■暑い夏こそ鼻呼吸を習得したい理由 | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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昨日テレビを観ていたら
空手「形」の銀メダリスト清水希容選手が
鼻呼吸を習得するためにヨガを習ったり
寝る時はマウスピースをつけていた
というエピソードを紹介していました。
 



これはどうやら採点要素のひとつに 
「呼吸」があるからみたいです。


ちなみに私もね、昨春から寝る時には
鼻呼吸テープを使っています。
 



この↑記事のタイトルにもあるように
感染リスクを下げるためにも
鼻呼吸の習得はおすすめなのですが


今日は暑い夏こそ鼻呼吸を習得したい理由
について書いてみようと思います。





もう1年以上もの間、感染防止のための
マスク生活を余儀なくされている私たちは
ただでさえ息苦しさを感じているところに
この夏の暑さが追い打ちをかけて
あーなんか息がしにくいって
なってる人、多いのではないでしょうか?


なんとなく息が上がるというか
呼吸が浅くなってるというか
呼吸数が増えてるというか。


それは
呼吸を促進することによって
体温の低下をはかろうとする
身体のしくみが働くから。
 



夏の暑さに対して
私たちの身体が無意識に反応して
息が上がってるというわけなんですね。


呼吸を通して体の中の環境を
一定に保つしくみは
脳からの司令によるもの。


呼吸の回数や深さを調整している
司令塔の役割を果たしている
〝呼吸中枢〟のしくみについては
こちら↓の記事が分かりやすいです。
理由は2つ。


まず1つめは
鼻粘膜による脳の冷却システム。


簡単に言うと
鼻の奥は構造的に脳に近接しているので
空気が通過することによって
ラジエーター(熱を放熱する装置)のような
役割を果たしている、ということ。


そして、2つめは
鼻粘膜での一酸化窒素産生により
気道や肺の血管が拡張され
酸素が効率よく体内に取り込まれるから。


大気中の酸素量は気温によって
変わるんだそうです。
 



つまり同じように呼吸していても
吸い込む酸素量がいつもより少なくなる。


だから、鼻呼吸によって
効率よく酸素が取り込みたい。


実はこの数日、
少し熱中症っぽい症状に
見舞われていました。


それで
クーラーをつけっぱなしにしてみたり
こまめな水分補給を意識してみたり
経口補水液をとってみたり
いろいろやってみたのですが
イマイチ調子が上がらなくて
昨日もレッスンに出かけるまでは
ずっと横になっていました。


それがね
ピラティスのグループクラスをしたら
なんとなく調子が上がってきて
(昨日は呼吸にフォーカスしてクラスをしました)
夜のオーガニックブレス をしたら
すっかり元気になって
夜もぐっすり眠れて今朝は絶好調!


これ、ピラティス呼吸(鼻呼吸+口すぼめ呼吸)
おかげなんじゃないかと思っています。


実は調子が悪かった間
背中と肩甲骨周辺が凝り固まっていて
それが更に呼吸を浅くさせていました。


呼吸が浅くなると
胸郭の動きが少なくなり
その周辺が凝り固まってきます。
胸郭周辺が凝り固まってくると
呼吸がしづらくなります。


...という悪循環。
よく考えたら、このところ
寝る時の鼻呼吸テープを忘れていて
眠りも浅く、また暑さで目が覚め
夜中に目覚めて眠れなくなったり
ということも続いていました。


それらを解消してくれたのが
鼻呼吸+胸郭の柔軟性を高める動き。


今回は鼻呼吸のことを書いたので
胸郭の柔軟性を高める動きについては
また別記事で書きますね。


 
▼呼吸にフォーカスしたレッスン