読んだ本について魅力的に語れるようになるには、どのように本を読めばいいのか。
このブログでも、しばしば読んだ本のあらすじや感想について備忘録的にまとめていますが、いざ文章にしようと思うとなかなか感じたことを的確に表現できず、結構な時間を要することがあります。
悩みというほどのことではありませんが、何か文章をスムースにスマートに書くための気付きでも得られればとこの本を手に取ってみたのですが...
ナンカ、オモテタントチゴタ...
本書は「第一部 技術解説編」、「第二部 応用実践編」という二部構成になっているのですが、第一部は全体のわずか5分の1程度しかなく、第二部は一応、第一部で挙げられていた5つのプロセスごとに分類されてはいるものの、事例として著者自身の最近の書評をひたすら列挙するといった体裁となっています。
挙げられている技術からも、書評からも感じられることですが、著者の本の鑑賞のポイントは主として”本を通して時代を読む”、あるいは”時流の中に作品を置いて読む”というところにあるようで、仕事柄そうなってしまうのかもしれませんが職業的な読書のように感じられます。
そのため、趣味や教養としてただ読みたいと思った本を読んでいる私には合わないというか、技術としてはあまり活かせないなと感じました。
なにより、圧倒的な読書量の蓄積、つまりは引き出しが多くないとできない芸当なんですよね。
ということで、途中からは読みたい本リストに追加するための書評集として楽しませていただきました。
