小学生の頃、毎年、遠足がありました。
遠足が、楽しかったのか、嫌だったのか、よく覚えていません。
楽しい時間と、嫌な時間が、織り交ざっていたような気がします。
私は、現在は取り立てて背が高くはありませんが、小学生の頃はクラスで一番か二番くらいの背の高さでした。
小学校は、何かというと背の順に並ばされるので、いつも後ろの方に並んでいました。
遠足の時も、背の低い順に列を作って並びます。
団体行動の時は、常に列になったまま、移動します。
見学先の人から何か説明を受けたり案内をされたりする場合、その人は私達生徒の列の前の方に、担任教諭と一緒に居ます。
例えば、珍しい物の前で説明がある場合、列の前の方の生徒はその対象が見えますが、私達後ろの方の生徒は、対象物が見えません。
見えないのに、説明だけ受けても、何の話か分かりません。
説明する人の声が小さい場合は、説明していることさえ気が付きません。
漸く列が移動して、説明されていた物の前まで来ても、どれの話か、何の話か分かりませんし、そもそも列が動いているので立ち止まる時間さえありません。
列が動き出すと着いて行って、列が止まると立ち止まる、ただそれだけです。
同じ生徒なのに、説明を聞ける子と聞けない子がいて、それが背の高さで決まるというシステムは、不公平だなと、今となっては思います。
今なら、「見えません」「聞こえません」「もっと大きい声で説明してください」なんてことも言えますが、小学生の頃には言えませんでした。
何十年経っても忘れられない、理不尽な扱いを受けた思い出でした。
嫌な思い出としては、ごく軽い方の思い出ではありますが、いまだに心に引っ掛かっています。
