コバエ | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

3週間ほど前から、我が家でコバエが大量に発生するようになった。
どんなにつぶしてもつぶしても減らないコバエ。
腐った食べ物があるんでないか、と部屋の隅々までチェックするも、
コバエが発生する要素のものなど一つも見つからない。
ではこのコバエはどこから来ているのか・・・。
それがわかったのは1週間前。
秋のクリーニング大作戦がアパート住民で行われたときであった。

私のアパートの前には2本の古いリンゴの木がある。
古すぎて実は小さく、食べられるものではないが、
毎年毎年小さな実は成るので、リンゴが落ちたその後の回収作業も自然と必要となる。
なぜならばそのままにしておくと腐っていき、悪臭をもたらすからである。
その管理はいつもアパートをケアしてくれる太ったおっさんと、アパートに住んでいる代表者がやってくれている。
今年もまたリンゴの季節がやってきて、
一カ月前に、落ちたリンゴの回収作業を行っているのを私は目撃していた。
そのリンゴをその後どうしたか。
なんと捨てずに地下一階にある物置場にずっと放置していたという。
「あとで捨てよう。」
そう思って、とりあえず置いておいたのかもしれない。
が、とりあえず置いたまま1か月が過ぎたのである。
勿論リンゴは腐り、そして大量のコバエが発生。
私はその物置の掃除担当ではなかったので、詳しいことはわからないが、
聞くところによると、かなりの数のハエがいたようだ(そりゃそうだ)。
そしてその物置場は、ちょうど私達の部屋(2階)の真下にある。
地下一階で発生したコバエは、上へ上へとのぼり、
どこかの隙間から私達の部屋に侵入していたのであろう。
これでコバエが我が家から消えない理由もわかり、一安心・・・。
原因がわかって良かった良かった(^-^)
なんて思うほど私も人がよろしくありません。

リンゴはすぐ捨てろ~!!
生ごみ用のゴミ箱すぐそばにあるやんけ~~~!!

その後アパートを綺麗にし、
リンゴも綺麗に片づけたのであるが、
行き場をなくしたハエがあっちでチョロチョロ、こっちでチョロチョロとしていた。
掃除が終わり、皆でランチブッフェを食べましょうと、
地下一階にあるミーティングルームを使ってご近所さんとランチをしたのであるが、
コバエぷんぷん飛んでまっせ~~!
食事するのも気持ち悪いくらいのコバエの量。
しかしご近所さんのコミュニティに参加しないわけにはいかない。
コバエがぷんぷん飛ぶ中、自分の食事にコバエが止まらないように神経を常に尖らせ食事をした私であった。
正直、あんなにもまずく感じた昼食は人生で初めてかもしれない。
顔は引きつっていただろう・・・。

そしてクリーニング大作戦から一夜明けた次の日、
まだ部屋の中にコバエはおり、抹消すべく見つけてはつぶしていた私。
その後仕事から帰ってきた相方はソファに座り、ふと窓の外を見た。
じーーーーーーーーーーっと窓を見続ける相方。
「どしたの?コバエ?沢山いるの?」
と相方に聞くと、
「めちゃくちゃ沢山いる・・・。」
どれどれ、と窓を見ると、10匹ほどのコバエファミリー。

じぇじぇ( ̄□ ̄;)!!(もう古いですか?w)

相方と二人で窓にいるコバエをつぶすつぶす。
しかしどんなにつぶしても、一向に減らないコバエファミリー。
ここまで来ると全ての部屋をチェックせずにはいられない。
各部屋には最低20匹のコバエファミリーが存在していた。
そして相方とつぶしたコバエは合計100匹近くはいったのではないだろうか。
ファミリーどころではない。
奴らはコバエ帝国を築こうとしていたのである。
物置小屋にある大好物の腐ったリンゴが無くなり、行き場をなくしたコバエは食糧を追い求め上へ上へとさまよい、そして私達の部屋へと落ち着いたのであろう。

潰して手を洗っては現れ、もう潰し切っただろうと手を洗えばまた現れたコバエ達。
この日のうちでおそらく2週間分のハンドソープを使ったに違いない。
前日に綺麗にしたばっかりの窓も、
コバエをつぶしまくったので、わずか1日で指紋でベトベトになった。

「奴らが子供を作ってないことを祈るよ。」

ボソリとつぶやいた相方。
こんなにやって更に子供作られたらマジ無理!!
そう思っていたが、今のところは子供はいないように思う。
しかし今もたまに、ぷ~ん、と部屋を彷徨うコバエの姿を見かける。

スウェーデン人よ、ちょっとのことなら目をつぶります。
でも、でも!!
お願いだから生ものはすぐに捨てておくんなまし(;´Д`)ノ!!