お彼岸のお墓参りの帰り道、京都高島屋S.C.で開かれている「田中達也展 みたてのくみたて MINIATURE LIFE・MITATE MIND」を観てきました。
田中達也さんの展覧会は毎年全国何箇所かで開かれていて、機会があれば行きたいと思っていたのですが、ちょうどいい時に京都に来てくれました。
なんでも現代美術館
この展覧会では、大きいものから小さいものまで、思っていたよりも多くの作品の現物と写真パネルが合わせて展示されていました。
(上の作品は、展覧会のポスターや写真パネルとは少し人形の配置が異なりますが、田中達也さんご本人が作品の中に入り込んでいます。)
甘い生活
田中達也さんの作品は、ミニチュアの精巧さだけではなく、身の回りにあるものを何かに見立てる、その「見立て」のセンスが魅力的。
列車のくみたて
暮らし、形、色、スケール、動作など、様々な観点から見立てを考えるそうですが、2011年から毎日作品を発表し続けているというのが驚異的です。
当分は糖分をお控えください
作品そのものの見立てもとても面白いのですが、タイトルの見立てもまた面白い。
この波にかける
ダジャレなので、日本語話者にしか通じませんが...^^;
ひさかたの 孫の笑顔に ”ニッと”する
色から見立てた作品は特にきれいで好きです。
スイカ山盛り
富嶽三十六景に追加したい!
おすしが ふくを かいにきた
ものを擬人化するという見立ての作品もありました。
サイズまで擬人化してしまったおすしも居ました。
いくつかの作品は、1/1スケールのオブジェが展示されており、没入体験ができるようになっていました。
うまいハワイ
今回の一番のお気に入り作品はこれ。
オールハワイアンな見立て。
プロポーズの切り札
最後はLOVE & PEACE。
これも作品とタイトルのダブルの見立てが秀逸。
戦争反対
政治的メッセージが込められた珍しい作品。
でも、これは、これだけはという思いはわかります。
今回は図録を買おうと思っていたのですが、図録と書籍のセットが販売されていたため、こっちを購入しました。
いやあ、楽しい展覧会でした。
また京阪神で開催されることがあれば、観に行きたいと思います。