"私らしさ"について、先日、投稿させて頂きました。
読んでくださった皆様、ありがとうございました。
今回は、"ピラティスらしさ"について一緒に考えていきたいと思います。きっと、"僕のピラティスらしさ"と"君のピラティスらしさ"は違う気がするんです。
例えば、ご飯を食べながらでもピラティスはできますよね。重力の存在するこの世界の中で、どう椅子に座るのか。坐骨のどの部分が座面に触れているのか、その時の足の裏の感覚は。大腿骨頭と寛骨臼の関係性は...いつだって、僕たちはピラティスをすること(ピラティスを感じること)ができます。
もう少し考えを進めてみましょう。
例えば、ヨガとピラティス。どちらもとても素晴らしいものだけれど、"ピラティスらしさ"を考える上でこういう質問、本当によく初めて知り合った人から訊ねられることがあると思います。
どうお答えされるでしょうか。簡単そうで、適当にお返事することもできるけれど、実際少し難しい問いです。
僕の場合、どういう瞬間に"ピラティスらしさ"を感じるのか。ムーブメント(身体の動き)に関して言えば、そうですね。シングルレッグストレッチだったり脚(足)を伸ばす局面。身体の末端、つまり足先に僕は”ピラティスらしさ”を感じます。
具体的には、指先の末端まで伸びやかさがあるのかどうか。指先を握り込んでしまうと、それは僕の中ではピラティスではもうなくなってしまいます(そうなりがちです、だからこだわりたい部分です)。長母指屈筋と短母指屈筋を分けて使える身体感覚ではありたいけれど、そんな難しい解剖学的な理屈以前に、身体の末端までエロンゲーションさせたい。全身を伸びやかに使いたい。それが僕の考えるピラティス、あくまで、僕の"ピラティスらしさ"というお話です。
きっと、ピラティスインストラクターの数だけ、大切にしている"ピラティスらしさ"というものがあるはずです。資格を取ったばかり、ピラティスをはじめたばかりという方であれば、月日を重ねていく中で、今はまだおぼろげであったとしても"(君の、君ならではの)ピラティスらしさ"、君が大切にしたいものが浮かび上がってくる日が来るはずです。
似たようなエクササイズ、動きが仮に他のメソッドであったとしても内側に流れている文化や価値観、哲学が違う。世の中には素晴らしいメソッドで溢れているんだけれど、自分の中に"ピラティスらしさ"があるといいなって、僕はそんなことを大切に生きています。
どんなところにも"ピラティスらしさ"はあります。キューイング、言葉による誘導、伝え方にもピラティスらしさがあるはずです。"ピラティスらしい言葉選び"って、あると思うんです。ピラティスらしい服装、インストラクターとして着用すべき格好というものがあるのと同じように。
そして、今回のワークショップのテーマであるプログラムデザイン。どうレッスンを組み立てていくのか。そこにも"(君らしい)ピラティスらしさ"があるはず、作り出せるはずなのです。もちろん、「もう既にあるよ」という人もおられるでしょう。でも、もっともっと「君ならではの"ピラティスらしさ"」を深められるように。そんなことを願って、僕は今回、講師をさせて頂きます。ということで、2回目の投稿です。少し文章読みにくかったので、書き直しました。君の申し込みを、心から待っています。
ご連絡頂いている情報だと、今回ピラティスのフィールド以外の方も嬉しいことに申し込みをくださっています。あらゆる分野の人に何がしら役立つように講座は作っています。ですが、Pilateslife.meというグループなので参加くださる方には加えて"ピラティスらしさ"についてもぼんやり考えておいて欲しいのです。きっと、その時間が講座の中でブレイクスルーを起こすきっかけになるはずです。
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