昨夜後楽園ホールで行われた注目の一戦。 

 

OPBFスーパーバンタム級タイトルマッチ 

中嶋一輝(大橋)VS辰吉寿以輝(大阪帝拳) 

 

会場はソールドアウト満員。 

 

リングサイドの両親が見守る中、父親と同デザインのガウンとトランクスを身にまとった辰吉が登場。 

 

1R、中嶋は冷静に構え辰吉を迎える。 

 

広いスタンスと深い懐の中嶋。 

 

同クラスだが一回り身体が大きく見える。 

 

辰吉は右固め左を使うが、距離が遠く上体が突っ込んでしまう。 

 

辰吉は右ストレートリターンを良いタイミングで入れるが、中嶋はボディーへ左ストレート二発と撒き餌・・・。 

 

辰吉は待ちのスタイル。 

 

10-9中嶋  

  

 

2R、中嶋は左ストレートを下へ放ち、辰吉の意識が下へ行ったところ顔面に左。 

 

ややラフな展開になりかけたが、中嶋は冷静に左。 

 

そして左ボラードを決め、辰吉を後方へ倒す。

 

後頭部を激しく打ち付けた様を見て主審は即座にストップ宣告(2R2:13TKO) 

辰吉も放つパンチは切れていたが、全体的に硬く中嶋の左に対応できていなかった。 

 

最後のボラードは辰吉のガードを巻き込み激しくヒット。 

 

残念ながら父親がウィラポン戦で失神したシーンと重なるというショッキングなシーンで敗れてしまった。 

 

結果論だが、やはり開始から行けなかったのが敗因。 

 

あれだけ冷静に構えられたら打つ手がなかった。 

 

 

 

12月11日

【ジロリアン陸(フラッシュ赤羽)VS長濱陸(石田ボクシングジム)】 

 

ジロリアン陸2年振りの再起戦は、68kg契約。 

 

1R、ジロリアン陸はそれなりにフィットした体格でリングへ。 

 

対し長濱はファットなフォルム。 

 

前の手の争いからジロリアン陸が左を起点に一気に仕掛ける。 

 

ニュートラルコーナーへ追い込み、ガード越しへ右をつるべ打ち。 

 

逆ワンツーも決め、相変わらず当て勘に秀でている。 

 

10-9ジロリアン陸 

 

 

2R、ジロリアン陸は右パンチでグラつかせ、攻め入る。

 

実に積極的で殺傷本能を感じさせる。 

 

そして左フック一発で長濱を倒すと即主審がストップ宣告(2R1:02TKO) 

 

元OPBF王者相手に見事な再起戦を飾った。 

 

69kg契約でも二桁以上の減量というジロリアン陸。 

 

食生活があれだから致し方ないが、あのウェイトから絞るので、それなりのフィジカルとパワーがある。 

 

何よりもあの当て勘は天性の物。 

 

貴重なタレントだけに定期的にリングへ上がって欲しいのだが・・・。 

 

本腰入れたら強い選手になると思うが、それをしないのがジロリアン陸の魅力でもある。 

 

マイペースでも良いので選手続けて欲しいものだ。 

 

長濱は冷静に進退を考えるべき。

 

危険な状態になっていると言わざるを得ない。