「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」
のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう
本日は2月14日
理念と経営2024年1月号より
株式会社電脳交通
代表取締役 近藤洋祐
人の移動の仕組みを最先端にしていく
乗務員の高齢化や人手不足、マーケットの縮小など地方のタクシー業界は危機的状況にある。
さまざまな課題を「ITの力で解消したい」と近藤洋祐さんは力強く語る。
P38
徳島市で最も小さなタクシー会社、吉野川タクシーの再建とその後の成功に
ついて語る近藤さんの物語を紹介しています。
24歳で家族経営のタクシー会社に入社した近藤さんは、会社が倒産寸前の
状態にあったこと、そして高齢化が進む業界の中での課題に直面していました。
しかし、彼はマナー講習の導入や新しい乗務員の募集、ハイブリッド車への
切り替えなど、さまざまな改革を推進し、会社をV字回復させました。
さらに、ターゲットを絞ったサービスの提供やブログの活用により、高評価の口コミを集め、年商を以前の15倍に増やすことに成功しました。
その後、近藤さんは電腦交通を設立し、タクシー業界に革新をもたらす
配車システムを開発。このシステムは、地方のタクシー会社が直面するさまざまな
課題に対応し、顧客情報の蓄積や更新を容易にするクラウドベースのシステムです。
配車センターの共同経営や次世代交通サービスの開発など、多角的なアプローチで
業界の問題に取り組んでいます。
この物語から学べる重要なポイントは、伝統的なビジネスモデルに固執するのでは
なく、変化に適応し、イノベーションを追求することの重要性です。
また、顧客中心のサービス提供と、テクノロジーを活用した効率的な運営が、
ビジネスを成長させる鍵であることが示されています。
経営者にとっては、業界の固定観念にとらわれず、柔軟な思考と積極的な改革の
実施が成功に不可欠であるという教訓です。
感想として、近藤さんの物語は、困難な状況でも諦めずに挑戦を続けることの
価値を示しています。経営者が直面する課題は多岐にわたりますが、創造的な
解決策を見出し、実行に移すことで、組織を変革し、持続的な成長を達成する
ことが可能です。
社会課題の解決において地域的な制約を克服して、迅速な対応と質の高いサービス
の提供しか小企業の生き残る道はなさそうです。