安全に楽しく山に登るには、自身の経験だけに頼らず、科学的な知見に基づいて自分の身体を理解することも有効です。
前にも似たような本を読んだことはあるのですが、この本でも、登山という運動の特徴から、登山技術、栄養補給方法、熱中症、低体温症、高山病などへの対策、トレーニング、登山計画など、幅広く紹介しており、普段多分に経験に頼ってやっていることが、正しいのかどうか、もっといい方法があるのかどうかなど、再確認できて勉強になります。
練習嫌いの私はトレーニングが課題で、”登山のトレーニングには登山”という持論でそれ以外はほぼ何もしていないのですが、本書では主トレーニングとしては登山が効果的で月間±2000mほどの登山量を目標にするとよいとしながらも、登山だけでは強化できない体力要素については下界での補助トレーニングを組み合わせて強化すべきだとしています。
特に中高年になって体力が低下してくると、補助トレーニングの重要性はより大きくなるとのことなので、少し考えたほうがいいのかもしれません。