢王の謀反へと話は発展し、錦岐が出先で刺客に狙われていることも察して後を追うことになる。それだけでなく、謀反となった先を見越して別院への指示や林家屋敷へ知らせを向かわせ対策を促す手腕が、林大爺の妻になるべくしてなったように思える。

こうして錦岐の命を寸でで救い、一旦、各々のやるべきことのために別れるが、別れ際に気遣われた喜びで踵を返して唇の端を奪い逃げする錦岐がわんぱく坊主みたいで微笑ましかった笑

この先は、謀反の意思を自ら示した漢王の登場で、本気の争いが始まりそうだが、李泓良の巧みな芝居のおかげで、漢王は少し足りないのだと理解した。

この先、漢王が制圧された場合、これに加担している戴家や魯家、趙家も反派の罪を問われるよねおそらく。魯家の末路に興味はないが、残った大姐の息子と戴家へ嫁いだ趙星棠の行方は気になるところ。

つづく

 

兰香如故(蘭香如故)Against the Current ② 第35話~第47話(最終話)

『早春晴朗 The early spring』

2026年 8月~ 中国 全24話

 

監督 蒋继正(蔣繼正)

 

出演

栾念(欒念)(ルーク)→井柏然

尚之桃(フローラ)→孙千(孫千)

 

 

おもろ、何このドラマ笑

 

ネタバレ 第1話~第11話。

まず、新入社員尚之桃の役柄がすごくいい。

次に、尚之桃の活躍に嫉妬して足を引っ張る人間がいない。

この2点だけでもめちゃくちゃ気持ち良く観られる。

 

その相手となる職場の敏腕上司ルークは、表向きには恋愛慣れしているように見える。寄ってくる女は数多でも、本気で手に入れようとした女はいなかったことが今の不器用さで推測は出来るが、さほど努力をせずとも不自由はなかったらしい。

序盤から、テロテロシャツで胸元をはだけさせ、距離を詰めてくるルークが、唐突に歌を披露したりなど手練れ風の演出全てが面白いんだが、まあなんせ顔がいい。辛辣で女心は分からずとも、責任感が強く思いやりはあるため、個人的には全然嫌いではないが、これまで必要なかったせいか圧倒的に言葉が足りない。

 

序盤に、山で遭難した尚之桃を探して傷を負ったルークが、手当てする尚之桃へ初恋のような視線を送っていた。このルークの中の何かが弾けたような表情で分かる通り、吊り橋効果の如く動き始めた想いは、この後の元カノの暴走でより堅固となり、ルークにとっては尚之桃が初めて純粋に心を寄せた相手だったことがうかがえる。

尚之桃はどちらかといえば一目惚れに近いが、年上の尊敬出来る上司相手に邪な思いは抱いていなかった。一夜を共にしても、社会に出れば良くある過ちだと割り切り、付き纏って面倒を掛けるようなタイプではない。そもそも、ルークが酔った尚之桃の言葉にときめいて連れ帰り、押しまくったのが原因だが、恋愛第一ではなく仕事への向上心を持つ尚之桃には、上司との一夜の過ちでそれを棒に振りたくない思いがある。

 

「喜歡能控制」

これが出来ていないのはルークの方で、立場を弁え謙虚に振舞う尚之桃の努力をことごとく邪魔してくる。社内規則に恋愛禁止という項目を加えたのは自分なんだがなぁ笑

尚之桃の防壁を超えるための友人からのアドバイスも、不器用なルークの手に掛かれば軒並み誤解を招き、それが警告に思えた尚之桃にはますます自制への緊張感が増していく。

 

上司であり年齢の差もある相手に、自尊心を捨てられないのは分かるが、そのせいで本心が誤解されていることがもどかしすぎる。自分は割と本気で口説いているが、その必死さを知られたくないあまり、契約のような条件で秘密の恋愛を持ち掛けるルークは、尚之桃に選ばせているようで選択肢は一つしか与えない。ここで尚之桃が断ったとしても(もう何度も断っているが)、ルークが諦めない限り結果は同じになるんだと思うわ笑


こうして毎週金曜日に会う契約のような恋愛が始まるが、実際はルークの愛がガチすぎて社内でも離れたくない気持ちが漏れている。行動は分かりやすいのに、この強い想いが尚之桃にイマイチ伝わっていないのは、必死に追いかける自分を見せぬよう振舞っているせいだが、言葉にしないとそれは誤解を生むだけなんだよ、なんなんだろうねそのちっちゃいプライド。

 

自分ばかりが好いているという思いの中、仕事の失敗(他人の責も負う)での処遇やルークの幼馴染みの出現で益々卑屈になる尚之桃は、秘密の金曜日に友人との約束を優先してしまう。

今のルークには、尚之桃以上に優先するものはないのだが、それを言葉にして伝えることが重要なことになぜか気付いていない。堂々と会える金曜日を楽しみに友人の誘いも断る予定だったルークは、誤解した尚之桃にすっぽかされ傷心で友人と共に旅行へ向かうが、尚之桃のいない場では「彼女」だと公言している。本人にも言ってやってくれよな、、、

 

離れている間も声を聞きたいあまり、「金魚の餌やり」を理由に尚之桃との接点を図るが、それが逆に都合の良い女にされているという誤解を生み、尚之桃のわだかまりは膨らんでいく。

そんなことには気付かず、友人との旅先から自分だけ急いで戻って来たのは、餌やりで部屋に来るはずの尚之桃に会うためだったが、誰もいない部屋を見回して少し残念そうにするルークには、君の言葉が足りないからだよという思いしかなかった。すごく愛していることを相手に見せないのはもったいないよ。

ここまで来ると尚之桃の卑屈な思いは限界値を超え、手土産片手にルンルンで会いに来たルークとも険悪になってしまった。

この後別れのターンがくるようだが、自尊心を捨てれずに手放した後悔でボロボロぐちゃぐちゃになったルークを早く見たい。

 

このドラマは、NetflixでもSVIP進行で配信されています。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第12話。

欒念が言葉足らずなのは、年上で上司がゆえの自尊心だと思っていたが、臧瑶が語った幼少時の様子から、おそらくこの男の対応は駆け引きなどではなくこれが素なのだな笑(尚之桃が欒念呼びになったのでここから欒念表記にします。)

感情の起伏が乏しいために分かりづらいが、初めてときめいた女へ欒念なりに精一杯の愛を注いでいるんだねきっと。若干、自分の気持ちにも鈍感なため、自分が受けてもさほど気にならないことが相手にとっては誤解を生んだり傷付けている感覚が分からないのだと思われる。「新年快楽」を言わないのも、電話の切り際の「拝拝」を言わないのも全部そういうことなのかもしれない。

となると、いつもぎこちなく見えていた笑みは、そんな感情が今までなかったために自然に出る笑みがこう不自然に見えるんじゃないかと思えてきた、、、そこを芝居で表現しているかと思うと井柏然恐るべし。

 

というわけで一瞬険悪だった仲も、欒念の優しく素直な想いがそのまま行動に現れた結果、その関係を諦めかけた尚之桃の心も綺麗に取り戻していく。

そうか、今の欒念の感情はおそらく初めて味わう淡い感覚なんだろうが、今はまだ理性を失くすまでには至っていない。これまでさほど泣いたり笑ったり取り乱すこともなかった欒念が、尚之桃を失くした時、この全ての感覚を味わうことになって自分を見失いそうなんだが、もうそこが楽しみでしかない!!すまんな欒念!

 

他に面倒になりそうなのは、孫遠翥の両親からの銭の無心である。「相手に面倒かけるわけにはいかない。」とかいう言葉でそんなことだろうとは思っていたが、これが少なからず尚之桃にも影響しそう。

これまで欒念の優しさを受けてきた臧瑶も、その場所がスルッと入れ替わった状況でこのまま手放せるのかは謎である。闇堕ちはしないでほしいが、話数的にそこまで描く尺はないよね。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第13話~第14話。

事業成功のご褒美にウッキウキで社員旅行へ向かう盧米が、欒念の同行をめちゃくちゃ嫌がってるのほんと笑える。そして、あからさまに嫌がられていることへ何も感じず、尚之桃しか見えぬ欒念のニヤけ顔もさらに笑える。でもほんと良い先輩だよ盧米は。

正直に想いを口にする欒念の尚之桃への愛が深まっていることは、その独占欲からも分かりやすく伝わってくる。ここで部屋に引っ張り込んでイチャイチャまでは良かったが、同僚のアレックスが退社する話で空気は一変する。
 

長く職場を共にした欒念にアレックスのクズな気質は知れている。これまでもそうだったように、少し前に欒念が元カノを介して貶められた件にもコイツは絡んでいる。

そのアレックスが、退社に伴い人員を引き抜くことは予想出来ており、それが尚之桃だということも見当は付いていた。ただし引き抜きの話を受けた尚之桃が自分に何も言わないことに苛立ちや侘しさもあって、つい乱暴な言葉を吐いてしまう。

「不夠堅強也不夠堅定、便宜、聽話、好掌控」これらの評価は、欒念のものでなく、アレックスが尚之桃に抱く私見を代弁していただけだが、おそらくその通りなんだろうと思う。まだまだ学ぶことも多く素直で優秀な尚之桃は、アレックスにとっては都合良く使える人材だと思われているはずだから。

若干共感性に乏しく、思ったことを素直に口にする欒念は言葉を選ばねばならない時がイマイチ分かっていない。他人には無関心でも、心を寄せる尚之桃のこととなると頭に血が上って言い方もきつくなるんだが、完全にここは親父譲りなんだろう。愛が深いゆえになぜか嫌味じみた言い方になる人っているよね、、、

 

この人はいつでも私を捨てられる、という思いが常に支配する尚之桃はその言葉に傷付いてしまうが、奪われたくないがゆえの欒念の真意は分かっていない。このような人間の性質は、付き合いが長くなれば分かり始めるんだろうが、そこまでにまだ至っていないからね多分。

ともかく激おこ欒念にさらに激おこした尚之桃は、衝動的に欒念の番号もブロックしてしまった。これに慌てても解決方法の分からぬ欒念は、友人に相談して自身の歩んで来た道を思い返すことになる。こうして、当時の父親が自分を認めなかったように、今まさに自分も尚之桃を何も出来ぬ子供のように扱っていることに気付いたわけだが、図らずもこの件で父親の気持ちも併せて理解出来たんじゃないか。

他人の感情に関心のない欒念が、おそらく初めての後悔を味わい、その償いの如く皆の前で不自然に褒め始めて尚之桃にも困惑が否めない。その後の面談などでも何を言われるかの不安でしどろもどろ感が隠せていないのだが、この辺りも一々面白いね笑

欒念は正直すぎるだけで全く悪い人間ではない。むしろ愛は深い方である。ただし自分の言葉が相手を傷付けることに関しては鈍く、衝動的に出た暴言を後に気付いて思いっきり後悔している。その気持ちをやはり素直に打ち明け反省する欒念が愛らしいんだが、最初から正直な自分の利点を生かしてそう言えばいいんだよ。側にいるお手本のような盧米やトレイシーを見習った方が良い。

とはいえ、すぐにこの気質が柔らかくなるものでもない。

この後のマンションに関する悪徳業者との騒動では、心配がゆえの欒念の説教が長々と続くが、見るからに愛のあふれる言い分に、それを感じた尚之桃も今度は宥める方へと回る。

ひとしきり叱った後は、尚之桃を傷付けた悪徳業者を成敗するべく間接的な殴り込みに出向くが、同じく言葉通りの殴り込みに現れた盧米がその上を行くカッコ良さだった、ヤル気満々にバット持ってんだもん笑

その盧米を諭して一旦殴り込みを止めた欒念だが、結局、自分は我慢できずに本気の殴り合いになってたのほんと笑える。

欒念には若干あれど、皆が愛すべき人達で全くストレスのないドラマだよ、、、

社内の味方も心強いが、私生活でのルームメイトもまた良い子ばかりで和む。必死で生きる中でも他人への思いやりは忘れない。
ただし孫遠翥には、その足を引っ張る肉親の存在が重くのしかかり、この先も簡単にいきそうもない。かわいそうにな、、、尚之桃への想いは実らなくても、いずれ孫雨と共に幸せになってほしい。
 

優酷のまとめ予告で、「私達の関係を公表して堂々と付き合いたいんだけど、どう思う?(桃)」「そんなこと考えたこともない。(念)」という台詞があった。おそらくこの後別れることになるんだろうが、今の欒念の溺愛っぷりでこの真意ではなさそうな冷たい発言は、尚之桃を守るためのよんどころのない事情が潜んでいそう。正直、ズタズタボロボロの欒念が待ちきれない。(何度も言う)

 

つづく

 

追記ネタバレ 第15話~第16話。

一見、気難しい欒念が割と単純なことに気付き、今や扱い方を習得した尚之桃は上手く宥めて手のひらで転がしている。それに気付いているのかは謎だが、甘えてくる相手に本気で心地良くなっている欒念は、本来の優しさを全面に見せ始めておもしろさばかりではなくなった。マンションを追い出された尚之桃を、仕方ねぇなぁ、、、と言いつつ大喜びで家に住まわせ、嫌がっていた犬の盧克にも全力で愛を注いでいる。

結果、追い出されずに済んだ尚之桃が元のマンションに戻りたがることにイジケて、再びぷんすこ状態に陥るわけだが、分かりやすい情緒の浮き沈みが面倒くさくも愛らしくもある。

 

ほどなくドニーとかいうヒゲ面の男が現れる。欒念と同じ階級で入社したドニーは見るからに怪しく、過去に仕事仲間だった欒念を裏切った男でもある。

アレックスが退場したかと思えば、更に胡散臭そうなのが現れて面倒くさいな。

そのドニーに気に入られ、仕事でも順調に一人立ちしつつある尚之桃は、出張で遠方へ滞在することになる。その間の盧克の面倒は丸め込まれた欒念が見ることになり、嫌だ嫌だと言いながらも思いっきり愛を注ぎ、癒されてもいる姿が愛らしすぎるんだが一体どうなってんの笑

イギリスに戻る前に別れを告げに来た臧瑶へ、たとえ傷付けても一切気を持たせず送り出した欒念は正解だったと思うよ。臧瑶も物分かり良く再見を宣言したため、このまま退場なのだと思われる。

もはや俺のもの状態で片時も離さず連れ回される盧克、どっちも抜群に可愛い。

 

一方、尚之桃含むガールズを侍らせ出張中のドニーは、なんだか理解ある上司を演じていたが、気持ち悪さが全く隠れておらず何か企んでいることは見え見えである。それも欒念の足を引っ張るだけだと思っていたが、どうやらガールズの一人であるキティに何か乱暴をした節があり、あんなに野心に溢れていたキティが死んだ魚のような目をしている。

こんな薄汚い根性を持つヤツが現れると、子供じみているだけで潔白な欒念の評価が爆上がりするために都合は良いのだが、胸糞は悪い。おそらく本命は尚之桃なんだろうから、この先手を出されるかもしれぬ事態に苛立ちが湧いている。

 

その間、欒念の代理で派遣されたウィルは、より無感情でゾクゾクする冷たさがなんだかイケてんだけど。今のところの盧米は反発しているが、この先に発展する可能性もあるのかな。

 

つづく

 

追記ネタバレ 第17話~第18話。

ドニーの横領や詐欺まがいの過去を洗い出し、事前に知らされていた蛮行の再犯に当たりを付けて自分が囮となった尚之桃は、キッチリ証拠を掴んで告発することに成功する。

この件を事後に知らされた欒念は、落ち込みつつもドニーへの仕返しはやり遂げたわけだが、少し前の悪徳業者とのいざこざや今回のドニー撃退の件で、尚之桃の世界から疎外されている自分の足元は少しずつ揺らいでいく。このタイミングで、孫雨の事業(婚活アプリ)に使われていた尚之桃の略歴を発見した欒念の不安は確実に積み重なり、自分が都合良く使われているとまで至ったようにも見えた。

 

そんな不安の中、その後一か月をどう過ごしていたのか謎だが、二人は深圳へと出向く機会が訪れる。ここで尚之桃は元カレと再会するわけだが、その彼に向かって「上司」と紹介された欒念には再び不安が襲ってくる。

尚之桃が欒念の前で友人に彼氏だと公言しないのは、この人はいつでも自分を捨てられるという不安が拭えておらず、かつ秘密の恋愛だという事実が邪魔している。未だ立場が平等ではないと感じる尚之桃が、ずうずうしく彼氏と紹介することに恐縮する気持ちは分かり味深く、上司で片付けられる欒念の虚しさも理解は出来る。ただしそれは視聴者視点で欒念の愛を存分に見せられているためであり、あの憎まれ口で度々叱られる尚之桃本人へ、それが全て伝わっているかといえばそうではない。

 

同居人との友情、ドニー撃退で支え合った同僚、婚活しているのかと思わせる略歴、そして元カレの献身、これらが積み重なり、自分の世界が唯一の人である欒念が、自分とは別の世界を持つ尚之桃に置いて行かれる不安で潰されそうになる同じ類の悩みは多くの人が抱えている。

実際、自分の彼女の交友関係が広く、それに嫉妬することに疲弊して別れた話や、それと天秤にかけて自分を選ばせた男の話も聞かされたことがある。

 

尚之桃が口火を切ったプロポーズに対し、その不安を隠さず打ち明けた欒念は、自分の不安を取り除いてくれればおそらくそれで良かったんだろう。ただしその前に余計なこと(結婚なんて考えていない旨の発言)を言ったせいで、乗り越えようとしていた壁からより強く弾かれた想いは、尚之桃を諦める道へと進ませる。

あの溺愛っぷりでは別れに何か事情があったのかと思っていたが、欒念が自分で蒔いた種だったか、、、

この段階で四年だから、その後二年はどう過ごしていたのかは分からない。終盤に入り、過去編はそろそろ終わって再会する現在が描かれそうだが、ズタボロになった欒念がどう尚之桃を取り戻すのか楽しみだな。

つづく

 

追記ネタバレ 第19話。

二人の仲は有耶無耶なまま時が過ぎ、都合良くスキルアップとなる任務が舞い込んだため、尚之桃は欒念から離れて遠く西北へ旅立ってしまった。盧克の世話だけは頑なに引き受けた欒念だが、尚之桃を繋ぎとめるためには必要だったんだろう、何もなければそのまま飛び立って行ってしまうからね。

社内で会うことも出来なくなり、かといって西北へも会いに行けぬ欒念は、残った盧克を尚之桃の如く可愛がって時を過ごしていたようだが、その甲斐甲斐しく面倒を見る気持ちがなんだかいじらしかったわ。

 

3か月の間に尚之桃は着々と成長し、既に一人立ちして仕事を切り持っているように見える。その経過を視察に出向いた西北で尚之桃の成長を再び目にした欒念は、誇らしげでもありちょっと淋し気にも見えた。

image

未だ許して貰えずぎくしゃくした態度は続いていたが、3か月結石の痛みを我慢した甲斐あって、療養という口実で尚之桃の家へと転がり込むことに成功した欒念のチラ見がなんか腹立つわ笑

 

ここで、西北を訪れる前から話す機会を逃すまいとしていた欒念が、その心中を真摯に伝えたことは良かったが、これを許して再び受け入れた尚之桃を見ていたら、DV夫から抜け出せない妻のようで何とも言えない気持ちになった。

とはいえ、ここから互いの両親へも報告出来るような一歩踏み込んだ関係へ進展し、旅先で民族衣装を纏いながら結婚も視野に入れた睦まじい雰囲気でこの話は終了する。

 

それがだよ、何がどうなって「好久不見」を一瞥スルーされるような関係に成り下がるんだろう、、、同じことを何度も繰り返し、やっと少し学んだと思いきや修復不可能までに至る暴言を吐いている(推測)。ここまで来ると欒念のクラッシャー体質はある意味奇跡だよ笑

これは皆が心待ちにしている、ズタボロのびっちゃびちゃで縋りつく姿を見せるためのとっておきのシナリオなんだろうね?序盤からひたすらそれだけを楽しみにしているが、きっと観ている皆さんも同じだと思う笑

 

その前に、次話で孫遠翥に何か起こりそうなのだが。また痩せたねという言葉がフラグだったみたい、、、

 

つづく

 

追記ネタバレ 第20話。

最悪だな欒念、ちょっと今回はイラつきを通り越して嫌悪だったわ。

初めて苦しみを打ち明けた孫遠翥の貴重な時間と比べると、オマエの勝手な脳内暴走での怒りはハナクソほどもないよ。尚之桃の電話をぷんすこでスルーしたことがまず頭に来たし、理由も聞かずに苛立った気持ちはアメリカ出張を挟んでも収まっていない。いや大人ならさ、時間を置けば少し冷静になって事情を尋ねることも出来るのに、脳内暴走したまま冷静になることなく怒りをぶつける欒念に嫌悪しかなかった。

自分の気持ちだけじゃんアンタ。

ドニーの件でも自分が知らなかった虚しさを可愛がるより、まずは相手を思いやって気遣うのが先だろ、オマエの気持ちはその次だよ。前回、避けられて反省したよね、そこからいくらか時間は経ってるんだろうが、言ったそばから次話でこんな最低な姿を見せられる視聴者にとってはイラつきしかないんだけど。

 

しかもだ、孫遠翥は苦しみから救ってくれそうな雲海(という名の地面)へ飛び込み、その一生を終えていた。縁を断ち切れずに一人苦しみを抱えてもがいた日々は、未来も見えずに絶望しかなかったよね。つらかったね。優しくて温かかった彼の面影は死しても文字で残され、それが猛烈に哀しかった。

想いは届かなくとも、苦しむ孫遠翥へどうにか光を与えたかった孫雨の願いも潰え、宙に浮いたその想いもまたつらくてたまらなかった。いつも笑顔で友人を支え、好いた人の幸せだけを願う二人はよく似ていたね。

という気持ちの中、二人の微博メッセージを読んでたら涙とまんなくなった。

 

それに比べて欒念のくだらなさったらない。

それでも今の時点では尚之桃にとって未だ決定打ではない。ゆえに今回の嫌悪感以上のことがこの先起きるはずだが、縋りついても許さないで欲しい。

 

孫遠翥の死が消化出来ずに、欒念のしょうもなさを見せられるとより憎たらしく感じるんだが、同じ回にこの比較のような描写はちょっとダメじゃない?欒念への感情が無以下になるもん笑

そうしてる間に明日は収官礼だけど多分観れないな、、、

 

つづく

 

追記ネタバレ 第21話。

言うべきことは言わず、余計なことは口走る相変わらずの毒舌っぷりで、遂にあの優しい尚之桃からも暴言を引き出す欒念はもはや奇跡という他ない。

 

しぶとさ極まるドニーの悪あがきで、交際の事実を暴露された欒念は、自分がアメリカへ赴任することにより尚之桃を守ったわけだが、大人の事情(銭)が絡んだ昇進への道は与えてはあげられなかった。

この事情を伝えずに、いつもの調子で乗り切れると思ったのかは謎だが、最もらしく強がった発言が今回は通用せず永遠?の別れとなる。ほらぁ大事な事は口にしないと伝わらないのにカッコつけるからだよ、、、

欒念にとって、アメリカ赴任を代償に守ろうとしたこの関係が無に帰したことは無念だっただろう。だけど誤解と思い込みで関係を終わらせる結果へ尚之桃を導いたのは、これまでの言動から誤解を招く態度を取ってきた欒念のいわば業だと思うわ。

こうして、欒念は意味もなくアメリカへ、尚之桃は男も職場もあっさりと捨ててハルビンへ去っていった。あんな別れ方でも、学んだ事に対する礼は忘れずケジメとした尚之桃の最後は、欒念より遥かに成熟している。

同じように最後まで盧米や孫雨、雷哥は温かかった、周りに足を引っ張る人間がいないドラマはほんとストレスがないね。

 

待ち望んでいたズタボロの欒念を目の前に、今日はここまで。

つづく

 

追記ネタバレ 第22話~第24話(最終話)。

ぐっちゃぐちゃの雑巾みたいに理性を失くした欒念を期待していたのに、割と綺麗なまま終わってなんだか物足りない笑 もっともっと冷たくあしらわれてじっと耐える欒念を見たかったんだが、欒念はどこまでも欒念で、強引ながらも冷静に着々と距離を取り戻し、結局、尚之桃をスタート地点まで引き戻して再び心を掴んでしまったわ。

正直、この男の根本はそう変わっていない気がして、この先、また同じ態度を取るようなことも起きると確信はあるが、それを上回る愛が人一倍深いためにこの脾氣が愛ゆえとさえ思えればどうということはない。以前の尚之桃にはイマイチ自信がなく、卑屈だったその心が欒念の言動を曇らせていた要因だったが、今となってはその部分が取り除かれ、受け取り方もおそらく変わっている。

総合的に見れば、好いた女の仕事振りを心から称賛し、下手くそでも喜ばせるために花を送り鞄を送り、会いたい一心で遠く出張先まで出向き、この番号は現在使われておりませんNPC相手に鼻水垂らして我愛你を連呼し、あげく博物館まで作っちゃうような愛すべき男はそうはいない。その不器用で激しくもひたむきな愛を井柏然が巧みに演じていらっしゃった。腹が立つこともあったが、今となっては許して貰えて良かったね、という感想に落ち着く。

結果、人の心が分からない割に攻略法は正しく、尚之桃の心を見抜いていた欒念の完全なる勝利だった笑

 

細かい部分は省いて良くも悪くも欒念に振り回された24話、主演二人の配役も絶妙だったと思う。収官礼412円。