1月31日米国ニューヨークで行われた

 

【WBO世界スーパーライト級タイトルマッチ】

シャクール・スティーブンソン(米国)VSテオフィモ・ロペス(米国)

 

1R、ロペスはビッグパンチでスタートもシャクールは前後ステップのバランスが良い。

またシャクールが繰り出す右ジャブは見た目以上に硬いのだろう。

このジャブでロペスが下がるシーンも。

シャクール右リターンジャブ、ワンツーヒット。

 

10-9シャクール

 

2R、ロペスの左ジャブを右手でパリー、即座に右ジャブとシャクール。

ロペスも工夫して入り攻めるが、パンチが当たらない。

シャクールロングから左フック。ウェイトを上げて力強さもある。

既にロペスを操っている。

 

10-9シャクール

 

3R、序盤ジャブの差し合いを制し、左パワーパンチ当てるシャクール。

ロペス攻撃をひらりとかわし、右ジャブ。

もうこれやられたら無理・・・。

ロペスは手と動きを止めるとシャクールの右ジャブが上下に飛んでくる。

ロペスパンチ食いながら放れ際に左フック。笑顔を見せるシャクール。初の被弾?

その後相手パンチ交わし左ストレートボディと超絶技巧。

早くも完全試合の予感

 

10-9シャクール

 

4R、ロペスも体調は良く右パンチつなげるなど攻め入るが、当たらない。

距離詰められないロペス。技術差が如実に出る。

またもパンチ交わして左ボディーを放つシャクール。

ロペスはやや効いてしまう。シャクール左下追撃。

無理にいかずに理攻め。ゴング前にワンツー好打(シャクール)

 

10-9シャクール

 

5R、躱して左のパターンを狙うシャクール。

完全に掴んでおり同パターンで左ショートも。

この回は「積極的」に左ストレートを放つシャクール。

パワーも感じさせ、このクラスに適合している。

リラックスが故アリやカール・ルイスの様にアゴに力を入れていないシャクール。

これなら20ラウンドだって戦えそうだ。

 

10-9シャクール

 

6R、ロペス右ジャブで弾かれまくるが、果敢に前進。

ただ当たらない。

シャクール右フックの回しなど左スタイル利点を全開。

 

10-9シャクール

 

7R、シャクール右ダブルジャブ→左ストレート。

見合うと完璧な空間支配から鋭い右ジャブ。

その後あえてロペスを前に出させカウンター狙い。

打つ手のないロペスは左スタイルへ。

タフなロペスだから耐えているが、シャクールのパンチは痛いはず。

 

10-9シャクール

 

 

8Rもはやシャクールはスラッガースタイル。

ただロペスも右ジャブにパンチ合わせ。

この回は良く動き適度にパンチ。

中盤~初めて攻勢。シャクールを下らせる。

 

10-9ロペス

 

9Rシャークールカウンター戦法でまたもロペスをコントロール。

印象的なコンビや右フックでポイント。

ロペスはこの回が勝負だった。

 

10-9シャクール

 

 

10R ロペスは左スタイルで前進。

但し徐々にシャクールの距離感、右ジャブでリセットされる。

出血の続くロペスの左目を右ジャブで弾くシャクール。

そして本日のパターンである躱しての左下。

 

10-9シャクール

 

11R、シャクールの左は切れており、アッパーも怖いパンチ。

出血酷いロペスを無慈悲に攻めるシャクール。

あの右ジャブで倒れても不思議ではない。

少しラフな展開からシャクールの左フックがアゴへ。タフなロペスだから耐えているが、残酷な展開。

 

10-9シャクール

 

12R、シャクールは無理せずに前半はブロッキングに終始。

そしてまたも躱しての左下。そして左を顔面へ。

ロペスも最終回という事もあり良く動き攻めたが・・・。

 

10-9シャクール

 

採点は3者とも119-110でシャクールの完勝(自分のPC採点も119-110)※WBO王座と共にRING誌ベルトも獲得。

 

クラスを上げてシャクールは力強さも感じさせた。

 

あの右ジャブに威力、硬さがあるので主導権を握れるのだろう。

 

また相手パンチを躱して放つ左ボディーの技術レベルの高さ、防御、距離支配と正に完璧だった。

 

タフでハートのあるロペスだから耐えられたが、並の相手では身も心も折られている。

 

シャクールはこのクラスが最適だ。

 

現時点ではキーション・デービスでも攻略は困難だろう。

 

PFP上昇確実のベストファイトだった。

とにかくこの右ジャブが全て!

 

 

2025年度RING誌各賞が発表された。

 

国内選手、トレーナーも栄誉に輝いたが、特筆すべきは女子最優秀選手に晝田瑞希(三迫)が選出されたこと。

 

これは快挙!

晝田は世界王者として昨年4戦を行い、自身の持つWBO世界スーパーフライ級王座を防衛テープを6度まで伸ばした。※RING誌チャンピオンにも認定。

 

どの世界王者よりも多い試合数とテクニカルな戦法が評価された今回の受賞。

 

主戦場を海外へ移し、花開いた。

 

まだ日本国内では報酬含め恵まれた環境とはいえない女子ボクシング。

 

持論で女子ボクサーブレイクは「海外評価の逆輸入」一択。

 

晝田はそのパスポートを手に入れた。

 

ニューヨークで行われた授賞式でも着物&英語スピーチと立ち位置を解っており、セルフプロデュースにも余念がない晝田。

 

2026年度最も活躍が期待される日本女子アスリートの座も手に入れつつある。

 

また今回の受賞で海外試合での報酬UPも期待できるだろう。

 

今年はカブリエラ・フンドラとの大一番実現に期待したい。

 

晝田には大いに稼いで女子ボクシング成功の先駆者となって欲しいものだが、この価値を報酬含め評価できる日本国内プロモーターは未だ現れないな。

 

 

元WBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)

 

昨年は王座を失ったとはいえ寺地拳四朗をあと一歩まで追い詰めた試合は、世界でも大いに評判となった。

 

あの試合の阿久井は殺傷本能を前面に出し、実に怖いスラッガーだった。

 

昨年12月17日の再起戦で阿久井はスーパーフライ級ウェイトでリングへ上がり、比国選手相手に完勝(3RTKO)。

 

格下相手とはいえ内容は実に良かった。

 

阿久井は現代ボクシングでは珍しくデビュー以来一貫としてフライ級で戦ってきたが、スーパーフライ級転向を宣言。

 

これは期待しかない。

 

硬いパンチで強気に攻め入る阿久井はフライでも脅威の存在だったが、これは階級を上げても同じ。

 

更にあのパワー、フィジカル、バランスの良さは活きそうだ。

 

迷いなく振り切る阿久井のパンチに更にパワーが増すとは、スーパーフライランカー陣達にとり実にリスキーな相手となる。

昭和の香りがする拳豪阿久井のスーパーフライでの戦いが楽しみだ。