作:坂井朱生
イラスト:明神翼
フロンティアワークス(ダリア文庫)
2008.2
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


訳あって17歳にして一人路頭に迷ってしまった希帆を助けてくれたのは、たった一人でバーを営む女性、理真。
従業員として雇ってくれた上に部屋まで貸してくれた彼女に、希帆は心底感謝している。
ある日突然、希帆は理真の友人だという恭弘を同じ二階に置いて欲しいと頼まれる。
突然同居することになった素性のまったくわからない男との同居は希帆の予想とは違い、妙に居心地がよくなって……


育った環境から前向きにならざるを得なかった希帆の強さが印象的。
だけど捨てられることを知ってしまっているから幸せやら自分に向けられる想いを束の間のものだと信じ切れない彼が切なくも愛しい。


理真さんかっこいいなあと思っていたら彼女の夫の予想外にハードな色々が出てきて、一瞬メイン二人のラブが頭からはじき飛ばされそうになった。


二人がのんびり一緒に暮らしているのはほのぼのしてて楽しかったです。
理想的な生活だなー。

半熟生活トライアル (ダリア文庫)/坂井 朱生
¥560
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作:沙野風結子
イラスト:あじみね朔生
角川書店(ルビー文庫)
2009.10
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


大学生の恵多は、唯一の家族だった父を水没事故で亡くしたショックから、部分的に記憶を失い、水に関するものをみると体が動かなくなる発作を抱えている。
そんな彼の面倒を見ているのは叔父の章介だ。
なにかと世話をやいてくれる章介の愛情をうれしく思っていた恵多だったが、それらはすべて父親の会社を乗っ取るための策略だと知り……


実の叔父×甥で、沙野さんお得意のシリアス。
記憶ソーシツもの。
水とセックスに関係するものを見ると動けなくなる発作を持つ恵多ですが、意識も感覚もあるけれど動けないという特殊な状況でのエロスはさすがです。じゅるり。


攻の章介の執着が光っていた。
こんなに大好きなのに離れようとするなんて……切ないです。
彼に関してはここまで執着攻なのに、ちょっと抜けているというか策士になりきれないところが面白い。
香水のくだりとか(笑)


これから二人で幸せになれるといいよね。

君といたい明日もいたい (角川ルビー文庫)/沙野 風結子
¥540
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作:甲山蓮子
イラスト:冬乃郁也
二見書房(シャレード文庫)
2008.7
超個人的評価:★+☆☆☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


恋人には振られ、仕事は解雇。
踏んだり蹴ったり状態の昇は訪れた転職斡旋会社で、その容姿を買われ個人的にとある店のボーイの仕事を紹介される。
無精髭のマスター、京極の厳しい態度に初め面食らう昇だったが……


久しぶりに途中で読むのを投げ出したくなった。
バー店主とバイトとして出会ったけれど、店主は実は大金持ちのカリスマ経営者だった……それはいい。
だってBLはファンタジーだから。
けれどあまりにも女々しく自分勝手な受にまったく感情移入できず、しかもそいつの一人称なのが苦しかった。

攻も金があるだけの自分勝手なお子様で、双方とも相手のどこがいいのかさっぱりわからない。
ええと、顔と金??


二話目以降が攻がお金持ちなBL作品でよく見られる「お前のヒモにはならない!」っていうすれ違いの話なんだけれど、結局ただ単にヒモに収ったようにしか思えないラストで、なんじゃそりゃ!とまた本を投げそうに。
なんか久しぶりだなあこもやっとしたの気持ち……

純愛志願 (二見シャレード文庫)/甲山 蓮子
¥650
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作:津守時生
イラスト:麻々原絵里依
新書館(ウイングス文庫)
2004.11
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)ではありませんが、それに近い表現が見られます。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません


破れてしまった制服を新調するため「魔女たちの巣窟」と恐れられる需品科を訪れたルシファード。
美形の訪問にいきりたつ乙女達を眼力で押しのけ、ついにはルシファードは需品科のトップ、隻眼の美女ドミニク(ガーターベルト着用)と対決するが……


ドミニク・バンカー中佐との対決と、サラとの会話中心の10巻。
アマゾネスな眼帯&ガーターベルトのお姉様は個人的に嫌いじゃないよ。
っていうか悪いのは全部ルシファですから(笑)
相手がこれだとサラは大変だなあと思いつつ、そんなサラを私は応援します。


しかしこれだけ色んな方面にフラグをたてまくって、最後は一体どこに落ち着くんだろう?
BLじゃないから二人がゴールインとか……ないとは言い切れないかな。津守さんだし。
にやにやしつつ見守って行こうと思います。


三千世界の鴉を殺し〈10〉 (ウィングス文庫)/津守 時生

¥609
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作:森見登美彦
角川書店(角川文庫)
2008.12
超個人的評価:★★★☆☆


後輩の黒髪の乙女の恋をした冴えない大学生の先輩。
よく知らないOBの結婚式のお祝いのあと、一人夜の街を歩き出した彼女を追いかける先輩だがが、彼女は先輩の気持ちどころか追いかけられていることにすら気づかない。
奇人変人かき分けて京都の町を闊歩する。若い彼らの明日はどっちだ。


本棚整理のために再読。
マイペースでカワイイ乙女とぐつぐつ煮詰まったヘタレの先輩。
二人の不器用な恋模様?は見ていてほほえましいです。
どうでもいい(注:褒め言葉)小さな伏線が繋がっていく様は愉快。

だけど回りくどいというかもってまわったというか、個性的な語り口は読んでいて
やや疲れを感じる。
先に進むにつれてちょっとずつ目が滑るように……話は面白いのですが。残念。

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)/森見 登美彦
¥580
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作:夏川草介
小学館
2009.9
超個人的評価:★★★+☆☆


医局に属さず、地方病院で働く夏目漱石を愛する少々風変わりな医師、一止。
彼の出会う現実は時に辛く、時に優しさに満ちている。
病院とそこにたずさわる人たちの連作短編集。


読みやすい語り口物語はさらさら読めて、時にほろりとさせられる。
天真爛漫で少女のような妻のハルさんとの会話は癒し。
だがやっぱりフィクションだよなあという気はする。
おもしろいんだけど、ちょっとキレイすぎるような。


神様のカルテ/夏川 草介
¥1,260
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作:木原音瀬
イラスト:北畠あけの
リブレ出版(ビーボーイノベルズ)
2010.7
超個人的評価:★★★+☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


一途に恋をしていた高校時代の恩師に失恋してしまった掛川。
しかも先生の相手は自分の友人だった。
自暴自棄になった掛川は半ばヤケになってバーで出会った年上の男、橋本と寝た。
容姿は最高だけれど性格は最悪な橋本に愛の言葉をささやきながらも心の中ではけなす日々。
だけど時間と体の関係は二人の間に不思議な絆をつくり……


ずっと探していたので再版されてうれしいかぎり。
実は昔ビブロス版の白い背表紙の本を持っていたのですが、なかなか完全版の方がみつからなくて。

氷のナイフ――明智の嫌なヤツっぷりが光っていた。
こんなヤツ現実にいそうだと思いつつもあんまり憎めないのはなぜ。
明智にほれてしまった先生にはご愁傷様の言葉を贈りたい。


表題作――ある意味で嫌なヤツ×嫌なヤツ。
掛川に感情移入しつつ読んだけれどどっちもどっちだ。
一体どうなるんだと思っていたらこのラストです。
ある意味超展開ですが、それを感じさせない木原ワールド。
どっちがよりだめなヤツかといったらそりゃもう掛川でしょうねえ。


もう相手がどんな人でも二人が幸せならばそれでいいよね。
そんな気分にさせてくれる一冊です。

セカンド・セレナーデ―full complete version (ビーボーイノベルズ)/木原 音瀬
¥1,155
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作:火崎勇
イラスト:佐々木久美子
ムービック(ルナノベルズ)
2010.3
超個人的評価:★★☆☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


光美はずっと前から幼馴染みで兄のような克巳のことが好きだった。
今でこそ友達のものでも、兄弟のものでもないその感情の正体はわかる。
だけど昔まだ無邪気だった頃「兄みたいに好き」だと言った言葉を消すことはできない。
自分の気持ちを押し殺して、元旅館で訳あって今はラブホテルとなっている旅館でもう一人の幼馴染み、勝男とともに働いている光美。
ある時無愛想な克巳にはずっと追いかけている「女」がいると聞きショックを受けるが……


絵師さん買い。
火崎さんは好きだったりそうでもなかったりと個人的に浮き沈みが激しい作家さんなのですが、残念ながら今回は後者でした。


ラブホの受付が舞台という変わった設定で期待して読み始めたけれど、それはそんなに重要じゃなかった。

なによりも主人公の性格および語り(一人称なので)が女々しいというか、自己犠牲大好きなヒロインちっくで苦手で、何度か読むのを諦めそうになりました。
対する攻もクールかと思いきやただのヘタレというかなんというか、最後に手のひらを返したように思えるし……
お前は一体なんだったんだ!!


正直うーんという感じです。

男同士であることに対する葛藤もあるんだかないんだかでびみょーな感じだったしなあ。

佐々木さんのイラスト大好きなんだけど……今まで結構な数を買って読んできたけれど気に入って手元に残っているのが水壬さんのエスコートシリーズだけ。
あれー?

椿の下で (ルナノベルズ)/火崎 勇
¥900
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作:上橋菜穂子
新潮社(新潮文庫)
2010.8
超個人的評価:★★★★☆


賢い若者に成長したチャグム皇太子だが、かつて自分を切り捨てようとした父親との溝は深まるばかりだ。
捨て駒のようにサンガルへと増援に送られた祖父を助けるため、チャグムは罠だと知りつつも祖父とともに海へとこぎ出すが。
そこで彼を待ち受けていたのは大きすぎる選択だった……


チャグム虜囚編。
ここまで見守ってきたチャグムの大きな成長が見えてじんとすると同時に、辛すぎる運命が切ないです。
いつも誰かが助けてくれるのが当たり前だったチャグムが、今回はひとりきりでより過酷な状況と闘わなくてはいけない。

十五歳の少年はこれからどんな物語を紡ぐのか。
どうかチャグムの未来が少しでも明るいものでありますようにと願わずにはいられません。

蒼路の旅人 (新潮文庫)/上橋 菜穂子
¥620
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作:鈴木あみ
イラスト:街子マドカ
二見書房(シャレード文庫)
2010.10
超個人的評価:★★+☆☆☆


この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。


研究施設を抜け出し、元恋人のもとに向かったミミつきの八尋。
かつて苦しさに負けて自分から捨てた主基は今や人気俳優になっているらしい。
どきどきしながら再会した主基の態度は冷たかった。
自分をかくまってもらう代わりに八尋が提案したのは時価十億とも言われる自分の体を提供すること。
言葉の通り主基は八尋を抱いてくれるけれど、そこに昔のような優しさはない。
それでも相手が主基だというだけでうれしい。
相反する感情と状況にやがて追い詰められていく八尋だったが……


いくら不幸な育ち方をしていてネガティブキャラだからって言っても、もうちょっと色々言葉にしようよ八尋。
別れる前もそうだけれど、主基には何も問い詰めたりせず全部自分で悪い方に取って暴走。
さらにはあげくの果てが逆監禁。
挿絵の八尋が普通に笑顔なのが余計に怖いです。


逆に主基は遊び人風のビジュアルと違って面倒見の良いものすごくいいヤツでした。
あれだけ八尋に振り回されても結局彼を選んでくれる。
ただちょっと共感はできなかったけども。

愛犬 (二見書房 シャレード文庫)/鈴木 あみ
¥650
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