生き方在り方の問答師、
与古田 透龍（よこたとおる）です。
本日も僕と一緒に
「答えのない問いかけ」を通して、
人間の生き方・在り方について
考えていきましょう！！！
はじめましての方は
こちらを読んで頂けると嬉しいです。
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前回は
恐怖は無くせばいいのか？
恐怖は乗り越えるものなのか？
と考えてきました。
今回はこの話をさらに掘り下げます。
ネガティブなモノは無くせばいいのか？
というお話しです。
ポジティブ〇〇なんていう論理が広まっていたりしますが、
だいたいこの手の理論を一言でまとめるとすると、
「人生からネガティブをなくして、
ポジティブだけにしたらハッピーだよね！」
って極端に言ってもいいでしょう。
なのでこの手の人というのは
三匹の子豚の長男次男と同じく、
嫌なこと面倒なこと怖いものには一切目を向けず
楽しいこと嬉しいこと好きなことだけやっていこう、
という傾向になりやすいでしょう。
そして、
そう言ったポジティブ人間になるためには
ネガティブをポジティブに変換することから
始まる、というわけです。
例えば、
自分が弱メンタルで落ち込みやすいのは
繊細で心優しいからで
落ち込むのはこれから大きく成長するからなんだよ、
だなんて感じですね。
ここで考えてほしいことがあるのですが、
それが・・・・
ネガティブは全てポジティブに変換しよう
本当に必要ですか？
これです。
世の中は陰と陽のバランスでできてる、だなんてことを
この手のポジティブ信者は知っていたりするのですが、
自分がおかしなことをしているとは誰も気づかないようです。
陰と陽のバランスでできているのであれば、
陰は陰のまま、陽は陽のままでよくないですか？
ネガティブはネガティブのまま、ポジティブはポジティブのまま、ということです。
なぜネガをポジに変える必要があるというのでしょうか？
ちょっと話を分かりやすいように数字で考えましょう。
世の中は陰と陽のバランスでできてる、これを採用するということは、
仮に世の中の総量を10と仮定した時、
陰は5、陽は5、どちらも合わせて10ということになりますよね？
そしてもう少し考えやすくするために
陰をマイナス要素、陽をプラス要素と考えましょう。
なので
陰の総数はマイナス5
陽はプラスの5
これで10であり0であるのが
世の中だ、と考えることができるかと思います。
さてそうなった場合、
ネガをポジに変換するとはどういうことになってしまうのか？
仮に3のネガをポジに変えると想定してみましょう。
マイナス3が、プラスの3になるわけですね。
そうなると、マイナスは残りが2
プラスは合計で8
総量での10は変わらないが
全体ではプラスの6となってしまいます。
数字だと分かりにくいかもしれないので、
科学で見てみると、どうでしょうか？
僕たちの現実世界を構成する原子というのは
プラスの電子とマイナスの電子は同じ数必要です。
どちらかに偏って存在することは不安定であり
必ずプラスとマイナスが整うようにできているのです。
ということは
プラスの6を維持することはできないということ、ですね？
プラスの6がバランスを取るためには、
マイナスの6が必要となります。
そうなるとどうでしょう？
そもそも総量が10あったはずのものが
全体が12となり、
世界のバランスそのものがおかしくなってしまう、
というお話しです。
そう考えてみた時、
自分にとってのネガティブを無くそうとする
その生き方が作り出す未来は一体なんなのでしょうか？？
よくお考えいただけたらと思います。
この問いを考えていただいた上で
次回、僕たちに何が必要なのか？お話ししていきます。
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