
神奈川遠征2日目は伊勢原市にある大山に登ります。
小田急伊勢原駅からバスに乗って大山ケーブルまで行き、バス停から登山開始。
まずはこま参道を通って大山ケーブル駅の方に向かいます。

大山ケーブル駅を横目に登山道に入ると、まもなく男坂、女坂の分岐に差し掛かります。
男坂の方がきついということのようですが、今日はきつさとは別の理由で女坂を登ります。

女坂は大山寺、そして大山阿夫利神社下社への参道ということでほとんど石段。
この先のことを考え、ややゆっくり登って行きます。

男坂・女坂の分岐から15分ほど歩くと大山寺に到着。
本堂下の石段が真っ赤に色づいた紅葉のトンネルになっています。
女坂を登った理由はまさにこの紅葉にあります。

雨降山大山寺。

このエリアでは紅葉で有名なお寺だそうで、小田急の車内のサイネージにも大山寺の紅葉の映像が流れていました。

紅葉はまさにピーク。いい色づきです。

見上げればイチョウの黄葉もきれい。

大山寺の紅葉は女坂を登ってこなくても大山ケーブルの途中駅、大山寺駅から3分ほど歩けば来れるようで、夜のライトアップも楽しめるそうです。
いやあ、それにしてもいいタイミングで来れてよかったです。

大山寺からはさらに女坂を登って大山阿夫利神社下社へ。
相変わらずほとんど石段でしたが、女坂とあなどるなかれ。
大山寺までと比べて勾配がさらにきつくなり、かなりハードな坂でした。

山行記録でよく見る”ルーメソ”の暖簾がかかった茶店。
帰りにみそだれのおだんごをいただきました。

大山阿夫利神社下社。
登山者に大山ケーブルで上がってきた人たちが加わりかなり賑わっていました。

江戸時代の大山詣りスタイル。
江戸時代、江戸庶民の間で大山詣りが一大ブームとなり、年間20万人もの参拝客が訪れたそうですが、このように江戸から担いできた大きな木刀を奉納するのが習わしだったようです。

下社にお参りしたら、左手奥の頂上登山口へ進み、自分でお祓いをしてから、頂上にある本社を目指します。

途中にあった夫婦杉。

山頂への登山道も昔からの参道ということで、石段の区間が多く、崩れかけているところもあったりして、なかなかハードでした。

標高1000mを越え、広葉樹の森に入ってくると、ところどころ視界が開け、富士見台というところまで来ると西側には富士山の姿が。
雲がかかっておらずきれいに見えています。

富士山の左手を見ると、愛鷹山や箱根の山々も。

さらに登ると鳥居が現れ、間もなく大山阿夫利神社本社に到着。

日本三百名山、大山山頂(1251.7m)。
大山ケーブルバス停から2時間40分の道程でした。

山頂から望む関東平野の眺望。
地元民でないので、この景色を見てものっぺりとだだっ広いなあという感想しかありません。

大山から眺めたいのは富士山の眺望。
山頂からぐるっと裏手に回ると、きれいに見えました。
うっすらと雪化粧をし、裾野を大きく広げた絵に描いたような富士山。
なかなかこのようにきれいに見れない日も多いらしいのですが、実にいい日に登れました。

そして、富士山の手前には丹沢の山々。
この大山も丹沢山地に含まれるとのことですが、でかい山塊です。
丹沢山にもいつか登りたいとは思っているのですが、見るからにしんどそう...

大山山頂からは見晴台経由で下山します。
こちらは登山道らしい登山道。
山頂直下の木々の葉はすっかり落ちて冬の風情が感じられます。

このあたりからは小田原方面と相模湾の景色がよく見えました。

途中には紅葉がきれいなゾーンもありました。

淡々と下っていくと見晴台に到着。
見晴台というだけに眺望に期待していたのですが、振り返れば大山山頂方面はよく見えたものの、関東平野や相模湾方面はさほど見えず。

見晴台からは山腹をトラバースして大山阿夫利神社下社へ。
途中にあった水量少ない二重滝。

大山阿夫利神社下社に戻ってきました。
行きは逆光気味であまりよく見えなかった三浦半島方面の眺望も少しよくなっていて、この写真ではわかりにくいですが江の島も見えました。
帰りは大山ケーブルを利用したため、大山登山はここで終了。
今日は4時間30分の山行でした。

大山の名物は豆腐ということで、こま参道のお店でお蕎麦とともに味噌豆腐を少しいただいてみました。
なめらかでおいしいお豆腐でしたが、味噌豆腐は味噌がかなり勝っており、豆腐そのもののおいしさを味わうなら冷奴の方がよかったかも。
今回の遠征の第一目的はこの大山詣りだったのですが、大山寺で最盛期の紅葉も見られて、山頂では富士山の絶景も眺められて、最高の山行になりました。
また春なんかにも登りに来てみたいと思います。