Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録


 

今年のゴールデンウィークはお天気があまりよくなさそうですね。

 

ということで、雨の嵐山。

 

 

 

福田美術館で開催中の「若冲にトリハダ!野菜もウリ!」を観に行ってきました。

 

 

 

今回の展覧会の目玉は、修復を終えた「果蔬図巻」(福田美術館所蔵)とその1年後に制作され重要文化財に指定されている「菜蟲譜」(佐野市立吉澤記念美術館所蔵)が並べて公開されること。

 

「菜蟲譜」は初めて観ましたが、題字がついているんですね。

 

 

 

パッと見た感じは「果蔬図巻」と同じようにカラフルに描かれた野菜や果物たち無造作に配置されており、クワイなど同じものも描かれています。

 

 

 

ただ、「果蔬図巻」が3.3mほどであるのに対して、「菜蟲譜」は10mもある大作で、マツタケなどのキノコ類など、「果蔬図巻」に描かれていないものも多数描かれています。

 

 

 

そして、後半には昆虫や両生類、爬虫類なども描かれています。

 

 


 

同じものでも描き方が違っていたりして、それを比較するのも楽しいですが、トウガンの中に落款が入れているのはどちらも同じでした。

 

若冲さんお気に入りのアイデアのようです。

 

跋文は「果蔬図巻」はおなじみの梅荘顕常(大典)ですが、「菜蟲譜」は細合半斎という人でした。

 

「菜蟲譜」は思っていた以上の大作で保存状態もよく、さすが重要文化財という名品でした。

 

 


 

さて、「果蔬図巻」の方は修復後ということですが、パッと見た感じはほとんど何も変わらないように見えました。

 

修復前に撮った写真を拡大して見比べると、例えばこのトウモロコシのつぶつぶのようなところがほんの少し鮮明になっているように思えるのと、あと一番わかりやすかったのは絹本の縁のよれよれがほとんどなくなっているところでしょうか。

 

できるだけ長く現状を維持できるようにするための修復。

 

こういう美術品や文化財の修復って、とんでもなく繊細で根気のいる作業で、ほんとすごいなと思います。
 

 

 

今回も「果蔬図巻」と「菜蟲譜」以外にも様々な若冲作品を楽しめました。

 

「乗興舟」は何度見ても旅情が感じられて面白い。

 

 

 

筋目描きの技法が光る作品もすごい。この達磨さんの衣は等高線のよう!

 

 

 

鶏の絵ではやっぱりこの「蕪に双鶏図」が一番好きかな。

 

 

 

「菜蟲譜」は栃木まで行くか、大規模な若冲展でもない限り観れないかなと思っていたのですが、今回「果蔬図巻」と一緒に観られてとてもよかったです。


「果蔬図巻と菜蟲譜」という図録が出ていたので、家に帰ってからもじっくりと楽しみたいと思います。

 

そして、愛らしくてお気に入りの「霊亀図」がミニクリアファイルになっていたのでこれも買ってしまいました。

 

 

 

福田美術館を出た後は、京都文化博物館へ移動。

 

 

 

こちらでは「原安三郎コレクション 北斎×広重」を鑑賞しました。

 

 

 

作品の写真撮影はNGでしたが、「原安三郎コレクション」は北斎の「冨嶽三十六景」、「諸国瀧廻り」、「諸国名橋奇覧」、広重の「東海道五拾三次之内」、「冨士三十六景」などの名所絵シリーズが揃いで楽しめるというのがウリで、浮世絵の風景画の二大巨匠の名作を思う存分楽しめました。

(前期・後期で若干の展示替えがあるため、実際にこの展覧会で揃いで見ようと思ったら2回観に来ないといけませんが...)

 

 


揃いということは、図録も揃いということ。

 

これを買っておけばいつでも北斎と広重の名所絵シリーズを揃いで楽しめるということで買ってしまいました。

 

この図録には広重のすごろく(東海駅路狂歌寿娯録)も付いてきました。

 

裏面にはすごろくの遊び方と各マスの名所と狂歌の解説も書かれていて、これも面白いです。

 

 

あと京都文化博物館の2階では「令和8年 新指定 国宝・重要文化財」の展示がありましたが、こちらもとても興味深いものでした。

 

国宝に指定される「奈良県飛鳥池遺跡出土品」として展示されていた富本銭を初めて観ましたが、昔、歴史の教科書で学んだ最古の貨幣「和同開珎」よりも古い(ただし実際に流通していたのかどうかは?)ということで、歴史もアップデートされていくのだなということを改めて感じました。

 

 

今日は美術展を2件はしごしましたが、京都文化博物館の方がボリュームたっぷりで思ったよりも疲れました。

 

しかし、若冲、北斎、広重に加えて国宝、重文まで、名品をたくさん見れて充実した一日になりました。