『天行健』を見ました♪(とりあえずネタバレなし) | 山楂(さんざし)の華流な日々

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全36話。『慶余年第二季』の後に、YouTubeで手軽に見られたので、評判も内容も全く知らないままになんとなく見始めたら、なんか面白くて!

あれ?っと思ったら、『慶余年2』より面白いってコメントもチラホラあるほどの掘り出し物でした✨

 

オープニングが始まる前に毎回数分あるんだけど、そこが初回からすごく濃くて見ごたえあり。

そして、数パターンがランダム(?)に出てくるオープニング映像も凝っていて、どれもこれもなんかいい。

曲もとてもドラマに合っている。

なんだろう、この空気感。

 

どこが、と、うまくは言えないけど、ちょっと王家衛の『楽園の瑕』に似た雰囲気がある。それぞれの主要登場人物にそれぞれの哲学があり、それぞれがその自己を生きている感じ。最後までずっと似た雰囲気というわけでもないんだけど、途中のそれぞれを切り取って見せてくる感じが似てたのかなぁ。感覚的な表現だけど、その感じが、なんかすごく好き。

 

そして、こないだもチラッと書いたけど(『末代皇妃』)、この時代背景あたりの作品を見ることがなんだか多いということもあって、何かと親しみがあるというか・・・いろんな思想や革命や戦争や抗争で難しい激動の時代なんだけど、その中でそれぞれの考えで必死に生きている人達のしんどさや前向きさや希望(志半ばで終わってしまうことも多いけど、それでも理想や希望を失わずにいようとする感じ)、変化への期待感みたいなのが好きなのかも。登場人物や勢力が多くて複雑な時代でもあり、私もしっかり理解できてるわけではないんだけど💦

ざっくりした意味ではダンルン出演の『白鹿原』とか『戦火狼煙』『新京華煙雲』とかも近い時代のドラマで、どことなく根底に流れるものは似てるし、セットの街並みも似てるところがある。

 

さて、こちらの『天行健』は1898年の光緒帝による戊戌の変法が冒頭に出てきて、しかし失敗に終わり・・・その12年後がメインの舞台。辛亥革命の直前のあたりです。もう一度復習してゆっくり味わいたい。

 

このドラマでの刘宇宁がどんな感じか見てみたい、というのも見た動機の一つではあったのだけど・・・またも男3人主人公ドラマなので、そんなに出ずっぱりではない。そして、そのカッコよさどうこうよりもドラマ全体が面白い。

刘宇宁は、これまたすごい顔変身力もあり、これまでに見た『一念関山』『紫川』とも全然違う感じ。
中のシーンでは、この写真よりもたれ目で、少し素っぽい雰囲気のメイクが特徴。素朴感がいい。
もちろん、役柄的に「素っぽい」だけで、全く素の時とは違う作り方。いろんなしがらみを背負っていて悩みが多く、眉間にしわが寄っていがちなところは『紫川』と似てるけど、もっと人間くさい人物。

 

 

そのビジュアル面はさておき、演技が思いのほかよかったな~。とにかく背負うもの、悩みや迷いが多い立場なので、ぐずぐずして見える面もあるかもしれないけど、その表現力がいい感じ。ままならない悩みとか、決断やちょっとした嬉しさとか。
そして、またもや愛する人や仲間や師匠への思いが強い、めちゃくちゃ賢くてめちゃくちゃ強い人だった・・・。
 
カップルのお相手は、『一闪一闪亮晶晶』でクラスメイト高歌を演じていた傅菁。1995年生まれだけど年上にすら見えて、ちょっとCP感が微妙だったのは残念。役柄・台詞的にもややめんどくさい女だけど、相思相愛だから仕方なし。
 
主人公は秦俊杰で、相手役は『一念関山』にも出てきてた黄梦宝(『永遠の桃花』の、恐ろしい素錦)。もう黄梦宝が出てきただけで怖がるのはやめました(笑) このCPはどんなもんかと思ったけど、これはこれでよかった。

 

もう一つのCPはこちら↓ ネタバレしちゃうから、紹介はまた今度。

 

 
そして、このドラマは、監督の一人が『紫川』と同じだからか、出演メンバーがチラホラと。
 
『紫川』でなんだか気に入らなかった女性(刘宇宁演じる帝林の愛妻)を演じてた陶珞依(多分、愛され妻アピール感が嫌だったのかな💦)が、日本人の男装の麗人みたいな役(川島芳子かな?と思ったら「清伊信风」とかいう不思議な名前。)で登場。服装やら所作はへんてこだけど、今回は本人への無用な嫌悪感は感じない(日本人役なので、もともと嫌なキャラ設定だけど)。下の写真では1番下の右端。
このドラマの日本人は、内輪でも日本語を話したりせず、徹底して中国語で、ある意味不自然だけど変な日本語が流れる心配はナシ。忍者女性1人が発音にクセをつけてる風だったけど、その理由があったのかどうかは・・・? ※見返してたら、単語での指示(殺せ、追え、とか)に少し日本語発声がありました。
 
『紫川』で男1のそばで男まさりにカッコよく活躍していた女子・白川を演じてた黄昊月も登場。今回は、同盟会のメンバーとして活躍。この子は顔立ちからしてもこういう感じの、好感度高めの役が多いのかも(下の写真では1番下の真ん中枠)。
 
このあたりがメインに出てくる『紫川』かぶりの配役で、それ以外にもチラホラと。後半、ちょろっと张铭恩(『紫川』での好感度ナンバーワン)が出てきたときなんて、思わず歌舞伎のように拍手しそうになったわ💦今度は飄々とした役で、これもよかった。
 

いろんな出演者をチラ見せ。

 

最後の数話の片付きぶりに一部気に入らないところもあり、他の人の評価やコメントもほぼ見てないので、世間の評価もあんまりわからないけど・・・なんかハマるドラマ。
とはいえ、最初はなんのことやらわからないままに流し見て、やや複雑な話を理解しきれてないところもあるので、とりあえずゆっくりもう1周する予定。
ちょっと見始めてみたら、理解が進んで、やっぱり面白い♪
 
 

主題歌はこちら↓ なんだけど、ドラマではそれほどしょっちゅう流れてはいない(と思う。)。

 
OST
 
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