元アジア圏三冠王者・吉野修一郎(三迫) 

 

2023年4月、米国でシャクールに惨敗、14か月後に再起戦を飾ったが、担当トレーナーが独立したことも有り「試合枯れ」 

 

先日(4月19日)10か月ぶりの試合を韓国南楊州市で行った(WBAアジアライト級戦※JBC未公認)  

 

直前にSNSで試合予定を知り、相手は無名のWBAアジア王者崔西羅 (韓国)

 

YouTube生配信を観ようかと思っていたが、先に勝敗結果が飛び込んできた。 

 

「吉野が11RTKO負け」と一瞬理解が出来なかった。 

 

改めて動画チェック 

 

まず王者は無敗のウズベキスタン・サウスポーという事が判明(本名 シロチベック・イスモイロフ 崔西羅はリングネーム)

 

この時点で腑に落ちた・・・。 

 

1R、サウスポー王者崔へ吉野は右を繰り出し、入っていく。 

崔は前の手。右ジャブをボディーへ。 

前かがりで攻める吉野は貰うしかない。 

また自身距離に入れずに崔の長いリーチから左フックが飛んでくる。 

 

10-9崔 

 

2R、吉野もしつこくボディー狙うが、崔の左フック、サイドへ回っての右フックを食らう。

パワーも有りそうだ。 

吉野が手を止めて見合うと必ずパンチが飛んでくるパターン。 

 

10-9崔 

 

3R、吉野しつこく手数も被弾が多い。 

(前後の動きで入っていくため打ち終わりに食らう) 

崔のパンチに吉野の上体が揺らされる。 

今までのアジア圏での対戦相手では見られないシーンだ。 

ブロックしても強い右フックが飛んでくる。 

果敢にボディー放ったので吉野に付けたが、敵地の為ポイントは来ていない? 

 

10-9吉野 

 

4R、この回も相手の懐が深い為、例の動きでの攻撃では返しパンチを食らう。 

シンプルにミドルレンジからワンツーのパターンを混ぜたい。

崔は硬いブロッキングと軽打を織り交ぜ、ワンツーを良く入れ、更に左フック。 

口を開けているが癖?スタミナは有りそうだ。 

 

10-9崔 

 

5R、吉野この回はミドルレンジからキレ重視の右ストレートを飛ばす(良い判断) 

前半ペースを奪っていたが、崔が乱戦模様に持ち込み中盤~逆転。 

 

10-9崔 

 

6R、崔もミドルレンジからストレート。対し吉野はボディーを放ち潰していくが、嫌がる崔はラフクリンチで分断。 

形勢逆転の手数を繰りだしてくる崔は気が強い。 

吉野もタフだが、相手の崔はそれ以上のフィジカルを感じさせる。 

吉野のキャリアでは初めてみるシーンが続く。 

 

10-9吉野 

 

7R、スタートから攻める吉野だが、相手は巧く身体を使い下がらない。 

吉野得意の左アッパーをガード間へ。 

ただこれらのパンチにも怯まずに打ち合いでシャープなパンチを入れる崔。 

崔もややラフに頭と肘も使ってくるが、敵地でお咎めなし。 

 

10-9崔 

 

8R、崔は左にパワーを込めてスタート。 

吉野はブロック&ボディーで対抗もダメージ蓄積気味。 

もみ合い再開後も吉野疲弊が目立つ。 

 

10-9崔 

 

9R、完全にスピードで上回る崔はミドルレンジから左ストレート&フック。 

右フックヒットから一気に仕掛ける崔。 

スタミナ残量は凄いが、流石に小休止。

吉野も良く踏ん張りボディーを返していくが、 崔がボクシングすると攻撃が分断される。 

楽にペース奪い返した崔は、左カウンター二発からまたも仕掛ける。 

 

10-9崔 

 

10R、吉野も手数は出しているが、(蓄積ダメージから)やや漫然とした動き。 

崔は左をラティゴ打ち。 

吉野の左フックヒットもタフでポイント圧倒の崔には効かない。 

吉野が右二発から左で攻め入る際に崔の左カウンターがヒットし、タフな吉野が痛烈なダウンを喫する。 

一気に行く崔。ストップ寸前に追い込まれる吉野。 

 

10-8崔 

 

11R、当然出てくる崔への対策で吉野は強めのパンチでスタートも左フックなど角度付きパンチ貰う。 

一発左フック好打も形勢逆転には至らず、崔の左ストレートがクリーンに入り、主審はストップ宣告(11R1:29TKO好判断) 

 

アジア圏でパワー、フィジカルで無双を誇った吉野だが、得意土俵で対峙し完敗。 

 

タフな吉野が相手パンチで上体を揺らされ、吉野の激しい攻撃にも崔は下がらず打ち返してきた。 

崔なる選手を周知していなかったが、流石ウズベキスタン戦士。 

 

心身共タフだった。 

 

ボクシング不毛の国になっている韓国リングに上がっている事情は知らないが、良いプロモートに恵まれて欲しい選手。 

 

プロ競技では「眠れる大国」であるウズベキスタンの底力を見せつけられた一戦。 

 

負ける気Oで臨んだ吉野&陣営のダメージは大きい。

 

崔10勝(7KO) 

 

吉野17勝(12KO)2敗 

海外から驚き&喜ばしいニュース。 

 

アマ9冠。元ユース世界王者に輝いた堤麗斗は、5月2日米国ニューヨーク州タイムズスクエアでのデビュー戦に向けて渡米中。 

 

これだけでも異例(過去日本人世界王者の中では上原康恒がハワイ・ホノルルでデビュー)なのだが、何と「RING MAGAZINE」と「ブランドアンバサダー契約」を結んだ。 

 

ご存じのように現在リング誌はサウジアラビア資本となっており、 実質サウジアラビア娯楽庁長官トゥルキ・アルシェイク傘下。 

デビュー前の選手としては異例の契約となった。 

 

先日井上尚弥が30億円とも言われる「リヤド・シーズンスポンサー契約」を締結したが、堤麗斗の「アンバサダー契約」も相応額。それこそプロ野球ドラ1選手契約金クラスだと推察される。 

 

堤麗斗には大きなプレッシャーが圧し掛かる事になるが、これをモチベに。 

 

また多額の契約金は是非自身への投資に使って欲しい。特にウェイト面失敗は許されない。 

 

RING誌との契約内容は不明だが、海外トレ費用負担他も含まれているのかな? 

 

RING誌もアジアマーケット開拓、将来的には巨大中国、インド市場に手を伸ばしていくのだろう。 

 

従来国内ボクシング競技。特にアマボクシングが金になるという事はなく、競技人口も少子化と比例し、減少しているのだが、ここで突如舞い降りた異次元局面。 

 

現在アマボクシング競技に身を置いているボクサー達にも大きなモチベとなろう。 

 

競技人口拡大においても堤麗斗にかかる期待は大きい。 

 

また兄堤駿斗も海外大型契約に邁進すべくモチベUPすることは間違いない。 

 

アマエリート堤兄弟の奮闘が新たなフェーズを産もうとしている。 

6月8日有明コロシアム

 

WBC-IBF世界バンタム級王座統一戦 

中谷潤人(M.T)VS西田凌佑(六島) 

 

一時は防衛戦を挟むかと思われたが、王座統一戦が締結。 

 

来年、日本拳闘史上最大の対決の機運を高める為に必須の統一王座。 

 

構図的には無敗同士の世界王座統一戦だが、勝負論さえ出て来ない程中谷圧勝が予想される。

但し西田が勝てば全てを持ち去ることが出来るカード。 

バンタム級戦

那須川天心(帝拳)VSビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国)

 

世界を目指す那須川は惜しげもなくWBO-AP王座返上。 

 

WBAバンタム級6位の難敵サンティリャンと世界前哨戦を行う。 

 

サンティリャンは引退した石田匠を大いに苦しめた選手。 

 

左同士の対決。 

 

恐さはないが手数が出るサンティリャン。 

 

この試合も良い経験となるだろう。

 

ボディあたりで倒せば、俄然世界戦への期待が高まる。 

 

 

WBO-APバンタム級王座決定戦 

坪地智也(帝拳)VSバン・タオ・トラン(タイ) 

 

発表の前日那須川天心が返上した王座をプロ2戦目の坪井(WBO-AP2位)とバン・タオ・トラン(同1位)が争う。 

 

身もふたもないが、坪井が言うように 

「全ラウンド圧倒して勝つ」の言葉通りの試合になる!? 

 

坪井の適性を見る為に長い尺の試合になる事を願いたい。 

 

3カード共に次につなげる為の重要な試合。 

 

ゆえに魅力的興行となった。 

 

チケットが売れそうだ。