原発と子供たちの未来 | misaのブログ

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原発を廃炉にして欲しいと、切々に願う子供たちの意見に耳も貸そうとしない大人たち。

放射能の被害を一番受けるのは、成長期の子供たちであり、これから何万年も核のゴミを押し付けられるのも子供たちです。

子供たちの未来に希望はあるのでしょうか。

7月30日の北海道新聞より転載します。

「高校生の陳述認めず 泊原発の廃炉訴訟で札幌地裁」

道内外の1232人が北海道電力を相手取り、泊原発1~3号機を廃炉にするよう求めた訴訟の第6回口頭弁論が29日、札幌地裁であった。

原告2人が意見陳述を予定していたが、このうち両親と共に原告となり、高校生の立場から脱原発を訴えている帯広柏葉高2年の戸苅春香さん(17)については認められなかった。

弁護団によると、裁判所は認めなかった理由を明らかにしていないが、事前の協議では「成年なら認める」との意向を示したといい、未成年というのが理由とみられる。

未成年でも意見陳述はできるが、認められるかどうかは裁判所の裁量に委ねられている。

戸苅さんは口頭弁論終了後の報告会で「大人が残した原発は私たち子供にとって大変な重荷。大人の一時的な都合で私たちの未来をこれ以上汚さないでください」と、陳述するはずだったメッセージを朗読。

「将来を担う子供の意見にも耳を傾けてほしかった」と悔しさを語った。

<転載終わり>

認められなかった戸苅春香さん(17)の意見陳述の内容です。

http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11583342579.html

「いい加減目を覚ましませんか」

2011年3月の原発事故は私の人生を一気に曇らせました。

福島原発の状況を報道するテレビの声を聞きながら、私は不安でのどが詰まるような思いがし、視界が灰色になっていくように感じました。

あの時の報道でも既に日本国民へ向けての計画的なだましが始まっていたのだと思うと、なお、怖ろしい思いです。

私はそれまで、日本がこんな残酷な国だったとは知りませんでした。私は事故からの2年間、この時代に生まれてきたことを何度悔やんだかわかりません。(中略)

未だに原発を続けようとしている、というところを見ると、知らない、というか知ろうとしない、知りたくないんだと思いますが、もうすでに放射性物質による健康被害は出ているんです。後回しにしていられる問題ではありません。

みるみるうちに人口は減ります。子供がいなくなります。子供がいなくては未来がありません。

自分はもうすぐ死ぬからどうでもいいと思っているんですか。

何も心配せず食べたいものを食べ、行きたい所へ行ける幸せな子供時代を送り、この先何が起こってもどうせ自分が居ないのだからどうなってもいいと思っているんでしょう。

たとえ汚染されたものを食べ発病しても寿命だと思って死んでいくのでしょう。(中略)

自分だけいい思いをして子供も未来を汚しても平気なんですか。罪悪感もないんですか。恥ずかしくないんですか。(中略)

ドイツは福島原発の事故を機に原発推進派だったメルケル首相が脱原発を決定しました。

それなのになぜ、日本にはそうする勇気がないんですか?

これだけひどい事故を起こしておきながら、国民のほとんどはその被害に自覚さえありません。

日本は命よりも経済を優先し、ぐずぐずと原発を動かし続ける、こんなだらしない国だったんですか?

さらに、大事故を起こした実績のある日本の原発を恥もなく輸出しようだなんてもってのほかです。

一番大切なものを忘れて人間として正しい選択ができなくなっているんじゃないですか。

無表情で必死に言い訳をして原発を動かし続けようとするその精神が理解できません。

いい加減目を覚ましませんか。(中略)

現時点でもうすでに大人が残した原発は私たち子供にとって大変な重荷です。

それをさらに増やすつもりですか。自分の子供や孫の顔を思い浮かべてもう一度よく考えてください。

私たち子供は大人たちに憤りを感じています。

私はたかが電気のために命を危険にさらし、涙を流すなんて、まっぴらごめんです。

そんなものに人生を左右されるのも、未来を縛られるのも許せません。

未来はあなたたちのものではありません。私たち子供のものです。

大人の一時的な都合で私たちの未来をこれ以上汚さないでください。

私たちの夢を奪わないで下さい。

<転載終わり>

彼女がいだく原発に対する理不尽さは、至極当然です。

福島さえも手がつけられない状況なのに、何故今、再稼働させるのか、原発を輸出させるのか、子供たちが憤り不安になるのは当たり前の事です。

子供たちだけでなく、私たち大人でさえも、立ちはだかる大きな権力にはどうする事も出来ないでいるのですから。

電力会社にとっては、廃炉にするのと再稼働させるのとでは、雲泥の差。使用済み核燃料が資産として計算されるのか、負債になるかの大きな分かれ道なのです。

さらに、アメリカとの「原子力協定」で、日本は大量の使用済み核燃料を「MOX燃料」や「核燃料サイクル」として使用しなければいけないと決められており、その問題をクリアにしない限り原発を止める事は出来ないのです。

だから、被曝や放射能汚染は見て見ぬふり、分かってはいるけどやめられないわけです。

でも、そんな難しい大人の都合を子供たちが理解できるはずもありません。

子供たちは、純粋な気持ちで原発はいらないと言っているのです。

いらないものを何故動かす必要があるのか、大人たちの考えが分からず、不信感を募らせているのです。

このままでは、子供たちの身体だけでなく、心までもが病んでしまうのではないかと思います。

日本や世界の子供たちの未来のために、子供たちを守れるのは私たち大人しかいないじゃありませんか。

子供たちが未来をあきらめて、虚ろな目になっていくのを見たくはありません。

子供たちの輝く瞳と笑顔があってこそ、私たちは幸せを感じれるのです。

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子供たちの未来を守るために、一人一人が出来る限りの事をして動きましょう。

地球の宝物である子供たちを守るのが、私たち大人としての責任です。

子供たちに、希望ある未来を残してあげたい。。。何としてでも。。。

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