小出裕章助教が、だんだんとテレビに出るようになって来ました。
東電がスポンサーとして成り立たなくなって来たからでしょうか。
テレビ朝日「モーニングバード」そもそも総研たまペディアより
「原子力発電は安いのか」
小出裕章さんが、原子力の専門家でありながら、原発に反対しているのは何故か?
小出助教「未だにみんながだまされている様に、私は、原子力は未来のエネルギー源だと、化石燃料がいずれ無くなるから原子力だと思い込んでこの道に足を踏み込んだ人間。
原子力に夢を託してこの場所に来たけれども、それが全く事実と反することがわかった。
この仕事にい続けているのは、この世界にいて反対する人間が必要だと思うからだ。
原子力の燃料はウランだが、地球上にあるウラン資源は、石油に比べても数分の1しかエネルギー源にならないまことに貧弱な資源。
そんなものに人類の未来を託すなんて事はできなかった。
私が原子力に足を突っ込んだ頃は、原子力をやれば電気代がタダのようになると言われていた時代だった。
だが、それはとんでもない話で、原子力は1番高い発電方法となっている。」
電気事業連合会が出している発電コストの比較(1KW当たり)
原子力5.3円
火力 6.2円
水力 11.9円
原子力が1番安くなっているが、これは通産省や経済産業省があるモデルを立てて計算した結果。
《検証・発電コストを実績でみると》
立命館大の大島堅一教授が計算をしてくれた。
「政府の審議会は計算に一定のモデルを使う。
発電所建設がいくらか、何十年使うか、燃料はいくらかなどを仮定して計算すると、原子力が一番安いと出ている。
私がやったのは仮定ではなく実績をもとにした計算。
国民が負担した費用はいくらだったか。それを得られた発電量で割ってみた」
40年間の実績(有価証券報告書)より
原子力8.64円
火力 9.8円
水力 7.08円
原子力は1番安くはなかった。
原子力は、国民負担として税金でまかなわれている。
税金分を入れると原子力は2円くらい高くなる。
なので結果は
原子力10.68円
火力 9.9円
水力 7.26円
1番高いのは原子力となる。
さらに、原子力はこれに再処理コストが入るのを忘れてはならない。
あまり知られていないが、原子力には『電源開発促進税』というものが電気代に上乗せされている。
東京電力管内の一般家庭で、毎月約108円が上乗せ徴収されているという。
その税金は、たとえば「青森・六ヶ所村の文化交流プラザ」や、「福井・敦賀市のきらめき温泉リラポート」の交付金に使われている。
衆院議員の河野太郎氏が、原発コストの裏を取るため、経産省からバックデータを取り寄せたら、細かい所が全部黒塗りになっていた。
この部分は何だと聞くと、電力会社の企業秘密なので一般には公開出来ないと言われた。
東日本大震災のあった3月11日以後にも、もう一度請求したがやはり出せないという。
経産省、電力会社、これまで原発を進めてきた利権団体から見て、とても都合が悪い数字なのだろう。
そうでなければ、これだけ原子力がコストメリットがあると堂々と出すはず。
原発をすすめるために、『安いしCO2は出さない』でやってきた。
これまで、歴代の経産大臣は資料を見ることができたのだから、今まで何をしていたのかとなる。
今まで、それはおかしいという論議を全部封じてきたのは自民党。民主党もあまり追及して来なかった。
メディアの責任もある。ただ信じてきただけだから。
我々は、これまでいかに原発に関心を払ってこなかったかがわかる。
<まとめ終わり>
発電にコストがかかり、発電までにCO2も出し、海も温め、周囲に放射能を撒き散らし、ひとたび事故が起きたら多大な危険がある原発に、これからも依存していきますか?
それより、もっと安くて自然なエネルギーに替えていきませんか?
電気より大事なのは、私たちの命や健康ではないでしょうか?