まずメジャーリーグで使用が始まったいわゆる「魚雷バット」 

 

マサチューセッツ工科大学で博士号を取得した元ヤンキースのアナリスト(アーロン・リンハート氏)が考案したというバット。 

 

日米共通の野球規則ではバットの最も太い直径が2.61インチ(約6.6cm)以下。長さは42インチ(約106.7cm)と決まっているが、魚雷バットは規則をクリアしており、 4月11日からNPBでも使用が解禁された。 

 

背景に有るのは昨今の投高打低。 

 

大谷翔平など一部の超一流選手を別にして野球の華であるホームランは減少傾向。 

 

NPBでも昨シーズン40本塁打を記録した選手は皆無。 

 

打撃ベスト10でも3割台選手はセで二人(日本人選手0)パでは近藤健介一人。 

 

やはりライト層にはボクシング=KOと同じくホームランは解かり易い。 

3月29日の試合でヤンキースが1試合9本塁打を記録し、内数人は魚雷バット使用者だという。 

 

勿論スイングやタイミングの取り方が従来バットと変わるのだろうし、より一層パワーも求められるのだろうが、同じ球技であるゴルフもパーシモンからメタル、チタン、デカヘッド、高反発、低スピンボール、シャフトと道具進化は凄まじく、特に飛距離(ジュニアが一世代前のプロの飛距離を凌駕)とグリーンで止まる球と80年代とはもはや違う競技に映る。 

 

その昔圧縮バットや飛ぶボールで華やかな空中戦野球が繰り広げられた時代が有ったが、このバットを使いこなしていけば昨今の投高打低の潮目が徐々に変わっていく可能性も有るのかな? 

 

例の厚底シューズでマラソンタイムはもはや人類の限界に限りなく近づいている。 

 

ただ道具の進化が有ろうともやはり基本は人間。 

 

その昔一世を風靡したスピード製水着だが、当時の記録はすでに過去の物だ。 

 

この魚雷バットに対抗すべくまた各投手も技を磨いていくのだろう。 

 

我がボクシングは? 

 

60年~70年代例のメキシコ製グローブでKOを量産したZボーイズやオリバレスの時代を経て、現在はメイウェザーが確立した戦法(タッチボクシングとまでは言いたくない)がシャクールなどに受け継がれており、ある意味主流とも言えるが、これが万人の心を掴むかというと否だ。メイウェザーはそのキャラ含めて「ヒーロー」の座に就いた。 

 

ボクシングはやはりKOが一番わかりやすい。 

 

KOを増やすためにグローブのダウンサイジングなどは論外だが、前日計量や数々のメソッド。 

 

今後はAIトレや相手の完コピ映像との仮想スパーなどで仕上げていく時代が来るのかな? 

 

技術進化と共にクリーンKOは減少していくと思われる。

 

例の「グローブ絞り問題」は後日記してみたい。 

最軽量級であるミニマム級が誕生して37年余り立つ。 

 

過去にリカルド・ロペスやローマン・ゴンサレス、ノックアウトCPフレッシュマートなど偉大な王者達を産んできたが、世界的名声を得たのはほんの一握り。 

 

ロマゴンも転級後にメジャー路線に乗った形。 

 

一時は不要論さえ巻き起こったほどの不人気クラス。

 

アジア圏内での王座たらい回し状態は、世界のボクシングシーンで関心を持たれなかった。 

 

ただ現在のミニマムには復権の兆しというか非常に楽しみな選手たちが揃ってきた。 

現在のトップはWBA&WBO王者オスカル・コヤソ(プエルトリコ) 

 

頭一つ抜けている。 

 

そのコヤソに敗れているとはいえWBC王者メルビン・ジェルサレム(比国)の最新試合(重岡優大戦)は出色の出来。

 

1年間でこうも急速に変わるものかと思わせる程。まるで別人だった。 

 

IBF王者ペドロ・タドゥラン(比国)は試練の重岡銀次朗(ワタナベ)との再戦。 

 

王座復帰有望な重岡銀次朗は長期政権を築くと思われたが、まさかの陥落。 

 

評価を取り戻すのはコヤソ戦の勝利一択。 

 

リオとパリ五輪金メダリストからプロ入り、WBA上位に進出してきたハッサンボイ・ドゥスマトフ(ウズベキスタン)もこのクラスに留まるなら王者達にとり脅威になるが、ウズベキスタンあるあるのプロアマ兼用で試合枯れ気味ペースが気になる。 

 

個人的にはドゥスマトフのフィジカルはミニマムを超えているので転級を進めたいが・・・。 

 

我が国には日本復権の切り札松本流星(帝拳)とライオン古山の愛弟子高田勇仁が控えている。 

 

個人的には高田の世界挑戦は必ず実現して欲しい。スタミナに難があるが、世界王者はライオン古山の悲願。 

 

師が惜しくも届かなかった世界王座。高田の挑戦は文字通りドラマだ。 

 

また眠れる大国中国の朱典興も不気味な存在。 

 

最後プロデビュー前だが、大橋ジムからデビューする荒竹一真の目指す王座もまずはミニマム級だという。 

 

荒竹は王者候補と言うよりもどの様な世界王者になるかというレベル。 

 

最軽量級ミニマムも捨てたものではない。ここ数年実に楽しみなカードが続くだろう。 

 

ボクシング・ビート最新号(2025年5月)購入 

表紙はジョージ・フォアマン氏。 

 

ありがとうビート。 

 

本号は偉大なるフォアマン追悼特集となっている。 

 

約10ページに渡るフォアマン特集。 

 

「フォアマンはヘビー級史上最高の強打者だったか」(三浦勝夫氏) は、ほぼ自分と同意見。 

 

フォアマンの親日エピソード。感謝しかない。 

 

今月号の「チャンピオンの殿堂」は同じく70年代にヘビー級王座に就いたラリー・ホームズ。 

 

フォアマンとの対決が実現したらスリリングなシーンが起きた事だろう。 

 

ホームズにはいつまでも元気でいて欲しいものだ。 

 

【海外から見た日本ボクシング界】 

各国識者へ「日本と聞いて思い浮かぶ選手は?」他のアンケート。 

 

当然井上尚弥の名が多いが、F原田、柴田らグレートに交じり、金沢和良の名前が! 

 

やはりオリバレス戦は伝説。 

 

そのカテゴリーで昔は関光徳の名を挙げる識者もいたものだ。 

 

【堤麗斗プロ入り】 

狙うクラスはフェザー級とは驚き。

 

フェザーも世界的には軽量級だが、堤が頂点に立てば現在黄金期を迎えている日本ボクシング界が次のフェーズへ突入となる。 

 

【訃報】 

元世界ライト級王者リビングストン・ブランブル氏。 

 

日本国内でも放映されたマンシーニ戦は素晴らしい出来(皆様に是非観て欲しい) 

 

あのスイッチと見事な攻防一体技巧。 

 

当時のボクサー達のお手本だった。 

自分もあのラスタカラーとドレッドが格好良く憧れたものだ。 

 

当日計量で無駄な肉が一切ついていないブランブル氏のフォルムは綺麗だった。 

 

ジョージ・フォアマン氏、リビングストン・ブランブル氏のご冥福をお祈り申し上げます。