6月8日有明コロシアムにて行われる 

 

【WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦中谷潤人(M.T)VS西田凌佑(六島)】 

 

現在世界バンタム級4団体王座全て日本人が君臨しているが、まずWBC王者中谷、IBF王者西田が決する事となった。 

 

現在WBA堤は休養王者だが、先日圧倒的内容でを披露したWBO王者武居も統一戦へ意欲を見せており、この王座統一の流れが続く事に期待したい。 ※帝拳はWBC、IBFを那須川、増田へ譲り渡したいのだろうが、現時点ではこの統一戦決定を支持したい。 

 

日本人同士の王座統一戦は、(井岡VS八重樫、拳四朗VS京口、阿久井に次ぐ)史上4例目。 

 

無敗同士と言う構図は初めてだ。 

サウスポー同士という点も昨今の軽量級トレンドを表している。 

 

下馬評は圧倒的に中谷潤人勝利に傾いている。それもKO決着。 

 

やはりこのクラスでの中谷の無双ぶりが際立っており、西田火力不足が番狂わせの気配をも消している。 

 

一部のマニア界隈が西田技術レベルを奉り、

「中谷にとっても簡単な試合ではない」と論を繰り広げているが、西田勝利を明言するには至っていない。 

 

西田陣営は「ビッグバン(中谷)の破壊力をブラックホール(西田)が飲み込む」と実に巧いフレーズを発信。 

 

確かに勝つには暴風を柳のごとく受け流し・・・。 

 

ただロングでもクロスレンジも戦え、技術もパワーも兼ね備えている中谷相手に何が出来るかと言うと勝ち筋に至る道すら見えていないに映る。 豊富なバリエーションを誇る中谷の右に西田はペースを奪えないだろう。

 

本当は通ぶり「西田技術が中谷を苦しめる」と記せば良いのだろうが、終始中谷が圧倒し中盤KOするとしか言えない一戦。 

 

正直勝負論すら見えていない。 

 

現地観戦時には判官贔屓で西田に想いを馳せ観戦をする。 

 

会場が盛り上がるのは、不利予想選手の奮闘、抵抗だ。 

 

前半の技術対峙、ペースの奪い合いを楽しみにしたい。 

6月8日有明コロシアムにて行われる 

【WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦中谷潤人(M.T)VS西田凌佑(六島)】 

 

本興行に組み込まれた他カードも実に興味深い。 

 

セミは世界前哨戦として那須川天心が世界ランカーと対峙する。 

【那須川天心(帝拳)VSビクトル・サンティリャン(ドミニカ)】 

 

現在WBCバンタム級1位、WBA&WBO2位、IBF4位と世界戦目前の那須川がWBA同級6位のサンティリャンと対戦。 

 

この場に及んで何もこのレベルの相手と戦わなくても・・・と思うが、帝拳陣営はよほどの自信があるのだろう。 

 

サンティリャンは14勝(5KO)1敗。唯一の敗戦は日本で行われた石田匠戦。 

 

これは石田ホーム有利の裁定が下った微妙な内容。 

 

実質無敗と言っても良い難敵。 

 

ドミニカは人口に比例し世界王者排出数は多くはないが、優れた技巧派を産んできた。 

 

サンティリャンもアマで200勝25敗の戦績を誇るサウスポーのテクニシャン。 

 

KO率が示すように火力に欠けるが、旺盛に上体を動かし、目も良く実にやり難い選手。 

 

長い脚を広く使い。懐が深い。

 

リラックスフォームからのパンチが主なのでスタミナ消費も少なく手数を繰り出してくる。 

 

左のパンチはバリエーションが多く様々な軌道、タイミングで飛ばしてくる。 

 

序盤は那須川も分析時間が長くなる可能性が高い。 

 

ただ那須川がサンティリャン相手に競い負けるという事は想像できない。 

 

身体の動き、スピード共に那須川が上回っている。 

 

左技巧派同士の高レベルな攻防の末、那須川が明白な判定で世界挑戦へ王手をかける。 

 

中盤からは相手を見切った那須川ペースになるだろう。 

 

しぶとくディフェンスに強いサンティリャンを倒すのは厳しいが、ボディーで一度くらいダウンを取るかも?? 

※サンティリャンの薄いボディーは決して強くない。 

 

個人的にはこのサウスポー対決は楽しみ。 

 

そしてメインも左対決。 

 

6月8日はサウスポー祭りと化しているな! 

※那須川VSサンティリャンの前に組まれた坪井智也は2戦目でWBO-APバンタム級王座へ挑むが、全く心配なし。 

 

圧巻の内容に期待したい。 

元四階級制覇王者田中恒成が引退表明。 

前戦で悔いの残る惜敗を喫して頂けにこの突然の表明に驚いたが、理由は眼疾との事。 

 

昨年10月のプメレレ・カフ戦後目の手術をしたが、術後の経過も良くなく引退を決意した。 

 

現在世界的に重篤な怪我を隠して選手生活を続ける風潮が有り、選手の生活権利に寄り添う余り、眼疾後の復帰。

 

またJBCでも「頭蓋内出血」選手へのライセンス再交付などあり得ない事例があった。 

 

自分の医学的知識欠落云々?大きなお世話。 

 

選手を守るのがジム、トレーナーであり最後の砦がコミッションでなくてどうする!

 

この田中の決断を大いに支持したいが、過去数度に渡り目の手術を受けていたことを明らかにした…。

 

結果的にラストファイトとなったカフ戦。田中は不可解な出来で星を落としたが、試合後も理由(眼疾)を口にすることなく裁定を受け入れていた。 

 

眼疾が無かったらカフレベルに負ける田中ではない。 

 

また自身初防衛戦が相手(ジョナタン・ロドリゲス)のウェイトオーバーで流れた際も当日リングに上がり且つその前にロドリゲスとも会談。 

 

大人の対応を見せた。 

 

若干19歳、プロ5戦目で世界の頂点に立った田中。 

 

当初は若者特有のイキりが垣間見られ、インタビューで寒い風が吹くことも有ったが、挫折(井岡戦)も経験し、人としても磨かれていった。 

 

 

自分は以前も拙ブログで記した様に「もし井上尚弥が存在していなかったら その椅子に座っていたのは田中恒成」だと信じている。

 

中京リングで孤軍奮闘していた田中がアマプラに登場し、第二期黄金時代を迎えようとしていた矢先の引退となってしまった。 

 

海外マニアにも刺さったあのスピードボクシング。 

 

スピードなら歴代日本選手の中でもトップクラスだった。 

 

木村翔、田口良一との魂の殴り合い(激闘の代償かその後首のヘルニアの手術もしたことを引退コメントで明かした)

 

単なるスピードスターではなく、ハート、スタミナ、タフネスも備わった俊才だった。 

 

29歳。まずは健康を取り戻しそのレベルの高いボクシング技術を後進の指導に役立てて欲しい。 

 

田中恒成選手。熱い試合の数々、本当にお疲れ様でした。 

 

田中恒成:20勝(11KO)2敗