トビーさん主催の「北海道アイヌツアー」から、昨日無事我が家に帰って参りました。
この5日間を振り返ると、ご一緒したメンバーが物凄くいい方ばかりで、チームワークもまとまりが取れていて、いつまでもツアーを続けていたいくらいの信頼関係が出来上がっていました。
中でも根本さんがいい味出していて、いつも笑いの中心でした。
ブログ名はeribowさんなのに、最初、ウリ坊さんと呼ばれたり、エリンゴさんになったりしていました。
その度、名前は何と呼んでくれてもいいよ、と笑い飛ばしてました。
もしかして、夜中に叫んでいたのは珍獣「エリンゴ」だったんじゃないの?とまで言われていました(笑)
その珍獣姿がコレです⬇︎
皆んなのお蕎麦の汁を飲みまくっているこの口元がたまりません(笑)
彼女の前世療法は、今後「お笑い芸人による面白ヒプノ」に改名するといいかもです。
根本さんのブログ
さて、二泊お世話になった「酋長の家」のみなさんとも、とうとうお別れの時がやって来ました。
女将さんに、珍獣の話とカモメの大合唱の話をしたら、思いっきり笑って下さいました。
4度の食事も毎回違って、本当に美味しかったです。
こちらは、様々な映画のロケで使われた建物なんだそうです。
そしてやっぱり、私たちのレンタカーが見えなくなるまで、スタッフさん全員でお見送りして下さいました。
今回の旅は、心優しいアイヌの方々の暖かさに触れる旅でもありました。
知床半島から出る時に、有名な「オシンコシンの滝」のそばを通ります。
「オシンコシン」とは、「そこにエゾマツの群生するところ」というアイヌ語だそうです。
本州でも、変わった名前の地名があったら調べてみて下さい。アイヌ語かも知れません。
先ほどまで、観光バスが停まっていて、人がいっぱいだったのに、私たちが上まで行くと誰もいませんでした。
なので、そこでグランディングや浄化のワークをしました。
早朝に、親子で参加されていたMさんの娘さんがお帰りになり、7名になってしまいました。
おひとりでもいなくなると淋しいです。
次に訪れたのは「来運神社」
アイヌ語でライクンナイと呼ばれていた場所を明治に入ってから「来運」としたようです。
ライクンナイとは『死者の沢』の意味だそうです。
来運と聞くと、運が来るとご利益を求めて来る方もいそうですが、元々この地は死者の魂を送っていた場所なのでしょうから、それをわきまえて厳かな氣持ちで訪れたいですね。
アイヌ民族は神社を持ちません。自然界に存在するもの全てがカムイ(神)なのです。
なので、この社も明治以降に作られたものです。
ここは、実は神社よりも有名なものがあるのです。
それが、湧き水。
斜里岳に積もった雪が数十年の歳月を経て湧き出ているそうで、その湧出量は毎分5トンにもなるそうです。
冷たくスッキリとした味で、たくさんのポリタンクに湧き水を汲んでいる方が次々に来られていました。
次に訪れたのは、網走にある「能取(ノトロ)岬」。
eribowさんのクライアントさんの前世療法で、こちらの黒白の灯台が出て来たそうで、eribowさんが盛り上がってました。
けれど、灯台は改装修理中のようでした。
いつもは、こんな感じのようです⬇︎
だけど、こちらはオホーツク海からの風が強く、北海道に来て1番寒いと思った場所でした。
これまでほとんど出番のなかった防寒着がやっと活躍する事となりました。
何を着ても笑いを取れるeribowさん。
遠くに見えるあの立て看板は何?
なるほど、ここは映画のロケ地だったんですね。
「能取岬」は、冬には流氷がオホーツク海で最も早く着岸する岬なんだそうで、アザラシが見られる事もあるそうです。
それから、我々は女満別空港から20分ほどの場所にある「北方民族博物館」にも行って見ました。
こちらのお面は、実物のもので、上から人間の顔・動物(フクロウ)の顔・神や精霊の顔になっているそうです。
アイヌは、北海道アイヌ・樺太アイヌ・千島アイヌと呼ばれる民族がいましたが、文化や生活様式はそれぞれ異なっていたとの事です。
「樺太アイヌ語」は日本でしばらく生き残っていたようですが、1994年に絶滅したとの事。
日本のアイヌ語も、高齢者が亡くなる度に消滅しつつあります。
私は、それを危惧しています。
こちらの衣装は⬇︎、女性陣に人氣がありました。ナーナイ民族の花嫁衣装だそうです。
イヌイットの竪穴住居⬇︎
永久凍土を掘り、その中に流木や鯨の骨などで枠組みを作り、最後に全体を覆うように芝土を積み上げて作られていたそうです。
最も深く掘られた部屋の中は、外の寒氣が入らず、アザラシの脂肪をランプの燃料にして燃やせば、裸でも過ごせたそうです。
アイヌの楽器・トンコリもありました。
興味深いのは、北方民族は熊を神聖な生き物として見ている事です。
アイヌ民族は、神の国から人間のもとへ肉や毛皮をもって客神として訪れる子熊神を一冬か二冬養育し、歓待したあと、幣 (ぬさ=イナウ)や、しとぎ餅、干し鮭などをみやげとして送詞を述べて送り返すという祭り「イオマンテ(熊送り)」の儀礼があります。
このような「飼い熊型熊送り儀礼」(飼熊送り)と、狩りで捕殺した熊を祭る「狩り熊型熊送り儀礼」(猟熊送り)の2つの熊送りがあるようです。
イクパスイ(捧酒箸)⬇︎
イクパスイとは、アイヌ民族が儀式で使用する木製の祭具で、カムイに酒などの供物をささげる際、人と神の仲立ちをする役割を果たすものです。
アイヌ民族は、イナウと同じようにイクパスイも魂を帯びており、神々への願い事を伝えてくれる使者であると考えています。
イナウ⬇︎
カムイノミ(神事)の折はトノト(どぶろく)を満たした椀の上にイクパスイを渡して祈り、イクパスイの先に酒を浸して火やイナウに振りかけて祈祷します。
イクパスイを介することで人間の言葉が神に正確に届けられ、酒などの供物は何百倍にもなって届けられるとされています。
イクパスイは畏敬をもって扱われ、特に父系のイトゥクパ(家紋)が刻まれたものは家に一つしかなく、狩猟の旅に出る時は必ず身につけることになっていたそうです。
イヌイットのサングラス⬇︎
eribowさん、今回の記事ではたくさんのご出演ありがとうございました(笑)
博物館を出た頃には、幻想的な世界になっておりました。
ここまでで、ツアー全行程は終了し、一路、女満別空港に向かいます。
Sさんは、そこから札幌へお帰りになり、さとちゃんとMさんと私は羽田空港へ、そして、eribowさんはまだ2日北海道に滞在し、トビーさんご夫妻はレンタカーを千歳まで返却です。
女満別空港に着いて、車を降りた途端、びっくりな出来事がありました。
「もしかして、misaさんですか?」と女性から声を掛けられたのです。
それは、沖縄の万華鏡プレゼントが当たったライさんでした!!
何時の飛行機かも分からないのに、ライさんも車から降りたばかりだったそうです。
どんぴしゃりのタイミング!!
私たちは18時半のフライトでしたが、Sさんが16時半のでお帰りになる為、早めに空港に着いたのです。
今回はリュックではなく、西田さんのペンダントで私だと確信したそうです。
お土産まで頂き、ありがとうございました。
嬉しいサプライズです。
(二風谷ですれ違いでお会い出来なかったえびちゃんとまゆちゃん。またいつかの機会にお会いしましょうね!)
読者さまプレゼントの輪は、不思議なご縁でこんな風にどんどん繋がって行くので楽しいです。
今回のトビーさんのアイヌツアーは、本当に濃いものになりました。
皆さまとのご縁にもとっても感謝しております。
そしてまた、9月にも一部の方々とお会い出来ることになりそうです。
トビーさんには、是非また秋にでもアイヌツアーを開催して頂きたく思います。
こんなにアイヌ文化に触れ合えるツアーは、他にないのではないかと思えるからです。
これからの世の中を変える鍵がアイヌ文化にはあるのです。
それを多くの皆さまに知って頂きたいです。
ツアー主催のトビーさんとカヨちゃん、そして参加者の皆さん、本当にお世話になりました。
ありがとうございます。
そして、ブログで最後までお付き合い下さいました皆々様、ありがとうございました。
今回は、最後までしっかりご報告出来ました。快挙だわ。。ふぅ。