先日、神戸市立博物館で開催されている「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」を観てきました。
ゴッホの作品を数多く所蔵するオランダのクレラー=ミュラー美術館のコレクションから数々の作品が来日し、第1期、第2期の2回に分けてゴッホの画業を辿る展覧会で、夜のカフェテラスをはじめとする70点余りの作品が来日する今回は第1期。
ゴッホのオランダ時代からパリ時代を経てアルルに至る画業前半を紹介する構成となっていました。
夜のカフェテラス
「夜のカフェテラス」は写真撮影可となっていました。
星空の青と、カフェの灯りの黄色の補色関係の色彩の鮮やかさと、観る人の視線を誘う遠近法の構図がとっても魅力的です。
ただ、写真が撮れたのはよかったですが、人が多くてじっくり落ち着いて鑑賞できなかったのは残念でした。
これだけ有名な画家の代表的な作品であれば、仕方のないことですね。
「夜のカフェテラス」以外ではパリ時代の4作品が写真撮影可となっていました。
自画像
草地
レストランの室内
石膏像のある静物
いずれも明るい色調や筆のタッチなど、印象派や新印象派の影響とともに、後に確立する画像後半のゴッホ独特の画風への萌芽も見られて興味深い作品でした。
大ゴッホ展は土日だと混みそうなので、平日に観に行ったのですが、それでも結構な人出でした。
ただ、今回はオランダ時代の作品が大半を占めていたため、ゴッホをよく知っている人はともかく、ひまわりや糸杉を描いた作品をイメージして観に来た人はちょっと拍子抜けしたかもしれません。
2027年に開催予定の第2期は、「アルルの跳ね橋」がメインでやってくるそうですが、他にどんな作品がやってくるのか...
「星月夜」のようにぐわんぐわんうねっている作品が観たいです。