6月8日有明コロシアム興行。 

 

メイン以外の試合を簡潔に。 

 

【那須川天心(帝拳)VSビクトル・サンティリャン(ドミニカ)】 

 

那須川の世界前哨戦相手はWBA世界バンタム級6位サンティリャン。 

 

技術レベルの高いサウスポー対決。 

 

1R、ペースは那須川が握っていたが、サンティリャンの左オーバーハンドが当たりサンティリャンへ付けた。 

 

これがこの試合唯一のサンティリャンのラウンド。 

 

2R、那須川は丁寧に右を突きサイドへ。左ブローのモーションも少ない。 

 

3R、クロスレンジでも負けない那須川だが、次ラウンドサンティリャンもクロスレンジに応戦。バッティングが起き那須川が左目を切る。 

 

5R、那須川のボディーが功を奏す。やはりサンティリャンの弱点はボディーだ。 

 

那須川のサイドへの動きは実に速く、左技巧派対決を完全に制している。 

 

那須川は脚を止めブロック→左アッパーとパワーを込めている。 

 

6R、那須川は右フック深度を調整しねじ込む。また身を屈めカエル跳びアッパーを当て会場を沸かす。 

 

9R、那須川ワンツーを数発顎に食ったサンティリャンは少し効いている。 

 

また最終ラウンドは敢然と打ち合いを演じ、最後までKOの可能性を探した那須川。 

 

採点は100-90、99-91X2名で那須川の判定勝ち。※自分の現場採点は99-91那須川。 

 

KOを逃し満員の観客四方へ頭を下げる那須川。 

 

7勝(2KO)となかなか倒せないが、出来そのものは悪くなかった。 

 

あの速いサイドへの動きはクラストップレベル。 

 

相変らず幼少ファンの声援も多く、日本拳闘界に那須川は必要不可欠。 

次戦は決定戦かそれとも王者へ挑むのか?推移を見守りたい。 

 

【WBO-AP王座決定戦坪井智也(帝拳)VSバン・タオ・トラン(ベトナム)】 

 

プロ2戦目でWBO-AP王座へ挑んだ坪井。 

 

1Rから持ち前のスピードでトランを圧倒。 

 

試合を通じてトランも強気にカウンターを狙ったが、坪井はそのパンチを外し逆にカウンターを決めるなどレベルの高さを発揮。 

 

旺盛にステップ駆使しながらも完璧なバランスを保ち続けた坪井は、6Rコンビの回転を上げ、7Rは手打ちの高速連打。 

 

9~10Rも手数を繰り出しKOを狙ったが、果たせず判定へ。 

 

採点は100-90X2名、98-92と大差で坪井。※自分の現場採点は100-90 

残念ながら世界戦王手の声は聞かれないだろうが、今すぐにでも世界王者になれる力はある。 

 

世界はスーパーフライ級を狙う模様だが、年内勝負も有るのかな? 

 

 

【増田陸(帝拳)VSミシェル・バンケス(ベネズエラ)】 

 

150gオーバーウェイトだが、バンケスは安定のノリノリでリングイン。 

 

増田は昭和の香りを漂わせリングへ。 

 

1R、何気にバンケスは懐が深く、これは少し苦労するかと思われたが、増田が左ストレートを文字通り真正面からぶち当てる。 

このパンチが見えていなかったバンケスに10カウントを聴かせ、僅か1分27秒で世界11位にKO勝ち。 

 

文字通り山中慎介2世。 

自分は最強パンチャー海老原の左さえ思い浮かべた。 

 

固く切れが有る必殺の左。 

 

山中同様実にシンプルなスタイルだが、左を当てる為の右や身体の使い方の引き出しを増やしたい。 

 

左パンチだけならバンタムトップクラスのパワーと言える。 

 

那須川同様次戦はWBC世界王座決定戦?? 

 

仮に井上拓真相手なら相性は良くないだろうが、あの左は全てをひっくり返す可能性を秘めている。 

 

日本人バンタム独占はまだまだ続く。 

 

本日は有明コロシアムへWBC-IBF世界バンタム級統一戦観戦に。 

 

久しぶりの有明コロシアム(8年ぶりの世界戦興行) 

 

やはり駅近且つ(有明アリーナに比べ)入場も楽。 

 

嬉しいことに前売りで完売の為、満員の会場となった。 

 

【WBC-IBF世界バンタム級王座統一戦 中谷潤人(M.T)VS西田凌佑(六島)】 

 

1R開始ゴングから中谷は完全に倒しにかかる。 

 

即距離を詰め凄まじいプレッシャー。 

 

実に攻撃的で短期決着を狙う。作戦だろうがこれは正解。 

 

力みも感じさせたが、それでも決着は早いと思われた。 

 

2Rは少し足を使ったが、それでも攻撃的な中谷。 

 

しかし今日の西田には期する物が有った。 

 

中谷から重いブローの雨を浴びながらも強固なガードと下半身を踏ん張り、相手パンチをよく見て耐える。 

 

正直ここまで西田に耐久性が有るとは思わなかった。 

 

3R、西田は左を返す。 

 

また4Rは左を決めポイントを奪う。(3Rも心情的に西田に付けたかったが、中谷の回) 

 

西田は定評のある左ボディーをカウンターで刺し、珍しく中谷も嫌がる素振りを見せた。 

 

ボラードはじめやや外からのパンチが目立つ中谷に西田はインサイドからパンチ。 

 

クロスレンジでは西田の抵抗も目立つまさかの展開だが、中谷は脚を使うなど引き出しの多さを出し流れを取り戻す。 

 

跳躍の動きから対西田用のパンチ(アッパー)を繰り出す。 

 

6R、またも仕留めにかかる中谷。対し(バッティングで)腫れている西田の右目は塞がっている。 

クリンチで振り回された?西田は右肩を脱臼。右手を下ろしながらも左ストレート放ったが、6R終了で西田陣営はギブアップ。 

 

6R終了で中谷のTKOで王座統一となった。 

 

ポイント的には大差が付いていたが、西田の奮闘が会場を盛り上げた一戦。 

 

西田が勝つには自身のスタイルをかなぐり捨てて攻撃的に出なくてはいけないことは、試合前から想像できたが、これは中谷の思う壺で1R終了時には、これは決着は早いと感じた。 

 

しかし御覧の通り、西田の抵抗が試合を盛り上げた。 

 

今日の中谷は力みからやや切れを失っていたが、来年の大一番に向けて今一度自身スタイルを再構築したい。 

 

期待の大きい中谷だからあえて言うが、井上戦へのアピールとしては今ひとつの出来だった。 

本日有明コロシアムで行われるWBC-IBF世界バンタム級統一戦興行。 

 

前日行なわれた計量。 

 

【WBC-IBF世界バンタム級王座統一戦 中谷潤人(M.T)VS西田凌佑(六島)】 

中谷潤人:53.3kg 

西田凌佑:53.4kg 

 

両者決して楽ではないだろうが、リミット(53.5kg)アンダーで一発パス。 

 

前半がカギ。西田は何とか中谷のプレッシャーを止めたいが、千手観音の様に角度付きパンチ(含縦拳アッパー)が飛んでくる。 

 

西田が勝つには自身スタイルをかなぐり捨てるしかないが、これは中谷の思う壺。

 

前半決着も有り得そうだ。 

 

 

【那須川天心(帝拳)VSビクトル・サンティリャン(ドミニカ)】 

世界前哨戦へ挑む那須川天心 

 

那須川は下着を脱ぎ「一発パス」 

 

奇しくもセミとメインは左対決。 

 

定説では「左同士の対決は右が良い方が勝つ」 

 

お互い良い右を有している。レベルの高い攻防戦が観られそうだが、那須川の動きは異次元。

 

サンティリャンの反応が見ものだ。 

 

那須川天心:53.4kg 

ビクトル・サンティリャン:53.5kg 

 

 

プロ2戦目でWBO-AP空位王座を争う坪井智也が同級1位と決定戦。 

【WBO-AP王座決定戦坪井智也(帝拳)VSバン・タオ・トラン(ベトナム)】 

 

坪井智也:53.2kg 

バン・タオ・トラン:53.2kg 

 

坪井の動きに相手はついてこられない。 

色々試したい坪井は中盤まで尺を伸ばしたいだろうが、決着は早そうだ。 

 

那須川、坪井の陰に隠れながらも世界へ虎視眈々の増田陸 

 

相手のミシェル・バンケス(ベネズエラ)体重オーバー(53.6kg)を受け入れ試合成立。 

 

増田が課題の技巧派との対戦。 

 

固い左で潰して欲しいが・・・。