「呼吸が浅い」と感じるとき
多くの方が「息が吸いにくい」という
体感を持たれるようなのですが
それって実は
「息が吐けてない」
のかもしれませんよ!
呼吸のメカニズムを見ていきましょう。
息を吸うとき
脊柱(背骨)はやや伸展(反る)しながら
胸郭(肋骨)は広がり持ち上がります。
胸郭が広がることで肺に空気が吸い込まれ
風船が膨らんでいくようなイメージ。
息を吐くときには
脊柱はやや屈曲(丸まる)しながら
胸郭は閉じて下がります。
肺の中の空気が押し出され
肺は元の大きさに戻り
風船がしぼんでゆくようなイメージ。
息が吸いにくい、と感じるときって
実は吸うことはしっかりできていて
脊柱は伸展気味で胸郭が持ち上がったまま
ということが多かったりするんです。
風船がパンパンに膨らんでいたら
もうそれ以上、空気は吸い込めないですよね。
そんな感じ。
つまりね
「吸えない」のではなくて
「ちゃんと吐けてない」ということ。
こういうときに間違って
「もっと吸わなきゃ」ってしてしまうと
さらに背中や首を緊張させてしまい
ますます呼吸が浅くなってしまったりする。
だから、意識したいのは
「吸うこと」じゃなくて「吐くこと」。
お客様とお話していて
意外と皆さん誤解されてるんだな
と思ったので書いてみました!
正しく呼吸する方法を学ぼう。
ほとんど真空に近い状態になるまで
肺からすべての空気の原子を
“絞り出す”のだ。 ~ジョセフ・ピラティス