古代文明の謎 4からの続きです。
今回は、巨石文明の中でも最も不可解で興味深い「プマ・プンク」についてご紹介していきます。
巨石文明
太平洋に浮かぶ絶海の孤島・イースター島。
ここには、モアイと呼ばれる何百体もの石像が島の沿岸を見守っている。
モアイが、何故この島に何の目的で作られたのか、未だに解明されていないが、ただひとつ言える事は、この像は、何千年もの後の世に残るように建てられているということ。
使われている石は何トンにもなる。これほど巨大な石で、人々が構造物を作った事自体が驚きだが、当時、何故かこのような事が世界中で行われていた。
ここから何千キロも離れたボリビア共和国には、驚くほどイースター島のモアイ像に似通った石の彫刻が存在する。
ティアワナコ遺跡はあまりに古すぎて、現代の年代測定法が通用しない。
1万7千年ほど昔の世界最古の遺跡とも云われている。
ここにある彫刻は、イースター島のものとよく似た様式で彫られ、奇妙な表現が施されている。
ティアワナコ遺跡から、ほんの数百メートル離れた場所に「プマ・プンク」という謎が多く残された遺跡がある。
凄まじい何かの力によって、粉々に破壊されている為、ほとんどの観光客は訪れることはない。
しかし、古代宇宙飛行士説を知る人には、ここはパズルを解くピースの中でも、とりわけ重要なカギが隠されている場所なのである。
プマ・プンクの建設技術に比べれば、ギザのピラミッドなど、足元にも及ばないという。
何故かと言うと、ここの石は非常に精密に切り出されており、ブロック同士が完全に組合わされる様、入念に計算されているのだ。
しかも、この近辺に採石場はない。プマ・プンクは、海抜4千メートルの高地にあるのだ。
一体、どのようにして建材となる巨石を運んだのだろうか。
非常に高度な石の加工技術が巨石の数々に使われている事は、石の土台の表面が見事に磨きあげられている事からも分かる。
石に数ミリ幅の溝が彫られているものもある。この溝は、端から端まで一直線に引かれ、深さも完全に均一である。
プマ・プンクにあるもの全てが、あまりにも完璧に作られているのを見ると、とても人間技には思えない。
ここで使用されている石が、花崗岩や閃緑岩である事にも驚かされる。
なぜなら、閃緑岩より硬い石はダイヤモンドしかないのである。
現代の建築技術を持ってしても、プマ・プンクを再現することは不可能なのである。
古代の人々は、何千年も後にまで残る建造物を作る為に、石と石とをしっかりと組み合わせる手法を取っている。
現代のビルのような建物はもろい。モルタルを使用すれば、腐食するので改修工事が必要になるからだ。
こうして、驚異の建造物が今もなお残されている事に畏敬の念を持つ。
どうやって建てたのか。何の目的で建てたのか。どうやって使うのか。。。
私たちの理解を越えた遺跡が、現代に残されているという事は、我々はその大いなる謎の答えを解く努力をしない限り、未来は見えてこない。
<続く>
私は、ティアワナコ遺跡、特にプマ・プンク遺跡が、なぜこんなにも破壊されているのか、思い当たる事があります。
次回に、私の考えをまとめてみようと思います。
良かったらお付き合いください。