
今年初の紅葉登山、浅間山にやってきました。
といっても、浅間山は噴火警戒レベル2で山頂火口から概ね2km圏内は立入禁止ですので、今回は浅間山外輪山を周回するルートを歩きます。
7時半頃に登山口の車坂峠に到着すると、紅葉のベストシーズンということで、平日にもかかわらず、すぐそばの登山者用駐車場はすでに満車。
峠を越えて700mほど行ったところにある高峰マウンテンパークの駐車場に車を停め、ここからスタートしました。
登山前にまずは標高2,000m弱の登山口の展望台からの眺望。
眼下には雲海が広がり、その向こうに八ヶ岳が見えます。

登山口で登山届を提出し、

山の神にご挨拶をして出発。

2本ある登山道のうち、登りは表コースを選択。
30分ほど登ると、開けたところに出ました。
振り返ると登山口とは反対側にもいくつかの山があり、あちらも登山を楽しめるようです。

そのさらに向こうには後立山連峰も見えました。

右の方に目を向けると、間近に四阿山と根子岳が見えます。
その左奥には頚城山塊も。

火山らしい岩石や植生で、多少のアップダウンもある表コース。
途中にはシェルターもありました。

そして、槍ヶ鞘というところまで来ると正面に浅間山が見えました。
紅葉真っ盛り。
黒々とした山頂部と、常緑の針葉樹林帯の間がカラマツの黄色い帯になっています。
左手前に見える断崖はトーミの頭。
浅間山外輪山の突端で、まず最初に目指すポイントでもあります。

トーミの頭(2,308m)。

ここからは浅間山と外輪山の間に広がる湯の平も含めて、浅間山の全景を一望できます。
浅間山の雄大な姿と、裾野を一面黄色に染めるカラマツの紅葉。
息を呑む絶景です。

左を見れば、トーミの頭から連なる外輪山。
左端の最も高いピークが黒斑山でそこから蛇骨岳、仙人岳、鋸岳と続きます。

周回コースはトーミの頭を起点に、外輪山-Jバンド-賽の河原-湯の平-草すべりと時計回りに周回するか、逆に反時計回りに周回するか。

ここが分岐点。
今回は眼下に見える黄金のカラマツ林の中を早く歩きたいのと、反時計回りの方が登りが若干ゆるやかそうなので、反時計回りに回ることにしました。

トーミの頭から湯の平へは草すべりという草地の急坂を300m急降下。
道幅も狭く滑りやすいところもあったのでかなりゆっくり下りました。

トーミの頭ではまだ雲が多かったですが、草すべりを下っている最中にすっかり晴れて黄金のカラマツがますます輝いてきました。
本当に美しい。
何度も立ち止まっては眺め、写真を撮り、なかなか進みません。

こんな黄金の林を眺めるだけでなく、中を歩けるなんて最高ですね。

高度が下がって手前に木が入る構図も絵になります。

カラマツの黄色に圧倒される浅間山ですが、ところどころにナナカマドの赤も混じります。

葉はだいぶ落ちてはいますが、これもきれいに色づいています。

湯の平まで下って振り返るトーミの頭。

背の高いカラマツの林を抜けていくと少し開けた湯の平分岐に出ます。

周回コースとは逸れますが、ちょっと火山館に寄っていきます。

湯の平分岐から少し下ったところにある火山館と浅間神社の鳥居。

朝方は霜が降りるほど冷え込んでいましたが、この時間帯はぽかぽかと暖かかったので、外のテーブルでトーミの頭を眺めながらちょっと早めにお昼ごはん休憩。

火山館のすぐそばにある浅間神社にこの先の安全を祈願して、先に進みます。
(2) へつづく...