永い観戦歴の中でもこれ程の悲しみは有りません。
打ちひしがれています。
リング禍に遭い28歳の若者二人が旅立ってしまいました。
JBCも早々に動き地域タイトル戦ラウンド短縮を打ちだし、選手を守る姿勢を出してくれましたが、とにかく日頃選手を見ている関係各位の方々の地道な活動が事故防止に大きな力を発揮します。
今回の選手が所属していたジムは長年マネージャーを務めていた方が先導を切り、
選手を守る事に心血を注いでいきたジムです。(一時は水抜き禁止、少しでも負けが込んだり打たれたら即引退勧告。以前の事故の際にジム閉鎖まで考えられた)、それでも事故は起きてしまいました。
JBCとして出来る事は先のラウンド短縮、計量前数回の事前「計量」、既に実施している様ですが、医学専門家を呼んでの講習(リモートでも可)。
今後協会費用負担でのMRI検査(各地に提携先確保。保険適用なら一万円以下)、ハイドレーション検査導入(我々の入場フィーを上げてその費用に回してもらう。反対する人は皆無でしょう)
現在健康管理見舞金は存在していますが、クラウドファンディング立ち上げて頂ければ喜んでご協力致します。
またインスペクター、審判員らの判断でのJBCからの「引退勧告」「転級勧告」
海外からのいわゆる「噛ませ犬」招聘禁止。
体重オーバー規定の8%超えで試合不成立の数値を下げるべき。
体重オーバー選手との対戦で事故が起きたら文字通りこの競技は終わります。
忖度ストップ基準の根絶(興行主ジム選手がピンチに陥っても試合継続させる事は危険)
違法バンデージ、グローブ改造への厳罰化。
バッティング、ラビットパンチへの減点基準明確化。ケースにより反則負けの裁定を。
アンチ・ドーピングの徹底。故意の違反者は永久に資格停止。
違反海外選手にも一定期間の日本国内試合資格停止。
リング禍重篤事故が無かった10年間と現在と何が変わって何が変わっていないのかの棚卸も必要です。
海外コミッション、世界各団体との情報交換、共有。WBCが推奨している体調管理アプリの推奨。やるべきことは徹底して頂きたく思います。
興行毎に緊急時の病院確保はしている様ですが、今一度の流れ再確認訓練、履行と人手不足の解消。
事故の確率を低くするのは日頃選手を定点観測しているジム関係者です。試合前後の飲酒頻度、量まで踏み込むべきだと考えます。また最も大事な精神面も。気を抜いた状態でのスパーは危険です。
先日亀田史郎トレーナーがインタビューに応え、「スパーリング」でのダメージ蓄積が怖いという事を述べていました。
自分もやはり大きなポイントであると感じています。
ギアつきですが、大きな面積のグローブで揺さぶられてのダメージ蓄積。
基本ストップがかからず力量(ウェイト)差があっても我慢してしまう。
スパーは調整で実戦さながら打ち合うモノではないとの論もありますが、実際は・・・。
選手コンディションを鑑み、スパー回数調整、マススパーでの調整、そして何よりも過度な減量、水抜きには充分な注意を払って頂きたく思います。
以下に亀田史郎トレーナーの言葉を貼り付けさせて頂きます。
史郎氏は「JBCもラウンド数を減らすとか、レフェリーが止めるにしてもな、どこで止めたらええのかも分からんしな。俺は、そこの問題じゃないと思うてんねん。
そこ(ルールの変更)は、それでいいねんけど。ジムで練習してスパーリングしてるやろ。その時のことなのよ、全てが。だいたい、ダメージってそこで来んのよ。試合で来たって言うてるやろうけど、蓄積で、スパーリングなのよ」と事故の原因を分析する。
その上で「俺は練習中やと思ってるから。(練習で着用する)大きいグローブは面積広くなるから、揺れるダメージも大きいのよ。なかなかスパーリングで止める、ダウンってないやんか。それが全部、蓄積してきてるのよ。試合で小さいグローブになるから(蓄積されたダメージが)来んのよ」と指摘した。
また、猛暑対策やトレーナーの役割の重要性についても強調する。「暑い時はスパーリングは少なめやねん。『試合控えてる選手はしゃあないやんか』って言うたら、クーラーかけて。『減量どうすんの』と言うたら、それはトレーナーの管理なのよ。一気に減量じゃないやん。徐々に落としていって、ちゃんとコンディションをつくるのは選手プラス、トレーナーやから。ジムもこれは責任持ってやらなあかんと思ってる」と力説した。
厳しい練習根性論かと思われた亀田史郎トレーナー。
自らの経験で培われた冷静な意見に耳を傾け、業界一丸となり事故を防いで頂きたく思います。
神足茂利さん 浦川大将さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。