観光 | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

ある日の事、相方からこんなメールが届いた。

「僕の家族が、ろびまろの実家を訪問したいらしいんだけど、どうかな?
ちょっとお茶する程度でいいんだけど。」

相方家族とは元々食事会は開く予定ではあったが、
実家ではなく都内にある焼肉屋さんで食べようということになっていた。
彼らの滞在先は都内のビジネスホテル、
私の実家は都内から電車で約1時間、勿論電車も乗り換えなければいけない。
それを考慮した上で、実家に来て料理を振舞うより、
都内での着物撮影後にそのまま食事した方が効率が良いと考えていた。
その案は相方家族にも伝えており、了承も頂いていた。
が、まさかの実家訪問したい案が浮上。
ちょっとお茶するだけのために、片道1時間かけて来るのはあまりにも時間の無駄ではないか?
せっかく日本に来たのだから、東京観光した方が良いのではないか?
と思うのであるが、とりあえず、私が育った場所を見てみたいとのことだった。

私「お父さんとお母さんに聞いてみないとなんとも言えないけど、
多分訪問するのは大丈夫だと思うよ。
でもお茶だけしに来るなんて、なんか時間がもったいなくない?」

相方「いや、お茶した後に、家の付近を観光したりとかさ。」

観光・・・?


私「特別珍しい観光場所なんて、何もないけど…。」

相方「え~、あるじゃん。
ろびまろのお父さんに川がある場所に連れてってもらったよ。」

川…かわ…リバー…。
まさか、土手のことっすか?
土手、観光するんすか?
スウェーデンからわざわざ来て、うちの地元の土手を観光っすか?

そんな私の問いに、
「あそこも素敵な場所だったけどね。
でも、土手じゃなくても公園とかでもいいし、どこでもいいんだ!」

両親からOKを貰い、
都内でご飯を一緒に食べる代わりに、
写真撮影の次の日、私の地元の焼肉屋でランチをし、我が家でお茶をすることになった。
観光場所も土手じゃなんなので、車で少し行った大きな公園で、
桜を見ながら散歩をすることにした。
遊具もあるので、相方甥っ子も楽しめるだろう。

しかし、このプランに対し、がっかりする人物がひとり。
私である。
なぜなら、
実家に来る=電車に乗って相方家族を都内まで迎えに行き、そして帰りは再び電車に乗り都内まで送り届けなければいけない
からである。
本音は、
めっちゃ面倒くさい…。
でもこれも外国人の旦那を持った嫁の定めだ、しゃーない。


スウェーデンでお世話になっている相方家族のせめてものお礼に、
結婚式後の疲れ切った体にムチを入れ、
ろびまろ家のお、も、て、な、し、頑張ります。