脳神経科学の学びからピラティスについて考えてみました | 呼吸からはじめるピラティスライフ

呼吸からはじめるピラティスライフ

50歳からの人生は「自分の呼吸」で歩きましょう。オーガニックな呼吸でWell-beingな毎日を。そんな思いやヒントになる情報、ピラティスインストラクターの日常を綴っています。>>>
自由が丘/宮前平/マシンピラティスプライベートセッション/マットピラティスオンライン


昨日あげたこちらの記事の中で
クリップオンラインレッスンのメリット/デメリット



 

以前と違って週1~2回のペースで
オンラインのマットピラティスを
続けてくださっているので
明らかに身体の反応も頭での理解も
ぐんと良くなっているんですよねー。

 


と書きました。


今日はこれについて、もう少し掘り下げて
いま学んでいる脳神経科学レクチャーから
ピラティスに関連すると感じたことを交えて
書いてみたいと思います。


ピラティスのレッスンをしていると
自分の認識と実際の身体の状態に
ズレがあることがよくあります。


そんなとき私はよくお客様に
ピラティスがそんな脳の誤認を
書き換えてくれるんですよ
なんてお話しさせていただきます。


脳の情報処理機能には
以下の3つのしくみがあります。


フィルター
下矢印
反応
下矢印
記憶


フィルターというのは
脳に入れる情報を取捨選択する機能。


例えば、私たちは服を着ているとき
皮膚にはその服が触れている訳ですが
普段は服を着ているという感覚(感触)は
まったく意識にあがらないですよね。
そこには確実に「ある」ものが
脳としては「ない」ということになってる。
つまりフィルターされて脳に入る情報は
非常に限定的であるということです。


今日もフィットネスクラブのレッスンで
私が言葉でお伝えしている情報が
届いているお客様と届いていないお客様が
いらっしゃいました。
フィルターされて脳に入った方と
入らなかった方がいらっしゃった
ということです。


フィルターされた情報が
脳内に入ってくると脳が反応します。
それは感情や情動という反応もあれば
行動という反応もあります。


上の例でいうと
私のキューイングに対して
動くという反応(リアクション)を
お客様がしてくださる、ということ。
フィルターされて脳に入らなかった方は
リアクションがなかった、というわけですね。


そして、どうフィルターするか、
どう反応するか、ということには
記憶(メモリー)が関わってきます。


聞いたことのあるキューイング
見たことのあるエクササイズ
やったことのある動きなら
すんなり入ってくるし
動くという反応ができますが
自分の中にメモリーされていないことは
入って来にくいから無反応だったり
入ってきても「分からない」という反応に
なったりするわけですね。


その反応を脳に書き込んでいく
というシステムが記憶(メモリー)なので
ピラティスを繰り返し受講することで
身体の適切な使い方が記憶化されていくと
私のキューイングはスーッと入るし
適切な動きとしてリアクションできるように
なっていく、というわけです。


オンラインレッスンを週1~2回ペースで
続けてくださったお客様の反応性が
以前よりもぐんと良くなっていたのは
脳のしくみ的にいうとこういうこと。


こちらの記事に書いているようなことも



下の記事も合わせてお読みいただくと
上記のことがより理解しやすいかと思います。


脳神経科学レクチャーの内容を
私がすぐにピラティスと結びつけて
考えてしまったりするのも (←反応)
私の脳にメモリーされたピラティスが
フィルターや反応に影響しているから
ということになりますね!爆笑