
今年最後の3連休...は混むのでその前に神奈川県に遠征してきました。
初日は鎌倉アルプスを歩きます。
その前に鶴岡八幡宮にお参り。

鶴岡八幡宮のシンボルの大銀杏が倒伏したというニュースを見たのは、調べてみるともう15年も前。
残根から発芽した後継木がこの高さまで育っており、ちょうど黄色く色づいてとてもきれいでした。

鶴岡八幡宮からは一旦鎌倉駅に戻り、バスで鎌倉大仏へ。
そしてここからハイキング開始。

まずは鎌倉大仏から北西方向に歩き、大仏隧道脇の階段を登って大仏切通へ。

鎌倉は三方を山に囲まれた防御上有利な地形ですが、人や物資の往来には不便だったため、山を切り開いて道を通したそうです。
大仏隧道の上を通る大仏切通は主要な切通である鎌倉七切通の一つに数えられます。
古道の風情が感じられる...かな?
(もう少し先まで行くともっと深く掘った箇所もあったようなのですが、よくわからずこの辺で引き返してしまいました。)

大仏切通を見た後は、葛原岡・大仏ハイキングコースに入り、標高100mにも満たない低山の稜線上を歩いていきます。
源氏山公園に差し掛かると少し紅葉のきれいなところがありました。

源氏山公園入口から少し下って、銭洗弁財天に寄り道。
洞窟をくぐって入っていくというのが面白い。

銭、洗いました。
私は小銭だけにしましたが、お札を洗っている人もいらっしゃいました。
(お札は少し浸す程度でいいそうです。)

源氏山公園には源頼朝像。

源氏山公園からは、ハイキングコースから離れ、化粧坂(けはいざか)を下ります。
ここも鎌倉七切通の一つで、新田義貞の鎌倉攻めの際には戦場にもなったそうです。

続いて、これまた鎌倉七切通の一つ、亀ケ谷坂を登って下ります。

そして天園ハイキングコースの入口にもなっている建長寺へ。
でっかい三門。

法堂の天井画は小泉淳作画伯の雲龍図。
京都の建仁寺の双龍図と同時期に描かれたものだそうですが、この2つの現代の龍の天井画は大迫力で本当に素晴らしいです。

そしてその下に鎮座するのは釈迦苦行像。
パキスタンから建長寺に寄贈されたものなのだそうですが、これも鮮烈です。

煌びやかな唐門。

天園ハイキングコースに入るため、建長寺の境内を奥へ奥へ、半僧坊に向かって登って行きます。
その途中にあった、虫塚。
鎌倉在住の養老孟司先生が昆虫を供養するために建立した慰霊碑で、隈研吾さんのデザインだそうです。
周りにはいろいろな昆虫のオブジェが置かれていましたが、ゾウムシのオブジェが多いのが、養老先生らしいです。

半僧坊は建長寺の鎮守、半僧坊大権現を祀るお堂ということで、半僧坊大権現に仕える天狗の像がたくさん。

半僧坊には富士山が見える富士見台という場所があるのですが、今日は雲にさえぎられて富士山は見えず。
ただ、さらに登った勝上ケン(やまかんむりに献)からは建長寺の境内と鎌倉市街、相模湾がよく見えました。

ここで遅めの昼ご飯。
今日は鎌倉駅で買ってきた大船軒の鯵の押寿しです。
慣れ親しんだ関西風の押し寿司とは違って握ってから押すという製法で、しゃりがつぶれすぎていないのが意外と食べやすくていいかも。
おやつは鎌倉紅谷のクルミッ子とはちまんじゅう。
鎌倉紅谷は大人気で朝からすごい行列でしたが、下山する頃には売り切れ必至のため、鶴岡八幡宮にお参りした後、1時間ほど並んでゲットしました。
クルミッ子は初めて食べましたが、信州でよく買うくるみやまびみたいな感じなのかと思いきや、かなり甘さ控えめでクルミのナッツ感、ほろ苦さが際立っていておいしかったです。
はちまんじゅうもあんバターなおまんじゅうでおいしかったです。

天園ハイキングコースの登りは建長寺から勝上ケンまでが最もきつく、ここからは緩やかなアップダウンを繰り返す低山縦走が始まります。
途中にある十王岩。

ここからは鎌倉市街がよりよく見えました。
中央に海に向かって伸びる大通りは若宮大路です。

鎌倉アルプスというのは天園ハイキングコースを指すようなのですが、関西でいろいろ歩いたご当地アルプスに比べるとアルプス感に乏しいものの、コースの途中にはちょっとした岩場やこのような岩壁がしばしば現れます。

そして、このような岩壁には時折、やぐらと呼ばれる横穴が掘られています。
やぐらは中世の横穴式墳墓や供養堂なのだそうで、このあたりだけでなく、鎌倉市内のいろいろな場所でみられるようです。
(鎌倉アルプスでも少し脇道に入るともっと大規模なやぐらもあったようなのですが、その場所がよくわからず見れませんでした。)

鎌倉アルプスで一番標高が高く、ピークらしいピーク、大平山(159m)

ここからは横浜方面がよく見えました。

さらに進んで天園には少し脇道に入ったところに横浜市内最高地点の案内板がありました。

天園からさらに歩いて瑞泉寺というお寺の横に下山。
そこから白い鳥居が特徴的な鎌倉宮まで歩いて鎌倉アルプスハイキングは終了。
鎌倉大仏からここまで、鎌倉の町を囲む山の稜線をぐるっと回って3時間45分のお手軽ハイキングでした。
今回は新幹線で来てみたのですが、新大阪6時台ののぞみに乗ると9時台に鎌倉に着くので、その日のうちに余裕でハイキングを楽しむことができました。
(何なら日帰りハイキングも可能ですね。)
鎌倉を訪れたのは中学生の頃以来ですが、周辺の江の島なども含めてまだまだ知らないところが多いので、また来てみたいと思います。