5日、このコーナーのゲストは、元総理大臣の安倍晋三氏でした。
原発推進派の元総理のご意見を、じっくりと聞いて下さい。
私は、賛成とか反対とかいう事ではなくて、再稼働が必要であると考えています。
想定を上回る地震や津波にも耐えうるという事が証明され、そして政府はそれを説明していく中において再稼働をしていくという事になると思います。
ーなぜ、再稼働が必要なのか?ー
原子力発電を止めて、ガス・石油に頼ると一年間で3兆円のコスト増につながり、それは企業にとって電力料金として2割高になってしまう。
そうなると海外に出て行くと、経営者は判断をしなければならない。
それは雇用にも響いてきますし、また、経済成長にも大きな打撃を与える。
日本が資源がない中において、安定的に発展をしていく経済成長した結果、今の社会保障の制度を積み上げる事ができたんです。
経済成長なしに現在の水準の年金や、医療や介護、これは無理ですから、それを作り上げていく上においては、安定的な安いエネルギーが大きく貢献をしてきたことは事実です。
ですからエネルギー政策として原子力政策を推進してきたことは、間違いがなかったと思います。
日本は原子力発電、原子力の平和利用については、世界で最高水準の技術力を持っています。
インドやベトナムやASEANの国々は、原子力発電所を作りたいと思っています。
また、中国も原発をこれから増やしていきたいと思っています。
そういう中で、日本の技術は大きな力なんです。その力を持っている。
これを私はみすみす捨てるべきではないだろうと思います。
(事故は)原子力という巨大なエネルギー、そして時には荒々しいエネルギーを制御することに対する、いかに大変なことであるかという謙虚な気持ちと緊張感を失っていた結果だろうと、これは我々反省しなければいけない点だろうと思います。
我々は、非常に過酷な事故を経験しましたが、しかしそこで萎縮することなく、私たちの知恵と技術でそれを克服していこうと。
それは当然、再生可能エネルギーの分野でもそうなんですが、原子力の分野においても本当に安全なものにしていこうという精神、スピリットを持って未来を切り開いていくべきだと思います。
<終わり>
ツッコミどころ満載のご意見でしたね。
こんな悲惨な事故が起きたのに、全く他人事みたいな言い方でした。この事故は日本で起きたのですよ!と言いたいです。
原子力のコストは安いとしきりに言っていましたが、そんな事はありません。
自治体への交付金や、使用済み核燃料の処理費用までも入るのです。
そしてひとたび事故が起きれば数兆円も賠償費用がかかるのです。
原発は安いと言う言葉にだまされないようにしましょう。
原子力は一番高い!
日本に原発の技術力があると言っても、核を扱う技術を人類は持っていないのです。
外国にまで勧めて、事故が起きたらどのように責任を取るのでしょう。
また、安倍さんは使用済み核燃料の事について一切触れていませんね。
原発を稼働する限り、核のゴミの問題は避けて通れないのです。捨てる所はないのですよ。それに何万年も管理し続けなければならないのです。
こういった問題も解決していないのに、軽々しく再稼働賛成と言わないで欲しいです。
ちょっと今夜は怒りモードの私であります。